【聲の形】いじめの内容と加害者キャラを考察!事の経緯と始まった理由は?

2015年版『このマンガがすごい!』オトコ編で第1位に選ばれたり、『第19回手塚治虫文化賞新生賞』を受賞するなど、世間注目の漫画・『聲の形』。そんな『聲の形』には聴覚障害者へのいじめシーンが描かれているのですが、一体どのようないじめの内容だったのでしょうか?また、経緯や始まった理由は何だったのでしょうか?そこで今回は、『聲の形』で描かれたいじめの内容や経緯・始まった理由を考察すると共に、加害者キャラについても併せてご紹介します。

【聲の形】いじめの内容と加害者キャラを考察!事の経緯と始まった理由は?のイメージ

目次

  1. 聲の形とは?
  2. 聲の形のいじめの内容・経緯と加害者キャラを考察
  3. 聲の形の竹内先生もいじめに加担していた?
  4. 聲の形はいじめを美化している?気持ち悪いと言われる理由は?
  5. 聲の形のいじめに関する感想や評価
  6. 聲の形のいじめシーンの内容やまとめ

聲の形とは?

「感動する」「気持ち悪い」と、賛否両論でありながらも世間注目の作品として取り上げられている漫画といえば、『聲の形』です。そんな『聲の形』とは一体どのような作品なのでしょうか?まずは、『聲の形』の概要とあらすじについてチェックしてみましょう。

聲の形の概要

『聲の形』は、オリジナル版が別冊少年マガジン2011年2月号、リメイク版が週刊少年マガジン2013年12号、週刊連載版が講談社コミックスマガジン2013年36号・37合併号〜2014年51号にかけて連載された、大今良時による漫画作品です。そんな『聲の形』は、全日本ろうあ連盟監修のもと道徳教材化され2015年に30分の実写DVD化されたり、2016年9月にはアニメーション映画が公開されました。

『聲の形』は2015年版『このマンガがすごい!』オトコ編で第1位、『マンガ大賞2015』で第3位、『第19回手塚治虫文化賞新生賞』を受賞するなど、幅広い世代に注目されています。映画版が公開された2016年9月時点で累計発行部数300万部を記録しています。

聲の形のあらすじ

高校生の少年・石田将也は、自分が過去に犯してしまった罪から、一人の少女の行方をずっと捜し続けていた。その少女というのが、石田将也が小学生時代にいじめていた聴覚障害者の少女・西宮硝子です。しかしある時をきっかけにいじめっ子だった石田将也がいじめられっ子になってしまい自殺を決意します。自殺をする前に石田将也は自分が犯した『罪』の贖罪をしようと決意します。

映画『聲の形』公式サイト

聲の形のいじめの内容・経緯と加害者キャラを考察

『聲の形』では、聴覚障害者をいじめる内容が描かれているのですが、そのいじめの内容やシーン・経緯がえぐいと読者たちの間で度々話題を集めています。『聲の形』で描かれているいじめの内容やシーン・経緯とは一体どのようなものなのでしょうか?

また、聴覚障害者である西宮硝子をいじめていた加害者キャラは一体どんなキャラクターたちなのでしょうか?お次は、『聲の形』で描かれたいじめの内容やシーン・経緯と加害者キャラについて考察してみましょう。

考察①西宮硝子を石田将也などがからかったことから始まる

『聲の形』のいじめの内容・シーン・経緯と加害者キャラを考察1つめは、『西宮硝子を石田将也などがからかったことから始まる』です。まず、『聲の形』で描かれているいじめの被害者は西宮硝子です。西宮硝子は先天性聴覚障害を持っており、補聴器をつけても会話はほとんど聞き取れないほど障害の程度は重く、発話も不完全で他者には内容が聞き取りづらいようでした。

聴覚障害である西宮硝子は幼い頃からコミュニケーションでの失敗経験を繰り返したため、他人と意見をぶつけあうことが苦手でしたが、水門小への転校と同時に筆談でのコミュニケーションを試みるようになり、新しいコミュニケーションを模索するようになりました。

このように、西宮硝子は努力して周囲とのコミュニケーションをとっていこうと前向きに考えていました。しかし、転校した水門小でもいじめは起きてしまいました。いじめの発端となったのは、聴覚障害者である西宮硝子を石田将也などがからかったことから始まりました。

考察②いじめの主犯格は石田将也だった

『聲の形』のいじめの内容・シーン・経緯と加害者キャラを考察2つめは、『いじめの主犯格は石田将也だった』です。西宮硝子いじめの主犯格は石田将也でした。小学生時代の石田将也は粗暴なガキ大将タイプでコミュニケーションが下手な少年でした。

元々退屈を極度に嫌い、それに対抗するかのように河川に飛び込んだり自分より体格の大きな者に喧嘩を売ったりするなど度胸試しを好む悪癖ががあり、西宮硝子に対するいじめもその延長線上に過ぎず、好奇心からいじめを行うようになってしまいました。

考察③石田将也が西宮硝子にしていたいじめの内容

『聲の形』のいじめの内容・シーン・経緯と加害者キャラを考察3つめは、『石田将也が西宮硝子にしていたいじめの内容』です。いじめの主犯格であり、加害者キャスである石田将也が、西宮硝子にしていたいじめの内容はかなりひどいものでした。一体どんな内容のいじめを行なっていたのかというと、頭から水をかけたり、顔面に砂を投げ捨てたりしました。

石田将也は、後ろの席から、補聴器をしている西宮硝子の耳の横で大声をだしたり、うまく朗読できない口調を真似して笑いを取ろうとしたりと、障害をからかうようないじめも行なっていました。補聴器を使用していると、小さな声も大きな声も補聴器をしていない人と比べると大きく聞こえてしまうものです。そのため、耳元で大声を出されてしまうと、耳へのダメージがかなり与えられてしまいます。

このようないじめ自体も、読者たちはドン引きしてしまうほどひどいものでしたが、石田将也はこれ以上にひどいいじめも行なっていました。そのいじめの内容が、聴覚障害がある西宮硝子にも伝わるように、ノートや黒板・机に西宮硝子の悪口を書いたりしていたことです。ヒソヒソと悪口を言っても、聴覚障害者にはあまり聞こえないかもしれませんが、文字で突きつけられる悪口は全て理解してしまいます。

また、西宮硝子は転校から5か月で補聴器が8個紛失・故障され、今まで壊されてきた補聴器の被害総額は170万円にも昇るほど悪質ないじめであることがわかります。ある時、石田将也は西宮硝子の補聴器を強引に取り上げてしまい、無理矢理西宮硝子の補聴器を抜いたことで、西宮硝子は片耳から血が出てしまう傷害事件も起こしました。ここまでくると、「いじめ」という一言で片付けられないほど、悪質で非道な行為だと感じられます。

考察④植野は女子グループのリーダー的存在

『聲の形』のいじめの内容・シーン・経緯と加害者キャラを考察4つめは、『植野直花は女子グループのリーダー的存在』です。植野直花は女子グループのリーダー的存在として登場します。そして、いじめ加害者キャラでもあります。姉御肌の植野直花はもともと転校してきた西宮硝子の世話役を任され、面倒を見ていました。しかし、その負担の大きさの割に担任教師からの理解や支援もないことに次第と不満を募らせるようになりました。

その上、西宮硝子の世話をすることで、自分が授業を聞き逃してしまったり、自分の朗読は注意されたのに上手く読めない西宮硝子は注意されないことなどから不満は大きくなっていき、どんどん西宮硝子へのあたりが強くなっていってしまいました。そんな植野直花がいじめ加害者となった理由は、不満を募らせていき「うざい」と感じながらも自分が直接いじめに加わらないよう、石田将也をたきつけていじめをしていました。

考察⑤島田は傍観して楽しんでいた

『聲の形』のいじめの内容・シーン・経緯と加害者キャラを考察5つめは、『島田一旗は傍観して楽しんでいた』です。島田一旗は、石田将也と仲が良かった、いじめ加害者キャラです。育ちが良く、家の束縛が厳しいというストレスもあったためか、石田将也の自由奔放さが癒しになっていました。

そのため、石田将也が行っていたいじめに対しては、一応ではあるものの諌めていたこともあり、状況を冷静に判断出来るだけのずる賢さを持っています。ちなみに石田将也が西宮硝子へいじめを行っていた際、島田一旗は「将也やりすぎ」と笑いながら傍観して楽しんでいました。

考察⑥川井みきは言動に一貫性がない?

『聲の形』のいじめの内容・シーン・経緯と加害者キャラを考察6つめは、『川井みきは言動に一貫性がない?』です。川井みきは西宮硝子に直接的ないじめこそ行っていませんでしたが、陰では植野直花と一緒に散々悪口を言っていました。

川井みきは真面目な優等生ですが、周囲に八方美人的な態度を取り、自分が追い詰められると相手を悪者扱いする利己的・保身主義的な態度を見せます。石田将也がいじめている際には「やめようよー」と口にはするものの、それ以上の行動はしなかったり、いじめの現場に居合わせながらも止めない割に、たまに気を使っているような様子を見せて西宮硝子に近付くこともあり、言動に一貫性がありませんでした。

考察⑦佐原みよこは硝子と仲良くしていた?

『聲の形』のいじめの内容・シーン・経緯と加害者キャラを考察7つめは、『佐原みよこは西宮硝子と仲良くしていた?』です。佐原みよこは西宮硝子の世話役を任された植野直花の負担を軽減するために手話を学ぼうとしていたり、西宮硝子のフォローをしたりと、優しい女の子です。

しかし、このことが原因で逆にクラスメイトから「点数稼ぎ」と罵られるようになったり、全く関係のないような「服がダサい」などといった悪口まで言われてしまうようになり、卒業式の日まで不登校になってしまいました。西宮硝子へのいじめ加害者ではありませんが、自分可愛さに逃げたと感じ取る読者もいるようでした。

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聲の形の竹内先生もいじめに加担していた?

『聲の形』のいじめの内容・シーン・経緯と加害者キャラについてはチェックできましたが、『聲の形』のいじめがひどいと言われているのは、いじめ内容や理由だけではありません。小学生の生徒がいじめをしていただけではなく、大人である竹内先生もいじめに加担していたことが問題です。

小学生の子供がするようないじめとは思えないほど悪質で非道ないじめが行われていましたが、担任の竹内先生もいじめに加担していたとは一体どういうことなのでしょうか?お次は、『聲の形』の竹内先生もいじめに加担していたという真相について考察してみましょう。

考察①竹内先生は子供たちに関心がなかった?

『聲の形』の竹内先生もいじめに加担していた?考察1つめは、『竹内先生は子供たちに関心がなかった?』です。転校してきてからわずか5か月で補聴器が8個紛失・故障したことで校長先生が石田将也のクラスにわざわざ訪れ、話をしているほど、いじめの事態は大きくなっていました。そもそもここまで大きな事態になる前に防げなかったのかと思うものですが、そもそも竹内先生は子供たちに関心がなかったようです。

考察②竹内先生はいじめを黙認していた?

『聲の形』の竹内先生もいじめに加担していた?考察2つめは、『竹内先生はいじめを黙認していた?』です。そもそも子供たちに関心がなかった竹内先生は西宮硝子のいじめ問題を黙認していました。石田将也が後ろの席から、補聴器をしている西宮硝子の耳の横で大声を出した際には「石田―、授業中だろーがー」の一言だけで、いじめを止めることはしませんでした。

考察③竹内先生は全責任を石田に押し付けた?

『聲の形』の竹内先生もいじめに加担していた?考察3つめは、『竹内先生は全責任を石田将也に押し付けた?』です。子供たちに関心がなかっただけではなく、いじめを黙認していた竹内先生ですが、転校してきてからわずか5か月で補聴器が8個紛失・故障したことで校長先生が石田将也のクラスにわざわざ訪れ、いじめの犯人探しが行われました。

その際、校長先生が話している途中で竹内先生は、「石田ぁ、なぁ?お前だろうがぁ」と責め立てました。さらには大声で威嚇したり、他の生徒にも目撃証人として意見をさせ、全てを石田将也の責任に押し付けました。本来であれば大人であり担任の竹内先生の監督不行き届きですが、自分の保身のために石田将也にすべての責任を押し付けるクズっぷりでした。

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聲の形はいじめを美化している?気持ち悪いと言われる理由は?

『聲の形』では聴覚障害者へのいじめが大きなテーマとなっていますが、中にはいじめを美化していて気持ち悪いと感じる読者も少なくないようです。一体どのような点が気持ち悪いと言われているのでしょうか?お次は、『聲の形』はいじめを美化していると言われる理由や、気持ち悪いと言われる理由について考察してみましょう。

理由①感動ポルノだと言われている

『聲の形』はいじめを美化している?気持ち悪いと言われる理由は?1つ目の理由は『感動ポルノだと言われている』です。まず、『感動ポルノ』とは、見ている人の感動のためだけに取り上げられる対象を扱うような作品やメディアのことを指します。『聲の形』では西宮硝子という聴覚障害者のいじめやいじめ主犯格が公正する姿が描かれているのですが、そんなシーンや設定に感動ポルノを感じる方も少なくなかったようです。

理由②ヒロインが必要以上に美化されている

『聲の形』はいじめを美化している?気持ち悪いと言われる理由は?2つ目の理由は『ヒロインが必要以上に美化されている』です。ヒロインである西宮硝子が必要以上に美化されていることに気持ち悪さを感じる方もいるようでした。ネタバレすると、西宮硝子はのちに石田将也に恋愛感情を抱くようになります。

そもそも西宮硝子は石田将也にかなりひどいいじめをされていました。そんないじめの被害者が加害者に恋愛感情を抱くのも理解しがたい展開です。これは男性読者のために都合の良いキャラにされ、必要以上に美化されていると感じる女性読者も多かったようで、このような展開に気持ち悪さを感じる方も少なくありませんでした。

理由③いじめ加害者は許されて良い?

『聲の形』はいじめを美化している?気持ち悪いと言われる理由は?3つ目の理由は『いじめ加害者は許されて良い?』です。いじめ加害者は許されて良い?西宮硝子の耳が悪いのは、決して誰が悪いわけでもなく、ただ聴覚障害を持っているというだけです。石田将也の他にもいじめ加害者は複数いましたが、ここまで悪質ないじめをする石田将也に対し、周囲のいじめ加害者も最終的には手のひら返しでした。

その後石田将也は学級裁判にかけられ、クラスから断罪されてしまい、いつしかいじめ被害者にもなりました。しかし西宮硝子へのひどいいじめも事実であり、最終的には和解して友人となった展開に気持ち悪さを感じ、「いじめ加害者は許されていいのか」という討論も、読者間で度々行われていました。

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聲の形のいじめに関する感想や評価

『聲の形』では残酷すぎるほどのいじめが描かれています。そんな『聲の形』で描かれているいじめに対して、世間の人々は一体どのような感想や評価を抱いているのでしょうか?最後に、『聲の形』のいじめに対する世間の人々の感想や評価をチェックしてみましょう。

自身も補聴器を使用しているという方が『聲の形』を視聴した際、西宮硝子が受けていたいじめは無惨で、補聴器を壊すようなことは許せないと感じているようでした。目が悪い方がメガネを必要としているように、耳が悪い方は補聴器が必要なので、壊すなどのいじめは本当に非道だと感じる視聴者は多数いらっしゃるようでした。

『聲の形』で描かれたいじめを見て改めて、いじめは本当にひどいもので、いじめ被害者はとても辛い思いをしているのだと再認識させられた方も多くいらっしゃるようでした。それと同時に、いじめ加害者はもう少しいじめについて考え、人の気持ちにも寄り添って欲しいと願う声もたくさん挙げられていました。

『聲の形』では、石田将也に残酷すぎるほど酷いいじめを受けていた西宮硝子が、いじめ主犯格の石田将也に恋心を抱く展開が描かれています。そんな展開に、都合が良すぎると感じた方は多いようで、いじめ加害者に恋をすることなんてありえないのではないかという声も多数挙げられていました。

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聲の形のいじめシーンの内容やまとめ

『聲の形』のいじめシーンの内容やまとめについて今回はご紹介しました。『聲の形』で描かれたいじめシーンや内容は想像以上に酷いもので、視聴をリタイアしてしまった方もいるほどでした。しかしそれ以上に『聲の形』では考えさせられることも多い題材となっているので、興味のある方は是非一度チェックしてみてください。

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