天空の城ラピュタの歌を紹介！主題歌・君をのせての歌詞や歌手は？

日本での知名度の高さはもちろんのこと、海外でも有名なスタジオジブリの作品たち。その中でも好きな作品という声が多い天空の城ラピュタ。今回はそんな天空の城ラピュタの主題歌「君をのせて」についてご紹介していきます。ラピュタの君をのせての歌手、井上あずみさんのことや、歌詞についての考察、また英語版の君をのせてについてもご紹介していきます！

日本のアニメの中でも有名な作品の一つスタジオジブリ作品。天空の城ラピュタはそんなジブリ作品の栄えある第一弾の作品です。風の谷のナウシカも、天空の城ラピュタを制作した宮崎駿監督の作品でよく知られていますが、実は風の谷のナウシカはスタジオジブリ制作ではありません。監督がスタジオジブリに加入してからの処女作は今回ご紹介する天空の城ラピュタなのです！それではまず作品天空の城ラピュタについて見ていきます。

ラピュタのストーリーは鉱山で働く少年パズーが、ある日空から降ってきた少女シータと出会うことから始まります。それをきっかけに、様々な困難をかい潜りながら昔パズーの父親が語っていた幻の「天空の城ラピュタ」を二人で目指していきます。

その昔、天空の城に存在していたという王国。その末裔シータは祖母から飛行石という不思議な意思を譲り受けます。その力を利用してラピュタを探し出し、古代の力を手にしようと彼女を付け狙うムスカ大佐、そしてその追っ手から逃げる最中にパズー・シータと心を通わせる空中海賊のドーラ一家が登場します。そんなムスカ大佐の野望を叶えさせまいと奮闘する二人と、それを手助けするドーラ一家のファンタジーアニメ作品です。

作品自体が評価されているのは勿論のこと、ファンの間では仲間たちだけではなく、敵役ムスカ大佐やラピュタを古くから見守り続けているロボット兵も大人気です。いろいろな動画サイトでMAD動画（個人が既存のアニメーションや動画、画像を合成し創作した動画。MADとは「狂っている・馬鹿げている」という意味。）や声真似作品などが、公開から30年以上経った今でも多数投稿されているなど、とても愛されている作品です。

天空の城ラピュタの主題歌「君をのせて」を歌っているのは、ジブリ作品の主題歌を担当されることも多い歌手の「井上あずみ」さん。君をのせては井上あずみさんが歌っている作品の中でも最も有名な曲のひとつです。他にジブリ作品の曲で有名なものでは、となりのトトロのさんぽなどもあります。実は魔女の宅配便の挿入歌や、他のアニメの曲も数多く歌われています。そんな井上あずみさんのことを見ていきましょう！

ジブリ作品の主題歌を歌っている歌手の中でも、知名度の高い井上あずみさん。ブレイクしたきっかけはやはり天空の城ラピュタの主題歌君をのせてを歌ったことが大きいでしょう。そんな彼女は1965年2月10日生まれの53歳（2018年現在）、石川県金沢市のご出身です。父親が経営する芸能事務所ド・レ・ミに所属しており、今でも地方ラジオのMCを務めたり、コンサートの開催、歌謡曲の歌手を務めるなど現役で活動されています。

高校を卒業した後アイドル歌手として活動していた時期もあり、当時は「井上杏美」という名前で活躍されていました。その後、数多くの人が知るジブリ主題歌を担当するようになり、更にはアニメソング、童話歌謡、Jポップスなど幅広く歌を手掛けてきました。

また現在ご結婚されており、娘さんも同じく歌手「ゆーゆ」という名前でNHKみんなのうたやCMソングなどで活躍されています。娘ゆーゆさんも透き通った、そして芯の通る素敵な歌声を受け継いでいます。3歳の時から井上あずみさんの歌っている作品に参加をするなど、幼い頃から活動しており現在13歳。「みっつおしえて」など親子でメインボーカルを果たす作品もあり、今後も二人での共同作品を聴ける機会が増えそうです。

高校時代は演劇部に所属し県大会にも出演されていました。その後1983年にはシングル曲「STAR STORM」でアイドル歌手としてデビューします。その3年後に天空の城ラピュタの主題歌「君をのせて」の歌手に抜擢され、一躍有名歌手となりました。

またその5年後1988年にはジブリ作品となりのトトロの主題歌「となりのトトロ」「さんぽ」また同作品内の挿入歌を歌い、ジブリ作品の歌手として知名度を得ます。更にとなりのトトロ公開の翌年に公開された魔女の宅急便の挿入歌も数多く担当しています。

1990年代に入るとジブリ作品の曲以外にもテレビ金沢のCMソング「てのひらに風の色（1990年）」、ゲームソフト「天外魔境Ⅱ卍MARU」のヒロイン役として声優を務めたりと、活躍の場を広げて行きました。

2000年代にはロックバンドJannne Da Arcのコーラス（2003年）、NHKみんなのうたでタイトルコールを担当（2007年）。他にもテレビ番組キッズステーション内すきすきキスゴンのMC、FMラジオのパーソナリティを努めます。また、プラネタリウムの閉館イベントで歌うなどコンサートも開催するようになっていきました。

2010年代ではSound Horizonのライブでゲスト出演（2010年、2011年）したり、娘ゆーゆさんとの協同シングルを制作。第38回日本歌手協会歌謡祭（2011年）や地元石川県金沢市の中学校で創立記念式典コンサートを開催するなど活躍の幅は衰えることを知りません。

天空の城ラピュタで知名度を広めた井上あずみさんですが、ジブリ作品以外でも様々な曲を歌っています。それでは、その中からいくつかご紹介していきます。もしかしたら一度は耳にしたことのある曲が入っているかもしれません。

まずは天空の城ラピュタ以外のジブリ作品曲をご紹介します。はじめに天空の城ラピュタの翌年に発表された作品「となりのトトロ」。さつきとメイの幼い姉妹のひと夏の思い出を描いた有名なこの作品。OPテーマ「さんぽ」とEDテーマ「となりのトトロ」ともに井上あずみさんが歌っています。

となりのトトロの作品内で他にも「おかあさん」「まいご」「ドンドコまつり」など半数以上井上あずみさんが担当しています。となりのトトロの懐かしく優しい雰囲気に、彼女の歌声はまさにピッタリです。

続いてのジブリ作品「魔女の宅急便」は、荒井由実さんが主題歌を担当していましたが、挿入歌「めぐる季節」「想い出がかけぬけてゆく」「何かをさがして」「魔法のぬくもり」など、名シーンの間に入る印象的な曲たちを半分近く井上あずみさんが歌っています。

以上のように多くのジブリ作品の曲を井上あずみさんが担当されています。宮崎駿監督が創作するジブリ作品。作曲では久石譲さんが有名ですが、90年代のジブリ作品を歌った歌手といえば、井上あずみさんを思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか？

ジブリ作品曲のイメージが強い井上あずみさんですが、他にもNHKみんなのうたやご当地ソング、CMソングなど、幅広く歌手としての活動をされています。もしかしたら皆さんの知っている曲があるかもしれません。それでは、その中からいくつかご紹介していきます！

井上あずみさんの出身地、石川県金沢市のテレビ金沢のイメージソングを歌われています。金沢出身の人の中には「てのひらに風の色」は聞き覚えのある人もいることでしょう。またテレビ静岡のゆるキャラ、テレシーズのイメージソング「テレシーズとあるこう！」。マヨマヨ～と口ずさんでしまいそうな可愛らしいこの曲を歌っているのも、実は井上あずみさんです。

その他にも同じく三重テレビゆるキャラ、エムッとくんの「ハロー！エムッとスマイル」や岐阜県のぎふ清流国体大会テーマソング「はばたけ、未来へ」。大阪市水道局のイメージソング「ぴあわらぴゅあら」なども。ちなみにぴあわらぴゅあらは、あの有名な体操のお兄さん、ひろみちお兄さんのダンス映像つきです！大阪市水道局のホームページからダウンロードできるので、気になった人は是非アクセスしてみてください。

天空の城ラピュタの作品と併せて有名な主題歌「君をのせて」。学校の合唱曲として記載されていたり、多くのアーティストにカバーされたりとアニメとともに今もなお愛されていることが伺えます。しかし、なんとなくは歌えるけれど実は歌詞をしっかりと読んだことがないという人もいるのではないでしょうか？それでは今回は君をのせての歌詞について見ていきます。

ジブリ作品といえば宮崎駿監督が手がけているということは有名です。しかし主題歌や作中の有名な曲の歌詞の中にも、宮崎駿監督自ら筆を執っているものがあるということを知っている人は意外と少ないのではないでしょうか？

君をのせて以外にも、となりのトトロの「となりのトトロ」「風のとおり道」、もののけ姫主題歌「もののけ姫」なども宮崎駿監督が作詞しています。主題歌以外にも挿入歌で宮崎駿監督が歌詞を作っている作品が多くあります。ジブリ作品お抱えの作曲家久石譲さんの曲の雰囲気と宮崎駿監督の審美眼から生み出される言葉が合わさって、あのジブリ作品の懐かしくも綺麗な世界観が生まれているのでしょう。

主題歌君をのせての歌詞ですが、「灯火」や「君」など何を示しているのか少しわかりづらい部分があります。今回はそんな謎に包まれた歌詞が何を示しているのか、数ある中の一つの考えとして歌詞を見ながら考察していきます。

まず始めにいくつか登場する「君」という単語ですが、これはヒロインのシータのことを指していると考えられます。実は「君をのせて」には16年後のパズー視点から描かれたアフターソング「君をつれて」という作品が存在し、そちらの作品では「君＝シータ」として描かれています。

また、歌詞の中で「輝くのは」「たくさんの灯」というのは、光るもの＝飛行石を抽象化したもの。また「地平線」や「たくさんの灯」（こちらでは夜空に浮かぶ星たちの意味で希釈）など空を連想させる言葉が入っています。作中でシータは飛行石の明かりに包まれながらパズーの名言「親方！空から女の子が！」の通り空から落りてきます。それを踏まえると、「灯＝飛行石＝シータ」なのではないかと考えられます。

また「父さんが残した熱い思い」とは、父がいつか見たと語っていたラピュタという存在を長年記憶に留めていたことから、息子であるパズーも同じくその姿を一度見てみたいと心のどこかで温めていたのではないか。「母さんがくれたあのまなざし」については、母親の設定は公式には公開されていませんが、まだ少年のパズーが一人鉱山で働いていたことから次のように考察することができます。

幼い時に亡くなった母が向けてくれた自分のことを信頼する優しい顔、それを誇りに「父が目指していた幻のような存在のラピュタでも、自分ならきっといつか見つけることができるはずだ。」という確信を心のどこかに持っていたという風に見ることができます。

そして最後に、「いつかきっと出会う僕ら」とまだ経験していない未来として書かれていることを考えると、君をのせてという歌はパズーという人物が、天空の城ラピュタという物語をナレーション視点であらすじの説明している。という形に受けとることができます。

いかがだったでしょうか？この考察は君をのせてという歌詞の数ある考え方の一つとして捉えてみてください。作者が名言していないということは、正解は隠されたまま。一人一人に君をのせての物語があり、またそれぞれの解釈が正解ともなるということです。是非ご自身でも歌詞の意味を想い巡らせてみるのも面白いかもしれません。

日本国内にとどまらず世界各国で愛されているジブリ作品。作中の吹き替えだけではなく、歌も英語カバーされているものがいくつもあります。もちろん天空の城ラピュタの主題歌「君をのせて」にも英語版が存在しています。

洋楽アレンジをされたスタイリッシュな君をのせて。こちらでご紹介する動画はいろいろな人が歌われている中の一つですので、動画サイトなどを巡ってみるとお気に入りの英語版君をのせて「Carrying you」が見つかるかもしれません。

今回は天空の城ラピュタの主題歌「君をのせて」についてご紹介してきました。年齢問わず愛されている作品天空のラピュタ、そしてその主題歌君をのせて。今も続々と新作が公開されているジブリ作品ですが、ラピュタを含めどの作品も、いつの時代に見ても曇らない素敵な作品ばかりです。

最近では宮崎駿監督以外が監督として舵を執ることも多くなってきましたが、ジブリ作品の原点とも言える宮崎駿監督の天空の城ラピュタ、そしてその名曲君をのせて。次の休日にでもラピュタの映画を見返しながら一緒に歌ってみてはいかがでしょうか。