2020年08月25日公開
2020年08月25日更新
【カイジ】沼は裏カジノの高レートパチンコ!カイジが考えた奇想天外な攻略法とは?
カイジに登場するギャンブルの中でもその攻略が見ていて面白かったという声が多いのがパチンコ「沼」です。裏カジノに設置された高レートのパチンコである沼を攻略するべくカイジが用意周到に奇想天外な方法で攻略していく中でのカイジを始めとしたキャラクター達の心理描写が面白いとされています。今回はカイジの沼について、その攻略方法に使用され奇跡を起こした飴細工やクルーンの穴などまとめて紹介していきます。
賭博破戒録カイジとは?
賭博破戒録カイジの概要
カイジシリーズは1996年から週刊ヤングマガジンにて連載されていた「賭博黙示録カイジ」を皮切りにタイトルを改題しながら2020年現在でも連載されているギャンブル漫画です。その中でも今回紹介するパチンコ、沼との戦いははカイジシリーズの中でも2作目となる賭博破戒録カイジは第3章「欲望の沼」に収録されています。
賭博破戒録カイジ自体は2000年から2004年にかねて連載されており、沼の攻略を持って一旦エピソードが完結し、続くシリーズである賭博堕天録カイジに引き継がれました。アニメでもタイトルこそ「逆境無頼カイジ」とオリジナルのタイトルに統一されていますが、原作に近い形でアニメ化されており、賭博破戒録カイジ相当のエピソードは第2期となる「逆境無頼カイジ 破戒録篇」にて放送されました。
賭博破戒録カイジのあらすじ
スターサイドホテルでの兵藤との勝負に敗れたカイジは借金を1000万円増やし逃亡生活を送っていました。遠藤にギャンブルを紹介してくれるようにお願いに現れるカイジでしたが規定によりカイジは拘束され地下収容施設に送られる事になります。過酷な地下収容施設から抜け出すべくカイジは地下収容施設で行われるチンチロリンで大槻を破ります。そして地上に出られたカイジが運命をかけて挑む事になるのがパチンコ沼です。
カイジの沼は裏カジノの高レートパチンコ
沼は裏カジノの高レートパチンコ
パチンコ沼は帝愛傘下の裏カジノに設置された一発台のパチンコです。ジャックポットに入る以外に当たりはなく3つある関門を超えるとジャックポットとなり、そこまでに外れ玉になった全ての得る事ができるというルールの元に行われます。加えてこの沼で使用される玉の換金レートは1玉4000円とかなりの高レートになっており、雰囲気を盛り上げるべくどれだけ蓄積がない状態でもお店が最低3億を保証してくれます。
3つの関門、俗に「釘の森」「可動役物」「三段クルーン」と言われる関門が目に見える形での関門ですが実際にはそれ以外にも様々な細工がなされており、店側の任意のタイミングで発動が可能な「稼働役物」が玉の通過に合わせて動作する事で完全に玉をシャットダウンする「ブロック」を始めとする様々な細工によってただでさえ確率の低い当たりの確率は実質0%に抑えられています。
過去に実際にこのパチンコ沼で当てた事があるのは店側が金を回収する為に行った接待パチンコで兵藤と利根川の2人で独力でこのパチンコ沼の当たりを出した者はいません。しかし一応形式的に兵藤と利根川が当てている事から客側に期待をもたせる事で長らく裏カジノの名物となっており、2人目に当てた利根川から賭博破戒録カイジ作中でカイジが挑むまでの間では6億~7億のプールができるほどに挑戦されていました。
沼を攻略したカイジとは?
カイジシリーズの主人公を務める伊藤開司、通称カイジは、知人の保証人になった事で借金地獄に陥ってしまいます。そんなカイジは遠藤に出会った事でギャンブルの世界に足を踏み込んでいきます。普段のカイジは生きる目標などもなく自堕落に生活するようなダメ人間ですが、土壇場で奮い立つ事により、数多のギャンブルでの勝負強さを見せていきます。
ギャンブルにかけては常に命がけであるゆえに捨て身の作戦なども含めて大怪我を多いながらも基本的に最後には勝利をもぎ取るような場面も多い事、カイジが挑むギャンブルに尽く「帝愛」が絡んでいる事も相まって神がかりの偉業から裏世界では多少名が知られる伝説の博徒として知られるようになっています。
帝国幹部からも注目を集めており、兵藤会長はもちろん、黒崎などにも注目され、沼の直前に行われた地下施設のチンチロリンや沼での対決中にはカイジの主張を彼らが後押しした事で勝負が継続されるような例も見られます。
カイジの沼を攻略したカイジが考えた奇想天外な攻略法
攻略法①第1の関門「釘の森」
沼に限らず全てのパチンコにおいて最初の関門となるのが釘です。沼の場合はこの釘が通常のパチンコよりも多く、別名「釘の森」と呼ばれています。この釘の森は毎日店長の一条と主任の村上によって調整されており、一応30発に1発入るA設定、60発に1発入るB設定と言われる緩い日もありますが、それも月に数度しかない程で、基本的には100発に1発入ると言われるC設定で調整されています。
実際カイジが挑む日にもC設定にされていました。しかしカイジはこの設定を毎日、一条と村上が交互に調整をしている事に目をつけます。カイジはカジノがあるビルの上の階を借り、この設定をする為の調整棒をすり替える事でC設定の玉を大きいものに変更していきます。結果的にカイジが沼に挑む段階でA設定よりも広い釘設定にする事で釘の森を突破する事に成功します。
攻略法②第2の関門「可動役物」は飴?
2つ目の稼働役物は通常の状態でも釘の森を抜けてきた玉を無情に弾く役物です。加えてこの稼働役物は店側が遠隔操作する事で絶対に玉を通さない通称「ブロック」と言われる状態まで備えています。この役物の攻略は唯一沼自体に細工をする事になります。まずカイジは坂崎のおっちゃんに事前に沼を破壊させます。当然これに対して店側はパーツを交換する事で対応する事になりますが沼の製造元の協力もいる大規模な交換となります。
カイジはこの交換される役物の中に細工をします。役物の一部を飴にした上で中に発熱剤を仕込み沼を一定以上打つとこの発熱剤により熱で飴が溶けるようにしたのです。飴が溶けるまでにかなりの金額をつぎ込む事になったカイジですが、無事に飴が溶けます。これによりこの稼働役物は完全に閉じる事ができなくなり破損状態に陥り攻略する事になりました。
攻略法③最後の難関「三段クルーン」!穴に入りにくい?
最後の関門三段クルーンは1段目に3つの穴、2段目に4つの穴、3段目に5つの穴が空いており、それぞれの段に1つだけある当たりの穴に入る事で当たりが確定する仕組みです。通常に打っても当たりにくいこの三段クルーンですが、店側としても最後の関門だけあって常時ある仕組みが作動しています。それが三段クルーン、沼の台自体、沼が設置された床を傾ける事で最後の当たりである3段目の当たりに入らないようにしていたのです。
勝負前にこの傾きに気づいたカイジは今回の沼攻略の中でも最大級に奇想天外な方法で攻略に挑みます。沼が設置された裏カジノ周辺の地盤が緩い事を知ったカイジは、なんと裏カジノが入っているビル毎傾けることでこの傾きを打ち消そうと試みたのです。しかしこの攻略法はクレーン内での玉の不自然な動きからすぐに店側にバレてしまい傾きを自在に変更できる事を利用してカイジが傾けたのと同じ方向に傾ける事で対応してきます。
結果的にクルーンは玉を飲み込み続けますがそこでカイジも店側も予期しない自体が起こります。クルーンに進んで外れた玉は排出口から落とされますが、この排出口がカイジと店側の過剰な傾けによって機能せず、詰まってしまうのです。結果的に外れ穴が塞がる事でカイジは店側が奥の手として出した空気によるブロックも乗り越えて玉を当たり穴に落とす事に成功します。
カイジの沼に関する感想や評価
一条聖也もし人生の分岐点に戻れたとしてもまたカイジくんとの勝負に乗ってしまうんだろうなっていう感じがカイジ君と同じ熱い人間(狂人の分類に位置するっぽいの良いんだよな またお互いの人生かけて全部出し切って勝負してほしい 沼パチ見終わったあと喪失感と空虚感すごいのこれのせい
— 🐧 (@kamakma15) August 15, 2020
ここからは既にカイジシリーズを視聴した人の沼に関しての感想を紹介していきます。カイジシリーズの中でも沼は特にカジノの店長である一条のキャラクター性が勝負を持ち上げてくれたとする声が非常に多いです。それぞれの攻略法に対してなんとか対応しようとする姿などが沼の攻略法以上に勝負を盛り上げてくれたとする声もみられます。
カイジの沼編よんでたら飴とはいえそれを溶かすほどの熱量を持ったカイロを仕込むのって可能なの?っていつも考えちゃう
— 夕暮えな (@yugure_ena) May 27, 2020
どれも奇想天外といわれる沼の攻略法ですが、その中でも特に奇想天外すぎて可能なのかどうかが疑問視されるのが2つ目の難関稼働役物の攻略法である飴です。作中でも遠藤が疑問に思っているようにかなり小さい稼働役物のパーツの中に仕込める発熱剤だけで溶けやすいとはいえ飴を溶かせるものなのか、発熱効果がそこまで続くのか疑問視する声も見られます。
弟が初めてカイジを見たのがパチンコ沼編で、「もう完全に勝利が決まっている状態だというのに、パチンコ玉一つが穴に落ちるまであれだけ引っ張る事が出来る演出力にただただ感心した」と言っていたがカイジの強さってあの演出力だよなw
— 東吾 (@105_k5) August 11, 2020
とはいえそのような疑問以上にその演出が沼編は良かったという声が非常に多いです。特に三段クルーンとの勝負になってからの対決はお互いの思考が絡み合って運も引き寄せるような展開であった事が見ていて気持ちが良かったという声が多く集まる理由になっています。
カイジの沼まとめ
カイジに登場する沼は1玉4000円で行われる超高レートのパチンコで、「釘の森」「稼働役物」「三段クルーン」と目に見える3つの役物に加えて店側の制御まで出来てしまうまさにモンスターマシンです。しかしどれだけ優れた機械であっても操作するのは人間である為にカイジはその仕組や一条の心理を匠に操る事で攻略する事に成功しました。
何よりも最後は天運を掴んでの勝利であった事がカイジシリーズのどのギャンブルよりも盛り上がる要素になったという声も非常に多いです。攻略法を知っていてもその演出も評価が高いのでまだカイジシリーズを視聴していない人はカイジがどのようにして沼を攻略するのか、その演出などにも注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか?