2018年09月11日公開
2018年09月11日更新
天空の城ラピュタのドーラの若い頃が美人!年齢や一家・息子の名前は?
宮崎駿の大人気映画、天空の城ラピュタ。今回はそのラピュタに登場するドーラの若い頃や年齢、息子、さらにはその息子の名前の由来まで徹底的に紹介します。映画では語られていない小説版でのドーラの性格やドーラの息子たちの設定を網羅しますので、ぜひともラピュタが好きな人は一度読んでみてください。これを読んでからラピュタを見直すと、きっと物語をもっと楽しめるようになるはずです。
目次
天空の城ラピュタのドーラについて徹底調査!
宮崎駿監督の手がけた傑作、天空の城ラピュタ。ラピュタじゃもはや知らない人はいないであろうスタジオジブリの長編映画ですが、皆さんもラピュタを一度はご覧になっているでしょう。なかでもこの天空の城ラピュタに登場する、空中海賊ドーラ一家は人気のキャラクター達で、主人公のシータとパズーを支えてくれる重要な人達です。今回はラピュタの作中で描かれなかったドーラの設定や年齢、個性的な息子達と年齢を紹介します。
天空の城ラピュタは映画史上にも残る作品で、今までにも何度も再放送されています。実はこの映画になった後ラピュタの事を詳しく描いた小説版が発売されます。意外とこちらの小説版は読んだことがない、それどころか存在すら知らない、という人もいるようです。こちらの作品は小説にもなっており、内容は天空の城ラピュタです。後日談が描かれていたりキャラクターの心境や設定が深く掘り下げられているのでとてもおすすめです。
天空の城ラピュタとは?
天空の城ラピュタは1986年に公開された映画であり、宮崎駿監督が全てを手がけた傑作です。ラピュタはなんと宮崎駿が小学校時代に考えていた物語が元になっており、日本ではいままでに無かった原作が存在しない映画となっています。ちなみにラピュタは「ガリヴァー旅行記」の中に登場する空を飛ぶ王国「ラピュタ王国」を借りたもので、ただし天空の城ラピュタとガリヴァー旅行記とは関連性はないと公式に表明されています。
天空の城ラピュタのあらすじ
ラピュタを知っている人は多いとは思うのですが、ここで少しだけ天空の城ラピュタの物語に触れておこうと思います。主人公はシータという少女。亡き母親から受け継いだ不思議な力を持つ飛行石という宝石を持っており、その宝石を政府の特務機関に所属するムスカという男性に狙われ、飛行船の中に捕らえられていました。シータはなんとか逃げ出しそしてパズーという少年に出会い、パズーはシータとともに行動することを決めます。
シータとパズーは二人で逃げるうちラピュタと飛行石について詳しく知っていきます。空に浮かぶ不思議な島ラピュタに関連する資料も見つけます。さらにラピュタへの到達は亡きパズーの父親の夢でありシータはそのラピュタの名を受け継いでおり、2人はラピュタを目指す事を決意しラピュタを探す旅に出ます。特務機関の邪魔も入りつつも2人は空中海賊ドーラ一家と出会います。そしてドーラ一家とラピュタを目指すこととなるのです。
そうしてシータとパズー、ドーラ一家はラピュタへと辿り着き、空飛ぶラピュタの真実を知っていき、結末へと向かっていく…というのがラピュタの主なストーリーです。さて、天空の城ラピュタのあらすじを紹介しましたが、今回スポットライトを当てるのはラピュタでもシータとパズーでもなく、ドーラ一家です。映画ではあまり語られておらず、隠れファンが多いのがこのドーラ一家、個性的なドーラと息子達について、解説します。
天空の城ラピュタのドーラについて
まず空中海賊ドーラとその息子達とは一体どんな人達なのでしょうか。空中海賊というからには、もちろん悪い事をする人に間違いはありません。ドーラは空中海賊の船長であり、3人の息子と子分を引き連れて飛行船タイガーモス号に乗り世界のお宝を狙い世界を飛び回っているような人達です。このお話の中では最初、金目当てに飛行船を持つシータとパズーに協力するこを決めますが、後になり2人の事情を知りよき理解者となりました。
では、この船の船長のドーラとは一体どんな人物なのかを掘り下げて紹介します。彼女の年齢は現在50代前後であり、明確な年齢の明言はされていません。ただし、映画の中での発言などから推測すると50歳は超えているだろう、というのが見解です。50歳にしては若々しく豪胆で、とても肝の座った気持ちの良い人物像であることが伺えます。作中での決断力や頭脳から、船長をするには十分足りて余るほどであると言えるでしょう。
ドーラに息子がいるということはもちろん、夫もいるということです。夫は天才的な発明家で数々のメカニカルな道具を発明していたのですが、現在一体どうなったかと言うと…すでに亡くなっています。死亡理由はこの作中でも、小説版でも語られてはいないのですが彼女の夫は既に死後数年は経っているようです。しかし亡き夫の存在の証はいくつも残っており、それが海賊船の中で使われている道具のほとんどがそうだと言われています。
さらに、作中では描かれていない彼女の人柄として、小説版にはドーラが若い頃から面倒見がよく、アジトの近くで赤子が生まれた家に石炭を半年分贈ったり、一度も捕まったことがないのは手にした資金を元に情報網をきちんと構築していたため、と言われています。若い頃からきっと面倒見がよく、今なおそれは変わらずに健在ということです。海賊家業ではあるドーラ一家ですがとても素敵な家族関係を築いているのです。
天空の城ラピュタのドーラは若い頃は美人だった!
さて、この記事のタイトルにもなっているのですが実は若い頃のドーラはたいそう美人でもしも見たことのない人が見るとびっくりしてしまうことでしょう。シータがドーラ一家の仲間になった時にドーラは「アタシの若い頃にそっくりだ」と発言します。チラリと覗くドーラの自室に確かに美人の肖像画がかかっており…それを見る限り、ドーラが美人であった事が伺えます。肖像画が同一人物であることは、髪型や装飾品からの推測です。
ドーラの若い頃は大変に美しく、様々な苦労をして今のようになったのだとすればその苦労は計り知れません。ただし、シータに協力するドーラの心は若い頃のままで、きっと冒険心に溢れ生気に満ち溢れています。心が若い頃のままであるからこそ、今のドーラ一家があると言えるのでしょう。人は見かけで判断できないとは言ったものですが、その最たる例がこのドーラの若い頃と現在のギャップであると言えるのでしょう。
ちなみにシータに言った「若い頃のアタシにそっくりだ」という言葉ですが、ドーラの肖像画を見てみるとシータは気弱そうな少女でドーラの若い頃は勝ち気な印象で不思議に思った人もいるでしょう。ですが、塔の上から飛ぶ決意を決めたシータの顔は確かに、勝ち気で強気な若い頃のドーラにそっくりだったからこそ自分の若い頃を思い出したのではないでしょうか。この子は強い子だ、やれるぞ、という意味を込めたのかもしれません。
天空の城ラピュタのドーラ一家の息子を紹介!
それでは、ここからはそんなドーラの息子を紹介していきます。作中では名前も曖昧で年齢すらも語られていないので知らない人は少なくないのかもしれません。ドーラの息子達の名前と、その由来や人柄を小説版、映画版を交えて説明しますので、ちょっとした脇役である彼らの事をぜひとも知ってください。ちなみにドーラ一家の海賊船に乗っている人達はたくさんいるように見えますが、息子はそのうちの3人だけとなっています。
実はドーラ一家の子供達の名前は全てフランス王朝に関係性のある名前をしていて、それぞれに逸話があったり、言われればなるほどそんな歴史上の人物もいたなと思い起こされる名前ばかりです。今回は、息子達の名前を紹介するだけではなくフランス王朝に関係した名前の由来になった人物の紹介もしたいと思います。
ドーラの長男・シャルル
長男のシャルルはドーラの若い頃に生んだ一人目の息子であり、名前はシャルルと名付けられています。年齢は30歳で、逆算をすると若い頃、というかドーラが20歳の頃に生んだ子供になりますね。さて、ドーラ一家の中でのシャルルですが、物語の冒頭で肉屋のダッフィーと力比べをしてシャツを爆発させた人物です。彼がおそらくこの船で一番の力持ちです。作中で語られていませんが好物はプディングと明言されています。
シャルルとはフランス国王の名前であり、シャルル4世から10世まで続きます。それぞれに端麗王(美男王)、賢明王、親愛王(狂気王)、勝利王、などの功績に準じた名前を持っています。
もちろん狂気王が気になると思いますので狂気王にだけ少し触れておきますと、このシャルル6世の母方の血筋のブルボン家は精神異常を患うものが多く、シャルル6世も精神的に不安定でした。裏切り者がいるとの暗示を信じ込んだり近くの兵が槍を落とす物音で発狂し味方の兵に切りかかったりしています。
・燃える人の舞踏会事件
発狂した彼は「燃える人の舞踏会事件」なるものを引き起こします。シャルル6世は5人の貴族と自身を亜麻と松脂で体を覆いウッドウォード(毛むくじゃらの森の野蛮人)に扮してお互いを鎖で繋ぎ合って踊る「野蛮人の踊り」を披露しようとしたところ、松明に近づきすぎて自分たちが燃える、という事件を起こしました。
ドーラの息子のシャルルの由来はおそらく勝利王のシャルル7世(ジャンヌ・ダルクと旗を共にした人物です)と思うのですが、1世違うだけでとんでもないことになってしまいます。
ドーラの次男・ルイ
作中ではおそらくルイが一番印象に残っている人が多いのではないでしょうか。ちょび髭がとてもオシャレなドーラの次男で25歳の男性です。ミンス・ミートパイが好きが明言されています。ルイはフランス王では大変有名な名前で、ルイ6世から18世まで続いています。名前も肥満王、獅子王、聖王、太陽王、とエピソードにまつわる名前があります。ちなみにルイ9世は先程紹介した狂気王の母方の血筋ブルボン家の祖先です。
さて、ドーラの息子のルイがどのルイを元にしているのかなという点ですが交差するエピソードを持つフランス王のルイが居なかったため、おそらく本当にフランス王にまつわる名前だけを取ってつけたのではないだろうかと推測できます。
ドーラの三男・アンリ
茶髪の髪で一番若い男性がドーラ一家の船に乗っており、それがアンリです。タイガーモス号の操縦を任されている人物で、下っ端のような下っ端でないような、とても絶妙な位置に配置されています。ちなみに作中では何故か彼だけが名前を呼ばれておらず、いささか不憫な気になります。
フランス王の中でもアンリという名前は影が薄く、おそらくあまり知られてはいないのでしょう。フランスの歴史を読み解くと、シャルルとルイの血筋がほとんどで継がれており、アンリの名前はあまり出てきません。それもフランスの歴史の半ばになるとかの有名なナポレオンが台頭し、アンリの名を見ることはほとんどなくなっていたようです。それを踏まえて作中で名前を呼ばれない事を踏まえると、なんだか悲しくなってしまいます。
以上が、天空の城ラピュタに登場するドーラ一家、ドーラの息子をその由来を踏まえて紹介していきました。天空の城ラピュタの映画では、確かにあまりこの息子の話は語られていません。ですが、きちんと年齢の設定もあり名前もあるのでしっかりとした人物像があることは伺えます。ちなみに3人共海賊でありつつも心根が優しい人物であり、年齢が若いからなのか、年齢に関わらず人柄が優しいのかどっちだろうかといった印象です。
彼らのその後は
さて、そんな彼らですがラピュタの映画ではその後どうなったかは一切語られません。ボロボロになった飛行船は一体どうなったのでしょう?実はそれは小説版に描かれており後の物語が語られてています。その後の話はシータはゴンドアの谷に戻り、パズーも元の街へと戻ります。半年ほど経ってシータの元に届いた手紙には「ドーラ一家は変わらずに海賊を続けている」事が示されていました。彼らは物語の後も健在で変わらないようです。
そしてパズーはオーニソプターと呼ばれる飛行機を完成させてシータに会いにいくというのがこの物語のラストです。ラピュタの映画もハッピーエンドなのですが、小説版のほうがスッキリと収まり大団円です。ラピュタの物語の描写が深く掘り下げられているので、キャラクターに興味を持ったならぜひともラピュタ小説版がおすすめです。児童書よりかは内容が分厚く、とても読みごたえのある冒険譚に仕上がっていてとてもいい小説です。
天空の城ラピュタのドーラの若い頃は確かに美人だった!
いかがでしたか?ラピュタに登場するドーラの気になる年齢や若い頃、息子達の年齢や名前を紹介しました。ラピュタに関わらずどの作品にも共通しますが登場人物を知ると物語に深みがでます。同じくドーラ達の事を知れば一層ラピュタの物語を楽しめるでしょう。これを期にぜひ天空の城ラピュタの物語を見返してみてください。そしてもしよければ小説版のラピュタも手にとってください。もっとラピュタの物語が好きになるはずです。