【銀河英雄伝説】ラインハルトは銀河帝国の「常勝の天才」！魅力や名言・声優も紹介

「銀河英雄伝説（銀英伝）」の主人公の1人であるラインハルト・フォン・ローエングラムは「常勝の天才」という異名をもつキャラクターで、作中でも屈指の人気キャラクターだとされています。この記事ではラインハルトの名言や声優、そして魅力について紹介するのでラインハルトの声優情報などが気になる方はチェックしてみてください。

「銀河英雄伝説（銀英伝）」は、田中芳樹さんが1982年から1989年まで発表されたSF小説で、遠い未来の銀河を舞台に銀河帝国や自由惑星同盟、フェザーン自治領といった勢力やさまざまな軍人、政治家などの活躍を描く群像劇です。

銀河へ進出した人類は、皇帝と貴族が支配する銀河帝国と、そこから脱出をした脱出した共和主義の人々が建国した自由惑星同盟、そして双方と取引があるフェザーン自治領に大きく分けられていました。帝国と同盟は長く膠着した戦いをしていましたが、帝国にラインハルト、同盟にヤンという英雄がそれぞれ登場し、時代の流れは急激に早くなっていきます。

「銀河英雄伝説（銀英伝）」に登場するラインハルト・フォン・ローエングラムは、帝国暦467年（宇宙暦776年）3月14日に帝国の首都星オーディンで生まれました。父親は銀河帝国の下級貴族で、貴族とはいえ没落して貧しい生活を送っています。家族は父親のほかに母と姉がいましたが、母はラインハルトが幼いころに事故で亡くなったため、姉のアンネローゼが母親代わりになります。

父親が財産を食いつぶしたことをきっかけに下町へ移り住んだ少年時代に、隣家のキルヒアイスと出会い無二の親友になります。貧しいながらも平和な少年時代を送っていましたが、アンネローゼが皇帝フリードリヒ四世の後宮に召されたことをきっかけに、ゴールデンバウム王朝と皇帝を強く憎むようになり現在の体制を打倒しようと考えるようになります。

そしてラインハルト自身だけではなく親友のキルヒアイスとともに軍人を志し、軍人になってから数々の戦功をあげます。その後、キルヒアイスを失うなどの大きな困難を乗り越えゴールデンバウム王朝を打倒してローエングラム王朝を建国することに成功しました。このほか詳しい内容は記事のなかで詳しく紹介していきます。

ここからは「銀河英雄伝説（銀英伝）」の主人公の1人であるラインハルト・フォン・ローエングラムのさまざまな魅力について詳しく紹介していきます。最初に紹介する魅力は、ラインハルトの美しい容姿についてです。ラインハルトは豪奢な金髪と蒼氷色（アイス・ブルー）の瞳をもつ美青年として描かれていて、身長も作品開始時点で183cmと長身です。

しかし、親友のキルヒアイスがラインハルトより長身に成長したため「親友を置き去りにして背を伸ばすのか」と文句を言ったことがあります。また、原作小説の中でラインハルトの容姿を誉める表現が「豪奢な金髪と蒼氷色を持つ」以外にも「白皙の美青年」などさまざまなシーンで登場します。

幼いころから容姿が優れていたラインハルトですが、尊大な性格だったり貴族に対して不遜な態度をとることが多く「生意気な金髪の孺子(こぞう)」と言われることが少なくありませんでした。しかし、ラインハルトは作中でトップクラスの容姿の持ち主であることは間違いないとされています。

ラインハルト・フォン・ローエングラムの魅力の1つとして、売られた喧嘩は買うことが挙げられます。ラインハルトが生まれた銀河帝国は、明確に身分が分けられた封建社会でした。そのため、ほとんどの人は身分が上の者に理不尽な行動をされても何も言わずに耐えるだけというのが当たり前の社会として描かれています。しかし、ラインハルトは反骨精神が強く目上の相手であってもぶつかっていきます。

それがよく表れているのが帝国軍幼年学校時代で、上級生から喧嘩を売られたときはそれを買い喧嘩を繰り返していました。喧嘩を売られる理由の1つには、ラインハルトが上級生相手であっても生意気な態度をとることがあります。そしてラインハルトは、「走るトラブル」と酷評されます。また、軍人になってからも売られた喧嘩を買う性格は変わりません。

しかし、軍人になってからはすべてにおいて好戦的な選択をするわけではありません。たとえば、アスターテ会戦などでは犠牲が増えそうな場面で、自分の気持ちを押し殺して撤退するという判断をします。

ラインハルト・フォン・ローエングラムの魅力の1つとして、激情家な一面もあることが挙げられます。学生時代は気に入らないことにはすぐに反発し喧嘩ばかりしていましたが、軍人になってからは冷静に対処するシーンが増えました。しかし、頭では最適の判断ではないとわかっていても自分の判断を優先させてしまう激情家なところがあります。

とくに、ラインハルトが大切に思っている相手に危害を加えられると、感情的になることが多いです。その相手とは姉のアンネローゼや親友のキルヒアイス、またライバルとして特別視をしているヤン・ウェンリーなどがいます。

ラインハルト・フォン・ローエングラムの魅力として完璧主義な面があります。ラインハルトはこの記事の後半で紹介しますが、軍人になってからの昇進する速度がかなりのものです。昇進するたびに新しい肩書が増えるラインハルトですが、その肩書自体に満足することはありませんでした。ラインハルトにとって大切なのは肩書ではなく自身の実力です。

とことん実力にこだわるラインハルトは、自身だけではなく部下にもそれを求めます。部下を選定するときに、肩書ではなく実力で選んだことにより、ラインハルトの勢力が強くなったとされます。その一方で、ラインハルトの完璧主義による実力が悪い影響を与えることがあります。それはラインハルトが完璧すぎるゆえに、部下たちが盲目的に従うようになってしまったことです。

自分で考えることをやめてしまったラインハルトの部下たちは、それだけで勝てると思い込んでしまいます。油断した部下たちは想定外の事態に対応できません。その結果、ラインハルトの部下たちに大きな損害が発生したケースがあります。

ここからはアニメ「銀河英雄伝説（銀英伝）」に登場するラインハルト・フォン・ローエングラムの名言を紹介します。最初に紹介する「キルヒアイス、お前は優しい…」はラインハルトの親友で、軍人になってからはもっとも信頼できる副官となったキルヒアイスに向けての名言です。キルヒアイスはアニメ「銀河英雄伝説（銀英伝）」の作中でトップクラスの人格者として描かれています。

アンネローゼやキルヒアイス以外にはあまり興味を示さないラインハルトは、誰にでも優しく接するキルヒアイスに自分の感情を素直に「キルヒアイス、お前は優しい…」と伝えました。キルヒアイスが周囲に優しく振舞っていたのは、どうしても浮きがちなラインハルトを思い、周囲の相手との調整をしていたということが最大の理由です。

そんなキルヒアイスに、自分の独善的だがキルヒアイスは大切な存在だと認識している「キルヒアイス、お前は優しい…」というセリフを言ったのは、ラインハルトらしくていいという感想がありました。また、堂々とこの発言をすることが、ラインハルトにキルヒアイス以外の友人ができなかったことを表しているという意見があります。

続いて紹介しるアニメ「銀河英雄伝説（銀英伝）」のラインハルト・フォン・ローエングラムの名言は、「もし姉上に危害を…」です。この名言は、ラインハルトがヒルダと会話しているときのものでした。ヒルダはラインハルトに対して、フェザーンに亡命していたランズベルグ伯とシューマッハ大佐がラインハルトに危害を加えるために帝都に侵入したことを伝えます。

ここでヒルダは2人の行動を推測してラインハルトに自説を語ります。その説の1つとして、ラインハルトの姉のアンネローゼを誘拐するという案を提示しました。このときラインハルトは「もし姉上に危害を…」と激怒しました。ラインハルトにとってアンネローゼが感情的になるスイッチになること、そして幼いころから母親変わりとしてかわいがってくれた姉に対してシスコン気味なことが表現されています。

とくに、この名言では最後に「痛覚を持って生まれてきたことを後悔させてやる」とかなり過激な単語が登場します。ラインハルトにとってアンネローゼを特別な存在として考えているだけではなく、苛烈な性格をしていることが表れている名言だとされています。

続いて紹介しるアニメ「銀河英雄伝説（銀英伝）」のラインハルト・フォン・ローエングラムの名言は、「百戦して百勝…」です。この名言は、キルヒアイスを失ったあと有能な人材を求めているときのものです。ここまで紹介してきたとおり、ラインハルトは完璧主義者です。しかし、それは毎回完璧に勝つことだけを求めているわけではありません。

ただ勝利するだけではなく、その過程の美しさや正当性といったものも重視します。そのため、部下が実力を十分に発揮した結果の敗戦であれば、わざわざそれをとがめることはしないという意識からの名言です。苛烈なだけではなく、正当性や寛大さを併せ持っていたからこそ、数多くの有能な部下たちが従っていたとされています。

続いて紹介しるアニメ「銀河英雄伝説（銀英伝）」のラインハルト・フォン・ローエングラムの名言は、「運命などに…」です。ラインハルトは合理的な考えの持ち主で、それゆえ完璧主義者でもありました。ラインハルトにとって勝利や敗北は実力によるもので、運命なんてものは信じる価値が無いと考えています。この名言はラインハルトの性格を端的に表しているとされています。

続いて紹介しるアニメ「銀河英雄伝説（銀英伝）」のラインハルト・フォン・ローエングラムの名言は、「おれはケーキを相手に…」です。これまでの名言はラインハルトの真面目なところや完璧主義なところから発言されたものですが、この名言はラインハルトとしては珍しく冗談めかして言ったものです。ラインハルトは絶世の美男子で実力もあります。

そのため宮中でラインハルトへ言い寄ってくる女性が少なくありませんでしたが、見た目が美しいだけの貴族の女性に対して「おれはケーキを相手に…」と言います。これは、着飾ったきれいな貴族の女性は頭の中にクリームが入っているだけのケーキにしか見えないので興味が無いということを意味しています。ラインハルトにとって容姿は意味がなく、頭の中身こそ重要という考えを持っていることがわかる名言です。

アニメ「銀河英雄伝説（銀英伝）」の最新作であるアニメ「銀河英雄伝説 Die Neue These」でラインハルト役を演じた声優は宮野真守さんです。宮野真守さんは小学生時代から劇団ひまわりに所属して子役として活動をはじめます。声優としては2001年に活動をはじめ、2002年にはアニメ「真・女神転生Dチルドレン ライト&ダーク」のアキラ役に抜擢されます。

このほかにも声優として「DEATH NOTE」の夜神月役をはじめ「機動戦士ガンダム00」の刹那・F・セイエイ役や「STEINS;GATE」の岡部倫太郎役などの数々の主役を演じています。人気声優と言うだけではなく、歌手活動や俳優としても活躍する宮野真守さんは、バラエティー番組など多数出演していて、男性声優の中でもトップクラスに人気があるとされています。

ちなみに、OVA版の「銀河英雄伝説（銀英伝）」では「ドラゴンボール」シリーズのベジータ役などを演じている声優の堀川りょうさんがラインハルト役を演じているほか、劇場版「黄金の翼」では「リトルバスターズ！」の棗恭介役などを演じた声優の緑川光さんがラインハルト役を演じています。

• 真・女神転生Dチルドレン ライト&ダーク アキラ
• DEATH NOTE 夜神月
• 機動戦士ガンダム00 刹那・F・セイエイ
• 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST リン・ヤオ
• STAR DRIVER 輝きのタクト ツナシ・タクト
• STEINS;GATE 岡部倫太郎
• 黒執事 Book of Circus ジョーカー
• PERSONA5 the Animation -THE DAY BREAKERS- 坂本竜司〈スカル〉
• 銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅 ラインハルト・フォン・ローエングラム
• 炎炎ノ消防隊 新門紅丸

ここからはアニメ「銀河英雄伝説（銀英伝）」のラインハルトの幼少期や過去について詳しく紹介していきます。ラインハルトが生まれたのは宇宙暦776年3月14日で、父親は下級貴族セバスティアン・フォン・ミューゼルです。長男として生まれたラインハルトの兄弟は、姉のアンネローゼだけです。ラインハルトが幼いときに母親が事故で亡くなり、それから5歳年上のアンネローゼがラインハルトの母親代わりになりました。

ラインハルトにとって大切な存在は姉のアンネローゼだけでしたが、父親が財産を食いつぶして下町へ引っ越したことをきっかけにもう1人の大切な存在と出会います。それは親友となり、軍人となってからは腹心となるキルヒアイスです。キルヒアイスとラインハルトは親友として幼少期を一緒に過ごし、アンネローゼにとってもキルヒアイスはラインハルトと同様に大切な存在になります。

アンネローゼとキルヒアイスとともに穏やかな生活をしているときに大きな事件が起きます。それは、このときの皇帝のフリードリヒ四世がアンネローゼを気に入り後宮へ召されることが決定したことです。ラインハルトは父親に「姉上を金で売ったな」と怒りをぶつけますが、父親は「どうせ断れないなら金になったほうがマシだ」と取り合いません。

このことをきっかけに皇帝とゴールデンバウム王朝を憎み、それを打倒しようと考えるようになります。そこで親友のキルヒアイスと共に幼年学校へ進み軍人になり、最速で目的を達成しようとしました。

ラインハルトが軍人を目指したのは、先ほど紹介した通りゴールデンバウム王朝を打倒するためです。ラインハルトは幼年学校を卒業して軍人になったあと、キルヒアイスを腹心として連戦連勝の功績を上げます。幼年学校を卒業したばかりのときは特別待遇で少尉からはじまった軍隊での地位は、帝国暦487年のアスターテ会戦後に帝国元帥へと大きな出世を果たします。

さらに、同じ年に起きたアムリッツァ会戦でも大きな功績をあげ、宇宙艦隊司令長官になり帝国軍を掌握する立場になります。ラインハルトの出世はそれだけにとどまらず、リップシュタット戦役で帝国軍最高司令官になり、そして帝国宰相リヒテンラーデ公を排除することに成功します。その結果、帝国宰相を兼任することになり軍だけではなく政治面でも実権を獲得し、事実上の支配者になりました。

スピード出世をするラインハルトを、ほかの貴族たちは皇帝のお気に入りであるアンネローゼの七光りだと馬鹿にしていました。しかし、ラインハルトはそんな言葉を気にすることなく実績を上げ続けて23歳のときに自由惑星同盟を制圧して銀河統一を果たします。そして初代皇帝ラインハルト1世としてローエングラム王朝の初代皇帝に即位しました。

アニメ「銀河英雄伝説 Die Neue These」で、人気声優の宮野真守さんがラインハルト役の声優を担当しました。宮野真守ファンの方は、ラインハルト役に抜擢されて嬉しいやときめきが止まらないといった感想を抱いたようです。

アニメ「銀河英雄伝説（銀英伝）」のラインハルトとキルヒアイスは、ただの親友というレベル以上の深い関係性として描かれています。そんな2人の関係性が好きだというファンの方がたくさんいました。また、ラインハルトとキルヒアイスの関係性が「コードギアス」のルルーシュとスザクの関係に似ているという感想があります。

アニメ「銀河英雄伝説（銀英伝）」のラインハルトとヤンはおたがい主人公として人気があります。そこで、「ラインハルトとヤンのどちらが好きか？」や、「どちらを上司にしたい？」といった話題で盛り上がっているファンの方たちがいました。

アニメ「銀河英雄伝説（銀英伝）」のラインハルト・フォン・ローエングラムについて紹介しました。ビジュアルだけではなく能力も高く、数々の名言や名シーンを残しているキャラクターです。ラインハルトやそれを取り巻くキャラクターたちに注目をして、アニメ「銀河英雄伝説（銀英伝）」を楽しんでみてはいかがでしょうか？