【風の谷のナウシカ】ナウシカの胸が大きいのはなぜ？マークがドラクエに似てる？

ジブリヒロインの中で、胸のサイズが強調されて描かれたナウシカ。実は、ナウシカの胸の大きさには意味があり、宮崎駿監督の思いが込められていました。以下では、「風の谷のナウシカ」から、ナウシカの胸が大きい理由や、胸のマークについて考察しました。その他、ナウシカがパンツをはいていないと指摘されるシーンの真相などもまとめました。

宮崎駿監督の代表作に数えられる「風の谷のナウシカ」は、1984年に公開された長編アニメーション映画です。制作は、スタジオジブリの前身となったトップクラフトで、徳間書店刊行の「アニメージュ」で連載された漫画を原作とします。

「火の七日間」と呼ばれる戦争により高度産業文明は崩壊し、汚染された大地は腐海に覆われていました。人々が腐海の瘴気に怯えながら暮らすな中、世界では大国同士の覇権争いが勃発し、辺境の小国・風の谷も巻き込まれていきます。トルメキアの襲撃を受け、たちまち占領されてしまった風の谷。小国の姫であるナウシカは、風の谷とそこへ暮らす人々を守るべく、戦いに身を投じます。

「風の谷のナウシカ」のナウシカといえば、大切な人を守ろうとするひたむきさの他、胸が大きい点も目を引くでしょう。ジブリヒロインでは珍しく、胸を大きく描かれたナウシカ。ナウシカの胸が大きい理由も気になるでしょう。以下では、「風の谷のナウシカ」から、ナウシカの胸のサイズが大きい理由を考察しました。その他、ドラクエに似ていると話題になった、ナウシカの青い服の胸のマークについてもまとめました。

「風の谷のナウシカ」の中盤にて、トルメキア軍の飛行艇に乗り込んだナウシカ。しかし、飛行艇は、ガンシップの襲撃に遭い、次々と撃墜されました。ナウシカの乗る飛行艇も例外ではなく、いつ撃墜されるか危機的状況に陥ります。まずは、相棒のテトの安全を確保するべく、ナウシカは服の胸元を大きく広げて、テトを避難させました。

そのシーンでのナウシカの胸は、サイズの大きさを強調するように官能的に描かれており、視聴者をドキッとさせるような演出だったでしょう。ジブリヒロインでは珍しく、胸のサイズが強調されて描かれたナウシカ。実は、ナウシカの胸には宮崎駿監督の思いや考えが込められていました。ナウシカの胸は、城オジやお婆さんが死ぬ時に抱きとめるため、胸に抱きしめられることで安心して死ねるという意味が込められていました。

また、「風の谷のナウシカ」の胸といえば、巨神兵を積んだ飛行艇と共に墜落したラステルとのやり取りも気になるでしょう。飛行艇が墜落し、がれきの下敷きになったラステルを救い出したナウシカ。ラステルの救助にあたったナウシカが服の胸元を開けると、驚いた表情をみせてファスナーを閉めました。ナウシカが見た光景が何だったかは言及されず、ラステルは積み荷を燃やすようにナウシカに託して息を引き取りました。

果たして、ナウシカを驚かせたラステルの胸には、どのような異変があったのでしょうか。その答えは、宮崎駿監督のインタビューにて明かされています。ナウシカに助けられた際、ラステルの胸は押しつぶされており、ナウシカが驚くほどひどい状態でした。しかし、アニメ映画では、あえて血が流れないうように描かれました。そのため、視聴者からは、ラステルの身に何が起きたのか分からない状態が起きたでしょう。

ナウシカの胸といえば、映画の終盤でナウシカが来ていた服のマークにも注目が集まっています。ぺジテ市に拘束され、飛行艇内で監禁状態に置かれたナウシカ。そこへ、アスベルの母親が現れ、少女がナウシカの身代わりを申し出ました。その少女が来ていた服は、胸に鳥のようなマークがあしらわれていました。このマークは「亀」であったことが言及され、かつて存在した海を表しています。

一方で、ナウシカの胸のマークがドラクエの紋章と似ているとも指摘されています。果たして、「風の谷のナウシカ」と「ドラクエ」には、何かしらのつながりがあったのでしょうか。実は、ドラクエの作者が「風の谷のナウシカ」ファンであり、ドラクエの紋章も胸のマークをヒントに考案したことが判明しました。そのような逸話から、両作品のマーク・紋章が似ていることも納得でしょう。

ナウシカといえば、大きい胸に加え、パンツをはいていないように見えるシーンも気になるでしょう。空を飛ぶにあたり、体温低下を防ぐためにズボンはかなくてはなりません。一方、ナウシカはズボンをはいていないように見え、素肌ではと思われています。果たして、ナウシカは本当にパンツをはいていないのでしょうか。以下では、ナウシカがパンツをはいていないように見える理由や、巨神兵との関係などを考察しました。

ナウシカといえば、胸のサイズが大きいことに加え、シーンによってパンツをはいていないと思われる描写も指摘されています。しかし、実際はナウシカは厚手のズボンをはいており、宮崎駿監督のデザイン画でもズボンをはいている設定が書かれています。しかし、映画版では、ナウシカがパンツをはいていないと見える作画となっています。なぜ、素肌と見間違えるような作画で描かれたのでしょうか。

その理由として、ズボンの色を肌色と同じ、またはほとんど変わらない色彩を選んだためと推測されます。ナウシカのデザインから、ズボンはなるべく肌に近い色の方が見栄えが良いでしょう。そして、ズボンのサイズも足にフィットしたタイトなものの方が、よりおしゃれに見えます。しかし、そのような描き方はズボンを履いていることを分かりにくくし、ナウシカはパンツをはいていないという誤解に繋がってしまったでしょう。

ナウシカの胸のサイズの大きさは、死にゆく人を抱きとめるだけでなく、母性を表しているとも考察されています。ぺジテの飛行艇から脱出し、ミトと共に風の谷を目指すナウシカ。その途中、オウムの群れをおびき寄せるため、無惨な姿で吊るされたオウムの子供を見つけました。オウムの子供はナウシカの決死の行動により救出され、最後は自分の命と引き換えに子供を群れに返しました。

地球上に生きるあらゆる生命を愛するナウシカ。人類にとっては脅威であるオウムですら、彼女には愛しい存在に変わりありません。自分を身を犠牲にしても、オウムの子供を守ろうと必死になるナウシカからは、彼女の母性も感じさせるでしょう。

アニメ映画版では、不完全な状態で羽化したため、ドロドロのグロテスクな妖怪として描かれた巨神兵。一方、原作漫画版では、意思を持った個体に変更され、秘石を持つナウシカを母親と認識しています。また、ナウシカも巨神兵に「オーマ」と名付け、2人は最後まで行動を共にしました。秘石によってナウシカに利用されながらも、オーマはナウシカを母親として慕い、最後まで愛し続けました。

映画版と漫画版では異なる描かれ方がされた巨神兵。映画版の個体は、火の7日間戦争で生じた負の遺産として登場し、消滅しました。一方、漫画版では、ナウシカの母性を表現するために登場させたキャラクターとも呼べるでしょう。

ナウシカの住む風の谷は、辺境の地にある小国とされ、ナウシカは族長・ジルの娘にあたります。作中でも、人々から「姫様」と呼ばれ、慕われています。のどかな農村が広がる風の谷ですが、巨神兵を積み込んだ飛行艇の墜落を機に、平穏な生活が一変しました。以下では、「風の谷のナウシカ」から、風の谷の族長・ジルのプロフィールや、トルメキア兵に殺された理由を考察しました。

ナウシカの父親のジルは、辺境の土地にある風の谷の族長であり、年齢は50歳です。かつては風使いとして活動していたものの、腐海の毒に侵されて寝たきりの生活を送っています。トルメキアの襲来直後には、大ババ様を守るため、ベットに座りながら剣を引き抜いたジル。その頃、ナウシカも谷の危機を察知し、城へ向かったものの、銃声が聞こえたことで父親の身を心配します。

そこには、すでに亡くなったジルの遺体が横たわり、怒りに我を忘れたナウシカは、トルメキア軍を相手に単身で戦いました。また、ナウシカの過去エピソードにて若き日のジルが描かれています。娘がオウムの幼虫を育てていることを知ったジム。娘であろうと甘えは許されず、ナウシカからオウムの幼虫を取り上げるなど、族長としての冷静な判断も持ち合わせています。

一方、原作漫画ではジルの家族構成も言及され、妻との間に11人の子供が生まれました。しかし、子供11人のうち10人は、母親の体内から腐海の毒を引き受けたために亡くなり、末っ子であるナウシカだけが健康に育ったことが判明しています。また、妻も腐海の毒に侵されて亡くなっており、この世界で生きることの過酷さがうかがえるエピソードでしょう。

ナウシカの父親は、身体が石のように固まっていく現象が起きる腐海の毒に侵されており、この設定はアニメ映画版・原作漫画版でも共通となっています。しかし、ジルの死因に関しては作品によって異なっていました。まず、漫画版では、ナウシカの行く末を案じながら、腐海の毒に侵されて亡くなりました。一方、映画版ではトルメキアの兵士によって殺害されています。

トルメキア軍の目的は風の谷との同盟であり、族長であるジルとの話し合いが目的だったと推測されます。しかし、風の谷側みれば、トルメキアの訪れは侵略とも捉えられます。そのため、身の危険を感じたジルは、そばに控える大ババ様を守るため、剣を握ったでしょう。そして、この行為がトルメキア兵士に対する攻撃とみなされ、銃撃を受けて殺害されました。

「風の谷のナウシカ」を見たことがある方なら、一度は気になったであろうナウシカの胸の大きさ。あえて胸を強調したキャラデザからは、生きとし生ける者を愛し続けるナウシカの使命を感じるでしょう。同時に、漫画版で描かれたナウシカの母性や、人々の死をみとる悲しい運命も読み取れます。以下では、「風の谷のナウシカ」から、ナウシカの胸に関する感想や評価を紹介します。

ジブリ作品では、胸の大きさを強調したキャラクターは非常に珍しく、ナウシカの胸の大きさは多くの人の目を引きました。SNSでも、ナウシカの胸が大きいとの声もみられます。一方、ナウシカの胸の大きさには理由があり、ナウシカの母性を感じさせる内容となっています。それらを知ったうえで「風の谷のナウシカ」を視聴すると、ナウシカに対する見方も変わってくるでしょう。

胸を強調したキャラクターといえば、今回取り上げたナウシカの他、「ルパン三世」の峰不二子や、「うる星やつら」のラムちゃんがあげられるでしょう。近年では、胸の大きく描いた女性キャラが多く登場するも、ナウシカのように胸の大きさに意味を持たせたキャラはいないでしょう。死にゆく人々を胸に抱きとめて、その最後を見とるために胸を大きくしたという理由は、宮崎監督らしい考えだと感じさせます。

設定ではナウシカは肌色のズボンまたはタイツを履いている設定ですが、肌の色と同化しているため、視聴者には分かりにくかったでしょう。また、ファンの間でもナウシカはパンツを履いていないのではと推測され、「風の谷のナウシカ」の謎となっていました。しかし、近年ではナウシカの設定が明かされたことで、肌色のズボンを履いていることが判明したものの、やはり履いていないように見えてしまう方が多いでしょう。

「風の谷のナウシカ」「胸」といえば、ナウシカの豊満なサイズの胸が気になる一方で、胸を突き刺す壮大な世界観も外せないでしょう。宮崎駿監督が制作した作品にて、もっともファンタジー要素の強い世界観である「風の谷のナウシカ」。あらゆる生命を慈しむナウシカの優しさだけでなく、大国同士の争いやそれらに巻き込まれていく小国の混乱など、何度見返しても見る者を圧倒するストーリーがファンを魅了しています。

「風の谷のナウシカ」から、ナウシカの胸のサイズが大きい理由やパンツをはいていないように見える理由などを、ネタバレ考察しました。ナウシカの胸の大きさは、地球上の生命に対する愛情の大きさともと捉えられ、ナウシカの優しさや母性が感じさせます。時には自らを犠牲にしてまで、オウムの子供を守ろうとしたナウシカ。ジブリヒロインの中で最も母性にあふれたキャラクターでしょう。