【テニスの王子様】毛利寿三郎は立海出身者？四天宝寺？実力・技や話す方言を調査

この記事では、190cmを超える大柄な体や方言が特徴の個性的なキャラ・毛利寿三郎を取り上げ、彼の実力などを探っていきますが、まずはテニスの王子様の作品情報をお届けします。最初にテニスの王子様の作品概要、そして簡単なあらすじ解説へと続きます。

テニスの王子様は、日本の漫画家・許斐剛による名門中学校のテニス部を舞台とした漫画作品です。集英社の週刊少年ジャンプ・1998年41号に初登場し、その後1999年32号から2008年14号まで足掛け10年間にわたり連載されました。連載終了から1年後の2009年には、続編である「新テニスの王子様」の連載が開始されています。これら作品の単行本発行部数は、2020年12月時点で累計で6000万部超を記録するに至っています。

テニスの王子様のメディアミックス展開としては、小説、テレビアニメ、ゲーム、ミュージカル、実写映画と幅広く行われています。また、中国では、「網球王子」というタイトルで実写ドラマが制作され、2008年7月25日より全22話が放送されました。

天才的テニスプレイヤーの日本人少年・越前リョーマが出身地アメリカから凱旋帰国します。アメリカでテニス・ジュニア大会で4連続優勝の快挙を成し遂げたリョーマは、テニスの名門・青春学園中等部に入学します。全国制覇の目標を掲げる同校テニス部に入部すると、1年生にしてレギュラーのポジションを獲得します。部員同士の切磋琢磨やライバル校との対戦を通じて、さらなる高みを目指すリョーマの挑戦が始まります。

ここからは、この記事のメインテーマである毛利寿三郎の話題に移っていきます。毛利寿三郎（もうり・じゅざぶろう）は、1月3日生まれの16歳の男性で、現在立海大附属高校1年生になります。身長191.6cm、体重83Kgと大柄で、U-17代表に選ばれる実力者です。

毛利寿三郎は、中学時代は名門・立海大附属中学校テニス部に所属していました。恵まれた体格とテニスのセンスに胡坐をかき、練習はさぼりがちでした。練習不足が祟ったのか、関東大会で氷帝学園中等部の越知月光に大敗します。その上、失敗をバネに奮起するのではなく、テニスを辞めようとさえ考えます。ところが、難病を患いながらも必死でリハビリを続ける幸村精市の姿を見たことで、己の甘えに気付かされました。

話しは変わって毛利寿三郎のキャラですが、とてもざっくばらんな性格をしています。フレンドリーに方言を交えて人に話しかけ、誰とでも仲良くなれるという特技を持っています。日本代表U-17選抜合宿では、毛利のさぼり癖に懸念を抱くコーチの意向で、人一倍練習熱心な越知月光とペアを組むことになります。「つきさん」と親しみを込めて呼ぶなど、越知月光は毛利にとって良きパートナーとなっていきました。

テニスの王子様の作中で、毛利寿三郎は神奈川県の立海大付属中学校出身者として登場します。しかし、立海大付属中学に3年間在籍していたわけではなく、大阪府の四天宝寺中学校から転校したことが判明します。つまり、毛利寿三郎は立海付属中学出身者ですが、四天宝寺中学校に在籍していたこともあるのです。

毛利寿三郎は、日常会話において特徴のある方言を話します。それは、高校のある神奈川県周辺の方言ではありません。彼の話す方言は、兵庫県地方の方言である播磨弁のようです。彼はざっくばらんで人懐っこい性格であると紹介しましたが、播磨弁という方言で話すことも彼の親しみやすさに一役買っているのではないでしょうか？

個性豊かなキャラの多いテニスの王子様の中にあって、やや埋没しがちな毛利寿三郎ですが、そんな彼もファンの記憶に深く刻み込まれる名言を残しています。ここでは、その中から代表的な名言2つを紹介します。

最初に紹介する毛利寿三郎の名言は、U-17選抜合宿で飛び出しました。毛利寿三郎は越知月光とペアを組み、跡部景吾・仁王雅治ペアとのダブルスに臨みます。沈着冷静な越知に対し、跡部は「おい聞いてんのか 青メッシュ！」と煽ります。すると、毛利の口から播磨弁によるこの名言が放たれます。ちなみに、このセリフの「あの人」とは、越知のことを言っています。

次に紹介するのは、W杯中学生大会・決勝リーグで披露された名言です。毛利は、負傷した四天宝寺中学の石田銀に代わり出場した柳蓮二とペアを組みます。立海大付属中学の「三強」の1人に数えられる柳に対して、「3番手ではなくどうせなら1番を狙ったら？」と挑発しています。挑発された柳は怒るでもなく、自分が変わる必要があると感じ奮起します。この試合を勝利に導く絶妙のサポートとなりました。

ここからは、毛利寿三郎の活躍シーンの数々を紹介していきます。中学生活の最後を飾る全国大会、高校生になって挑んだ関東大会、U-17選抜合宿、そしてU-17W杯準々決勝での毛利の活躍ぶりをお届けします。

最初に紹介する毛利の活躍は、「新テニスの王子様」第3話の中学生テニス全国大会からになります。毛利は立海大附属中学3年生で、対戦相手の忍足謙也は四天宝寺中学校２年生です。試合は四天宝寺中学にも在籍していたことのある毛利のペースで進み、四天宝寺中学の忍足は自分のテニスをさせてもらえません。毛利の見事な圧勝で試合は終了しました。

高校生になった毛利寿三郎は、関東大会で後にペアを組むことになる氷帝学園高等部3年の越知月光と対戦します。高校生になっても練習をさぼり続けた付けが回り、毛利は惨敗します。

この時ケガを負った毛利は、治療に訪れた病院で難病を患っている幸村精市を見かけます。幸村は自らの運命を呪うこともなく、必死でリハビリに取り組んでいました。その光景を目撃した毛利は、それまでの自身の体たらくを恥じ入ります。その後、心を入れ替えて練習に打ち込んだ結果、毛利はU-17選抜合宿に参加できるまでに成長しました。

晴れて参加したU-17選抜合宿では、一軍入れ替え戦が行われます。毛利は、関東大会で惨敗を喫した越知とペアを組み、仁王・跡部ペアと対戦します。イリュージョンで手塚国光を模倣した仁王の零式サーブをいとも簡単に打ち返すなど、毛利はいかんなく実力を発揮します。こうして試合の中盤までは毛利・越知ペア優勢で進みました。

ところが、その後シンクロを発動した跡部・仁王に連続得点を与えてしまい、試合の主導権を奪われます。跡部の「跡部王国（キングダム）」によるさらなる加点を防ごうと、毛利はボールを打ち返すために関節を外して対応する苦肉の策に打って出ます。しかし、健闘むなしく試合は毛利・越知ペアの敗北で終わりました。

テニスの王子様における毛利寿三郎の活躍の最後は、U-17W杯準々決勝戦になります。毛利は後輩の立海大附属中学3年生の柳蓮二とペアを組み、フランス代表のエドガー・ジョナタンのペアと対戦します。幸村精市をめぐる不信感から柳は毛利に良い感情を抱いていません。2人のギクシャクした関係から苦戦が予想されましたが、意外にも試合は毛利・柳の優勢で進んでいきます。

やがて毛利はデータ収集を柳に任せ、自身は必殺技「レム」を発動します。睡眠状態に入りながらもエドガーのショットを打ち返します。その後はジョナタンのファインプレイでフランスに得点を許しながらも、柳が眠っている毛利のデータを取りコントロールしたことで勝利を勝ち取ります。

毛利寿三郎のテニスにおける実力は、シングルスよりもダブルスで発揮されます。かつて関東大会で苦汁を飲まされた対戦相手の越知月光とは、U-17選抜合宿ではペアを組み「超高校級ダブルス」と称されるまでになっています。

また、毛利の試合の描写では「寝やる」という表現がたびたび出てきます。これは、毛利が「ゾーン」という技を使ってわずか数秒の間に精神集中状態に入ることを意味します。その他、毛利には「レム」という必殺技があります。この技を発動すると、睡眠状態に入ることで頭の中から雑念を払い、極限まで集中力を高めることができます。

ここまで、テニスの王子様の毛利寿三郎のキャラや技、そして活躍シーンを解説してきましたが、最後に他のキャラとの関係を掘り下げてみましょう。

最初は、毛利の強敵として登場し、後にダブルスの最強ペアとなった越知月光との関係から始めます。氷帝学園高等部3年生の越知月光は、「Genius10」と呼ばれるU-17日本代表1軍のNo.9にランクされる選手です。

中学時代の越知は、氷帝学園中等部テニス部部長として部員をまとめ上げ、部を全国強豪校の一翼を担えるまでに導きます。一方、毛利はこの越知と関東大会で対戦し敗北を喫します。テニスをやめようとまで思いましたが、病院で幸村がリハビリに励む姿を目撃したことで考えを変えたのは前述のとおりです。その後、秋の関東大会では見事優勝し、U-17選抜合宿では越知とダブルスを組み「超高校級」と称されるまでになりました。

続いて紹介するのは、毛利を忌み嫌っている立海大附属中学の柳蓮二との関係になります。柳が毛利を嫌っている理由としては、毛利のさぼり癖と免疫系の難病を抱えた幸村精市に対する姿勢が考えられます。

高校に進学すると毛利に明らかな変化が現れます。さぼり癖を克服して練習に励み、幸村のリハビリを陰になり日向になり支えるようになりました。すると、柳の中にあった毛利に対するわだかまりは、いつのまにか雲散霧消していきました。

最後に、毛利寿三郎と幸村精市の関係を探っていきます。幸村は、立海大附属中学のテニス部で部長を務めていました。ところが、前述のとおり難病に冒され戦線離脱を余儀なくされます。懸命にリハビリに励む姿は、大事な試合に敗れ自棄（やけ）になっていた毛利の目を覚まします。

毛利は人が変わったように練習に打ち込むようになります。リハビリに励む幸村にスポーツドリンクの差し入れをする毛利の姿が目撃されるようになったのもその頃のことでした。

ここで、アニメ「新テニスの王子様」での毛利寿三郎役の声優を紹介します。この記事の主役である毛利寿三郎の声を演じたのは、声優の野島健児（のじま・けんじ）です。

野島健児は、1976年3月16日生まれで東京都杉並区出身の声優で、歌手やナレーターとしても活躍しています。現在は青二プロダクションに所属しており、父（声優の野島昭生）、そして兄や妻も声優として活躍中です。

次に野島健児の経歴を簡単に紹介します。俳優養成所の青二塾を経て、1996年にゲーム「るぷぷキューブルプ☆さらだ」で声優デビューを飾ります。同じ年にゲゲゲの鬼太郎（第4作）にてテレビアニメデビューも果たしました。

2000年にはゲーム「スーパーロボット大戦α」で、急逝した声優の長谷有洋の後任として主人公・一条輝役に抜擢されます。以降、青少年役を中心に、クールな二枚目役から気の弱い虐められキャラまで幅広く役柄をこなしています。

次に、アニメ「テニスの王子様」で毛利寿三郎を演じた声優・野島健児の主な出演作品や演じたキャラを一覧で紹介します。

• 灼眼のシャナ（佐藤啓作）
• PSYCHO-PASS サイコパス（宜野座伸元）
• 美少女戦士セーラームーンCrystal（地場衛 / タキシード仮面）
• ハイスクールD×D（木場祐斗）
• あんさんぶるスターズ！（逆先夏目）
• ハイキュー!!（北信介）
• 弱虫ペダル（黒田雪成）
• クズの本懐（鐘井鳴海）
• BANANA FISH（奥村英二）
• Free!-Dive to the Future-（桐嶋夏也）

ここまでテニスの王子様の毛利寿三郎特集をお届けしてきましたが、最後に毛利寿三郎に関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するのは、毛利寿三郎が「かわいすぎてずるい」というツイートからです。見た目はもちろん、方言の播州弁までかわいいのだそうです。

続いて紹介するのは、毛利寿三郎のイメージを語るツイートからです。公式ホームページでの設定を参考に、毛利寿三郎像を描いているようです。

最後に紹介するのも、毛利寿三郎のイメージに関するツイートからです。子供っぽさを感じることもあるけど、それは振る舞いだけだと言います。実際には年齢相応に精神的にも成長しているのでしょう。

ここまで、テニスの王子様の毛利寿三郎を特集し、出身校が立海なのか、あるいはライバル校四天宝寺なのかという問題やテニスの実力、そしてアニメの声優情報などについて解説してきました。

テニスの王子様・作中では、毛利は神奈川県の立海大付属中学校出身者として登場します。しかし、3年間立海に在籍していたわけではなく、大阪の四天宝寺中学校からの転校生だったことが判明します。つまり、毛利寿三郎の出身校の問題は、立海付属中学出身者ですが、四天宝寺中学にも在籍していたことがあるのです。

また、テニスの才能に恵まれながらもさぼり癖から伸び悩む毛利でしたが、越知月光に惨敗し、さらに後輩の逆境にも屈しない姿に心動かされると、真剣にテニスに打ち込み見事大成していきました。