【ワートリ 】スパイダーの性能は？三雲修が使用したオプショントリガーを解説

「遅効性SF」と称される漫画「ワールドトリガー（ワートリ）」には、トリガーという道具、テクノロジーが登場します。その中で、オプショントリガーの1つであるスパイダーは、三雲修に革新的な使われ方をしたことで、俄然注目を集めました。この記事では、ワートリのオプショントリガーのスパイダーを特集します。ワイヤーやメテオラトラップなどの使用方法、三雲修をはじめ使用者などを紹介して、その魅力に迫っていきます。

ワールドトリガー（ワートリ）は、2013年に週刊少年ジャンプ誌上にて、連載がスタートしました。原作者の葦原大介が体調不良を起こしたことで、掲載誌を月刊のジャンプスクエアに移して、2023年8月現在連載中です。ワートリのコミックスは既刊26巻で、累計発行部数は2016年時点で350万部を突破しました。ワートリはテレビアニメ化されており、2023年までに通算3期放映されています。アニメ版は、円盤などで視聴可能です。

SF漫画ワールドトリガー（ワートリ）の舞台は、三門市という架空の都市です。人口28万人が暮らす三門市には、突然ネイバー（近界民）と呼ばれる怪物の出現するゲート（門）が出現したことで、常に侵攻の危機に晒されていました。そこへ、ネイバー征伐を目的とした組織「ボーダー（界境防衛機関）」が現れます。ボーダーは、10代の少年少女が隊員を務めており、三門市の治安を維持するべく日夜活動しているのです。

ワートリのキーアイテムとされるトリガーとは、ボーダーが管理している武器、道具のことを指しています。元々はネイバーのテクノロジーであることが判明しており、近界文明を支えていました。地球人にとってのトリガーは、ネイバーやトリオン兵など異世界の脅威に対抗できる唯一の武器です。スパイダーは、オプショントリガーにあたります。オプショントリガーは、攻撃力がない代わりに、様々な効果があることが描かれました。

ワートリに登場するオプショントリガーのスパイダーは、ワイヤーを張ることができます。先述した通り、攻撃力は皆無ですが、ワイヤーで相手の動きを制限するトラップを形成できるなど、防御面に秀でたオプショントリガーとして描かれていました。スパイダーを起動すると、両サイドに鏃のようなキューブが出現して、これをワイヤーとして活用することができます。また、キューブは複数出すことができると判明しました。

オプショントリガーのスパイダーの一番のメリットは、壁や地面などの動かない物体に打ち込むケースが多いので、扱いが非常に簡単であることです。このことから、スパイダーを初心者向けのトリガーだと考察するファンも見られました。また、トリオン消費量が少なくて済むとリガーとしても有名です。そのため、木虎藍や三雲修など、トリオンの少ないボーダー隊員にうってつけの武器といわれ、注目を集めていました。

ワートリに登場するスパイダーは、非常に使い勝手の良いオプショントリガーですが、やはりデメリットも存在します。一番のデメリットは、攻撃力が皆無であることです。また、ワイヤーを張るという行為が、作業のような地味さを持ち合わせていることで、ボーダー隊員の間でも人気がないことが明かされていました。さらに、使い勝手が良い故に、相手に効力を与えるには何かしらの工夫が必要な点もデメリットとのことです。

この章では、ワートリのオプショントリガーであるスパイダーの使用方法を紹介します。基本中の基本とされているのが、ワイヤーを張るというものです。壁や地面にスパイダーを打ち込むことで、ワイヤーを張れるのですが、それだけでは有効な武器にはなりません。ワイヤーを張ったことを相手に悟られない工夫や、逆にワイヤーを張りまくってあえて明らかな罠のように見せるなど、使用者のセンスが問われることが判明しました。

スパイダーのワイヤーは、残念ながら透明にすることはできません。ですから、ワイヤーが張ってある状態は、誰でも視認することができるのです。ところが、一見欠点のように見える部分が、とんでもない長所に変化することがわかりました。スパイダーはワイヤーの色を変えることができることから、見えにくくすることが可能です。また、色の濃淡をつけることもでき、敵を欺けて味方には存在を知らしめるという効果がありました。

メテオラとは、弾丸トリガーの一つで、着弾時に爆発する炸裂弾です。メテオラにはいくつかの使用方法があり、オーソドックスなものは、キューブ状態のまま設置したメテオラを狙撃して爆発させるという方法でした。メテオラのキューブは、使用者のトリオン量に比例して威力が増大することが明らかになっており、雨取千佳がメテオラを放つと、爆撃機並みの攻撃力を発揮しています。

メテオラは、スパイダーと組み合わせることで絶大な威力を持つことがわかりました。ワイヤーとメテオラを繋げて、ワイヤーに触れると爆発するという仕組みです。これはメテオラトラップと呼ばれています。

スパイダーの意外な使い方として注目されたのが、いわゆるワイヤー陣です。色に変化をつけたワイヤーを、張り巡らせた場所を作ることで、味方にはワイヤーを使って移動する効果、逆に敵には移動を阻害する効果を与えました。ワイヤー陣を有効に使える味方の存在が必要であり、玉狛第二はグラスホッパーの使い手である空閑遊真が縦横無尽にワイヤー陣を駆け巡り、対戦相手を大いに追い込んでいます。

木虎藍は、ボーダーA級隊員であることから、特権で拳銃型トリガーを改造していました。そこにスパイダーを装填し、銃で壁などに撃ち込み、自動巻き取り装置を使うことで移動するという離れ業をやってのけています。

ワートリのストーリー内で、スパイダーを使用したキャラクターを紹介します。スパイダー使いの筆頭に挙げられるのは、主人公の一人である三雲修です。彼は、非力な上にトリオン量が少ないというボーダー隊員として致命的なハンデを背負っていました。自らが率いる玉狛第二が、B級ランク戦で上位に入るためには、自身の活躍も必要と悟った彼は、木虎藍からスパイダーを教えられます。

三雲修は、自分が玉狛第二のサポートに徹することで、空閑遊真や雨取千佳の攻撃が活かせる方法を模索しました。その結果、スパイダーでワイヤー陣を編み出したのです。後に玉狛第二には、ヒュースが加入しますが、ヒュースとスパイダーの相性も抜群でした。

木虎藍は、ボーダーのA級部隊嵐山隊に所属するオールラウンダーです。実戦経験も豊富であり、ネイバー襲撃の際には前線に出て活躍する様子が描かれていました。自身のトリオン量不足という欠点を自覚しており、そのことを補うためにスパイダーを使用トリガーに取り入れています。スパイダーを使用する上でのセンスにも長けており、暗所でのワイヤートラップや巻き取り移動など、効果的な使い方を見せていました。

木崎レイジは、A級部隊玉狛第一の隊長です。スナイパーも兼ねることができるパーフェクトオールラウンダーであり、現在のところボーダーでその位置にいるのは彼のみだと判明しました。彼はトリガーの使用制限を解除したフルアームズ（全武装）で戦闘を行います。第二次大規模侵攻の際には、メテオラトラップを使っており、ヴィザとヒュースを足留めして持久戦を展開しました。実戦にてメテオラトラップを使ったのは、彼一人です。

ワートリの香取葉子は、ボーダーのB級隊員で、香取隊のリーダーでもあります。オールラウンダーとしてマスター級の実力を誇りますが、過去にポジションを何度も変更したなどのムラッ気が災いして伸び悩んでいました。香取隊はB級ランク戦で、玉狛第二のスパイダー作戦に翻弄されますが、最終戦で那須隊、諏訪隊と戦った際には、かつて苦しめられたスパイダーを見事に習得しており、両隊を追い込んで高評価されています。

この章では、ワートリの主人公の一人三雲修について特集します。三雲修は、ボーダーのB級隊員で、自らが率いる玉狛第二の隊長です。彼のポジションは、シューター（射手）だと判明しました。シューターは、ガンナー（銃手）のように拳銃型トリガーを使わず、キューブ状にしたトリオンを弾丸にして打ち込みます。三雲修の使用トリガーは、下記の通りです。

• メイントリガー：レイガスト、スラスター、スパイダー
• サブトリガー：アステロイド、シールド、バッグワーム、ハウンド（B級ランク戦ROUND8のみ）

三雲修が空閑遊真と出会ったのは、彼の学校に遊真が転校してきた日でした。当時ボーダーのC級隊員だった修は、下校途中に遊真ともども不良に絡まれますが、そこでネイバーの襲撃に遭います。不良たちを助けるために、隠していたボーダー隊員としての正体を見せてネイバーに挑みますが、敵いませんでした。しかし、遊真がブラックトリガーでネイバーを瞬殺し、彼自身から実は自分がネイバーであることを打ち明けられたのです。

三雲修には、幼馴染の雨取千佳がいます。千佳は地球人としては尋常でない量のトリオンを有しており、常にネイバーの脅威に晒されていました。また、彼女の兄の麟児は修の家庭教師でしたが、ある日ネイバーを調べると修に告げて、禁止されている近界への渡航を敢行し、そのまま行方不明になっています。千佳が兄の失踪の原因が自分だと責め続けている状況を重く見た修は、自分が問題を解決するべくボーダー入隊を決意しました。

トリオン量が少なく、自分のスキルも低い三雲修は、第二次大規模侵攻で瀕死の重傷を負いました。全快後の彼は、遊真と千佳とともに玉狛第二を結成してB級ランク戦に臨みます。自分が前に出るのではなく、遊真と千佳の攻撃力を活かした戦術に徹したことで、玉狛第二は順調にランクを上げていき、最終的にはランキング2位の座を勝ち取りました。また、ネイバーのヒュースをチームに迎え入れるなど、政治面でも成長しています。

ワートリにおける遠征選抜試験では、これまでのチームではなく、シャッフルされた11のチームに分けられて試験に臨んでいる状況です。諏訪7番隊に入った三雲修は、序盤こそ自身のトリオン量不足で足を引っ張りましたが、徐々に本領を発揮し、特別課題や戦闘シミュレーションで隊の順位を上げる活躍を見せています。

この章では、ワートリに登場するスパイダーに関するX（Twitter）でのつぶやきを、いくつか取り上げていきます。スパイダーは、インターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか？

こちらは、ワートリの大ファンだと思われる方のツイートです。玉狛第二の戦い方について、明らかにスパイダーが効果を発揮しており、三雲修にスパイダーを教えた木虎藍を高評価していました。

こちらは、ワートリをリアルタイムで読んでいた方のツイートです。B級ランク戦における香取葉子が、かつて辛酸を舐めさせられたスパイダーを使用しているシーンに感動したとつぶやいていました。

こちらは、ワートリを熱心に観ている方のツイートです。ワートリの原作漫画、テレビアニメ版両方見ているようで、スパイダーが登場したワートリのアニメ版2期は、他人に勧めやすいと分析しています。

この記事では、ワールドトリガー（ワートリ）のオプショントリガーであるスパイダーについて特集してきました。スパイダーは、今後のストーリーでも使用が期待されているとのことです。スパイダーに注目して、ワートリを見てください。