【ヒロアカ】轟燈矢はなぜ生きてる?過去の死亡シーンや髪色変化の理由は?

「ヒロアカ」に登場するヴィランの1人・荼毘。彼の正体は亡くなったといわれていた轟家の長男・轟燈矢でした。轟燈矢がなぜ生きてるのか、疑問に思った人は多いでしょう。ここでは、轟燈矢がなぜ生きてるのか、その理由についてネタバレありで紹介していきます。また、轟燈矢の過去の死亡シーンや、髪色が変化した理由についても詳しく見ていきます。轟燈矢について知り、ヒロアカの世界をより深く楽しみましょう。ネタバレがふんだんに含まれますので、ネタバレが苦手な人は注意が必要です。

【ヒロアカ】轟燈矢はなぜ生きてる?過去の死亡シーンや髪色変化の理由は?のイメージ

目次

  1. 轟燈矢とは?
  2. 轟燈矢はなぜ生きてる?過去の死亡シーンを考察
  3. 轟燈矢の過去の死亡シーンをネタバレ
  4. 轟燈矢の髪色変化の理由
  5. 轟燈矢(荼毘)と轟家の最後の戦いをネタバレ
  6. 轟燈矢に関する感想や評価
  7. 轟燈矢がなぜ生きてるのかまとめ

轟燈矢とは?

轟燈矢は「ヒロアカ」に登場するキャラクターの1人です。彼は物語開始以前に死んだとされていたのですが、実は荼毘として生きていました。ここでは轟燈矢がなぜ生きてるのかや、彼の過去、髪色が変わった理由などをネタバレありで紹介していきます。

轟燈矢は「ヒロアカ」の主要キャラクターの1人である轟焦凍と関係の深いキャラクターです。轟燈矢について知れば、轟焦凍や轟家についても詳しく知ることができ、物語をより深く楽しむことができます。轟燈矢について見ていく前に、まずは「ヒロアカ」の基本情報を押さえておきましょう。

ヒロアカの作品情報

ヒロアカの概要

『僕のヒーローアカデミア(ヒロアカ)』は、堀越耕平によって生み出された漫画作品です。2014年7月より『週刊少年ジャンプ』で連載が開始され、2023年7月時点で絶賛連載中です。2023年6月までにコミックスが38巻まで刊行されました。2016年にはテレビアニメ化され、2023年にかけて通算6期製作されています。アニメ化だけでなく、舞台化やゲーム化など、数々のメディアミックスが展開されている作品です。

ヒロアカのあらすじ

物語の舞台となるのは、世界総人口の約8割が「個性」という超常能力を持つに至った超人社会です。世の中には、個性を使って悪事を働く敵(ヴィラン)と、個性を使って人々を守るヒーローが存在していました。無個性でありながらヒーローに憧れる少年・緑谷出久は、ある日ひょんなことからナンバー1ヒーロー・オールマイトと出会い、彼の個性である「ワン・フォー・オール」を受け継ぎます。

轟燈矢のプロフィール

轟燈矢は「ヒロアカ」に登場するキャラクターの1人。燈矢は轟家の長男で、エンデヴァーこと轟炎司と轟冷の間に生まれました。家族は両親以外に、妹の冬美、弟の夏雄と焦凍がいます。誕生日は1月18日。個性は「蒼炎」でした。轟燈矢の名前がはじめて登場したのは、漫画「ヒロアカ」202話です。この時点で、燈矢は13歳の時に亡くなっているといわれていました。

TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』

轟燈矢はなぜ生きてる?過去の死亡シーンを考察

轟燈矢は荼毘という名前で生きていた

漫画「ヒロアカ」30巻290話のことです。エンデヴァーと焦凍の前に、荼毘が現れました。エンデヴァーと焦凍が一緒にいる姿を見て、荼毘は喜びます。エンデヴァーは荼毘を睨みつけ、その名を呼びました。荼毘、と呼びかけられた荼毘は、黒く染めていた髪を地色に戻し、自分には「轟燈矢」という名前があると応えました。エンデヴァーは呆然としながら、許されない嘘だと呟きます。

燈矢は過去、自身の力を制御できなかったことが原因で死亡したとされていました。しかし実は燈矢は死んでおらず、荼毘と名を変えヴィランとして生きていたのです。その事実は、ヴィラン連合の仲間たちも知りませんでした。荼毘は事前に録画しておいた身の上話を日本中に流しました。こうして荼毘の正体が轟燈矢であるということや、エンデヴァーの過去の行いが、大衆に知られることとなります。

轟燈矢はオール・フォー・ワンに助けられ荼毘になった

荼毘が轟燈矢であった過去のことです。彼は自身の個性を暴走させてしまい、焼け死んだと思われていました。「思われていた」という曖昧な表現なのは、その場に遺体が残っていなかったためです。現場となった瀬古杜岳には、燈矢の下顎部しか残っておらず、その僅かな痕跡から燈矢は死亡したとされました。しかし実は、燈矢は重体にこそなったものの死亡しておらず、命を落とす直前でオール・フォー・ワンに助け出されていました。

助け出された燈矢は、誰かわからないほど黒焦げでした。彼はオール・フォー・ワンに連れていかれ、ドクターによる治療を受けます。焼け落ちた体の修復は非常に困難なものでした。燈矢が目を覚ましたのは、火災事件から3年後のことです。治療の結果、体の欠損部分は再生組織で補われ、立って動き回れるようにまで回復しました。

しかし、全てが元通りというわけにはいきません。顔と声は別人のようになり、体が弱体化したため、以前のような力は出せなくなっていました。ショックを受ける燈矢に、オール・フォー・ワンは「自分たちのもとで教育を受けないか」と誘いをかけます。燈矢はそれを拒否し、3年ぶりに自宅へと戻りました。

彼は、自分の事件をきっかけに轟家が変わっているのではないかと思っていました。しかし彼の目に飛び込んできたのは、焦凍を厳しく指導するエンデヴァーの姿でした。3年前と変わらぬ光景に、燈矢は絶望します。この出来事をきっかけに、燈矢は荼毘として生きていくことを決めました。

荼毘の目的

変わらない轟家を目撃したその日、轟燈矢は死に、代わりに荼毘が生まれました。その日から荼毘は、エンデヴァーへの復讐だけを考えて生き始めます。荼毘の目的は、エンデヴァーの大切なものを全て焼き尽くすことです。それだけが、自身の生まれた証になりうるのだと荼毘は思っていました。焦凍を殺害しようとしたのも、ヴィランたちをエンデヴァーや家族に差し向けたのも、自身の目的達成のためです。

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轟燈矢の過去の死亡シーンをネタバレ

ネタバレ①轟燈矢は長男として生まれる

轟燈矢の過去について詳しく知る前に、まずは轟家がどのような家なのか知っておく必要があります。轟家の大黒柱は、有名ヒーローであるエンデヴァーこと轟炎司です。彼は最高のヒーローと謳われるオールマイトを超えられないことに苦しんでいました。自分の力ではオールマイトを超えられないと悟った彼は、自身の野望を子どもに託そうと決意します。

野望を託すには、強力な個性を持った子どもが必要でした。そこでエンデヴァーは、強い「氷」の個性を持つ女性・冷と結婚し、彼女との間に子どもを儲けます。2人の間に長男として生まれたのが燈矢でした。エンデヴァーが望んだのは、自身の炎と冷の氷、両方を使うことができる個性を持った子どもです。しかし、燈矢に氷を操る力はありませんでした。その代わり、燈矢はエンデヴァー以上の火力をその身に宿していました。

エンデヴァーは引き続き「半冷半燃」の個性を持つ子どもを望みつつ、自分以上の素質を持つ燈矢を強いヒーローに育てあげようと指導していきます。燈矢は父親のようなヒーローになることを望んでおり、進んでエンデヴァーの指導を受けていました。ところが、燈矢の個性に関するある事実が発覚したことをきっかけに、燈矢とエンデヴァーの関係は壊れていくことになります。

ネタバレ②轟燈矢は自分の炎で火傷してしまう体質だった

燈矢の個性は、エンデヴァー以上の火力を誇る強力な炎を操るものでした。エンデヴァーは燈矢の個性に可能性を見出していたのですが、燈矢が火傷を負ってしまったことをきっかけに、全ての歯車が狂い始めます。エンデヴァーが自身の操る炎で火傷をすることはありません。炎を操る個性の持ち主は、炎に対する耐性が強いためです。しかし燈矢は、炎を操る個性を持ちながら、自身の炎で自らを焼いてしまいました。

燈矢が火傷を負った理由は、彼の珍しい体質にありました。燈矢はエンデヴァーから炎の個性因子をより濃く受け継ぎました。一方で肉体は、冷の「冷たさには強いが熱には弱い」という体質を強く受け継いでしまっていたのです。炎を操る個性と、氷の個性に適した体を持って生まれてきたのが燈矢でした。

父親に強さを望まれ、本人にも強くなりたいという気持ちがあるのに、体質がそれを許さないというのは、燈矢にとって残酷なことでした。望みの個性を持つ子どもを生み出すための個性婚は、現代では禁忌とされています。燈矢の体質は、禁忌を犯したエンデヴァーへの警告のようでした。医者から燈矢の体質について聞かされたエンデヴァーは、ある決意を固めます。

ネタバレ③個性の使用を禁止するエンデヴァー

燈矢は個性を使うたびに火傷を負います。火力が上がれば上がるほど体への負担が増すのは、当然のことでした。熱に弱い体でエンデヴァー以上の火力を誇る炎を操り続ければ、軽い火傷では済みません。そのうち必ず命の危険にさらされます。燈矢は実質、個性を使えない人間だったのです。燈矢の命を守るため、エンデヴァーは燈矢に個性の使用を禁じました。

当然、これまで行われていたヒーローになるための訓練も中止されます。燈矢はそれを受け入れませんでした。燈矢は、父が自分にオールマイトを超えてほしいと思っていること、それができると期待されていたことを知っています。エンデヴァーの野望は、いつしか燈矢の奥深くに刷り込まれて、燈矢自身のものになっていました。今更全てをなかったことにはできません。

燈矢は自分の体のことは自分が一番よく知っており、多少の火傷は問題ないと思っていました。家族は燈矢の体を心配していましたが、完全に火のついた燈矢がその心配を受け入れることはなく、彼は1人で個性強化訓練を続けます。どれだけ言い聞かせても訓練をやめず、毎日新しい火傷を作ってくる燈矢に、エンデヴァーは困り果てました。

説得では燈矢を止められないことを悟ったエンデヴァーは、燈矢にヒーローを目指すことを諦めさせるため、完璧な「半冷半燃」の個性を持つ子どもを作ることを決めます。自分より優れた個性を持つ兄弟がいれば父の野望を継ぐことを諦め、傷つかない道を歩んでいくはず。エンデヴァーはそう考えたのです。しかし、エンデヴァーの決断は燈矢をより追い詰めていくことになります。

ネタバレ④個性強化の訓練をしていた轟燈矢

燈矢には冬美という妹がいました。エンデヴァーが「半冷半燃」の子どもを作る決意を改めて固めたあと、轟家には夏雄と焦凍が誕生します。夏雄はエンデヴァーが望む個性を持って生まれてきませんでしたが、焦凍は違いました。焦凍はエンデヴァーが望み続けた「半冷半燃」の個性を持っていたのです。体質も個性と合っていました。完璧な個性を持った焦凍の誕生にエンデヴァーは歓喜し、燈矢は絶望しました。

父に自分を見てほしい、このままでは末の弟に父の期待と視線を奪われてしまう。燈矢は焦り、無理な個性訓練を繰り返しました。燈矢の命を守るために取ったエンデヴァーの行動が原因で、燈矢はより個性を使うようになったのです。エンデヴァーは再び燈矢に個性を使わないよう告げ、ヒーロー以外の道に目を向けるよう厳しく言い聞かせました。この世にある職業はヒーローだけではありません。

しかし、ヒーロー・エンデヴァーの子どもであるということを誰よりも自覚し、それを意識しながら生きてきた燈矢の目に、他の道は映りません。ヒーローになりオールマイトを超え、父ができなかったことを成し遂げるという道を示したのはエンデヴァーです。にもかかわらずその道を諦めさせようとし、自分から目を背けて焦凍に目を向けようとする父に、燈矢は憤りました。

彼の怒りはエンデヴァーを通り越し、父が望んだ存在である焦凍へと向けられます。燈矢は焦凍に炎を向けました。焦凍は無事でしたが、この出来事をきっかけに、エンデヴァーは焦凍と他の子どもたちを近づけさせないようにします。それから5年の月日が流れました。焦凍は兄姉たちから引き離され、エンデヴァーのもとで個性訓練をする毎日を過ごしています。

燈矢は焦凍ばかり見る父に恨みを募らせながら、それでも父に認めてもらうことを諦めきれず、山で個性訓練を続けていました。燈矢が通っていた瀬古杜岳は、過去にエンデヴァーが訓練で使っていた場所です。この頃、燈矢の炎に変化が起こっていました。体の成長と共に、操る炎の色が赤色から蒼色へ変わったのです。燈矢は訓練の中で、感情の昂りが火力に直結することに気づきました。

燈矢は今の自分なら父に認めてもらえると考え、特訓の成果を見せるべく、父を瀬古杜岳に呼びます。燈矢が未だに特訓を続けていたことを知ったエンデヴァーは、止めなかった冷を責めました。エンデヴァーと燈矢のことで精神的に摩耗していた冷は、錯乱して焦凍に熱湯を浴びせてしまいます。冷は精神科病院に入院し、後に病院で燈矢の身に起こった出来事を知りました。

ネタバレ⑤轟燈矢の死因

訓練の成果を見せれば父に認めてもらえる。燈矢はそう考えていましたが、約束の時間になっても、エンデヴァーは燈矢の前に現れませんでした。実際のところ、エンデヴァーは燈矢を無視したのではありません。何と言葉をかけていいかわからず、むしろ薪をくべてしまうだけなのではないかと考え、燈矢のもとに向かえなかったのです。

しかしエンデヴァーが約束の場所に現れなかったことで、燈矢の絶望は決定的なものになってしまいました。負の感情に押しつぶされた燈矢は個性の制御ができず、自身の体を燃やしてしまいます。燈矢はエンデヴァーから強い炎を出力する方法を学んでいましたが、炎を鎮める方法は教わっていませんでした。

その日は空気が乾燥しており、炎の温度は2000度を超えていたといいます。燈矢の体から発火した炎は瞬く間に燈矢のみならず、山全体を包み込みました。エンデヴァーがその場に駆けつけるも、時すでに遅し。骨も残らない高温の炎に焼かれ、燈矢は焼死したとされました。

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轟燈矢の髪色変化の理由

ここからは、轟燈矢の髪色が変化している理由について紹介していきます。燈矢の髪色は、時間とともに変化していきます。燈矢の髪色の変化は、彼の持つ能力に深く関わっているので、詳しくチェックしておきましょう。またここでは、燈矢の時の髪色と荼毘の時の髪色が違う理由についても触れていきます。

轟燈矢と荼毘の髪色は違う

轟燈矢と荼毘の髪色は違います。燈矢は元々、エンデヴァー譲りの赤い髪を持っていました。その後、炎に弱く氷に強い体であるためか徐々に髪が白くなり、最後には母親と同じ綺麗な白髪になっています。一方、荼毘は黒髪でした。

轟燈矢と荼毘の髪色が変化している理由

自身の正体が轟燈矢であることを明かす際、荼毘は自分の頭に液体をかけました。すると髪色が黒から本来の色である白に変わります。このことから、荼毘は髪色を染めていたということがわかります。髪を染めていた理由は、エンデヴァーに絶望を与える最適なタイミングが訪れるまで、自身の正体がバレないようにするためだと考えられています。

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轟燈矢(荼毘)と轟家の最後の戦いをネタバレ

ヒーローとヴィランの第2次決戦が始まり、焦凍は荼毘と戦いました。焦凍の活躍によって一度は止まった荼毘ですが、彼はエンデヴァーへの強い執着心から復活を果たし、エンデヴァーのもとへ向かいます。

ついに、父と息子の戦いが始まるのですが、戦いの場にはヒーローである焦凍はもちろん、一般人である冷と冬美、夏雄も現れました。ここからは、荼毘こと轟燈矢とエンデヴァーたち轟家の最後の戦いをネタバレ紹介していきます。轟家の長い戦いがどのような結末を迎えるのかチェックしてみましょう。

あらすじネタバレ①386話

まずは「ヒロアカ」386話のあらすじネタバレを紹介します。焦凍の活躍によって、一度はヒーローたちに確保された荼毘。彼はヒーローたちを振り切り、エンデヴァーのもとへ向かいます。復活後、荼毘は熱エネルギーを圧縮し、自身の内側にとどめ続けていました。このままだと荼毘は消滅し、その瞬間圧力から解放された熱エネルギーが超高圧爆発を引き起こします。爆発が起これば、直径約5キロメートルが灼き溶かされるでしょう。

爆発寸前の荼毘と動き続けるオール・フォー・ワン、被害予想範囲にある避難ブロック内にいる人々。対処するべき問題は山積みなのに、動けるヒーローはほとんどいないという状況に、警察は青ざめます。この切迫した状況の中で、声を上げたのはオールマイトでした。オールマイトは焦凍と飯田に、荼毘が爆発寸前で被害予想範囲内に停止中の避難ブロックがあることを伝え、荼毘を止めにいくよう告げます。

エンデヴァーが荼毘を見ているが、エンデヴァーの個性では爆発を止められない。そう考えたうえでの判断でした。荼毘の爆発を阻止するには焦凍の凍結が必要で、焦凍が荼毘のもとへ行くには飯田のスピードが必要です。オールマイトに背中を押され、焦凍は再び荼毘と対峙することを決意しました。飯田の背に乗せてもらい、焦凍は荼毘とエンデヴァーのもとへ急ぎます。

あらすじネタバレ②387話

続いて「ヒロアカ」387話のあらすじネタバレを紹介します。荼毘が爆発寸前だという情報は、荼毘を引き付けているエンデヴァーにも伝わりました。エンデヴァーはすでに満身創痍の状態で、これ以上荼毘を誘導して被害の出ない場所に向かうことはできません。エンデヴァーは荼毘に炎を止めるよう呼びかけますが、もはや彼に意識はありませんでした。

荼毘は炎を操るエンデヴァーが灼けるほどの熱を発しています。意識を飛ばしていても仕方のないことでした。不思議なのは、それほどの熱を発しながら、熱耐性の低い荼毘の体がここまで保っているという事実です。そこでエンデヴァーは、荼毘の体の中心に冷の個性が発現していることに気がつきました。死に瀕したことで、眠っていた個性が目覚めたのです。

荼毘の中に冷の個性を見た瞬間、エンデヴァーの脳裏に過去の出来事がフラッシュバックしました。エンデヴァーは、焦凍や冷たちにしてきたことを悔い、彼らに償いながら生きていくつもりでした。しかし償いは、燈矢に対しても必要です。

それを悟ったエンデヴァーは、息子を1人で逝かせないよう、燃え盛る体を抱きしめました。エンデヴァーは荼毘の炎の力を借りて空へと飛び立とうとします。被害を最小限に抑えるため、せめて空中に移動しようとしたのです。その時、エンデヴァーの目に火傷を負いながら進む冷の姿が飛び込んできました。

あらすじネタバレ③388話

続いて「ヒロアカ」388話のあらすじネタバレを紹介します。冷は自らを冷やし、氷の膜を張って荼毘とエンデヴァーのもとまでやってきました。どれだけ強い氷で自分を冷やしても、荼毘の炎には敵いません。息子に手を伸ばす冷の体は、ほとんど灼けてしまっています。大火傷を負い、それでも前に進むのは、氷の個性で荼毘を冷却するためでした。近づいてくる冷に、エンデヴァーは離れろと怒鳴ります。

冷は炎に弱い体です。炎に強いエンデヴァーですら灼ける炎にさらされ続ければ死んでしまいます。しかし、灼け死ぬ間際なのは、エンデヴァーと荼毘も同じでした。その時、ほとんど意識のない荼毘の口から「おかあさん?」という言葉がこぼれ落ちました。冷は荼毘に「燈矢」と呼びかけ、謝罪の言葉を口にします。すると荼毘は冷の背後を見て、弟妹の名前を口にしました。

冷が振り返ると、そこには駆けてくる冬美と夏雄の姿がありました。2人も冷同様、氷で周囲を冷やしながらここまでやってきたのです。冷は冬美と夏雄を止めようとしますが、2人は止まりませんでした。火傷を負いながら、冬美と夏雄は燈矢に向かって自分の思いを叫びます。

あらすじネタバレ④389話

続いて「ヒロアカ」389話のあらすじネタバレを紹介します。爆発が迫る中、冷と冬美と夏雄は氷の個性を使い、必死で荼毘を止めようとしていました。父と母、弟妹たちが揃って自分を見つめている様子を感じ取り、朦朧とする意識の中で荼毘は歓喜します。燈矢だった頃、彼はずっとエンデヴァーに自分を見てほしいと望み続けていました。その望みが叶ったのです。しかもエンデヴァーだけでなく、家族皆が自分の意識を向けていました。

「こんな簡単なことだったなら、もっと早くに」と荼毘は心の中で呟きます。爆発の瞬間はもうすぐそこでした。被害予想範囲内の避難ブロックにいた人々はヒーローたちに守られ、雄英ロボに乗って遠くに逃げようとします。いつ爆発するかわからない恐怖に怯える人々。その中で、一部の子どもたちは怯えることなく、外の様子が映ったタブレットを見つめていました。

安全圏で中継を見ている人々は、どうか被害が出ませんように、と祈りを捧げます。その時、中継映像に凄まじい速度で移動する人影が映りました。それを見た子どもたちの顔に笑顔が浮かびます。子どもたちは、その人影が絶望的な現在の状況を変え、自分たちを救ってくれると確信していました。人々の祈りと子どもたちの信頼をその身に受け、飯田の背に乗った焦凍は家族のもとに向かいます。

あらすじネタバレ⑤390話

最後に「ヒロアカ」390話のあらすじネタバレを紹介します。焦凍を乗せて走ってきた飯田のエンジンが壊れました。ここから先は、焦凍が自分の力で進まなくてはいけません。焦凍は飯田に礼を言い、走り出しました。駆けていく焦凍に、飯田は「君のおかげで自分はなりたいものになれた。だから君もなってこい」という激励を飛ばします。そこで、過去に焦凍が母に宛てて書いた手紙の内容が明かされました。

焦凍は、クラスの皆に並べられるよう、毎日なるべく発言したり会話をしたりすることを心がけていることを手紙に書いていました。話すと衝突することもありますが、そうすることによってより相手の気持ちを理解できます。雄英での日々の中で焦凍が知ったのは、友人たちは皆、自分のためだけでなく、他人のためにも本気で憤ったり悲しんだりできるということです。

そして自分もそうなりたいと思い、その気持ちを母に伝えていました。なりたいものになるために、焦凍は荼毘へと迫り、彼目掛けて大技の「大氷海嘯」を放ちます。多くの人々が画面越しに見守る中、膨れ上がっていた炎のドームが消えました。焦凍の放った渾身の一撃によって、爆発は防がれたのです。やがて煙が晴れ、焦凍はその場に家族全員が集まっていることに気づきました。

焦凍は、自分の「大氷海嘯」だけでは荼毘を止められなかったかもしれない、と口にします。1戦目の時より、荼毘は火力を上げていました。それは焦凍にもたどり着けない境地です。火力だけ見れば「最高」は焦凍ではなく荼毘だったのです。一家全員がボロボロで息を切らしている中、荼毘が弱々しい声を上げました。

荼毘の口から紡がれるのは、家族に対する怨嗟の言葉です。エンデヴァーは灼け焦げた体を引きずり、荼毘に寄り添って瀬古杜岳に行かなかったことを詫びました。荼毘の口からは、なおも恨み言が紡がれます。エンデヴァーはそれに耳を傾けながら、家族1人1人に謝罪しました。

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轟燈矢に関する感想や評価

「ヒロアカ」に登場する轟燈矢の髪色に関するコメントです。燈矢は髪色が複数回変わっている特殊なキャラクターです。見る度に髪色が変わるため、本来の髪色が何色なのかわからなくなったという人は少なくなかったようです。燈矢の髪色の変化はストーリーにも深く関わっているので、よく見ておくといいでしょう。

こちらも「ヒロアカ」に登場する轟燈矢の髪色に関するコメントです。当初、燈矢の髪色は父親譲りの赤でした。しかし成長するにつれて白くなり、荼毘の頃は黒くなっています。その後、再び髪色は白に戻りました。白黒である漫画ではわかりにくいのですが、アニメでは燈矢の髪色の変化がわかりやすくなっており、その点を高く評価したファンは多かったようです。

荼毘こと轟燈矢の過去が知りたくて「ヒロアカ」本誌派になったという人のコメントです。荼毘の正体が轟燈矢であることがわかり、多くの人が抱いた疑問は死んだはずの燈矢がなぜ生きてるのか、彼の過去に何があったのかということでした。燈矢がなぜ生きてるのかという謎の答えや、彼の過去が早く知りたくて、単行本の発売を待てなくなったという人は少なくなかったようです。

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轟燈矢がなぜ生きてるのかまとめ

ここでは、轟燈矢がなぜ生きてるのかや、轟燈矢の死亡シーンなどについて紹介してきました。轟燈矢がなぜ生きてるのかという謎の答えは、オール・フォー・ワンに救われたためでした。生き延び、荼毘となって多くの罪なき人を手にかけた彼がどのような結末を迎えるのかに注目が集まっています。クライマックスを迎えている『僕のヒーローアカデミア(ヒロアカ)』をこまめにチェックし、轟燈矢(荼毘)の最後を見届けましょう。

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