【カイジ】村岡隆のその後をネタバレ！17歩の裏切り・最後や名言を紹介　

この記事では、17歩という麻雀ゲームでカイジを苦しめた村岡隆を特集します。これから、村岡のカイジ戦のその後をネタバレ解説し、さらに17歩の裏切りや最後、そして数々の名言を紹介していきますが、その前にまずは『カイジ』の作品情報からお届けします。最初に『カイジ』の作品概要、そして簡単なあらすじ解説へと進みます。

『カイジ』は、福本伸行による一連の漫画作品の総称で、最初の作品「賭博黙示録カイジ」は、1996年から約3年間にわたり講談社の「週刊ヤングマガジン」にて連載されました。その後も、続編が立て続けに登場し、「賭博破戒録カイジ」や「賭博堕天録カイジ 和也編」、そして「賭博堕天録カイジワン・ポーカー編」が同誌にて発表されました。

この『カイジ』シリーズ展開は、2017年からは「賭博堕天録カイジ 24億脱出編」にバトンタッチされ、3回に1回の休載を挟んで掲載が続けられています。

また、『カイジ』のメディア展開は様々なジャンルで多岐にわたり行われています。まず、テレビアニメ作品『逆境無頼カイジ』は、第1シーズンが2007年10月から、また第2シーズンが2011年4月から日本テレビで放送されました。2009年10月には実写映画『カイジ 人生逆転ゲーム』が公開され、次いで2011年11月には映画シリーズ2作目として『カイジ2 人生奪回ゲーム』が公開されました。

そして、2020年1月には映画オリジナルストーリーであり、シリーズの完結編である『カイジ ファイナルゲーム』が上映されました。1998年には、第22回講談社漫画賞一般部門を受賞しています。

主人公の伊藤開司、通称カイジは、まともに働くことなく怠惰な生活を送っていました。しかしある日、金融業者の遠藤がやって来て、カイジが保証人となっていた借金が焦げ付き、返済義務が生じていることを告げます。借金は高利息によりカイジの返済能力を超える額に膨れ上がっていました。カイジは、勝てば借金が帳消しになるという遠藤の甘言に誘われ、負ければ命の保証は一切ない過酷なゲームに挑戦することとなりました。

ここからは、この記事のメインテーマである『カイジ』の村岡隆の話題に移ります。村岡は、帝愛グループに属する裏カジノ店の社長で、変則二人麻雀「17歩」の創始者です。口癖は語尾にキザな「ざんす」を付けることで、友情や信頼といった価値観を持たず、ただお金だけを追求する強欲な金の亡者です。

成功を手に入れるためならどんな手段でも使い、法を犯すこともためらいません。裏カジノでの儲けを隠して蓄財しますが、最終的には帝愛グループへの上納金として消えてしまいます。支払わなければならないことはわかっていても、心の中では帝愛グループの会長・兵藤を「魔王」と腐し、上納金を「クソロイヤリティー」と呼んで毒づいています。

村岡は、確実な勝機がない限りギャンブルには踏み切ることはありません。リスクを極端に嫌い、部下にギャンブルをやらせて大金を手に入れてきました。基本的には小心者ですが、他人からは見抜かれずに不正を行い、普通の人では思いつかない戦略を取ります。カイジと同様、絶体絶命の状況で才能を発揮する根っからの勝負師でもあります。

さらに、三好や前田のようにカイジに忠誠を誓っていた仲間たちを、言葉巧みに騙して寝返らせるなど、詐欺師としての才能も持ち合わせています。そんな村岡は、カイジにインチキ宗教の教祖になれる腕前と評されました。

ここからは、カイジとの勝負に負けた村岡隆のその後をネタバレで解説していきます。作中では、カイジに負けた村岡のその後についてほんの少しだけですが触れられています。対戦のその後、『カイジ』は「和也編」へと進んでいきますが、始めのカジノのシーンで村岡が意気消沈している姿が描かれています。

家と財産を失ったものの、村岡は依然として裏カジノのオーナーとしての仕事を続けています。それなのに、最後にカイジに負けたことから未だ立ち直れていないようでした。

私財を失った結果、将来に対する不安が頭をよぎるようになった村岡は、「もし自分がこのまま死んだらどうなるだろう」と問いかけました。しかし、ネタバレしますと部下たちは心の中で「死ねばいいのに」という冷たい言葉を囁き、村岡に協力的な者はほとんど見当たりません。

これまでの行いが悪かったことに加え、和也からの評価も低下したことで、村岡の未来は今までのように順調にはいかない公算が高いです。

ここからは、『カイジ』の村岡隆の17歩をめぐる裏切りや最後について、ネタバレ解説していきます。まず、村岡の考案した「17歩」について解説します。17歩とは麻雀のバリエーションの1つであり、1対1で行われるゲームです。通常の麻雀と同様に山から牌を引き、役も共通ですが、17歩には特有のルールが存在します。17歩のルールは以下の通りです。

1. 全自動麻雀卓を使用し、目の前の34枚の牌を確認できます。
2. 横に積まれた山の中から一枚をめくり、ドラ表示牌とします。
3. 34枚の中から13枚を選んで、3分以内に満貫以上の役を組み立てます。
4. 残りの21枚の牌を捨て牌として切っていきます。
5. プレイヤーのどちらかが役を成立させて（ロン）上がるか、または17枚ずつ切り進めていきます。

以上のことから、村岡隆の考案した「17歩」は、麻雀経験者にとっては比較的馴染みやすいゲームと言えるでしょう。

続いて、17歩における裏切りについてネタバレします。勝負が進行する中で、賭け金のレベルが次第に高まり、カイジの手持ちはわずか300万にまで減ってしまいました。しかし、ここで思わぬ救世主が現れます。その救世主とは、兵藤の息子・兵藤和也で、偶然の出来事からこの勝負におけるカイジ側の賭け金を支えることになりました。

村岡を嫌悪するカイジは、仲間の三好と前田と共に村岡打倒のための策略を練っていました。しかし、ネタバレしますと、三好と前田の計画は罠であり、カイジは2人が自分を騙すために村岡と手を組んでいることに気付きます。

三好と前田が、地下から助けてくれたカイジにこのような罠を仕掛けたのには、それなりの理由がありました。ネタバレになりますが、その理由とは「沼」での報酬を分けてもらえなかったことです。しかしながら、それは単なる誤解であり、実際にはカイジは遠藤に「沼」の勝ち銭の大半を巻き上げられ、2人に支払うお金がなかったのです。わずかに残った金も、村岡に巧妙に言いくるめられ、奪われてしまったのです。

村岡の行動にはカイジも唖然とします。この出来事によってカイジと村岡が最初に考えていた策略は水泡に帰し、勝負で決着を付けるしかなくなりました。これまで、替玉受験や賄賂など汚いやり方で成功を手にしてきた村岡は、もとより麻雀の真剣勝負など望んでいませんでした。そのような高度な勝負には適応できないと考えていたのです。

ここからは、村岡の考案した17歩での対戦結果や最後についてネタバレ解説していきます。カイジと村岡による17歩の真剣勝負が始まりました。カイジはトイレの掲示板と事務所内のデジタルカメラに目をやり、ある策略を思いつきます。その後、カイジは相手に牌を覗かれないように手に持ち、トイレへと出かけていきました。その後、お互いにヒントを与えずにゲームを進め、ついに賭け金は1億6千万円に達しました。

勝負が再開されると、カイジは再び自分の牌を持ってトイレに向かいます。この瞬間、村岡は巧妙にデジタルカメラを使ってカイジの他の牌を撮影し、現在の待ち牌や可能性のある手を探ることに成功しました。カイジの待ち牌を特定した村岡は、勝利を確信します。

ところが、村岡が自信をもって切った白の牌により、カイジがロンしてしまったのです。デジカメで撮った写真には牌が明確に写っており、見間違えることはあり得ません。意外な結末に場内はざわつきますが、徹底的に調査した結果、白の牌が1つ多い5つあることが判明します。ネタバレしますと、5つのうちの1つは、カイジが白紙を貼り付けて作った別の牌だったのです。カイジが待っていたのは、村岡の想定外の牌でした。

村岡は、牌が仕込まれたイカサマだと主張しましたが、勝負を見届けていた和也は、カイジの勝利を宣言します。カイジが仕込んだ牌は元々未使用の山にあったため、通常のゲームプレイであれば何の影響も及ぼすことはないと、和也は説明しました。村岡は不満を示しましたが、兵藤会長のご子息・和也によって下された裁定に逆らうことはできませんでした。

この結果、最後に村岡は敗北を喫しました。しかもカイジが上がった役には裏ドラが適用され3倍の満貫となり、ルールに基づいてレートの3倍に相当する4億8千万円がカイジの手にわたることとなりました。厳しい現実を突きつけられた村岡は、ショックのあまり失禁した上に失神してしまいます。

村岡は大金を金庫に蓄えていましたが、それだけでは足りず、和也により村岡の私有地の現金化が決定されます。これにより村岡は、最後に今まで築いてきた私財のすべてを失うことになったのです。

ここからは、村岡隆の人物像や彼による名言の数々を紹介していきます。カイジは、千倍台のパチンコ「沼」を制覇し、その後はいつものように自堕落な生活を楽しんでいました。ところがそこに、かつて一緒に地下労働をしていた仲間の三好と前田が現れます。

カイジが「沼」で得たお金で地上に生還した2人は、現在帝愛の秘密のカジノで働いていました。そこのオーナーが新たなギャンブルの相手を探していることを知って、カイジのところにやって来たのです。

その秘密のカジノのオーナーとは、言わずもがな村岡隆です。カイジは坂崎孝太郎からもらった300万円を元手に、村岡と「地雷ゲーム17歩」での対決に挑むことになりました。

村岡は、長い巻き毛の髪型にスーツ姿といういでたちで、語尾に「ざんす」とつけてしゃべる特異なキャラをしています。彼の個性をよく表しているのが次項で紹介する数々の名言です。

そうした名言からも、村岡が自己中心的で、他人の意見にはあまり耳を傾けないことがよくわかります。また、そのようなことを言うくらいですから、結婚はしていないと考えるのが自然でしょう。

『カイジ』に登場するキャラクターは、独特な言い回しによる名言で知られています。そして、村岡もその特異な言葉遣いで注目を浴びるキャラの1人です。ここで、村岡の印象的な名言を3つ紹介しましょう。

カイジが勝ち分の4億8千万円を現金と土地で回収しようとした時の村岡の名言です。自己中心的で他人の行動には厳しいという村岡のキャラがよくわかる表現となっています。自分の事を棚上げするとはまさにこういう事という、見本のようなセリフです。この名言を通じて、村岡の二面性がくっきりと浮かび上がってきました。反面教師として見れば、村岡から学ぶものが多いのかもしれません。

この言葉は、村岡の個性を端的に表現しており、彼の考え方を物語っています。結婚に対する独自の見解を述べつつ、彼の特異な言い回しも際立っています。

最後に紹介するのは、他人をバカにするスタイルの村岡らしい名言です。自分の行動を正当化し、他の人々を馬鹿にする村岡の人間性がこの名言に顕著に表れています。村岡の言動を観察することで、多くの教訓を得ることができるでしょう。

ここで、『カイジ』の村岡隆役の声優を紹介します。パチンコ版とパチスロ版では演じている声優が異なるのですが、最初はパチンコ版の声優・木下浩之（きのした・ ひろゆき）からになります。木下浩之は、1958年10月23日生まれ・埼玉県出身の男性声優です。現在は演劇集団「円」に所属し、俳優としても活動しています。

次に、木下浩之の経歴を簡単に紹介しましょう。木下は、桐朋学園大学短期大学部芸術科を卒業し、その後1979年に円演劇研究所に入所しました。入所後は研究生として活動し、その後、1982年には演劇集団 円の正式な団員に昇格しました。

木下の声はハイバリトンであり、声優としては主に吹き替えの分野で活動し、アメリカ合衆国の俳優アーロン・エッカートやイギリスの俳優コリン・ファースなどを担当しています。また、俳優としても1980年代から昼ドラマや時代劇などに多数出演し幅広く活躍しています。

最後に、パチンコ版『カイジ』で村岡隆を演じた声優・木下浩之の代表的な出演作品と演じたキャラを一覧で紹介します。

• オーシャンズシリーズ（ターク・モロイ）
• 007 ダイ・アナザー・デイ（グスタフ・グレーブス）
• ロボコップ（アントワーヌ・ヴァロン）

• 名探偵コナン（コルンほか）
• ガンダム Gのレコンギスタ（グシオン・スルガン）
• 亜人（オグラ・イクヤ）
• 人狼 JIN-ROH（辺見敦）

次に、パチスロ版『カイジ』で村岡隆を演じた声優の中尾隆聖（なかお・りゅうせい）を紹介します。中尾は、1951年2月5日生まれ・東京都中央区日本橋出身の男性声優で、現在は81プロデュースに所属し活動しています。幼少期から祖父母に育てられていた隆聖は、祖父母の勧めで3歳の頃に児童劇団「劇団ひまわり」に加入しました。そして5歳の時にラジオドラマ『フクちゃん』でデビューし、その才能を開花させました。

その後、早稲田実業学校を卒業し、新宿二丁目でスナックの経営を始めました。スナック経営は、役者業を続けながら5年間続きます。その後、81プロデュースの社長である南沢道義から声をかけられ、生活が大きく変わります。声優および役者としてのキャリアを積む人生が始まったのです。

声優としてのデビューは、1965年にテレビアニメ『宇宙パトロールホッパ』の主人公・ジュン役であり、これが彼の出発点でした。また、声優業と平行して、1970年代半ばまで多くのテレビドラマに出演し、さらには81ドラマティックカンパニーでの舞台にも多数出演しました。

また、2016年には、『ドラゴンボールZ 復活の「F」』のフリーザ役で第25回日本映画批評家大賞・アニメ部門最優秀声優賞を受賞したほか、2017年には第11回声優アワード・富山敬賞にも輝いています。さらに、同年1月にはテレビ朝日の『人気声優200人が本気で選んだ!声優総選挙!3時間SP』で第8位にランクインしています。

最後に、パチスロ版『カイジ』で村岡隆を演じた声優・中尾隆聖の代表的な出演作品と演じたキャラを一覧で紹介します。

• それいけ！アンパンマン（ばいきんまん）
• ドラゴンボール（フリーザ）
• ONE PIECE（シーザー・クラウン）
• ハイキュー!!（鷲匠鍛冶）
• 美味しんぼ（ジェフ・ラーソン）
• BLEACH（涅マユリ）
• スイートプリキュア♪（ノイズ / ピーちゃん）
• MIX（西村勇）
• にこにこぷん（ぽろり・カジリアッチⅢ世）
• ドルーピー（ドルーピー）

ここまで『カイジ』の村岡隆特集をお届けしてきましたが、最後に村岡隆に関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するのは、『カイジ』の村岡の言動に人間の生きる力を感じて共感を覚えたという方のツイートからです。逆に石田のおっさんは見ていて苦しくなるそうで、そうした気弱でお人好しな性格を美徳とは思えないとのことです。

続いて紹介するのは、社会人になって村岡に対する見方が変わったという方のツイートからです。かつては小物キャラだと思っていたそうですが、億単位で資産形成をしているのを見て大もんだということが分かったようでした。

最後に紹介するのも、大人になってから『カイジ』の村岡のシーンを読み返して再評価している方のツイートからです。麻雀をやるようになってから読むと本当に面白いと言います。『カイジ』とは本格的な麻雀漫画なのでしょうか？

この記事では、『カイジ』に登場する特異なキャラ、村岡隆を特集し、カイジとの勝負のその後をネタバレ解説すると共に、17歩の裏切りや最後の結末、そして村岡の放った名言の数々を紹介してきました。　

カイジとの勝負に負けた村岡は、その後、家と財産を失います。普段の人をバカにした言動から、周囲に協力してくれる人もいません。裏カジノのオーナーの座は保ったものの、村岡は意気消沈し、立ち直れなくなってしまいました。

カイジは、村岡との17歩の勝負で、仲間だと思っていた三好と前田に裏切られます。2人は村岡と手を組んでいたのです。それに気づいたカイジは一計を案じ、2人の計画を逆手に取り最後は見事勝利します。村岡は金庫に蓄えていた大金を失い、さらに私有地の全てを差し押さえられ破産してしまいました。