【カイジ】兵藤会長の最後はどうなる？カイジとのティッシュ箱対決の結果は？

「カイジ」に登場する兵藤和尊は、帝愛グループの総帥です。部下や作品を読んでいるファンの間では「会長」と呼ばれており、ラスボス的な存在として恐れられています。また、カイジとのティッシュ箱対決は、多くのファンを夢中にさせました。この記事では、カイジの兵藤会長について彼のプロフィールと若い頃や息子、ストーリー内で言い放った名言や最後、実写映画版の俳優キャストやアニメ版の声優キャストなどを紹介します。

カイジは、タイトルが何度か変わっているシリーズものの漫画で、2023年9月現在も連載が続いている大長編ギャンブル漫画です。泥臭い雰囲気ながらも説得力のある絵柄、人間の心の深層を抉り出すかのようなストーリー展開、そして「ざわ…ざわ…」などのオリジナリティ溢れる祇園などでファンを虜にしていました。この章では、カイジの作品情報としてシリーズ概要と、第1作「賭博黙示録カイジ」の簡単なあらすじを取り上げます。

• 第1作：賭博黙示録カイジ コミックス全13巻
• 第2作：賭博破戒録カイジ コミックス全13巻
• 第3作：賭博堕天録カイジ コミックス全13巻
• 第4作：賭博堕天録カイジ 和也編 コミックス全10巻
• 第5作：賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編 コミックス全16巻
• 第6作：賭博堕天録カイジ 24億脱出編 コミックス既刊24巻（2023年9月現在）

カイジの原作者は、「アカギ～闇に降り立った天才～」や「最強伝説 黒沢」などで有名な福本伸行です。カイジは、賭博黙示録カイジが大ヒットしたことを受け、シリーズ化されました。2023年9月現在「24億脱出編」が連載中で、24億円もの大金を帝愛グループから獲ることに成功した伊藤開司（カイジ）と仲間たちの脱出劇が描かれています。カイジは藤原竜也主演の実写映画版、テレビアニメ版、スピンオフ漫画が展開されました。

カイジは、これといった職にも就かずに、自堕落な生活を送っている青年です。ある日、彼の住むアパートを、遠藤勇次という金融業が訪れました。古畑というカイジの知人が失踪したとのことで、彼が残した借金を保証人のカイジに払ってもらうことが目的です。385万円もの借金を抱えたカイジは、遠藤の勧誘に乗るがまま、ギャンブル船エスポワールに乗り込みました。そして、「限定ジャンケン」というギャンブルに身を投じます。

兵藤会長こと兵藤和尊は、帝愛グループの総帥です。兵藤会長の見た目は、白髪を長くしてオールバックにしており、同じく白い口髭と顎髭をたくわえ、三白眼でシミの多い老人に描かれていました。家族構成については後に詳しく触れますが、ソフィーという外国人妻との間に息子が二人います。兵藤会長は、ストーリー内で行われている全てのギャンブルの黒幕であり、カイジが倒さなければならないラスボス的な存在なのです。

兵藤和尊が会長として君臨している帝愛グループには、「モデルになった企業がある」と噂になったことがあります。帝愛グループは、消費者金融業を中心とした企業集団であることから、実在の消費者金融会社「武富士」が元ネタだと推察されました。また、会長の「兵藤」の文字を分解すると、「兵=武」と「藤=富士」になるから武富士がモデルという分析も行われています。しかしながら、真相は不明であり、あくまで噂に過ぎません。

福本伸行原作の傑作ギャンブル漫画のカイジは、言うまでもなくギャンブル対決が最大の見どころです。その中でも、カイジと兵藤会長が行ったティッシュ箱くじ引き対決は、シンプルであるが故に多くのファンを魅了しました。若い頃からギャンブルに負けたことがないとされる兵藤会長は、ティッシュ箱対決で勝利したのでしょうか？この章では、カイジと兵藤会長のティッシュ箱対決の結果と、兵藤会長の最後をネタバレ紹介します。

シンプルながら緊張感の漂うティッシュ箱くじ引き対決は、賭博黙示録カイジの最後のギャンブルとして行われました。この勝負は、ティッシュの空き箱の中にペーパータオルをちぎって作ったくじを数十枚入れ、一枚のみ「〇」と記された当たりくじを引いた者が勝ちというルールでした。クシャッと丸めたくじを無効にするなど、複数のイカサマ防止策が取られています。

カイジが勝てば兵藤会長が1億円を支払い、兵藤会長が勝てばカイジがこれまで獲得した2000万円と片手の指4本を失うという過酷な条件で行われたティッシュ箱対決は、カイジが当たりくじをティッシュ箱の隅に挟み込むというイカサマを行ったものの、兵藤会長はそれを見破っており、逆にティッシュ箱に挟まった当たりくじを外してカイジを慌てさせた上で、最終的には当たりくじを引き、ティッシュ箱対決を見事に制したのです。

結論を先に書きますと、兵藤会長の最後は未だ訪れていません。カイジのシリーズは、現在24億脱出編が展開中であり、カイジが仲間たちとともに帝愛グループから逃亡しているドラマが描かれているからです。兵藤会長は、カイジのラスボス的存在であるので、最後はカイジと兵藤会長が対峙して大勝負を行うことが確実視されています。カイジが今後、どのような形で兵藤会長と再会するのかが、注目の的になっているのです。

カイジに登場する兵藤和尊は、底の知れない人物として描かれています。カイジとのティッシュ箱くじ引き対決が、シリーズ屈指の名勝負だと高評価されていますが、そのこと以外にも彼の描写があり、多くのファンに彼の正体不明さを提示していました。兵藤会長は、若い頃どのような過去を過ごしたのでしょうか？また、彼の息子は誰でしょうか？この章では、兵藤会長の人間像を浮き彫りにするため、若い頃や息子などを取り上げます。

兵藤会長は帝愛グループの総帥なので、日本国内でも有数の資金力や資産を誇っていることが判明しています。第2作「賭博破戒録カイジ」では、彼が「自分が金を一番持っている。円もドルもユーロも元も持っている」と演説していました。また、カイジが強制的に送り込まれた地下労働場は、兵藤会長が万一の場合に避難できるシェルター造りのための場所です。しかし、兵藤会長は「まだまだ足りない」と金儲けに励んでいます。

兵藤会長の若い頃は、息子の和也とカイジが直接対決する「ワン・ポーカー編」で見ることができます。ここで初めて、兵藤会長の妻がソフィーという外国人女性で、和貴と和也の二人の息子がいることが判明しました。若い頃の兵藤会長は、息子たちが「黒ひげ危機一髪」で遊んでいる様子を見て、「人を刺すゲームを息子に与えて良いものか」と悩んでいる描写があります。若い頃は人情があり、現在の彼からは想像もつきません。

カイジに登場する兵藤会長は、意外にも若い頃は人間味のある性格だったことが示唆されていました。帝愛グループの総帥である現在も、冷酷非道な性格の持ち主であることは明らかですが、意外な素顔がたびたび描かれており、多くのファンを驚かせています。若い頃の情けある彼は、現在どのような人間像を有しているのでしょうか？ここでは、兵藤会長の意外な素顔を、5項目に分けてネタバレを含めながら紹介していきます。

兵藤会長は、日本屈指の大企業グループの総帥でありながら、マナーや礼節にかけている人物であることが窺えます。その最たる行動といえるのが、食事シーンでした。兵藤会長は、ステーキを食べる際に、必ず手掴みで食らっています。ステーキが熱々でも臆することなく、素手で掴んで食べていて、利根川や部下たちをドン引きさせていました。兵藤会長が手掴みに拘る理由は不明ですが、彼のアイデンティティの一つだと推察されます。

カイジのストーリー内の兵藤会長について若い頃以外は、部下に制裁を加えるシーンが多く描かれていて、非常にサディスティックな人物であることがわかります。しかし、機嫌が良い時には大盤振る舞いすることもあり、自分の誕生日には地下労働場の従事者たち全員にカレーをご馳走していました。また、Eカード勝負に負けた利根川に、カイジの要求を超えた焼き土下座ではあるものの、約束を果たす律義さのようなものも有しています。

兵藤会長は、底の知れない人物ですが、機嫌の良し悪しを表情で見せることが多く、機嫌が良い時は奇怪な笑い声とともに不気味な笑みを湛えていました。また、帝愛グループの部下たちによると、彼の機嫌は眉毛の角度でわかるとのことです。利根川は、兵藤会長の眉毛の角度が40度以下であれば、「比較的マシな安全圏」と分析していました。そして40度を超えるとレッドゾーンを迎えたと判断して、敏感に対応していたのです。

若い頃から帝愛グループを大きくすることに尽力していた兵藤会長は、現在贅沢三昧の生活をしています。それは移動の時も顕著であり、飛行機に搭乗する際は、ファーストクラスよりもさらにグレードが上のキングクラスを利用していることが描かれていました。ちなみに、キングクラスはカイジオリジナルの席であり、実際の民間航空会社にこのようなサービスは存在しないとのことです。プライベート機は、この限りではありません。

現在の兵藤会長は、年齢は不明ですが明らかに老齢であり、若い頃のような体力はありません。それ故に、夜に行われた帝愛グループの会議の席で、寝てしまった様子も描かれています。同席した部下たちは、彼が機嫌を悪くしていると勘違いしていました。この時に兵藤会長は、「もう食べられぬ」という寝言を囁いており、会議の議題が「悪魔的余興」だったことを受けて、会議と寝言のギャップが面白い名言だと評されたのです。

利根川幸雄は、帝愛グループの最高幹部の一人でした。したがって兵藤会長と利根川は、上司と部下の関係になります。カイジの本編では、利根川は兵藤会長の命令に絶対服従していて、カイジとのEカード勝負に敗れた後は、焼き土下座をさせられた上に失脚しました。スピンオフ漫画「中間管理職トネガワ」においても二人の関係は変わりませんが、多少コミカルに描かれていることもあり、「おかしみを感じる」というファンも多いです。

兵藤会長には、息子が二人います。二番目の息子が和也であり、和也編とワン・ポーカー編でカイジと対峙しました。和也は若い頃の兵藤会長に似ていますが、ハーフなのでどことなく外人っぽい雰囲気もあります。年齢は不明ですが、20歳前後だと推察されていました。大金持ちの御曹司として周囲からチヤホヤされていますが、それ故の孤独を抱えてもいます。性格は父親譲りで、合理的でいて敗北者に対してはどこまでも非情です。

兵藤会長は、カイジシリーズのスピンオフ漫画中間管理職トネガワにも登場しています。ここでの彼は、部下の利根川を事あるごとに振り回している、融通が利かなく話の通じない人物として描かれていました。しかし、カイジ本編のような底知れなさや不気味さは抑えられていて、コミカルに見えることが多いとのことです。また、顔パックや爪を綺麗にするなど、女性的な一面も描写されて、多くのファンを驚かせました。

兵藤会長は、一代で帝愛グループを日本有数の大企業にして、自らは莫大な資産を手に入れました。このことだけでも、彼が強運の持ち主であることがわかりますが、カイジとのティッシュ箱くじ引き対決を見てもわかるように、ギャンブルにおいても超人的な強さを発揮しています。また、裏カジノのパチンコ台「沼」で大当たりを出した人物として写真が飾られていました。しかし、兵藤会長が、自身の実力で沼を攻略したのかは不明です。

カイジに登場する兵藤和尊は、若い頃から努力をして帝愛グループを日本屈指の大企業にして、自らを大金持ちにした人物です。それ故に、彼のセリフには名言が多いと評されました。兵藤会長は、どのような名言を放ってファンを惹きつけたのでしょうか？この章では、兵藤会長の名言、名セリフを三つ紹介します。

兵藤会長の名言として、多くのファンが挙げるとされているのが、上記のセリフです。このセリフは、カイジと利根川のEカード勝負中に言い放たれました。賭けた金額に応じて、カイジが負けると彼の耳に装着された針が鼓膜に近づいていくのですが、カイジが無謀なミリ数を懸けた際に、兵藤会長は「カイジは命の賭け時を知っている」と高評価したのです。その際に言ったこのセリフが、名言としてファンの間で語り継がれています。

カイジのラスボス的存在で、若い頃は息子のおもちゃの心配をするなど意外に常識人だった兵藤会長ですが、帝愛グループの総帥となって以降は、ボスとしての威厳を表に出しています。カイジとのティッシュ箱くじ引き対決では名言が多いことで知られていますが、上記のセリフもその時に言われたものでした。カイジのイカサマを見抜いた上での言葉はあまりにも重く、カイジに何が足りなかったのかを示唆した名言とされているのです。

カイジシリーズでは、人間の心理に迫るような真言が多く描かれていますが、上記の兵藤会長のセリフも「彼の人生観を交えながら若者に生きる道筋を与えた名言」と言われています。一見、祈るという神聖な行為を蔑ろにしているかのような発言でありながら、「そのようなものに頼らずに己の力で道を切り開け」という𠮟咤激励にも受け取ることができ、彼は息子たちにもこうした言葉を言って教育していたことが示唆されました。

この章では、息子が二人いるカイジの兵藤会長について、実写映画版で彼を演じた俳優の佐藤慶について、プロフィールや経歴、主な出演作品を紹介していきます。

佐藤慶は、1928年12月21日に福島県で生まれ、2010年5月2日に死去しました。高校時代より地元の高校で演劇に撃ち込んでいた彼は、1951年に上京するとその後、俳優座の4期生として入団します。1955年以降は、大島渚監督の作品に出演して知名度を上げ、個性的なアクの強さと演技力で悪役を多数演じて高評価されました。以降も重厚な演技で映画、テレビドラマに出演、またナレーションなど第一線で活躍し続けたのです。

• 青春残酷物語：松木明役
• 野獣死すべし：遠藤役
• ゴジラ（1984年版）：伍堂編集局長役
• NHK大河ドラマ 徳川家康：武田信玄役
• 白い巨塔（1967年版）：財前五郎役

カイジシリーズは、「逆境無頼カイジ」と「逆境無頼カイジ 破戒録篇」の通算2期テレビアニメ版が放映されており、話題と注目を集めました。ここでは、後に息子が二人いることがわかった兵藤和尊のアニメ声優について取り上げていきます。

カイジのアニメ版で、兵藤和尊役を演じた俳優で声優の津嘉山正種は、1944年2月6日に沖縄県那覇市で生まれました。地元の高校を卒業後に琉球放送に就職しましたが、上司の勧めで上京すると劇団青年座に入団します。舞台俳優として活動するとともに、1970年代以降は声優活動を開始しました。特に吹き替えの分野で、ケビン・コスナーやロバート・デ・ニーロ、リチャード・ギアなど錚々たる名優の担当声優をしています。

• ONE PIECE：ゴール・D・ロジャー（2代目）役
• 宇宙伝説ユリシーズ31：ユリシーズ役
• アカギ～闇に降り立った天才～：鷲巣巌役
• Fate/Zero：間桐臓硯役
• 鋼の錬金術師：カール・ハウスホーファー役

この章では、カイジに登場する兵藤和尊の最後に関するX（Twitter）でのつぶやきを、いくつか取り上げていきます。兵藤会長の最後は、インターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか？

こちらは、カイジの大ファンだと思われる方のツイートです。兵藤会長の最後について、原作者の福本伸行がカイジとの対決を公言していることから、沼編で兵藤に失脚させられた一条聖也の再登場を望んでいるとつぶやいていました。

こちらは、カイジを考察していると思われる方のツイートです。兵藤会長の最後について、カイジが彼の息子の和也を味方につけての勝負になるのではないかと予想しています。

こちらは、賭博黙示録カイジを読んだことのある方のツイートです。同作品の最後で繰り広げられた兵藤会長とカイジのティッシュ箱くじ引き対決が、急にスケールダウンしたギャンブルだったとつぶやいています。

この記事では、カイジに登場する兵藤和尊について、彼の最後を中心に特集してきました。カイジとのラストバトルが期待されている兵藤会長の動向に注目しながら、カイジを読んでください。