【カイジ】坂崎孝太郎はクズだけどいいやつ？カイジとの「沼」攻略や別れは？

「カイジシリーズ」に登場する坂崎孝太郎とは、伊藤開司（カイジ）と手を組んでパチンコ台「沼」を攻略した人物です。この記事では、坂崎孝太郎について「クズだけれども実はいいやつ」と言われる理由、過去や娘、カイジとの別れ、実写映画版の俳優キャスト、テレビアニメ版の声優キャストなどを紹介します。

福本伸行原作の「カイジシリーズ」は、1996年にスタートした第1作目「賭博黙示録カイジ」から続いているギャンブル漫画です。2023年9月現在、第6作目となる「賭博堕天録カイジ 24億脱出編」が週刊ヤングマガジンにて連載されています。また、スピンオフ漫画やテレビアニメ版、実写映画版などのメディミックスが展開されました。

伊藤開司（カイジ）は、うだつの上がらない生活を送っている青年です。ある日、彼は自分が保証人になった借金返済を迫られ、金融業者で実はヤクザの遠藤勇次によって半ば強引にギャンブル船エスポワールに乗り込みました。ここから、カイジの壮絶なギャンブル勝負が始まったのです。

坂崎孝太郎は、52歳の壮年男性で、賭博破戒録カイジにて初登場します。短く刈り込んだ髪に口ひげ、そして時折混じる関西弁が特徴的に描かれていました。後述しますが、彼には妻と娘がいます。しかしながら、事情があって現在は別居しており、再び同居することを模索していた時にカイジと出会いました。

カイジシリーズのファンの間で、「クズ」や「いいやつ」と言われる坂崎孝太郎は、帝愛グループの地下強制労働場からの脱出を目論んでいるカイジが、裏カジノを回っていた時に出会っています。坂崎は、カイジの金に対するただならぬ気配を察知していて、裏カジノ最大の名物のパチンコ台沼の攻略の協力者話を持ちかけました。

坂崎は沼で1億円以上の大勝ちをするために、退職金や家の売却で2000万円の軍資金を作りました。さらに、警備員の仕事をしている彼は、警備先の金庫から無断で30000万円を持ち出して軍資金に上乗せしたのです。坂崎の行動は明らかに犯罪であり、彼がクズだとされる理由の一つがここにありました。

坂崎はなかなかカイジに沼攻略作戦の内容を明かしませんでしたが、ようやく明かす時が来ました。彼は、沼の3段クルーンの大当たりゾーンに目をつけたのです。強力な磁石を仕込んだビール缶を使ってのゴト行為が、坂崎の考案した攻略法でした。カイジにはビール缶を手渡す係と、証拠隠滅の役目を依頼します。カイジはこの攻略邦法が上手くいくかもしれないと乗り気で応じました。

プロフィールの項でも触れたように、坂崎には妻と娘の美心がいます。かつてはゼネコンで現場監督をしていた彼でしたが、不況で退職するとパチンコ三昧の日々を送っていました。一向にギャンブル癖が治らない夫に愛想をつかした妻は、娘を連れて家を出たのです。現在は一人暮らしで警備員をしている坂崎は、別れた妻と娘と再び一緒に暮らすために、沼の攻略を決意しました。

坂崎のゴト行為は、裏カジノオーナーの一条聖也に事前に知られており、結果的に坂崎は大敗を喫してしまします。ある意味自暴自棄になった彼は、残った600万円を全額競馬につぎ込もうとしました。しかし、カイジが思いついた新たな沼攻略法を聞き、思い留まります。カイジの攻略法を成功裡に導くべく、彼は再度沼に挑戦してわざと台の扉を破壊しました。この一連の行動で、坂崎いいやつ説が出たのです。

カイジの沼攻略法は、効果を発揮しますが、軍資金が底をつきそうになります。すると、坂崎が追加のお金を出しました。彼は、職場からさらに黙ってお金を持ち出していたのです。この行為で、坂崎の「クズだけれどもいいやつ」という評価が固まりました。遠藤勇次の協力もあり、カイジと坂崎は見事沼で大当たりを出して、約7億2000万円を得ます。

坂崎は沼攻略後に、遠藤に騙されて金をなくしたカイジを自宅に居候させました。坂崎は沼で得たお金で家を建てて、別れた妻と娘を取り戻していました。しかし、当初は歓迎していたものの、いつまでたっても働く様子のないカイジに愛想を尽かして、またカイジに惚れた娘の美心から彼を別れさすべく、手切れ金300万円を渡して家から出て行くように言いました。

カイジは、坂崎からもらった300万円を元手に、兵藤和也とのワン・ポーカー勝負を経て24億円もの大金を得ました。カイジは恩返しの意味を込めて、坂崎に1億800万円を渡しました。最初はニセ札と疑ったものの、カイジの本気を感じ取り受け取ると、彼から別れを切り出されて、「また遊びに来い」と本心を露わにします。

坂崎幸太郎は、名言の多いキャラクターです。特に彼が沼に立ち向かおうとしている時の名セリフが多く、上記の言葉を言ったことがありました。法律を犯したクズである彼の、並々ならぬ覚悟が窺える名言として有名です。

沼で大負けした坂崎は、競馬に行く前にカイジ宛てに手紙を書き置いていました。そこには「明鏡止水・五里霧中・阿鼻叫喚」など多くの四字熟語が綴られており、絶体絶命の危機に陥った彼の心境がよく表れています。

カイジシリーズには、テレビアニメ版や実写映画版などのメディミックスがあります。テレビアニメ版は、声優陣の迫真の演技が高評価されました。この項では、アニメ版で坂崎孝太郎役を演じた声優を紹介します。

カイジのアニメ版で坂崎役を演じた声優は、二又一成です。二又一成は、1955年3月15日に、青森県で生まれました。高校卒業後に上京した彼は、DJの専門学校を経て、1975年に声優デビューしています。現在に至るまで、多くのアニメ作品、海外映画の吹き替え、ナレーションなどで活躍しているのです。

• めぞん一刻：五代裕作役
• 黄金戦士ゴールドライタン：ゴールドライタン役
• バキ：柳龍光役
• ハイスクール!奇面組：出瀬潔役

カイジの実写映画版は、通算3作上映されており、大ヒットを収めてました。この項では、実写映画版で坂崎役を演じた俳優の生瀬勝久について紹介します。

生瀬勝久は、1960年10月13日に、兵庫県で生まれました。同志社大学在学中に劇団第三劇場に所属して舞台活動を行い、卒業後はコメディアンを経て俳優になっています。1990年代中盤以降は、テレビドラマや映画での活動が増えていき、得難いバイプレイヤーとしての地位を確立しました。

• ごくせんシリーズ：猿渡五郎役
• NHK大河ドラマ 龍馬伝：吉田松陰役
• リーガル・ハイシリーズ：三木長一郎役
• ヤッターマン：ボヤッキー役

この章では、カイジの坂崎に関するX（Twitter）でのつぶやきを、いくつか取り上げていきます。坂崎は、インターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか？

こちらは、カイジシリーズをアニメ版で観ていた方のツイートです。坂崎孝太郎について、クズ過ぎてカイジも借金返済がなければ彼とは組まないだろうとつぶやいていました。

こちらは、カイジシリーズの大ファンだと思われる方のツイートです。坂崎孝太郎について、推しキャラクターに挙げており、クズなのにいいやつというのがその理由だとつぶやいています。

こちらは、カイジシリーズのアニメ版の大ファンだと思われる方のツイートです。沼編を観て、テンポが良いことと坂崎孝太郎がいいやつだとつぶやいていました。

この記事では、カイジシリーズに登場する坂崎孝太郎について特集してきました。「クズだけれどもほんとうにいいやつ」という定評を得ている坂崎に注目しながら、カイジシリーズを見てください。