【風の谷のナウシカ】原作漫画の最後をネタバレ!映画では描かれなかった結末とは?

「風の谷のナウシカ」には宮崎駿が描いた原作漫画と同氏が監督した映画版があります。映画版は原作漫画の2巻途中までしか描かれなかったことが有名ですが、それでは「風の谷のナウシカ」の原作漫画はどのようなラストを迎えたのでしょうか?ここでは「風の谷のナウシカ」の原作漫画の最後をネタバレで紹介していきます。映画版で描かれることのなかった最後の結末を取り上げていくことで「風の谷のナウシカ」の原作漫画の魅力に迫ります。

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目次

  1. 風の谷のナウシカとは?
  2. 風の谷のナウシカの原作漫画の最後・映画にない結末ネタバレ
  3. 風の谷のナウシカの原作漫画と映画の違い
  4. 風の谷のナウシカの謎をネタバレ考察
  5. 風の谷のナウシカの原作漫画に関する感想や評価
  6. 風の谷のナウシカの原作漫画の最後まとめ

風の谷のナウシカとは?

「風の谷のナウシカ」は宮崎駿が原作を手がけた漫画です。映画版が大きな話題となりスタジオジブリ誕生のきっかけになったことはよく知られています。「風の谷のナウシカ」の原作漫画は映画版のさらに先へとストーリーが展開され衝撃の結末を迎えます。ここでは「風の谷のナウシカ」の原作漫画のラストがどうなったのかをネタバレで考察・紹介していきます。また、衝撃のラスト結末や「ナウシカ」の謎なども取り上げていきます。

風の谷のナウシカの概要

ここでは「風の谷のナウシカ」の概要について紹介していきます。「風の谷のナウシカ」の原作漫画は徳間書店刊行の月刊アニメ誌「アニメージュ」1982年2月号より連載開始されました。もとは宮崎駿監督の映画制作の話が先でしたが、スポンサーの一つだった徳間書店がアニメ化の布石として宮崎駿に原作漫画の執筆を依頼したという経緯がありました。原作漫画は途中4度の長期休載を経て同誌1994年3月号で無事結末を迎えました。

「風の谷のナウシカ」の映画版は1984年3月11日に全国劇場公開されました。制作したのはトップクラフトという会社で実はスタジオジブリ作品ではありません。しかし、原作・脚本・監督を宮崎駿、プロデューサーに高畑勲、音楽に久石譲、さらに鈴木敏夫と後にジブリに集結するメンバーが揃ったことで現在はスタジオジブリ作品扱いとなっています。地上波で10数回放映されていることで世代を超えた不朽の名作と称されています。

風の谷のナウシカの原作漫画はどこで入手できる?

「風の谷のナウシカ」の原作漫画がどこで入手できるかを紹介します。「風の谷のナウシカ」の原作漫画は徳間書店より「ANIMAGE COMICS ワイド版」として全7巻が刊行されています。このバージョンはバラの他に箱入りセットもあります。また愛蔵版として「豪華装幀本」が全2巻刊行されています。「風の谷のナウシカ」は順調に版を重ねている漫画なので書店やAmzonなどのショッピングサイトで容易に入手することが可能です。

風の谷のナウシカ - スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI

風の谷のナウシカの原作漫画の最後・映画にない結末ネタバレ

現在では不朽の名作と評されている「風の谷のナウシカ」の映画版は原作漫画のコミックス2巻の途中までしか描かれていないことはよく知られています。しかし「風の谷のナウシカ」の原作漫画をラストまで読んだ人は映画版を観た人と比較すると少ないと言われています。ここでは「風の谷のナウシカ」の原作版のあらすじをネタバレで紹介していきます。映画版にはないラストの結末についてもネタバレで紹介していきます。

風の谷のナウシカの原作漫画のあらすじ

ここでは「風の谷のナウシカ」の原作漫画のあらすじをネタバレ紹介していきます。1000年前に起きた「火の7日間」と呼ばれる戦争はそれまで人間が築いてきた高度な文明を破壊しつくしました。そして、1000年後の世界に住む人類は巨大な蟲の存在や、蟲たちや猛毒を吐く植物が生息する腐海の存在に苦しめられていました。そんな中でも人類は争うことを止めません。トルメキアと土鬼諸侯国連合は激しい争いを行っていました。

「風の谷のナウシカ」原作漫画のあらすじネタバレ紹介です。風の谷に住む少女ナウシカはペジテの女王ラステルを助けます。ナウシカはラステルから巨神兵の復活に必要な秘石を遺言として託されます。その話を聞いたトルメキアの王女クシャナは風の谷へ攻め入りました。捕虜になったナウシカはラステルの兄アスベルに会い秘石を渡しました。その後ナウシカは争いを収めるために王蟲の大群と心を通わせ腐海に返すことに成功します。

風の谷のナウシカの原作漫画の最後・ラスト

「風の谷のナウシカ」の原作漫画の結末ラストをネタバレ紹介します。土鬼諸侯国連合はバイオテロを仕掛けトルメキアを壊滅させました。しかし、腐海に住む植物たちの反乱に遭い、王蟲の大海嘯によって土地のほとんどを無くしました。土鬼側は巨神兵の復活を実行しました。一方大海嘯を間一髪で逃れたナウシカたちは腐界の住人に救出されました。彼女は腐海と自分たちが旧人類によって人工的に作られたという真実を知りました。

「風の谷のナウシカ」の原作漫画のラストの結末を紹介します。ナウシカたちは浄化が終わった世界では生きられないことを知りました。ナウシカは土鬼の暴走を止めに行き、蘇った巨神兵にオーマと名付け母親となりました。ナウシカとオーマは旧人類が文明や技術を残している「墓所」へ向かいました。ナウシカはオーマに墓所の破壊を命じます。ナウシカは旧人類の技術で生き延びるよりも現状のまま生き抜く決断をしたのでした。

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風の谷のナウシカの原作漫画と映画の違い

「風の谷のナウシカ」は原作漫画も映画版も宮崎駿の手による作品であることはよく知られています。原作漫画は全7巻の長編漫画であるのに対して映画版は約2時間という上映時間になっているので双方に相違点があるのは当然であると言われています。ここでは「風の谷のナウシカ」の原作漫画と映画版との相違点について、特にその内容が著しいと思われるものをピックアップして考察・紹介します。それでは考察結果をご覧ください。

原作漫画と映画の違い①土鬼連合

ここでは「風の谷のナウシカ」の原作漫画と映画版の相違点について考察・紹介しています。最初に挙げるのは土鬼諸侯国連合の存在です。原作漫画では土鬼諸侯国連合は物語の最初から存在しトルメキアと紛争している様子が描かれています。土鬼諸侯国連合はナウシカたちと敵対する存在として最後まで出てきます。しかし、映画版に土鬼諸侯国連合は登場せず、トルメキア帝国と風の谷とペジテの三国にて物語が展開されています。

原作漫画と映画の違い②巨神兵

「風の谷のナウシカ」の原作漫画と映画版の相違点を紹介します。次は巨神兵の存在です。映画版の巨神兵はトルメキアに操られて王蟲の群れにプロトンビームを放つも熱に耐え切れず最後は溶けてしまいます。対して原作漫画には一から生まれてきた巨神兵が一個体登場します。攻撃力はもちろん知能も高く念話で話すこともできます。この巨神兵はナウシカにオーマと名付けられ、オーマはナウシカを母としてラストまで忠実に従います。

原作漫画と映画の違い③巨神兵の秘石

「風の谷のナウシカ」の原作漫画と映画版の違いについて考察・紹介しています。次に挙げるのは巨神兵の秘石です。これは映画版には登場しません。原作漫画では秘石を巡ってトルメキアと土鬼諸侯国連合が争うことになります。この秘石はストーリーの進展でナウシカの手に渡りました。巨神兵の復活に必要なアイテムで、巨神兵は秘石を持っていたナウシカを母親と認識し、オーマと名付けられた後秘石を体内へ取り込みました。

原作漫画と映画の違い④腐海誕生の設定

ここでは「風の谷のナウシカ」の原作漫画と映画版との違いをネタバレを交えて考察・紹介しています。最後に紹介するのは腐海誕生の設定についてです。映画版ではナウシカが腐海に住む動植物の研究をしていたことや、ナウシカが腐海の底へ落ちたことで、ある程度腐海について理解をすることができているような描写が成されています。映画版の腐海は「火の7日間」以降汚染された大地を浄化するために自然に誕生したものです。

「風の谷のナウシカ」の原作漫画の腐海誕生の設定をネタバレで紹介しています。原作漫画の腐海は1000年前に起きた「火の7日間」の後で旧人類たちが平和で浄化された大地を取り戻すために作った人工的なものだということが結末に近づくに連れて明らかになりました。そして腐海が原因の一つとなって「風の谷のナウシカ」の原作漫画は悲劇的なラストへと向かっていくことになるのでした。当時の読者は驚愕したと言われています。

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風の谷のナウシカの謎をネタバレ考察

宮崎駿原作・監督の「風の谷のナウシカ」は原作漫画・映画版ともに多くの謎を残して完結したと言われています。その謎のいくつかは後に宮崎駿が「風の谷のナウシカ」の完結以降に監督した大ヒット映画「もののけ姫」で再度描いているとも言われています。ここでは「風の谷のナウシカ」で提示された大きな謎について考察・紹介していきます。「風の谷のナウシカ」の謎を紐解くことで同作の魅力に迫ります。それではご覧ください。

考察①なぜ宮崎駿は世界を崩壊させた?

「風の谷のナウシカ」の原作漫画で最も大きな謎だと言われているのは何故原作者の宮崎駿がナウシカを通して最後には世界を崩壊させる結末を描いたのかということです。このことについては宮崎駿の「人間観」が大きく関わっているのではないかと評されています。宮崎駿が原作・監督した作品では大なり小なり「人間の愚かさ」が描かれています。「人間とは愚かなものである」という「人間観」が彼の根底にあると言われています。

そして「人間の愚かさ」を描いている宮崎駿の感情が「愚かな人間など滅んでしまえ」とばかりに爆発したのが「風の谷のナウシカ」のラストの結末だと評されています。しかし、一方でナウシカたちはこの世界の中で人生を全うする選択をしているので「どんなに愚かな人間だとしてもそこで精一杯生きていくしかない」という逆説的な考えを見ることもでき「風の谷のナウシカ」の最後を複雑な印象にしている要因だと言われています。

考察②ナウシカのヒロイン像の元ネタ

ここではナウシカというヒロインのモデルがいるのかについて考察・紹介していきます。ナウシカのモデルの一人として宮崎駿が公言していたのは日本の古典文学「堤中納言物語」に登場する「虫愛づる姫君」です。気持ちが悪いものとして忌み嫌われる虫を愛する姫を描いた短編ですが、宮崎駿は姫君を普通の人にはない洞察力のある女性だとして王蟲や巨神兵を全く怖がらずに接するナウシカのモデルにしたと言われています。

ナウシカのモデルになった一人がギリシア叙事詩「オデュッセイア」に登場するスケリア島の王女ナウシカアーです。その名前の通りナウシカアーはナウシカの名前の元ネタになっています。主人公のオデュッセウスとナウシカアーは彼女がオデュッセウスを助けたことから恋仲になりますが、故郷に妻がいることを知って送り出します。また、ナウシカアーは浮世離れした女性として描かれていてナウシカに共通すると言われています。

考察③戦争のメタファー

「風の谷のナウシカ」でナウシカたちが生きる「火の7日間」から1000年後の世界は想像を絶する過酷な環境です。そうしたただ生きていくことすら困難な世界は核戦争が起こった後の世界のメタファーだと分析するファンもいます。「火の7日間」は核戦争に「巨神兵」は核兵器にそのまま置き換えることが可能だと言われています。「風の谷のナウシカ」は連載開始された1980年代前半米ソの緊張関係をも反映させたと評されています。

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風の谷のナウシカの原作漫画に関する感想や評価

ここでは驚愕のラストを迎えたと評されている「風の谷のナウシカ」の原作漫画に関する感想や評価を紹介していきます。Twitterでのつぶやきをいくつか取り上げていきます。「風の谷のナウシカ」の原作漫画はインターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか?それではご覧ください。

「風の谷のナウシカ」の原作漫画をラストまで読まれた方のツイートです。人類が悩み、間違えながら進んでいくドラマは現実世界と重なりますが、ナウシカは無責任だけど先のことを見ているのがとても偉いという感想をお持ちです。

「風の谷のナウシカ」の原作漫画を最後まで読まれた方のツイートです。原作漫画のラストでナウシカが下した決断には賛同できないけれども、自分の闇を見つめながら凛々しく生きているナウシカのキャラクターはとても好きだと評価されています。

「風の谷のナウシカ」の原作漫画を結末まで読まれた方のツイートです。「風の谷のナウシカ」の原作漫画はSF作品としても素晴らしく、特に生態系SFとして類を見ない傑作であると評価されています。

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風の谷のナウシカの原作漫画の最後まとめ

ここでは「風の谷のナウシカ」の原作漫画の最後についてネタバレで紹介してきました。「風の谷のナウシカ」の原作漫画は映画版と違いハッピーエンドで終わらないので読むのがきついと言う人もいます。しかし、宮崎駿の言いたいことがわかりやすい形で提示されていると評されている原作漫画のストーリーを是非一度ご覧ください。

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