【ワンピース】戦桃丸が黄猿をオジキと呼ぶのはなぜ？ベガパンクとの関係も考察

尾田栄一郎による漫画「ワンピース」は、1997年に週刊少年ジャンプで連載が開始されて以来、26年を超える長期連載作品となっています。話数は1000話を突破し、コミックは2023年3月に最新刊となる105巻が発売され、海外も含めた累計発行部数は5億部を超えています。フジテレビ系で放送されているテレビアニメは、東映アニメーション制作の作品の中では最も長い放送期間を記録しています。

ワンピースは伝説の大海賊が遺した秘宝（ワンピース）を巡り、海賊たちが競い合う海洋バトル・ファンタジーです。ワンピースは全世界で親しまれている作品で、原作漫画やテレビアニメだけでなく、スピンオフ、劇場版映画、ノベライズ、ゲームという様々な作品を楽しむことができます。中でも、2022年8月に公開された劇場版第15作目「ONE PIECE FILM RED」は全世界での興行収入319億を記録しています。

伝説の海賊王が「ひとつなぎの大秘宝（ワンピース）」を遺してこの世を去り、ワンピースを求める海賊たちが覇を競う時代が始まります。モンキー・D・ルフィも海賊王を夢見て旅立ちました。航海の中で、ルフィは個性豊かな仲間たちと出会い、絆を結び、やがて彼らは「麦わらの一味」と呼ばれるようになります。様々な強敵とのバトルを経て、「四皇」と呼ばれる大海賊の一人となったルフィは、新たな冒険に身を投じていきます。

ワンピースの戦桃丸は、海軍の天才科学者ベガパンクのボディーガード兼海軍本部科学部隊の隊長です。プロフィールは、「偉大なる航路」出身、3月10日生まれで年齢は30代前半、身長279センチ、おにぎりと焼き芋が好物です。武器の「鉞（まさかり）」を背負っており、武装色と見聞色の覇気を備えています。初登場はシャボンディ諸島編のコミック52巻「修羅の島」です。

戦桃丸はベガパンクのボディーガードと海軍本部にも所属していますが、初登場となったシャボンディ諸島編では正式な海軍の所属ではありませんでした。マリンフォード頂上戦争の後、正式な海軍の軍人となり、海軍のコートを身に付けるようになっています。モデルとされているのは、昔話の「金太郎」だと言われています。

ワンピースの黄猿は、本名ボルサリーノ、海軍本部に所属し、階級は大将です。プロフィールは、北の海出身、11月23日生まれで年齢は50代半ば、身長は302㎝です。悪魔の実「ピカピカの実」の能力者で、武装色と見聞色の覇気を備えています。光速移動ができる「八咫鏡（やたのかがみ）」、光の剣「天叢雲剣（あまのむらくも）」などが主な技です。初登場はコミック52巻「海賊前線移動中‼」です。

黄猿（ボルサリーノ）が掲げているのは「どっちつかずの正義」です。特徴や性格は、おっとりとした話し方、一人称は「わっし」、誰にも本心を明かさない、捉えどころのない人物です。ティアドロップ型のサングラスと黄色いストライプのスーツを愛用しています。モデルとされているのは、俳優の田中邦衛です。

ワンピースの戦桃丸は海軍大将の黄猿（ボルサリーノ）とも親しい関係のようです。ここでは、戦桃丸と黄猿の関係について考察します。戦桃丸は黄猿のことを「オジキ」と呼んでおり、言葉遣いもかなり親しい関係であることが伺えます。そこで、戦桃丸が黄猿をオジキと呼ぶ理由と二人の関係について考察していきます。

戦桃丸は黄猿の指揮の下、麦わらの一味を捕らえるために人間兵器パシフィスタを率いてシャボンディ諸島に現れました。上陸した際、戦桃丸は黄猿とはぐれてしまいます。黄猿は電伝虫を上手く使うことができず、戦桃丸と連絡が取れないなどのトラブルが起こります。ようやく黄猿と連絡を取り合うことができた戦桃丸は、黄猿のことを「オジキ」と呼び、遠慮する様子もなく文句を言います。

オジキとは国語辞典では、両親の兄（伯父）、弟（叔父）に対する親しみや尊敬の気持ちを込めた呼び方と書かれています。また、極道の世界でもオジキという呼び方が存在しているということです。極道の場合、親分と盃を交わした兄弟分に対して呼ぶ言葉で、しかもオジキと呼ばれる人は組織の中でも一目置かれるような存在だということです。

このことから、過去に黄猿が何かの組織に所属しており、戦桃丸もそこに所属し、黄猿の部下だった可能性が考えられます。戦桃丸は、黄猿に対して尊敬を込めてオジキと呼んでいますが、基本タメ口で話します。さらに、黄猿が少しとぼけた様な振る舞いをした時もしっかりとツッコむなど、戦桃丸と黄猿は非常に親しい関係にあることがわかります。

オジキという呼び方から、かつて戦桃丸にとって黄猿は上司だった可能性が高いということでした。しかし、戦桃丸は黄猿とタメ口で話すなど、上司と部下という関係とは思えない面もあります。ここで、戦桃丸の海軍での役職を見てみると、戦桃丸は、海軍の科学部リーダーであるベガパンクが率いる「海軍本部科学部隊」の隊長で、彼のボディガードでもあります。

このように、戦桃丸はただの海軍兵士ではないことが分かります。黄猿は海軍大将ですが、戦桃丸もベガパンクのチームのリーダー的な存在です。そのため、海軍では黄猿と戦桃丸は同僚のようなものだということです。また、海軍では中将のガープが元元帥のセンゴクにタメ口で話します。

また、中将のスモーカーは大将の藤虎（イッショウ）にタメ口で話すなど、階級など関係なく接するのが普通のようです。これは、海軍が強さだけを重んじているからだと言われています。戦桃丸も覇気を扱うなど高い戦闘能力を持っており、黄猿も彼を同僚として扱っていると考えられます。

ここまで、ワンピースの戦桃丸が海軍大将黄猿（ボルサリーノ）を、オジキと呼ぶ理由についてみてきました。ここからは、戦桃丸とベガパンクの関係と、戦桃丸とワノ国の関係についてネタバレで紹介します。

戦桃丸はなぜ、ベガパンクのボディーガードを務めることになったのでしょうか？二人の関係について考察していきます。ベガパンクは、エッグヘッド編でCP0に命を狙われる事態となり、戦桃丸に自分の護衛を依頼します。戦桃丸にとっては世界政府に逆らうことになり、動揺します。しかし、ベガパンクが「食えないお前さんを、拾ってやった…」と言ったので、戦桃丸は何も言えなくなりました。

この二人のやり取りから、戦桃丸はベガパンクに助けてもらった過去があり、ベガパンクに恩義を感じていると考えられます。このような経緯で、戦桃丸はベガパンクのボディーガードを引き受けたと言われています。

戦桃丸はワノ国と関係があると言われています。その理由については、戦桃丸がワノ国に伝わるという「流桜」を扱うことができるからです。「流桜」とは、覇気の中でも非常に強力な覇気と言われており、ワノ国一番の大親分と呼ばれた花のヒョウ五郎が備えているものです。ルフィはワノ国の兎丼の牢獄でヒョウ五郎から「流桜」を教わっています。

「流桜」を備えている人物は、戦桃丸やルフィ以外にも、ワノ国の光月おでんや赤鞘九人男です。このことから、戦桃丸もワノ国と関係があり、「流桜」を身に付けることができたと考えられています。また、戦桃丸のモデルとされているのが、昔話に登場する「金太郎」です、足柄山で熊と遊ぶ金太郎と同じような髪型や衣装を着ている戦桃丸は、ワノ国出身の可能性があると言われています。

ここからは、戦桃丸の強さや能力について紹介します。戦桃丸が悪魔の実の能力者でないことは、彼自身がルフィに話しています。ここでは、悪魔の実の能力者ではない戦桃丸の強さや能力、覇気、必殺技などを紹介していきます。

悪魔の実の能力者ではない戦桃丸は、高い身長（279㎝）と大柄な体で戦うのが基本的なスタイルです。武器は鉞（まさかり）ですが、あまり使うことはなく、ルフィになりすましていたデマロ・ブラックとの戦闘で使っただけです。基礎的な戦闘能力は高く、さらに、戦況を見極める判断力も備えています。ルフィとの初対戦では、バーソロミュー・くま、シルバーズ・レイリーが登場し、戦場が混乱します。

その際、戦桃丸は、一度立ち止まって指示を仰ぐなどの冷静沈着な姿を見せました。また、ルフィとの戦いでは、戦桃丸がルフィを圧倒していますが、ルフィの能力について「自分よりは戦闘力は劣るが、油断ならない者」と評しています。このように、戦桃丸は高い戦闘能力に加えて、冷静な判断力を兼ね備えた戦士であることがわかります。

戦桃丸の覇気は、武装色と見聞色の2種類です。戦桃丸が覇気を使った攻撃を紹介すると、シャボンディ諸島編でのルフィとの初対戦で覇気を発動しています。ルフィから攻撃を受けた戦桃丸ですが、ほとんどダメージを受けず、ルフィの攻撃を難なくかわします。そして、戦桃丸は「ワイのガードは世界一」と言い、武装色の覇気でルフィに触れずに弾き飛ばし、さらに必殺技「足空独行（あしがらどっこい）」で吹き飛ばしています。

戦桃丸の弾き飛ばす攻撃は、覇気の中でも上位の技術と言われている「弾く覇気」だということです。このように、戦桃丸の覇気は、ゴム人間のルフィに大打撃を与えるほど強力です。また、戦桃丸は「流桜（りゅうおう）」を備えていると言われています。覇気のことをワノ国では「流桜」と呼んでいます。「流桜」は体内に宿る不要なエネルギーを、拳または武器に纏わせて相手の体内に流し込み、破壊します。

この覇気を纏うことで、相手の攻撃から拳や武器を防御することができます。戦桃丸とワノ国との関係のところでも紹介した通り、戦桃丸はワノ国で、またはワノ国の関係者によって体得することができたと考えられています。このように、覇気の別名と言われている「流桜」を体得している戦桃丸の戦騰能力は、非常に高いことが分かります。

戦桃丸は「足空独行（あしがらどっこい）」という技を持っています。この技は先述した通り、ルフィとの初対戦で使っています。「足空独行」は、体内の覇気をすべて拳に纏わせて、突っ張りのポーズをとって相手を攻撃します。この技は相手に直接触れることなく、大きな打撃を与えることができる、戦桃丸の必殺技です。

ここまで、ワンピースの戦桃丸が黄猿（ボルサリーノ）をオジキと呼ぶ理由、ベガパンクとの関係、ワノ国との関係について考察してきました。また、戦桃丸の強さや能力、覇気について紹介しました。ここで、これまでの戦桃丸の活躍を振り返っていきます。

シャボンディ諸島に現れた戦桃丸の活躍を紹介します。戦桃丸がシャボンディに向かった理由は、天竜人のチャルロス聖を暴行したルフィを捕らえるためです。シャボンディでは天竜人のための奴隷市場が開かれており、人魚のケイミ—が奴隷として売られることになります。このケイミーを買ったのが天竜人のチャルロス聖です。

ルフィは仲良くなったケイミーを救うために、チャルロス聖を渾身の力で殴りつけて重傷を負わせてしまいます。天竜人を暴行したことでバスターコールが発動され、海軍大将の黄猿がシャボンディに出向くことになりました。こうして、戦桃丸も黄猿に従ってシャボンディに上陸したというわけです。上陸後に黄猿とはぐれた戦桃丸ですが、パシフィスタを使って麦わらの一味や他の海賊たちへの襲撃を始めます。

戦桃丸自身もルフィに対して武装色の覇気を拳にまとわせて、ルフィに指一本触れずに彼を弾き飛ばしました。この強烈な一撃を受けたルフィは、ゴム人間の体にこれほどのダメージを与える戦桃丸に驚愕します。そして、黄猿も合流し、更なる襲撃によって麦わらの一味を圧倒し、あと少しでルフィを捕らえるところまで追い詰めます。

ところが、突然、バーソロミュー・くまがその場に現れ、ニキュニキュの実の能力で麦わらの一味に攻撃を仕掛けます。結果、麦わらの一味は散り散りに吹き飛ばされてしまいます。バーソロミュー・くまの登場によってルフィを捕らえることができなくなり、海軍はシャボンディ諸島での目的を果たせなくなりました。しかし、戦桃丸とルフィの初対戦は、戦桃丸が強さを見せつけたということになります。

戦桃丸が次に登場したのは新世界編で、戦桃丸は正式な海軍の軍人になっています。マリンフォード頂上戦争後の2年間、戦桃丸はそれぞれ修行を終えた麦わらの一味が、再集結を始めていることを知ります。戦桃丸は、麦わらの一味が集まるのはシャボンディ諸島だろうと予想し、自身も人造人間「セラフィム」を率いて向かいます。ところが、そこにいたのは、ルフィになりすました海賊のデマロ・ブラックでした。

戦桃丸は「麦わらはおめェみてェなカスじゃねェよ」と言いながら、鉞（まさかり）でデマロ・ブラックを一撃で倒します。その現場で本物のルフィを見つけた戦桃丸は、早速ルフィを攻撃します。しかし、ルフィは2年間の修行で身に付けた強力な覇気をまとっており、戦桃丸の攻撃はほとんど通じません。ルフィの成長をまざまざと見せつけられた戦桃丸は、ルフィと麦わらの一味の復活と、彼らが進化を遂げたことを海軍に報告します。

次に戦桃丸が現れたのはエッグヘッド編です。エッグヘッドにはベガパンクの科学研究所があり、彼は世界政府が固く禁じる歴史の本文（ポーネグリフ）の研究をしています。そのため、天竜人は直属の諜報機関である「CP0（サイファーポール”イージス”ゼロ」に彼の暗殺を命じます。この動きを知ったベガパンクは戦桃丸に、自分を守るためにCP0と戦って欲しいと言います。

戦桃丸は世界政府への反逆になることに戸惑いますが、ベガパンクは「昔、食えないお前を拾ってやったのは私だ…」と、半ば脅すように言います。この言葉に逆らえない戦桃丸は、CP0と戦う決意を固めます。現場ではルフィがCP0のロブ・ルッチと戦っており、戦桃丸も戦闘態勢に入りますが、ロブ・ルッチの手銃（しゅがん）が戦桃丸の胸部に命中します。意識が遠のきそうになる戦桃丸ですが、どうにか持ちこたえようとします。

ロブ・ルッチが先に戦桃丸を攻撃したのは、セラフィムの指揮権を奪うためです。その理由は、セラフィムを指揮できる権限が、CP0よりも戦桃丸の方が上にあるからです。戦桃丸はCP0に指揮権が奪われないように、そして、ルフィたちが現場から脱出できるまで必死に意識を保ち続けます。そして、ルフィたちが無事に脱出した後、意識を失いました。

CP0のロブ・ルッチの攻撃によって意識を失った戦桃丸は、このまま死亡するのでしょうか？戦桃丸は恩人であるベガパンクのためにCP0と戦い、致命傷を負いました。一方、ルフィたち麦わらの一味もベガパンクを守るために戦っており、瀕死の戦桃丸を助ける可能性が高いと言われています。また、戦桃丸がオジキと呼ぶ黄猿がエッグヘッドにまもなく上陸することになっています。

「どっちつかずの正義」を掲げる黄猿が瀕死の状態の戦桃丸と、彼を助けようとするルフィたちを見て、さらに、セラフィムを動かすCP0を見て、どのような判断を下すのでしょうか？期待されているのは、黄猿が戦桃丸を助け、ルフィたちの側につくことです。戦桃丸の生死については、漫画1074話で明らかになっています。包帯姿の戦桃丸が登場しており、彼の死亡は回避されたということです。

エッグヘッド編で、戦桃丸は恩人のベガパンクのためにCP0と戦いますが、ロブ・ルッチの攻撃によって瀕死の状態になります。戦桃丸は黄猿をオジキと呼ぶほど親しい関係のようで、この状況でエッグヘッドに来る黄猿の動向に注目が集まっています。「どっちつかずの正義」を掲げる黄猿が意識不明の戦桃丸を見て、どのような行動をとるのか楽しみだということです。できれば、部下想いな黄猿が見たいという感想です。

こちらの方も、エッグヘッドでの戦桃丸についての感想です。このままでは世界政府に逆らった戦桃丸と、海軍大将の黄猿がぶつかり合うことになるということです。黄猿が戦桃丸側に付くことを期待しているという感想です。

黄猿と戦桃丸の関係については、確かなことは不明ですが、戦桃丸は黄猿をオジキと呼ぶ関係です。このような二人の関係性で、エッグヘッドに来た黄猿が、日頃の飄々とした黄猿ではなく、怒る姿が見られるかもしれないという感想です。

ワンピースの戦桃丸が黄猿をオジキと呼ぶ理由は不明でしたが、戦桃丸は黄猿に尊敬と親しみを感じている可能性があるということでした。そのため、二人は過去に何かの組織で上司と部下または同僚だった可能性が高いことがわかりました。また、戦桃丸がボディガードを務めるベガパンクとの関係は、昔、戦桃丸を拾ってあげたのがベガパンクだったということです。

このような関係から、戦桃丸はエッグヘッドでベガパンクを守ることになり、CP0によって瀕死の状態になります。戦桃丸が死亡した可能性については、漫画1074話で生きていることがわかりました。今後、エッグヘッドに来る黄猿の動向に注目が集まっています。ここまで、戦桃丸が黄猿をオジキと呼ぶ理由、ベガパンクとの関係、戦桃丸の強さや覇気、能力、これまでの活躍シーンをネタバレで紹介しました。