天空の城ラピュタの名言まとめ!ドーラやムスカなど名セリフ・名シーンを紹介

「火垂るの墓」「となりのトトロ」「もののけ姫」「崖の上のポニョ」などなどの数々の長編アニメを手掛けた宮崎駿監督作品の一つ「天空の城ラピュタ」は、現在でも地上波放送で見ることができる国民的人気アニメ作品の一つです。わずか124分間の短い上演時間のなかに、キャラクター達が冒険を繰り広げながら数々の名言をセリフの中で発します。そんな天空の城ラピュタのあらすじや名言セリフを紹介しつつ、それがどのシーンでどのキャラクターが発言したかなど紹介していきます。

天空の城ラピュタの名言まとめ!ドーラやムスカなど名セリフ・名シーンを紹介のイメージ

目次

  1. 天空の城ラピュタの名言をまとめて紹介!ドーラなどの名セリフも徹底調査!
  2. 天空の城ラピュタとは?
  3. 天空の城ラピュタのパズーの名言を紹介!
  4. 天空の城ラピュタのシータの名言を紹介!
  5. 天空の城ラピュタのドーラ一家の名言を紹介!
  6. 天空の城ラピュタのムスカ大佐の名言を紹介!
  7. 天空の城ラピュタのその他の登場人物の名言を紹介!
  8. 天空の城ラピュタには素晴らしい名言がたくさんあった!

天空の城ラピュタの名言をまとめて紹介!ドーラなどの名セリフも徹底調査!

「火垂るの墓」「となりのトトロ」「もののけ姫」「崖の上のポニョ」などなどの数々の長編アニメを手掛けたスタジオジブリにて、初めて作成されたのが「天空の城ラピュタ」です。監督、脚本、原作には長編アニメの巨匠として世界中に知られる宮崎駿監督が、主人公の少年パズーの声優には現在「ワンピース」の主人公ルフィやNHKの「忍たま乱太郎」のきり丸の声をしている田中真弓さん、多くの著名人が制作にかかわりました。

そんな天空の城ラピュタでは、多くのキャラクターが映像いっぱいに暴れまわり、交流して、物語を作りあげていきます。そんな彼らが繰り出すセリフの数々の中には、沢山の名言や非常に印象的な名言と表現しても過言ではないセリフが出てきます。この記事を読む人の中にも、「40秒で支度しな!」「親方、空から女の子が!」「バルス」という名言を聞いたことがあるかもしれません。

そんな数々のセリフの中には、社会現象とまではいかないかもしれませんが、多くの人々を動かすセリフも存在します。天空の城ラピュタをみたことがない人にも知られているもののなかには、「バルス」という言葉もあるでしょう。地上波で天空の城ラピュタが放送されるときには、劇中で「バルス」とキャラクターが発するタイミングを見計らって、Twitterで「バルス」と一斉に呟くようなお祭りも開催されたりもします。

天空の城ラピュタを知っている人や、天空の城ラピュタを知らないけれどもそうゆう「お祭り」が開催されるからと人々の流れにのって遊ぶ人も、多くの人々を巻き込んで楽しむこともできる天空の城ラピュタの名言を紹介する前に、まずは「天空の城ラピュタ」というアニメーション作品はどういったものなのかを紹介していきます。

天空の城ラピュタとは?

宮崎駿監督が作ったアニメーション映画です。ラピュタがあると信じる少年と飛行石を持つ少女が出会い、ラピュタの財宝を狙うドーラ一家や、ラピュタを狙う軍隊やムスカ大佐を相手にして繰り広げられる冒険活劇です。様々な困難や多くの障害を乗り越えて、ラピュタを目指して突き進む少年少女の行動は、大人からすればハラハラとしたものですが、子供からすると未知のことに挑む姿勢にドキドキと胸を躍らせるものです。

シータが持つ飛行石は、シータが落下すると守るように光り輝き、ゆっくりと落下するようにしたり、呪文に反応して様々な効果を発揮します。その飛行石とシータを輸送中の飛行船が海賊のドーラ一家に襲撃されてしまいます。その混乱に乗じてシータはムスカ大佐の手から逃れます。しかし飛行中の飛行船から誤って落下してしまいます。シータの胸にある飛行石が効果を発揮して、シータは無事に地上まで落ち続けます。

シータが落ちた先は、炭鉱で働く少年パズーがいました。パズーの父親は、積乱雲のなかでラピュタを見たと写真と共に言ったが、誰にも信じてもらえずに、詐欺師と言われて失意のなかで亡くなっています。そんな父親の無念を晴らしたいパズーは、ラピュタを信じていました。そんなパズーとシータが出会ったことから、物語は始まるのです。

時には線路のうえをドーラ一家から逃れるために走り、少年と少女の二人で洞窟を歩き、捕らえられて助けられなくて悔し涙を流し、それでも立ち上がりドーラ一家を味方につけて冒険を続ける様子は実に面白おかしく描かれています。そんな彼らの冒険活劇には、多くのキャラクターから紡ぎだされるセリフや、映画の印象を強くする名言が溢れています。その名言をキャラクター別に紹介していきます。

天空の城ラピュタのパズーの名言を紹介!

親方、空から女の子が!

物語の冒頭、パズーとシータの出会いのシーンです。炭鉱で働いていたパズーは、上空から少女がゆっくりと落ちてきていることに気づきます。パズーのところに落ちて来た時も、その腕のうえでふわふわと漂っていました。しかし飛行石が光を失うと、忘れていた重力を思い出したように本来の体重がかかります。そんなことがあってから、パズーは炭鉱で働く親方に事態を報告しようとします。その時のセリフです。

私生活では上空からなにかが降ってきたときに使うことができるセリフですが、それ以上に使われているのがパロディなどが多いギャグマンガでこのセリフが流用されているのを見ることができます。その場合、「親方、空から(その状況にあった物の名前)が!」と改変されています。天空の城ラピュタを直接見たことがない人でも、このセリフならどこかで見たり聞いたことがあると知っている人が多い知名度が高い名言です。

きっとぼくがラピュタを見つけてみせる。

シータを拾った翌日、パズーは自分の部屋に飾ってある「ラピュタ予想図」を説明します。パズーの父親は過去にラピュタを見て「誰も住んでない宮殿に、たくさんの財宝が眠っている」と周囲の人々に訴えていました。しかしガリバー旅行記の空想と同じように、誰もパズーの父親の話に耳を傾けませんでした。さらに父親のことを詐欺師と呼び、そのまま父親は失意の中でなくなります。

そんな父親の無念を受け継いだパズーは、父親が詐欺師ではないことを証明するために、本物のラピュタを見つけることをずっと胸に抱いていました。「きっとぼくがラピュタを見つけてみせる」というセリフは、そんなパズーの夢や憧れを語る時にでたセリフです。
 

あの雲の峰の向こうに、見たこともない島が浮かんでいるんだ!

ドーラ一味や軍人から逃げるために洞窟を歩くパズーとシータは、ポムじいさんに出会います。ポムじいさんは洞窟のことに詳しく、さらに彼の口からはシータの持つ不思議な石が飛行石と呼ばれるものの結晶だと聞きます。飛行石は普通ならば、空気中に晒されればすぐに消えてしまう、どこの鉱石にも含まれているありふれたものでした。しかしそんな不安定な物質を安定した結晶にできたのが、ラピュタ人だと説明します。

思わぬところから、探し求めていたラピュタとつながったことを知ったパズーは、興奮冷めやらない様子で「ラピュタは本当にあるんだ!」と言います。そして洞窟の外に出て、青い空のなかに浮かぶ白い巨大な雲の塊を指さします。そして「あの雲の峰の向こうに、見たこともない島が浮かんでいるんだ!」と楽しそうに言うのです。「きっとラピュタを見つけてやる」と力むパズーは、見ている人々に冒険の始まりを予感させます。

父さんの行った道だ!父さんは、帰ってきたよ!

竜の巣と呼ばれる巨大な積乱雲を目の当たりにして、そこから離れようとするドーラ一家ですが、ラピュタが積乱雲のなかにあることを亡くなった父親から聞いていたパズーは積乱雲のなかにラピュタを見い出します。そのときのセリフです。父親の無念と真実を証明するために、ずっと見つけたかったラピュタを目前にして、パズーがドーラ一味を説得するこのセリフは実に感慨深い名言だと、ラピュタが好きな人は評価しています。

シータが捕まったんだ。ぼくは助けに行く。縄を切るから逃げて!

単独行動をしてシータを助けようとしていたパズーが、ラピュタに上陸したが兵士たちにつかまってしまったドーラ一家を見つけます。彼は落下する危険も顧みずに、ラピュタに張り巡らされた木の根を伝い、ドーラ一家がいる場所の真下へと来ます。そのとき、パズーがドーラの腕を拘束している縄をナイフで切り、手渡しているときのセリフです。この行動にドーラは笑みを浮かべて「急に男んなったね」とパズーを認めています。

バルス!

ムスカ大佐においつめられたパズーとシータが、二人で手を合わせて唱えたラピュタを崩壊させる滅びの呪文です。元々はシータに、いい呪文の力を持たすために伝えられた真逆の意味の呪文でした。シータはこの呪文を伝えられた時は、怖くて眠れなくなるほどでした。しかし、これまでに、ラピュタのロボット兵士による脅威と、ラピュタのイカズチを目にしてきたパズーとシータは、ラピュタを誰かに渡してはダメだと決めていました。

特に、二人の前で、将軍を含めた多くの兵士たちを殺し、ロボット兵士たちを操り、ゴリアテを沈めて嗤うムスカ大佐なんかにはラピュタを渡すわけにはいきません。滅びの呪文を唱えるときの、まっすぐにムスカ大佐を見るパズーとシータの姿は非常に強い決意を込めたものでした。そのため強い印象に残っている人も多いです。

さらに最近ではTwitterなどの人々の呟きがネット上で容易に発言できる時代になりました。地上波放送で天空の城ラピュタが放送されるとき、日本中の人々の一部が別の意味で「バルス」という呪文に注目しています。天空の城ラピュタ本編開始から1時間55分5秒後、ムスカの「3分間待ってやる!」の65秒後に「バルス」と唱えられると同時に、ネットに自分達も「バルス」と書き込む遊びです。

多くの人々が一斉に「バルス」とネット上に書き込むことにより、その発言を記録するサーバーが強い負荷を受けて止まってしまうことがあるのです。ある年では止まっていたサーバーが、次の天空の城ラピュタ放送日には止まらなくなったりと、企業側でも対策が取られたりと、様々な行動を垣間見ることができます。そんなことからこれらの行動が一部のネットを扱う人々に「バルス負荷テスト」などと呼ばれていたりします。

さらには、この「バルス」に関連したギネス記録まで存在します。2011年12月9日の天空の城ラピュタ放送日に、Twitterの「バルス」秒間ツイート数が2万5088件となり、過去にビヨンセが妊娠を発表した際の8868ツイートを上回り、世界記録を更新したのです。この秒間ツイート数は2013年の「あけおめ」まで記録が更新されることはありませんでした。

天空の城ラピュタのシータの名言を紹介!

パズーのカバンて、魔法のカバンみたいね。

生まれ故郷から連れ去られてきたシータは、パズーとともに海賊や軍隊から逃げ回ります。そして洞窟のなかを歩きます。しかし逃げ回ったりとおなかが減ってしまいます。そんなときに食事にします。

パズーはカバンのなかにあるものをシータに見せていきます。洞窟を歩くためのランプに、目玉焼きとパンが二枚、さらにりんごが一個に、あめ玉が二つと、小さなカバンの中から次々と出てきます。その様子をみていたシータが感心したように言ったのがこのセリフです。

ネットスラングでは、見た目以上の沢山のものが入っているときに、このセリフをそのまま、もしくはパロディとして改変してジョークと交えて言う人もいます。私生活でも汎用性があるセリフなために、天空の城ラピュタをしらないひとでも、このセリフは聞いたことがあるかもしれません。

リーテ・ラトバリタ・ウルス。

城に捕らえられたシータは、パズーに危険が及ばないようにと、パズーに自分のことやラピュタのことを諦めてを言います。そして憔悴した様子で窓の外をぼんやりと眺めています。そのときシータの祖母から教えられた「困ったときのおまじない」をシータは呟くのです。そのときのセリフです。これはラピュタ語の呪文で、「我を助けよ。光よ甦れ」という意味です。

シータは悲しくて困っていて、この状況をなんとかしたくて、しかしどうしようもなく、だからなにげなく唱えただけでした。しかし飛行石を胸につけていたため、シータの呪文は効果を発揮してしまいます。飛行石が、これまでとは比較にならないほどの強い光を放ち、部屋の物が荒れ狂ったように動き回ります。さらにシータが捕らえられている城の地下にある、死んだと思われていたラピュタのロボットが動き始めるのです。

このとき、シータの部屋に駆け付けたムスカ大佐は、シータに呪文を聞き出そうと執拗に迫ります。このことから、同じラピュタ王の末裔のシータの家には、ラピュタの要となる飛行石と呪文が伝わり、ムスカ大佐の家にはそれらが伝わらずラピュタのことが書かれた古文書のみが伝わっていることがわかります。

あら、おばさまも女よ。

パズーとシータはドーラ一家の仲間にはいり、ラピュタへ向けて飛びます。そんな夜に、パズーとシータは見張り台で二人っきりの話し合いをします。(実は二人の会話は伝声管によってドーラ一味にはつつぬけでした)二人はラピュタが巨大な軍事力を持って恐怖で世界を支配していた過去を知り、改めて自分たちの目的「ラピュタを見つけ出す」の先、「見つけ出してどうするか」を話し合います。そんななかゴリアテを発見します。

ラピュタを追ってタイガーモス号で飛行する一行は、ゴリアテに追いすがるため、パズーがいる見張り台を切り離して雲から出して様子を見させようとします。しかし見張り台にはパズーの他にシータもいます。ドーラはシータの身を案じて中に戻るように言いますが、シータは「なぜ?」と疑問を返します。その疑問にドーラは「なぜってお前は女の子だよ」と答えます。そのときにシータがいたずらっ子のように答えたセリフです。

シータに自分とドーラが同じ女性であり、互いに同じ危険に身を置いても楽しむことができる様子を聞いて豪快に笑います。そしてパズーとシータを一緒に切り離すことを決めます。似通った者同士の子気味イイやり取りです。

これが玉座ですって?ここはお墓よ。あなたとわたしの。

シータはラピュタとは無関係な場所で全てを忘れて暮らしていたラピュタ王の末裔です。しかしムスカ大佐によりラピュタの恐ろしさを放され、さらには自分の呪文で目覚めたロボット兵士により恐ろしい破壊を目の当たりにします。この時から、シータはラピュタを何とかしようと考えていたのでしょう。そしてラピュタにたどり着き、ムスカ大佐が人々を虐殺し始めます。

ムスカ大佐から飛行石を取り戻し、パズーに渡したのち、追い詰められたシータが言い放つセリフです。この後に続く「国が滅びたのに、王だけ生きてるなんて滑稽だわ。あなたに石は渡さない!あなたはここから出ることもできずに、私と死ぬの」というセリフからは、シータが王の末裔として命をかけていることがうかがえます。このシーンでのシータのセリフはとても印象にのこっていると多くのファンが語っています。

天空の城ラピュタのドーラ一家の名言を紹介!

お前達も嫁にするなら、ああいう娘にしな。

シータを城に残して帰って来たパズーを、ドーラ一家は捕えます。そしてどうしてシータが一緒にいないのかを問い詰めます。パズーは「(ラピュタから手を引いてと)シータがそうしろって言ったんだ」と答えます。しかしドーラはシータがパズーの身を案じて、パズーにはラピュタから手を引くように言ったのだと察します。「泣かせるじゃないか、男を助けるためのつれないしぐさ。あたしの若い頃にそっくりだよ!」と言います。

この時、かわいらしいシータがドーラのようになると想像したドーラ一家の息子たちは「ママのようになるのぉ?あの子ぉ?」と信じられないといった様子で言います。しかし天空の城ラピュタの後のシーンでドーラの部屋の壁に飾られた絵には、ドーラの若かりし姿は、シータのように可愛らしい少女の姿で描かれています。天空の城ラピュタをみるときは、この点にも注目して見てください。

40秒で支度しな!

天空の城ラピュタファンでなくても知っている有名な名言です。シータを城に残して帰って来たパズーは、ドーラ一家に入りシータを助け出すことを決意します。ドーラはパズーがいればシータが言うことを聞くかもしれないという理由で受け入れます。そしてシータを取り戻すために、ドーラ一家は出発します。そのときにドーラがパズーに言ったセリフです。

最後のチャンスだ!すり抜けながらかっさらえ!

シータが幽閉された城の地下に安置されていたラピュタのロボット兵士が、シータの呪文により息を吹き返し、シータ以外の物を破壊していきます。このとき、パズーとドーラ一家がフラップターでシータがいる場所の近くまで来ます。しかし上空には武装戦艦のゴリアテが、地上にもロボット兵士からシータを取り戻そうとする兵士たちがうじゃうじゃいます。いつゴリアテからの銃撃があってもおかしくない状況です。

一度目のトライではシータを救い出すことができませんでした。しかしそれをドーラは「女は度胸だ。お前達援護しな!」ともう一度シータを救い出す機会を作ります。その時に発したセリフです。その最後の一回を成功させて見事にシータを助け出したパズーと共に、フラップターを運転したドーラにも惚れなおす人が続出するセリフでした。

静かに!声をたてるんじゃないよ!

ムスカ大佐が反乱を起こし、ラピュタのロボット兵士を使い虐殺を始めます。ドーラ一家はあらかじめパズーによって縄をほどかれ、タイガーモス号のなかに逃れていました。しかし窓の外にはロボット兵士たちが邪魔者を排除しようと動き回っています。

フラップターが動くことを確認した息子たちが口々に「脱出しよう」と言いますが、このときにフラップターを使って脱出すれば、ロボット兵士たちにたちまちに発見されて撃ち落とされることがわかっていたのです。だからこそのこのセリフなのです。冷静で度胸が据わったドーラらしいセリフです。

滅びの言葉を使ったんだ。あの子たちはバカどもからラピュタを守ったんだよ…。

崩壊していくラピュタを見てドーラ一家はパズーとシータの二人が無事に脱出してくるのを待ちます。しかし彼らがいるらしきラピュタの中枢「釜の底」が抜けたのにもかかわらず、彼らが脱出してくる気配はありません。ドーラはそんなラピュタの最期を見て、なぜラピュタが崩壊したのかを悟ります。その時のセリフです。

木だぁー!あの木がみんなもってっちまう!追うんだああー!

ラピュタが崩壊して、しかし地上部分にあった自然豊かな場所は、多くの木々の根によって崩落を免れました。その中にはラピュタの中心にあった巨大な飛行石も含まれていました。飛行石と共に巨大な木が空へと浮き上がって行きます。そのことに気づいたドーラが放ったセリフです。この後、みんなが乗っているフラップターを操舵して強引に取りに行く実に海賊らしい行動をします。

天空の城ラピュタのムスカ大佐の名言を紹介!

見せてあげよう、ラピュタのイカズチを!

人生をかけてラピュタを探し求めたムスカ大佐は、みつけたラピュタのなかで、自分の祖先が伝えて来た古文書の内容が真実だったのだと目の当たりにします。そして一緒に来た将軍や兵士たちに、ラピュタの圧倒的な破壊力を見せつけるのです。

ムスカ大佐がこのシーンで見せたラピュタのイカズチは、ラピュタの真下の海の広範囲を爆破させる、復活したロボット兵のビーム兵器とは比べ物にならないほどの威力でした。天空の城ラピュタの時代では、兵士たちは小銃や鉄砲や飛行船が使われていた程度で、あれほどの破壊力を持つ核兵器などは想像も及ばない時代です。それを高らかに見せつけた彼は、間違いなく、人生で一番輝いている瞬間だったでしょう。

君のアホ面には、心底うんざりさせられる。

ラピュタの中枢になどりついたムスカ大佐は、ラピュタの力を将軍や軍人たちに見せつけます。将軍はそんなムスカ大佐を脅威に思い、ムスカ大佐に銃弾をあびせようとします。しかし彼らの前にいるムスカ大佐は、ラピュタのオーバーテクノロジーで見せていた立体映像だったのです。そうとは知らずに撃ち殺そうとしていた将軍に、ムスカ大佐はこのセリフを吐き捨てるのです。

これまでムスカ大佐大佐は、将軍が送信した無線通信によってドーラ一家襲撃の原因を作り、シータに後頭部を殴られて気絶させられたうえに、飛行石とともに彼女を逃してしまった経験があります。さらに諜報機関と軍部という手段の違いに、水と油なやり取りをしているところも天空の城ラピュタのなかでは描かれていました。ムスカ大佐の「うんざりさせられる」というセリフは、心の底から出たセリフだと予想されています。

この発言の後、「死ね!」と明らかな殺意をこめて、飛行石で制御装置を起動させ、将軍の足元の地面をなくします。将軍たちや現場に駆け付けていた兵士たちは、哀れにもかなり高いところから海へと投げ出されてしまいます。天空の城ラピュタの劇中では彼らがその後どうなったかは描かれていませんが、雲がある高さから海に落下したとはいえど、周囲に島影なども描かれていないために、生存率はかなり低いでしょう。

ふっはっは、見ろ!人がゴミのようだ!

上記の後、ムスカ大佐は邪魔になるであろう将軍もろともラピュタに上陸した兵士たちを、ラピュタのロボット兵士たちを使い皆殺しにしはじめます。命からがらに逃げ出した兵士たちはラピュタのなかを逃げ回り、ゴリアテで脱出しようとします。しかしロボットたちが圧倒的な破壊力と機動力でゴリアテを破壊していきます。ゴリアテの残骸と、それと共に落ちていく人々を見ていたムスカ大佐はこのセリフを笑いながら言うのです。

ラピュタは滅びぬ。何度でも甦るさ!

シータを玉座に追い込んだと思っていたムスカ大佐だが、シータはここを墓場だと表現しました。そのときにムスカ大佐が答えたセリフです。このセリフにはさらに続きがあり「ラピュタの力こそ、ラピュタの力こそ人類の夢だからだ」と言います。ここから、ムスカ大佐にとってラピュタの持つ軍事力の強大さが、人類が追い求めるものだと達観した考えを持つことを窺うことができます。

3分間待ってやる。

ムスカ大佐とシータのところにパズーがやって来ます。そしてパズーが「シータと二人っきりで話がしたい」と言います。そのときにムスカ大佐が言ったセリフです。二人の最期の会話になるかもしれない一時を与えた、愁傷なセリフだと思われるかもしれません。しかしムスカ大佐の思惑は、まったく別のところにあったのです。

このとき、シータの逃亡を止めるための威嚇、パズーを殺すための射撃でムスカ大佐のもつ銃のなかには銃弾がありませんでした。対してパズーにはバズーカーがあります。いくら身のこなしが機敏でも、無策で相手をしていては思わぬ怪我を負わされる可能性がありました。そこでムスカ大佐が提案した3分の待ち時間のあいだに、彼が持つ銃に銃弾を装填することができるのです。彼の聡明さが垣間見える名言です。

目がぁ!目がぁ!

天空の城ラピュタの名言を代表するような有名なセリフです。滅びの呪文を唱えたため、ラピュタの崩壊の光をサングラスが外れた状態で見てしまったムスカ大佐が、なにも見えない状態で呻きつつ逃げ惑うときのセリフです。この後、ムスカ大佐はラピュタの崩壊から逃れることができず、多くのロボットやラピュタの一部と共に海に落ちていきます。その落下中のムスカ大佐も天空の城ラピュタには描かれています。

天空の城ラピュタのその他の登場人物の名言を紹介!

いい子じゃないか。守っておやり。(おかみさん)

ドーラ海賊団がパズーの暮らす町まで来て、シータを探し回ります。そしてシータが追いかけられそうになり、町の人たちが海賊団の追手を遮ります。その間に、パズーの親方の奥さんが二人を家の裏から逃がそうとします。その時に、おかみさんがシータに言ったセリフです。

誰がそのシャツを縫うんだい?(おかみさん)

裏からパズーとシータが逃れているところで、表の通り道では町の人たちとドーラ一家がにらみ合います。先端にいるのはパズーの親方ダッフィとドーラ海賊団きっての筋肉自慢のシャルルです。二人は筋肉の盛り上がりを見せあい、多大の力量を見せ合い「俺の方が強い」とさながら野生動物の雄同士のようにけん制し合います。最終的には、二人のシャツが文字通り激しくはじけ飛ぶほど筋肉が盛り上がるほど白熱します。

流石は炭鉱夫と海賊の筋肉だと称賛するところですが、親方ダッフィの妻はその背後で呆れ顔をしています。そして「誰がそのシャツを縫うんだい?」とセリフを言います。炭鉱夫として細々と生活をしている彼らにとって、一枚のシャツですら財産なのです。破れたからといって簡単に捨てられません。だから誰かが縫う必要があるのです。このセリフを言われた親方ダッフィは、今まで得意げでしたが、怯んだように狼狽えていました。

小鬼が。小鬼がおる。(ポムじいさん)

軍とドーラ海賊団から逃れるために飛行石で線路から飛び降りたパズーとシータは、探窟あとの洞窟を歩きます。そのとき、洞窟の奥から現れた老人ポムじいさんが、二人を見て言ったセリフです。思いがけない場所で思いがけない人物と遭遇したときに使うことができる、汎用性の高いセリフとして、天空の城ラピュタファンの間では使われています。

こりゃぁ...、たまげたぁ...。あんたそりゃあ、飛行石の結晶じゃ。(ポムじいさん)

ポムじいさんと遭遇したパズーとシータは、洞窟のそこかしこに飛行石が含まれており、そして石がざわめいて光りをはなつことを教えてくれます。そしてそのとき、シータがつけていたネックレスの飛行石も強い光を放ちます。飛行石が含まれる石のことに関して詳しくパズーとシータに説明してくれますが、そんな彼でも結晶を見るのは初めてです。

このあと、その飛行石を結晶化させる技術をラピュタ人が保有していたこと、その石の力を使って島を空に浮かしたことを話します。このことから、パズーは、ラピュタが本当にあったことを確信するのです。何気ないセリフですが、パズーの冒険に目的を一つ追加することとなる重要な名言なのです。

無事なもんかい!わしのかわいいボロ船が…トホホホ。(ハラ・モトロ)

ドーラとともに世界を股にかけてきた海賊団の本拠地でもあり、彼らにとっての家でもある船が、ラピュタの崩壊と共に海へと落下していきました。長らく文句を言いつつも整備をしてきたハラ・モトロにとっては、身を切られるような悲しみだったのでしょう。お宝を持って沸き立つ仲間たちのなかで、彼は声をあげて泣いていました。彼にとって船がどれほど大切だったのかをうかがい知ることができるセリフです。

天空の城ラピュタには素晴らしい名言がたくさんあった!

この記事ではメインキャラクターやその他のキャラクター別に数々の名言セリフを紹介しました。みなさんにもご存知の名言やセリフがあったでしょうか?また、知らなかった名言セリフなどもあったかもしれません。今回の記事で天空の城ラピュタを観たくなった人は、ぜひスタジオジブリの初期作品の天空の城ラピュタをみて、宮崎駿ワールドに引き込まれてください。

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