【ワンピース】戦桃丸の声優は伊倉一恵！チョッパーの声も担当していた？

ワンピースの戦桃丸は、海軍大将・黄猿の部下で、金太郎のようなキャラデザからかっこいい・かわいいと評判のキャラクターです。戦桃丸のアニメ声優は、「シティーハンター」で知られる伊倉一恵さんで、大谷育江さんの代役でチョッパーを演じたこともあります。以下では、ワンピースの戦桃丸のアニメ声優・伊倉一恵さんのプロフィールや、チョッパー役として出演した作品などを紹介します。

尾田栄一郎先生の漫画「ワンピース」は、1997年に連載が始まった「週刊少年ジャンプ」の看板作品で、単行本は2022年11月時点で計104巻が刊行されています。海賊王を目指す少年・ルフィと仲間の冒険を描いた「ワンピース」は、少年漫画の王道の要素を主軸に、ギャグシーンや感動のエピソードを盛り込んだ濃厚なストーリーが特徴です。また、作品全体に貼られた膨大な伏線や謎解き要素の多さも人気に拍車をかけています。

ワノ国編終了後に最終章への突入が宣言された「ワンピース」は、男女問わず幅広い世代に支持され、2022年8月には漫画での国内累計発行部数は4億1000万部を突破しました。また、1999年からアニメシリーズが開始され、様々なジャンルでメディア展開が行われています。20222年8月公開の映画「FILM RED」では、シリーズ初となる歌を題材にした作風や人気歌手の歌唱パート起用など、大きな話題を呼びました。

時は大海賊時代、東の海・フーシャ村に暮らす少年ルフィは、海賊王になる夢をかなえるべく、海へ旅立ちます。やがてルフィと彼の仲間たちは麦わら一味を結成し、偉大なる航路（グランドライン）の旅に突入します。ライバル海賊との戦いや新たな仲間との出会い、大切な人との別れを経ながら一行は新世界に突入、ワノ国の危機を救った麦わら一味の旅は、グランドラインの終盤にさしかかります。

ワンピースのシャボンディ諸島編で初登場したキャラで、肩書は海軍本部科学部隊隊長、後に海軍将校に昇進しています。海軍では大将・黄猿の部下であり、ベガパンクの護衛を務めています。おかっぱ頭に赤い腹掛けが特徴で、身長は279cm、3月10日生まれの32歳、偉大なる航路（グランドライン）出身で、おにぎりと焼き芋が好物です。

作中でのセリフから、戦桃丸の性別は「男」と断定できます。一方、中性的な顔立ちや担当声優が女性ということから、戦桃丸の性別を見分けることが難しいとの声も見られます。また、いかつい体格でありながら、中性的な雰囲気を醸していることや、少し抜けたところがかわいいとも評されています。

戦桃丸といえば「世界一ガードが堅い男」と共に、「世界一口の固い男」というセリフがあげられるでしょう。ガードの堅さに関しては偽りがなく、シャボンディ諸島での対ルフィ戦では強靭な肉体を武器にした攻撃を繰り出しています。一方、口の固さは本人が言うほど固くはなく、時には海軍の作戦の全容を海賊たちに漏らしてしまうなど、脇の甘さが目立ちます。

この点について、戦桃丸は自発的に話したことだからと言い訳するも、内容によっては質問に答えるような素振りも見せています。自称「口が固い男」と言いつつも、どうも疑わしいでしょう。

戦桃丸のモデルは、昔話に登場する「金太郎」であり、金太郎をモチーフにしたキャラデザや、パシフィスタのクマを従えている点が、金太郎の要素を強めています。一方、戦桃丸の名前のモデルや元ネタは「桃太郎」とも推測され、海軍大将の通称である「赤犬」「黄猿」「青雉」との関連も匂わせています。

ワンピースの戦桃丸のアニメ声優・伊倉一恵さんは、2006年に代役としてチョッパーも担当しており、戦桃丸との演じ分けに注目が集まりました。以下では、戦桃丸のアニメ声優・伊倉一恵さんのプロフィールや、主な出演作品などをまとめて紹介します。

戦桃丸の声優・伊倉一恵さんは、1959年生まれ、長野県出身の声優・ナレーターで、「カズさん」の愛称で親しまれています。高校卒業後に俳優養成所に入所、舞台女優として活動を経て声優に転身しました。女性から少年役、中性的な男性役まで幅広い演じ分けで数多くの作品に出演しています。また、1991年～1995年までは「伊倉一寿」の芸名を使用していました。

伊倉一恵さんが声優になったきっかけは、大学受験の浪人時代に言われた、「表現する仕事の方が向いているという」母親の言葉でした。そして、東京俳優生活協同組合（俳協）の7期生の応募を勧められ、養成所卒業後は俳協に所属しました。声優デビューは、1979年のアニメ「まんが猿飛佐助」の女忍者役です。

声優・伊倉一恵さんといえば、アニメ「シティーハンター」の槇村香役が有名で、オーディションにまつわる意外なエピソードも知られています。オーディション当日、伊倉さんは前日に出席した同窓会で二日酔いになってしまい、体調が万全でないまま受けることになりました。しかし、オーディションの結果は合格であり、伊倉さんも飛び跳ねるほど喜んだそうです。

オーディション合格について、伊倉さんは「良い意味で身体の力が抜けたことが良かった」と話しています。また、槇村香役は、これまで少年役が多かった伊倉さんにとって初めての女性役であり、伊倉さんの代表作にもなりました。

アウトドアが趣味な井倉さんは、毎年沖縄の海に行くほどスキューバダイビング好きでも知られ、憧れのデートは、南のサンゴ礁の海でスキューバダイビングすることを挙げています。また、好きな食べ物は「なんでも」とあげつつも、ナマコだけは苦手としています。

人気声優であれば、結婚に関しても気になるところですが、伊倉一恵さんの結婚は公式発表がないため、2023年1月時点では不明です。

伊倉一恵さんは、2014年に緊急搬送され、入院を余儀なくされた時期がありました。詳しい病名は非公表ですが、2020年に出演されたweb番組「魔人英雄伝ワタル 七魂の龍神丸」にて、死を覚悟するような重い病気だったことを明かしています。その後は快復し、魔人英雄伝ワタルのオリジナルメンバーとしてキャスティングされました。

「ワンピース」のアニメでは、戦桃丸の担当声優を務める伊倉一恵さんですが、2006年には代役でチョッパーの声を演じました。チョッパー役の大谷育江さんの休養に伴い代役に起用され、劇場版「カラクリ城のメカ巨兵」にチョッパー役で出演しました。

伊倉一恵さんの主な出演作品は、アニメ「魔人英雄伝ワタル」の虎王・翔龍子役、「サクラ大戦」レニ・ミルヒシュトラーセ役、「アンパンマン」のしらたまさん役、「クレヨンしんちゃん」ふかづめ竜子役などです。2020年には、アニメ「サザエさん」の花沢さんの声優・山本圭子さんの代役を務め、花沢さんがTwitterにトレンド入りし、話題を呼びました。

ワンピース・エッグヘッド編で戦桃丸が再登場し、ルフィとの関わりや黄猿の動向にも注目が集まっています。以下では、ワンピースの戦桃丸の強さや技をネタバレ紹介します。

新世界に突入以降、己の強さを各段に向上させてきた麦わら一味でしたが、新世界に入る前はそれぞれの力不足が目立ちました。初登場時の戦桃丸の強さは、当時のルフィでは太刀打ちできず、ルフィを返り討ちにしています。また、2年後には武装・見聞色の2つの覇気を習得し、シャボンディ諸島に現れた偽の麦わら一味をほとんど1人で仕留める強さを見せています。

戦桃丸の海軍内での階級は不明であるものの、覇気の習得から海軍少将～中将クラスの強さがあると推測され、海軍屈指の戦力と呼べるでしょう。また、戦闘時に敵の実力を見極めるなど冷静さも備わっており、戦桃丸の強さを後押ししています。

海軍将校の多くが悪魔の実の能力者である一方、戦桃丸は非能力者であり、彼のセリフからも言及されています。海軍での非能力者といえば、ルフィの祖父ガープがあげられ、己の肉体を武器に豪快に戦う姿は、金太郎のように力強く、かっこいいでしょう。

「足空独行（アシガラドッコ）」は、戦桃丸が作中でみせた唯一の技であり、覇気で相手の攻撃を相殺し、張り手でその威力を押し返して攻撃するカウンター技です。「世界一ガードの堅い男」としての強さを見せつけました。

ゴムゴムの実の能力者は、通常の打撃攻撃は無効になる特性があるものの、戦桃丸の攻撃に関してはなぜか有効になり、ルフィは大ダメージを負いました。その理由は、当時の麦わら一味になかった覇気という概念にありました。覇気とは、人間に生まれながらに備わっている能力であり、長期の鍛錬を経て能力を引き出すことで習得できます。

覇気には、武装・見聞・覇王色の3種類の覇気があり、戦桃丸は武装色・見聞色の覇気を習得しています。武装色の覇気は、防御・攻撃力を上げる能力であり、悪魔の実の能力者に対抗できる唯一の対抗手段として重用されています。戦桃丸がルフィに攻撃できたのも、武装色の覇気をまといながら攻撃したためで、ルフィと力の差も大きかったでしょう。

独特の存在感を放つ戦桃丸は、金太郎をモチーフにしたキャラデザからワノ国との関係が考察されています。以下では、ワンピースの戦桃丸の謎について、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

戦桃丸の出身地は偉大なる航路（グランドライン）であるも、どこの国の出身かは明確にされていません。一方、日本昔話をモチーフにしたキャラデザから、ワノ国の出身ではとも考察されています。戦桃丸とワノ国の関係は、ワノ国編終了時点では言及されていません。しかし、同じく日本をモチーフにしたキャラ・世界観からは、両者は何かしらの関係にあってもおかしくないでしょう。

戦桃丸と麦わら一味は、シャボンディ諸島で対峙しており、当時はまだまだ力不足だった一味は海軍から逃げることに精一杯でした。また、シャボンディ諸島で麦わら一味を捕まえ損ねたことから、ルフィを捕まえることに執念を燃やしています。表面的には、海軍と海賊という明確な対立関係にある両者ですが、戦桃丸には麦わら一味との関係を示唆する伏線のようなものも見られます。

戦桃丸とルフィは、左目の下の同じ位置に傷跡があり、新世界に向かうルフィを取り逃がした際には、彼との再会を予感するセリフも登場しています。顔の傷跡は偶然とも解釈できるも、戦桃丸の伏線は後の展開で麦わら一味の味方になることを示す伏線とも考察されています。また、直接仲間になるのではなく、間接的に一味に加担する展開も考えられ、戦桃丸の今後の動向が注目されています。

黄猿ことボルサリーノは、海軍最高戦力の大将の1人で、新世界編でも引き続き海軍大将を務めています。対立関係にある赤犬・青雉とは異なりどっちつかずの正義を掲げ、飄々としていながら海賊には容赦ない残忍さを秘めています。自然系のピカピカの実の能力者で、光速を用いたすばやい攻撃を持ち味とし、最悪の世代を次々と倒す強さを見せつけました。

戦桃丸とは上司と部下の関係にあり、黄猿を「オジキ」と呼んでいます。また、黄猿との付き合いは長く、抜けたところが多い黄猿に対して怒ることができる数少ないキャラでしょう。

ベガパンクは、海軍化学班に所属する科学者で、「世界最高の頭脳を持つ」と評される謎多きキャラです。戦桃丸は、ベガパンクのボディーガード役であり、初登場時は科学部隊に所属していました。戦桃丸がどのような経緯でベガパンクの護衛役になったのかは不明ですが、新世界編で設立された特殊化学班SSGとの関係が匂うでしょう。

戦桃丸といえば赤い腹掛けであり、生地の中央には三つ巴になったい勾玉のようなマークと、うちわのような絵を入れたデザインが描かれています。戦桃丸の腹掛けのマークの意味はいまだ不明ですが、一部ではベガパンクのマークとも推測されています。

ベガパンクのボディーガードとして登場した戦桃丸は、初登場時は海兵ではなく、2年後に正式に海軍入りしたことが判明します。戦桃丸の階級は不明ですが、将校クラスが着用する羽織や戦桃丸の強さから、大佐以上の階級にいると予想されるでしょう。

以下では、アニメ声優が女性という事実に驚きの声が多く見られた、ワンピース・戦桃丸のアニメ声優に関する感想や評価を紹介します。

ワンピースの戦桃丸の声優・伊倉一恵さんは、代役としてチョッパーの声を兼任していた時期がありました。同じ声優が演じているとは思えない演技力の高さが大きな話題を呼び、伊倉さんの声域の広さや演技力に賞賛の声も寄せられています。また、戦桃丸と代役チョッパーのアニメ声優が同じだったこともファンを驚かせ、ワンピースのアニメの見どころにもなっています。

女性声優が青年以上の男性役を演じることは珍しく、戦桃丸の声優が女性だったことに驚く声も寄せられています。また、アニメ声優が女性であることから、戦桃丸を女性キャラだと勘違いしていたとの感想も見られます。戦桃丸はれきっとした男性ですが、担当声優が女性であることに加え、中性的な容姿から女性にも見え、戦桃丸の性別に関する議論が巻き起こりました。

ワンピースの戦桃丸は、作中では珍しい日本昔話をモチーフにしたキャラで、金太郎らしい力強さや中性的な顔立ちが魅力的なキャラです。ファンからは、かっこいいだけでなくかわいいとも評されており、ふくよかなビジュアルも愛されています。一方で、戦桃丸のアニメ声優に女性を起用したことは驚きの声が上がったと同時に、男性声優にすべきだったではとの意見も見られます。

ワンピース・戦桃丸のアニメ声優のプロフィールや、戦桃丸の強さや謎を紹介しました。男性のアニメキャラを女性声優が担当することは珍しく、戦桃丸の声優が女性であることに驚いた方も多いでしょう。しかし、アニメの戦桃丸は、女性声優が担当であることを感じさせず、戦桃丸の魅力をさらに引き立てています。また、代役チョッパーと同じ声優だと感じさせない演じ分けにも賞賛の声が上がっています。