2021年05月28日公開
2021年05月28日更新
【風の谷のナウシカ】トルメキアのコルベットのモデルは?バカガラスやガンシップも考察
スタジオジブリの名作風の谷のナウシカに登場するトルメキアには、コルベットやバカガラスといった印象的な兵器があります。今回はトルメキアのコルベットのモデルや、バカガラス・ガンシップ・大型船・戦車のモデルについて紹介します。トルメキアの兵器にはどんなモデルや設定があるのかについて、モデルとなった兵器は史実でどのような活躍をしたのかについて紹介するので、トルメキアのコルベットやバカガラスの詳細を知りたい方はチェックしてください。
トルメキア軍とは?
トルメキア軍とは、風の谷のナウシカに登場する国家の軍隊で、コルベットやバカガラスのような大型船、戦車といったさまざまな兵器を所持しています。アニメ版と原作漫画版でトルメキアの設定が異なるため、風の谷やナウシカとの関係性も変わります。とくに、アニメ版では風の谷を占領した国家として描かれているため敵対しています。
風の谷のナウシカの作品情報
風の谷のナウシカの概要
スタジオジブリの前身であるトップクラフトが製作して映画化された「風の谷のナウシカ」は、スタジオジブリや宮崎駿監督を有名にした作品といわれています。不朽の名作といわれている「風の谷のナウシカ」は、1984年に映画化され、2020年にリバイバル上映されました。リバイバル上映されたときは、同時に公開された「千と千尋の神隠し」「もののけ姫」とともに初週でトップ3を独占と、根強い人気を証明しました。
風の谷のナウシカのあらすじ
有毒な瘴気をまき散らす腐海が広がる世界で、風に守られていた風の谷でナウシカは過ごしていました。あるときトルメキアの大型船が風の谷に墜落、そこにはトルメキアに捕らえられていたペジテの姫であるラステルがいました。トルメキアは大型船が風の谷によって撃墜されたと勘違いし、クシャナ率いるトルメキア軍が風の谷に侵攻、ナウシカの父である族長のジルを殺害しました。
トルメキア軍の概要
トルメキアは風の谷のナウシカの世界では土鬼諸侯国連合とならぶ大国で、トルメキア軍はコルベットやバカガラス、大型船といった飛行部隊のほかに強力な戦車部隊を所持しています。映画版では風の谷に侵攻してきた立場のトルメキア軍ですが、原作漫画版では風の谷と軍事同盟を結んでいました。
トルメキア軍のコルベットのモデル
コルベットとは?
コルベットはトルキメア軍が運用している航空機で、ナウシカが搭乗するガンシップよりは大きいですが、バカガラスよりは小型の機体です。コルベットという単語は現実世界の軍用艦でも利用されていて、駆逐艦より小型の艦種のことをあらわします。
コルベットのモデルはトンボ?
コルベットのデザインは明言されていませんが、トンボではないかという説があるようです。その理由は見た目で、胴体と4枚の羽根の形状がコルベットと一致しています。また、コルベットの機種はガラス張りになっていて、第2次世界大戦当時の軍用機に似ています。
とくに第二次世界大戦中にアメリカが日本への空襲用として多数の機体を動員した大型戦略爆撃機の「B29スーパーフォートレス」や、その前身である「B17フライングフォートレス」「B24リベーター」といった機体がコルベットの機種と同じようにガラス張りになっています。これは、観測航法士が爆撃位置を観測しやすいための構造です。そのため、コルベットには爆撃機としての機能があるのではないかといわれています。
原作漫画では重装甲コルベットも登場する?
原作漫画には映画版に登場したような小型のコルベットだけではなく、重装甲コルベットが登場します。重装甲コルベットは王族のような階級が高い人物が登場するもので、ただ大きいだけではなく内装が豪華という特徴があります。
トルメキア軍の大型船を考察
考察①オープニングに登場する大型船
ここからはトルメキア軍の大型船について考察します。まずは、オープニングに登場する大型船です。この大型船はバカガラスを上下に2機つなげたような形状をしています。映画版でこの大型船はベジテ市の姫君であるラステルや巨神兵を輸送していました。そして、この巨大船は制御不能になり腐海へと墜落していきます。ナウシカは救助に向かいますがラステルは亡くなり、最後にナウシカへ積み荷を燃やしてほしいと願いました。
その積み荷とは巨神兵のことであるのは間違いないようです。そして、この大型船が墜落した原因は無理をして巨神兵を運ぼうとしたせいで、重量オーバーになったのではないかといわれています。
考察②バカガラスとは?
トルメキア軍のバカガラスは、全長100mを超える大型の輸送機です。輸送機としてつくられているため積載能力がかなり高く、戦車数台と兵士、ガンシップといった戦力を輸送できます。しかし、装甲が弱くペジテのガンシップによりあっさり4機が撃墜されました。このときにミトに「なんちゅうもろい船だ」と言われるほどの装甲です。
考察③バカガラスや大型船のモデル
バカガラスや大型船のモデルについて、公式発表されたものはありません。そんなバカガラスですが、第二次大戦中にドイツが運用した輸送機のMe323ギガントがモデルではないかといわれています。Me323はドイツの航空機メーカーであるメッサーシュミット社が開発したもので、ギガントとは「巨人」を意味する言葉です。
Me323は乗員5名・全長28.2メートル・翼幅55.2メートル・全高9.6メートルで、兵員を60-80名、貨物は20t程度積載できるとされています。当時の輸送機としては驚異的な輸送力でしたが、速度が遅く敵の戦闘機の攻撃でかなり撃墜されたようです。また、風の谷のナウシカ以外に幼女戦記でMe323をモデルとした機体が登場します。大型船についてもMe323がモデルではないかといわれています。
トルメキア軍の飛行機・戦車のモデル
ガンシップのモデル
トルキメア軍のコルベットと戦闘をしたナウシカが搭乗するガンシップのモデルの飛行機は不明です。しかし、機首の銃口は護身用の拳銃であるデリンジャーに似ているといわれています。
戦車のモデル
トルキメア軍は戦闘機・輸送機だけではなく戦車を運用しています。そんなトルキメア軍が運用する戦車ですが、そのモデルはⅢ号突撃砲・Ⅳ号突撃砲・セモベンテ突撃砲・ARL‐44といったさまざまな説があるようです。とくに濃厚なのがⅣ号突撃砲説のようです。それでは、モデルとなった戦車の紹介をします。
トルメキア軍の戦車のモデルとしてもっとも意見が多いⅣ号突撃砲は、第二次世界大戦中にドイツ軍が運用した戦車です。タイガー戦車が有名なドイツ軍ですが、Ⅳ号突撃砲の元となった機体であるⅣ号戦車もまた名車として有名です。ちなみに「ガールズアンドパンツァー」で主人公の西住みほたちが乗る戦車がⅣ号戦車です。Ⅳ号戦車は砲塔が回りませんが、強力な砲を搭載して敵戦車を撃破することを目的に運用されました。
トルメキア軍の戦車のモデルとなったといわれる戦車のひとつであるⅢ号戦車は、Ⅳ号戦車の前身です。第二次世界大戦中に10,000台以上が生産され、大きな活躍をしました。ちなみに「ガールズアンドパンツァー」ではカバさんチームが搭乗しています。
トルメキア軍の戦車のモデルとなったといわれる戦車のひとつであるセモベンテ突撃砲は第二次世界大戦中にイタリア軍が運用した突撃砲です。また、同じくトルメキア軍の戦車のモデルとなったといわれる戦車であるARL‐44は第二次世界大戦中にフランス軍が運用した戦車です。
トルメキア軍のコルベットに関する感想や評価
トルメキアのコルベット。あれが一番かっこいい #nausicaa
— ふり (@roLoy417) February 19, 2010
トルメキア軍のコルベットやバカガラス、戦車をはじめ風の谷のナウシカには兵器や飛行機が登場します。そのなかで、トルメキア軍のコルベットが一番かっこいいという声がたくさんありました。
ナウシカに出てくる船で好きなのは、トルメキアのコルベットとバカガラス♪カッケェ♪ pic.twitter.com/Udp4v3FUlL
— 🌸運び屋ゴブリン🌸a.k.a抱き抱き指揮官 (@goblin0570) July 24, 2018
トルメキア軍のコルベットだけではなく、バカガラスのデザインがかっこよくて好きという感想があります。また、コルベットとガンシップの戦いや戦車が進むシーンがかっこいいという感想がたくさんありました。
昔からメーヴェとコルベットのとこの曲が好きすぎるんだけど、
— tamaCO*** (@booyah_egg) May 20, 2021
もう、やばい。
感動。
音楽って凄い!語彙力!
風の谷のナウシカには数々の名曲がありますが、そのなかでもナウシカのメーヴェとトルメキア軍のコルベットが戦うときに流れる「メーヴェとコルベットの戦い」の曲がいい、感動するといった感想がありました。
トルメキア軍のコルベットまとめ
風の谷のナウシカに登場するトルメキア軍のコルベットやバカガラスといった戦闘機・戦車について紹介しました。どれも素晴らしいデザインで、ファンの間で評判になっているものが多かったです。風の谷のナウシカを視聴するときは、コルベットや戦車に注目してみてはいかがでしょうか?