【カイジ】黒崎義裕は帝愛グループのNo.2！名言や声優・実写キャストを紹介

黒崎義裕は、「カイジシリーズ」の登場人物として知られています。帝愛グループNo.2の実力者でありながら、カイジの肩を持つことがあったなど、「実はいい人ではないか」とファンの間で評されていました。この記事では、カイジの黒崎義裕について特集します。黒崎のプロフィールと名言、いい人だとされる彼の人物像、黒崎を演じた実写映画版の俳優キャストとアニメ版の声優キャストなどを紹介するため、参考にしてください。

カイジシリーズは、第1作目「賭博黙示録カイジ」から始まり、25年以上連載が続いている長編作品です。自堕落な人生を送ってきた主人公が、多額の借金を返すべく様々なギャンブルに挑むストーリーや、オリジナルあるいはアレンジされたギャンブルゲームの面白さ、そして濃密な人間ドラマで圧倒的な人気と支持を得ました。この章では、カイジシリーズの概要と、黒崎義裕が初登場した「賭博破戒録カイジ」のあらすじを取り上げます。

• 掲載誌は全て週刊ヤングマガジン。コミックスレーベルはヤンマガKC
• 賭博黙示録カイジ（1996年-1999年）コミックス全13巻
• 賭博破戒録カイジ（2000年-2004年）コミックス全13巻
• 賭博堕天録カイジ（2004年-2008年）コミックス全13巻
• 賭博堕天録カイジ 和也編（2009年-2012年）コミックス全10巻
• 賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編（2013年-2017年）コミックス全16巻
• 賭博堕天録カイジ 24億脱出編（2017年-連載中）コミックス既刊24巻（2023年8月現在） 

カイジシリーズの作品名、連載期間、コミックスなどの概要を、上記しました。同シリーズの原作者は、福本伸行です。福本伸行は、「天 天和通りの快男児」や「アカギ～闇に降り立った天才～」などのギャンブル漫画を得意にしており、いずれの作品ともメディアミックスが展開されるほどの大ヒットを収めました。また、福本伸行は賭博黙示録カイジで第22回講談社漫画賞一般部門を受賞するなど、カイジシリーズが代表作の一つです。

カイジシリーズは、コミックスの累計発行部数が2100万部を突破するなど、老若男女から人気を得ている作品です。メディアミックスも、積極的に展開されました。最も有名とされるのが、藤原竜也主演の実写映画版3部作です。また、2007年と2011年にはテレビアニメ化されました。さらに、シリーズの脇役を主人公にした「中間管理職トネガワ」や「1日外出録ハンチョウ」、「上京生活録イチジョウ」のスピンオフ作品もあります。

カイジシリーズの2作目、賭博破戒録カイジは、前作で帝愛グループ会長の兵藤和尊とのギャンブル対決に敗れて借金が膨らんだ伊藤開司（カイジ）が、逃亡生活を送っている状況からスタートします。カイジは今度こそギャンブル借金を返済してみせると、帝愛の遠藤勇次に接触しました。しかし、カイジに上司の利根川幸雄を失脚させられ不遇をかこつていた遠藤は、彼を睡眠薬で眠らせると帝愛の地下労働施設へと送り込んだのです。

カイジシリーズに登場する黒崎義裕は、現在帝愛グループのNo.2の地位にいるキャラクターです。黒崎の年齢や生年月日、血液型などのパーソナルデータは明らかにされていません。彼の容姿と地位などから、年齢は50代ではないかと推察されています。黒崎は黒髪を短く切り揃えており、常にスーツを着ている真面目なサラリーマンのような風貌に描かれていました。また、黒崎は後述するように、いい人という定評を得ているのです。

福本伸行原作のメガヒットギャンブル漫画カイジシリーズは、ファンの間で「名言の宝庫」と称されています。名言を放つのは主人公のカイジのみならず、彼にとって敵方の帝愛側のキャラクターも多いことで知られました。それでは、帝愛グループNo.2のいい人黒崎義裕には、どのような名言や名セリフがあるのでしょうか？この章では、カイジシリーズの黒崎の名言を3つ取り上げ、ネタバレを含めながら紹介していきます。

カイジシリーズの黒崎義裕の名言の一つ目は、「地下チンチロ編」で言った上記のセリフです。地下チンチロとは、カイジが強制的に送られた地下労働施設内にて施設のルールに則って行われる変則的なチンチロリンのことでした。帝愛と結託してこのギャンブルを企画、実施しているE班の班長大槻太郎とその取り巻きは、シゴロ賽（4、5、6しか目のないサイコロ）を使ってイカサマを働き、一日外出権を得るなど暴利を貪っていたのです。

カイジは大槻のイカサマを見破り白日の下に晒すと、1しか目のないピンゾロ賽を使っての大逆転劇を見せました。黒崎はこの時、見届け人のような立場として初登場しています。そして、ピンゾロ賽でのさらなる勝負を渋る大槻に向かって、上記の言葉を言いました。「自分が大槻の立場であれば、ピンゾロ賽のようなものを準備して不測の事態に備えるので、カイジのような者は出さない」という黒崎の確固たる意志が窺える名言です。

カイジシリーズの黒崎義裕の名言は、地下チンチロ編で多く見ることができます。彼の次に紹介する名セリフは、一つ目と同様大槻に向かって言い放ったものでした。ピンゾロ賽によるさらなる勝負（大槻の2回目の親の分）をカイジに要求された大槻は、何とか回避しようと弁解し続けるのでしたが、そこに割って入ったのが黒崎です。黒崎は、モニター越しに一連の出来事を見ており、この件を迅速かつ公平に収めるべくやって来ました。

黒崎はまず、大槻に向かって「『理』はわしが見る限りカイジくんにある」や「おまえは搦め取られたんだ」と言いました。そして、その上で上記のセリフを付け加えたのです。「大槻は今までシゴロ賽でイカサマし続けて騙してきたのに、自分がそれをやられるのが嫌では通らない」という意味であり、説得力抜群のセリフだと評されています。さらに、黒崎がいい人だといわれるようになる最初の名言として、ファンの印象に残りました。

カイジシリーズに登場する黒崎義裕の名言紹介の最後は、賭博破戒録カイジのクライマックス「パチンコ『沼』編」で言ったセリフです。沼とは、帝愛グループが営業する裏カジノ最大の目玉とされるパチンコ台で、ありとあらゆるイカサマが組み込まれて、普通に打ったのでは絶対に勝つことのできない台でした。裏カジノの店長を務める一条聖也は、25歳という若さから沼に絶対的な自信を持ち、カイジと仲間を挑発したのです。

パチンコ沼編での黒崎は、一条に電話をかける形で登場しています。その際に、彼に対して上記のセリフを言って激励しました。しかしながら、黒崎はカイジが何らかの方法で沼の攻略法を得たことを察知しているようで、「一条の綻びが大きくならないように」という思いで語っているようにも見えます。したがって、彼は一条の敗北をある程度予見しており、黒崎のいい人ぶりもさることながら、観察力の鋭さが垣間見えた名言でした。

25年以上連載が続いているメガヒットギャンブル漫画カイジシリーズは、2期に渡ってテレビアニメ化されました。カイジのアニメ版は、原作に忠実なキャラクター造形とストーリー展開、そして声優陣の演技が高く評価されているとのことです。アニメ版における黒崎義裕役を演じた声優は、2人います。この章では、いい人と言われる黒崎義裕のアニメ声優である堀内賢雄と宮内敦士について、プロフィールと主な出演作品などを取り上げていきます。

カイジのテレビアニメ版「逆境無頼カイジ 破戒録編」で黒崎義裕役を演じたのは、声優の堀内賢雄です。堀内賢雄は、1957年7月30日に、静岡県で生まれました。自身が代表取締役である声優事務所のケンユウオフィスに、所属しています。堀内賢雄はブログを開設していますが、2012年7月以降更新されていません。自身はX（Twitter）を行っていないものの、事務所のマネージャーアカウントで彼の情報が発信されることがあります。

堀内賢雄は、特待生で高校に進むほどのスポーツ少年でしたが、高校在学中にDJになるべく様々な勉強を行い、卒業後にDJとしてデビューしました。テレビ番組のナレーションなどを行う機会が増えたことで、1980年代以降は声優活動を行うようになり、次第にそちらに主軸を置くようになります。堀内賢雄のアニメ声優としての代表作は、以下の通りです。

• グイン・サーガ：グイン役
• 機動戦士ガンダムZZ：マシュマー・セロ役
• 機動新世紀ガンダムX：ジャミル・ニート役
• キングダム：王翦役

カイジシリーズのスピンオフ作品「中間管理職トネガワ」のテレビアニメ版で、黒崎義裕役を演じた声優は、宮内敦士です。宮内敦士は、1969年7月8日に、埼玉県で生まれました。声優事務所の三木プロダクションと、劇団夜想会に所属しています。宮内敦士の趣味は乗馬、バイク、映画鑑賞で、特技は乗馬と殺陣であることをプロフィールで明かしていました。また、少林寺拳法二段を有するなど、スポーツ面に秀でているとのことです。

宮内敦士は、浪人生時代に海外映画「エンゼル・ハート」を観たことがきっかけで役者を目指すようになりました。1990年代に俳優デビューを果たすと、多くの映画やテレビドラマに出演したのです。2000年頃に、香港映画の吹き替えをはじめとして声優活動も行うようになり、現在に至っています。宮内敦士のアニメ声優としての主な出演作品と演じたキャラクターは、下記の通りです。

• 結界師：墨村正守役
• 東のエデン：物部大樹役
• ONE PIECE：ヴィンスモーク・ニジ役
• ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風：チョコラータ役

福本伸行原作の人気漫画カイジシリーズは、2009年から2020年にかけて藤原竜也主演の実写映画版が3作公開されました。実写映画版のカイジは、遠藤が女性になるなどの改変が見られるものの大ヒットを収め、原作漫画を知らない新たなファンの獲得に成功しています。また、評判の良くない漫画の実写映画版が多い中で、高評価されているのです。この章では、カイジの実写映画版における黒崎義裕の俳優キャストを取り上げていきます。

カイジシリーズの実写映画版第2作「カイジ2 人生奪回ゲーム」で黒崎義裕役を演じたのは、俳優の嶋田久作です。嶋田久作は、1955年4月24日に、神奈川県横浜市で生まれました。身長180cm、血液型はO型で、ザウスに所属しています。ベーシストとしても知られており、佐野史郎がかつて組んでいたバンド「タイムスリップ」でベースを担当していました。嶋田久作は、公式ブログを開設しており、2023年8月現在も更新中です。

嶋田久作は、大学卒業後にいくつかの職種を経験後に、飴屋法水の誘いを受けて1984年に劇団東京グランギニョルに参加して俳優デビューしました。その際、飴屋法水から芸名の案を2つ受けて、夢野久作にちなんだ嶋田久作を名乗るようになります。嶋田久作の名を広く一般層に知らしめたのは、荒俣宏原作の実写映画「帝都物語」の加藤保憲役でした。その後も、多くの映画やドラマに出演しており、俳優としての地位を確立します。

嶋田久作の主な出演作品には、実写映画版帝都物語の加藤保憲役の他に、「D坂の殺人事件（1998年版）」の明智小五郎役、「シン・ゴジラ」の片山修一役、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」の田辺一郎役などがあります。

2020年に公開されたカイジシリーズの実写映画版第3作目「カイジ ファイナルゲーム」で、黒崎義裕役を演じたのは、俳優の吉田鋼太郎です。吉田鋼太郎は、1959年1月14日に、大阪府で生まれて東京都で育ちました。血液型はA型で、ホリプロ・ブッキング・エージェンシー所属です。吉田鋼太郎は、2023年8月現在SNSを開設していません。彼のSNS解説を待ち望むファンが、多いといわれています。

吉田鋼太郎は、高校時代に役者を志し、上智大学在学中にシェイクスピア研究会公演「十二夜」で初舞台を踏みました。その後、劇団四季をはじめとする複数の劇団を経て、1997年に演出家の栗田芳宏とともに劇団AUNを結成しています。蜷川幸雄の舞台作品の常連として知られていましたが、2013年のテレビドラマ「半沢直樹」にて内藤寛役を演じて以降は、映画やテレビドラマなどの映像作品に多数出演するようになりました。

吉田鋼太郎の主な映画やテレビドラマ出演作品には、「おっさんずラブ」の黒澤武蔵役、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の松永久秀役、「劇場版 ファイナルファンタジーXⅣ 光のお父さん」の岩本暁役などがあります。

この章では、実写映画版も大好評を博したカイジシリーズの登場キャラクターの中で、ファンや読者から「いい人」と評されることの多い黒崎義裕の人物像を取り上げていくことで、彼が本当にいい人なのかを考察紹介していきます。

カイジシリーズに登場する黒崎義裕は、会長の兵藤和尊をはじめ悪人や曲者の多い帝愛グループの中で、極めて常識人である描写がなされています。決してNo.2の地位に胡坐をかくことなく、周囲に気遣いをすることが多いため、部下の信頼も厚い人物でした。また、家庭においても家族の好みはさておき、家族を積極的にキャンプに連れて行くなど家庭人としても良き父親であり、彼のいい人ぶりが示唆されています。

黒崎とカイジは、基本的に敵対関係にあります。しかし、名言の章で触れたように、カイジの肩を持つ言動や行動をすることもあり、またギャンブラーとしてのカイジを高評価してもいました。24億脱出編では、行方をくらましているカイジを追う立場であり、今後の両者の接触などが注目されているのです。

黒崎と一条の関係は、いわゆる上司と部下になります。沼における一条とカイジの対決を遠くから見ており、一条に対してカイジに油断するなと忠告した上で、激励していました。このエピソードを読んだ多くのファンが、黒崎のことをいいひと認定したとのことです。

利根川幸雄は、帝愛グループの最高幹部の一人で、エスポワール号からEカード対決に至るまで、カイジと対決しました。利根川は、カイジとのEカード対決に敗れると、兵藤から責任を問われて焼き土下座をさせられた上に失脚しています。黒崎と利根川は、帝愛グループのNo.2を争うほどのライバル関係でした。二人のライバル関係は、スピンオフ漫画の中間管理職トネガワにてより詳しく描かれており、ファンの関心を集めています。

遠藤勇次は、帝愛グループ傘下の遠藤金融を営む男性ですが、その正体はヤクザであり、カイジを裏の世界へと導いた張本人でもあります。カイジとの関係は複雑で、基本的には敵対していますが、沼攻略の際は手を組みました（後に分け前の件で裏切る）。自分の上司だった利根川が失脚した後は、閑職に回されています。その後、24億脱出編ではかつての抵抗勢力だった黒崎の下で働いており、黒崎のいい人説を裏付けていました。

黒崎義裕は、実写映画版においては「ファイナルゲーム」にてカイジと直接対決をしていて、最後は敗れて落ちぶれています。一方、原作漫画における黒崎は、2023年8月現在、帝愛グループの現金24億円を持って仲間とともに逃亡しているカイジを追っている状況です。今後のストーリー展開で、2人がどのように関わっていくのかは謎ですが、実写映画同様の対決が見られることを期待しているファンも多くいます。

この章では、カイジシリーズに登場する黒崎義裕に関するX（Twitter）でのつぶやきを、いくつか取り上げていきます。黒崎は、インターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか？

こちらは、カイジシリーズの大ファンだと思われる方のツイートです。カイジシリーズを読んで、いいひとであるはずの黒崎が裏カジノを企画していたことに驚き、実はいい人ではなく一番ヤバイ奴なのではないかと推察していました。

こちらは、賭博破戒録カイジを読んでいたと思われる方のツイートです。同作品における黒崎義裕は、悪いことをいろいろやっているはずなのにそのような描写がなく、カイジや一条に対していい人である点が興味深いとつぶやいていました。

こちらは、カイジシリーズをリアルタイムで読んでいると思われる方のツイートです。24億脱出編の最新話を読んで、黒崎のようないい人がなぜ帝愛グループにいるのか不思議だとつぶやいています。

この記事では、カイジシリーズに登場する黒崎義裕について特集してきました。黒崎は、今後の24億脱出編においても重要な役割を担っているといわれています。彼に注目して、カイジシリーズを見てください。