2021年04月04日公開
2021年04月04日更新
【聲の形】西宮のおばあちゃん(西宮いと)の死因は?アニメ声優も紹介
「聲の形」に登場する西宮おばあちゃんは、主人公・西宮硝子の母方の祖母であり、孫たちの意見を尊重し、硝子と会話ができるように手話を覚えたり、母親との関係に悩む結弦の話を聞いてあげるなど、西宮家の大きな支えとなっていました。本文では、「聲の形」の西宮のおばあちゃんこと西宮いとのプロフィールや、西宮家での存在感、劇中では明かされなかった死因、アニメ声優などを紹介します。
目次
聲の形の西宮のおばあちゃん(西宮いと)とは?
聲の形の西宮のおばあちゃんこと西宮いとは、主人公・西宮硝子と妹・結弦姉妹の母方の祖母で、姉妹にとって最大の理解者であり、温かい人柄は西宮家の支えとなっていました。以下では、聲の形の西宮のおばあちゃん(西宮いと)のプロフィールや、西宮家での存在感、おばあちゃんの死因や、アニメ声優などを紹介します。
聲の形の作品情報
大今良時先生の漫画「聲の形」は、2011年に「別冊マガジン」で読み切り版の掲載後、2013年~2014年にかけて「週刊少年マガジン」でリメイク版が連載され、単行本・全7巻で構成されています。
聲の形の概要
聴覚障害といじめをテーマにした「聲の形」は、「マンガ大賞2015」第3位獲得を始め、数多くの賞を受賞し、2016年にはアニメーション映画が公開され、大きな反響を呼びました。
聲の形のあらすじ
主人公・石田将也学校へ聴覚障害を持つ少女・西宮硝子が転校し、クラスでいじめが発生します。その後の学級会議にて、いじめの責任は石田1人に押し付けられ、いじめの標的にされてしまいます。いじめは中学でも続き、かつて硝子が受けた苦しさを身をもって体験した石田は、高校3年時に硝子と再会、自分の非を詫びると同時に、罪を償うべく奔走します。
西宮のおばあちゃんのプロフィール
西宮のおばあちゃんこと西宮いとは、「聲の形」の主人公・西宮硝子の母方の祖母で、高校編から登場しました。硝子・結弦姉妹の最大の理解者であり、硝子と会話をするために手話教室に通ったり、母親との関係に悩む結弦の相談に乗っています。
聲の形の西宮のおばあちゃんの存在感と死因
以下では、「聲の形」の西宮のおばあちゃんの存在感や、硝子の自殺未遂との関係、聲の形の公式ブックで判明したおばあちゃんの死因について紹介します。
西宮のおばあちゃんの存在感
西宮のおばあちゃんの「聲の形」での登場シーンは少なく、仕事に忙しい八重子に代わって夕食の準備をするなど、西宮家の家庭を支えていました。同時に、母親との関係などで悩みを抱える姉妹の考えも理解し、温かく接するなど、硝子にとってもおばあちゃんの存在はとても大きいものでした。
西宮家の支え
西宮家は、硝子・結弦姉妹と、母・八重子、祖母・いとの4人暮らしで、一家の大黒柱である八重子に代わって、おばあちゃんが孫たちの面倒や家事を担ってきました。娘の躾に厳しい八重子とは対照的に、孫の思いを尊重し、話をよく聞き、温かい言葉をかけてくれるおばあちゃんの存在は、硝子・結弦にとってなくてはならない支えとなっていました。
また、姉妹の教育に厳しい娘・八重子の意図も理解しており、硝子の障害が原因で元夫から離婚を突きつけられた過去や、自分の姿を手本に娘たちにも強くなってほしいという考えを見抜いていました。しかし、八重子とのすれ違いを生んでしまい、おばあちゃんが生前に書き残した結弦宛の手紙にて、ようやく八重子の思いが娘たちに通じました。
硝子の自殺未遂にも関係した?
おばあちゃんの存在は、聴覚障害を持つ硝子にとっても、数少ない理解者であり、彼女の死は硝子にとっても大きな心の傷となりました。また、おばあちゃんが亡くなった時期は、石田と仲間の喧嘩など、硝子にとって辛い出来事の連続で起きており、唯一の心の支えを失った悲しみが、硝子を死へと向かわせたでしょう。
西宮のおばあちゃんの死因
「聲の形」では、西宮のおばあちゃんこと西宮いとの死は、突然、訪れたかのように描かれました。一方、聲の形の公式ファンブックでは、おばあちゃんの死因は糖尿病であったことが書かれています。おばあちゃんの持病は、病名こそ明かされなかったものの、原作漫画やアニメ映画では、食事に含まれる塩分量を気にするセリフをしており、何かしらの病気を患っていたことが示唆されています。
聲の形の西宮のおばあちゃんのアニメ声優
シーンによっては、見るに堪えないきつい展開がある「聲の形」ですが、それぞれ悩みを抱える孫姉妹に温かく接するおばあちゃんの存在は、殺伐した空気を穏やかにしてくれます。以下では、「聲の形」の西宮のおばあちゃんのアニメ声優を紹介します。
谷育子のプロフィール
聲の形・西宮いとのアニメ声優・谷育子さんは、1939年生まれ、東京都出身の声優・ナレーター・女優で、マウスプロモーションに所属しています。テレビ創成期の1960年代から活動し、海外作品の日本語吹替えを中心に声優活動を行なっています。
谷育子の経歴
2021年現在も声優として活動を続ける谷育子さんは、共立女子学園高等学校(現在の共立女子高等学校)を卒業、俳優座養成所を経て、1960年に映画「武器なき斗い」でデビューを果たします。1980年にマウスプロモーションに所属後は、声質を生かした地位の高い年配女性から少年役まで幅広い役柄を演じています。また、声優業と並行して、声優養成所の講師としても活動しています。
谷育子の主な出演作品
声優・谷育子さんの主な出演作品は、映画「ハリーポッターシリーズ」のミネルバ・マクゴナガル役、アニメ「スポンジボブ」パトリック役(初代)をはじめ、海外作品を中心に出演しています。また、アニメ作品では、「楽しいムーミン一家」のムーミンママ役、「NARUTO」のチヨバア役、「それいけ!アンパンマン」チーズ・フォンジュさん役(2代目)等を演じています。
谷育子の声優になりたい人へのアドバイス
声優養成所の講師として、後進の育成に携わる声優・谷育子さんは、声優を目指す学生たちに向けてアドバイスを送っています。その内容は、声優になりたいなら、何十年もその道にくらいつくつもりでいること、演技が上手いだけじゃなく、人間としての面白みも作り上げていくことが大切だと、何事も諦めないことが大切だと訴えています。
聲の形の西宮のおばあちゃんの孫
以下では、「聲の形」の西宮のおばあちゃんこと西宮いとの孫娘に当たる、硝子・結弦姉妹について紹介します。
西宮のおばあちゃんの孫①硝子
「聲の形」の主人公の1人で、補聴器をつけても周囲の声を聞き取ることが難しい、重い聴覚障害を持つ少女です。小学校時代は、母親の方針により、インクル―ジョン教育を受けるべく、石田たちの学校に転校するも、度重なるいじめの結果、担当教師からの強い勧めを受けて、特別支援学校に移りました。
その後は、周囲と交わることなく孤独な日々を送っていましたが、高校3年生の時に改心した石田と再会・和解を果たします。しかし、自主製作映画の撮影のトラブルをきっかけに、投身自殺を図ろうとするも、石田に助け出されたことをきっかけに、自身の課題と向き合っていきます。高校卒業後は、理容師を目指すべく、進学のために上京しました。
西宮のおばあちゃんの孫②結弦
硝子の3歳年下の妹で、中学生であるものの不登校状態となっています。幼い頃から姉・硝子を慕っており、姉に偏見を持つ者やいじめる人間に対する憎悪や、姉を守ってあげたいという思いから、男子のような振舞いをするようになりました。石田将也のことは、小学校の姉のいじめの件で知っており、当初は石田を警戒していたものの、後に2人の関係を応援するようになります。
写真撮影を趣味としており、愛用のカメラは祖母・いとから買い与えられたものと判明、被写体は動物の死骸ばかりであるが、その理由は硝子に自殺を思いとどまらせようとした結弦なりの考えがありました。また、不登校のため、学校の成績は悪かったものの、石田の教えを受けたことで成績を上げ、太陽女子学園に進学を決めました。
聲の形の西宮のおばあちゃんに関する感想や評価
以下では、「聲の形」の西宮のおばあちゃんこと、西宮いとに関する感想や評価を紹介します。
感想1:「聲の形」で一番好きなキャラクター
聲の形で一番好きなキャラは、西宮のおばあちゃん pic.twitter.com/845YOouZal
— せかじぃ (@sekajiii) August 25, 2018
「聲の形」は、いじめという重いテーマから、見る人によって評価が分かれやすく、特に硝子のいじめに関わっていながら、石田1人に責任を擦り付けた元クラスメイトに対する厳しい批判も相次いでいます。一方で、悩みや葛藤を抱える姉妹に優しく寄り添う西宮いとの姿は、理想のおばあちゃん像として、高い人気を誇っています。
感想2:おばあちゃんの登場シーンに涙
聲の形のこのシーン。
— YU (@yu_uy019) July 31, 2020
小学生の時に学校で悲しい事があって、なんとなく母方の祖母に電話した私におばあちゃんが何も聞かず「YU ちゃんはいい子だよ。頑張ってる」って言ってくれたのを思い出して泣いてしまった…落ち着いたらお墓参りに行きたいな。 pic.twitter.com/vOoa5on5bA
西宮姉妹とおばあちゃんのやり取りシーンは、かつての自分と祖母の姿を重ね合わせてみていたファンも多く、おばあちゃんとの思い出を思い出したとの感想も見られました。どんなにつらくても、変わらず自分の味方でいてくれたおばあちゃんの存在は、硝子・結弦にとってとてつもなく大きなものであり、同時に、2人の成長を促すきっかけとなりました。
感想3:奥の深いアニメ映画
聲の形、いろいろ考えさせられる映画だった。感化されたので描いた。#絵描きさんと繋がりたい #絵描きさんと繋がたい#イラスト#聲の形 pic.twitter.com/NMvgYiMbKI
— ゆう_otto (@turuturu_1021) January 20, 2021
「聲の形」は、小学校時代の硝子・石田への壮絶ないじめから、作品を苦手とする方も多いと言われています。一方、「聲の形」を称賛するファンからは、主人公・2人や、彼らを取り巻くキャラのそれぞれの葛藤や苦悩・成長、コミュニケーションの難しさなど、メッセージ性の強い作風が高く評価されています。内容はやや過激であるものの、様々なことを考えさせられる奥深い作品として、高く評価されています。
聲の形の西宮のおばあちゃんまとめ
聲の形の西宮のおばあちゃんこと西宮いとの存在感と死因、アニメ声優、孫姉妹との関係などを紹介しました。劇中では数少ない登場でしたが、母親や周囲との関係に悩み、葛藤する娘や孫たちの心の支えとなっていたおばあちゃんの存在は、温かい気持ちにさせてくれる不思議な魅力を放っています。