【機動戦士ガンダム 水星の魔女】ベルメリアはもう一人の魔女？正体や声優を調査

ベルメリア・ウィンストンとは、「機動戦士ガンダム 水星の魔女」に登場する女性キャラクターでした。ファンの間では、「謎のある人物」といわれており、2023年4月より放送予定のSeason2における動向が注目されています。また、プロスペラとの関係も話題になりました。この章では、水星の魔女のベルメリアを特集します。ベルメリアのプロフィールや活躍シーン、ゆかりのある人物、ベルメリアのアニメ声優などを紹介します。

機動戦士ガンダム 水星の魔女は、固定ファンが多いものの、「観るのに予備知識がいる」や「敷居が高い」として初心者が手を出しづらいとされてきたガンダムシリーズの新機軸として制作されました。これまでのシリーズとは切り離された新しいストーリー、初の女性主人公、百合要素などで、新規ファンの開拓に成功しています。この章では、水星の魔女の作品情報として、あらすじと概要を取り上げていきます。

機動戦士ガンダム水星の魔女は、物語の世界観を伝える前日譚「PROLOGE」が、2022年7月14日に初公開されました。その後、本編となるSeason1が、2022年10月2日から翌年1月8日まで全12話放送されています。ガンダムのテレビシリーズとしては「鉄血のオルフェンズ」以来5年ぶりの放送となったことで、反響を呼びました。PROLOGEとSeason1は、2023年2月現在複数の動画配信サービスにて有料で視聴可能です。

水星の魔女のシリーズ構成と脚本を担当しているのは、小説家で脚本家の大河内一楼です。大河内一楼は、「少女革命ウテナ」を書いたことで一躍有名になりました。水星の魔女と少女革命ウテナとの関係を、指摘するファンも多いとされています。また、水星の魔女の監督は、小林寛が務めています。小林寛は、「キズナイーバー」や「ひそねとまそたん」の監督として知られ、鉄血のオルフェンズにも絵コンテで参加していました。

水星の魔女は、A.S.122という時代の宇宙が舞台です。21年前に起こったヴァナディース事変によって、ガンダムは忌むべきモビルスーツとなっていました。主人公のスレッタ・マーキュリーは、水星育ちでガンダムエアリアルのパイロット少女です。彼女が、アスティカシア高等専門学園に編入する際に、宇宙空間を漂うミオリネ・レンブランという同い年の少女と出会ったことで、二人の物語が大きく動いていくのでした。

ベルメリア・ウィンストンは、女性研究者でペイル社に所属しています。かつては、GUNDアームの研究をしていたヴァナディース機関にいました。ベルメリアの年齢は、明らかにされていません。プロスペラ・マーキュリー（エルノラ・サマヤ）の後輩であることから、30代後半から40代前半だと推察されています。ベルメリアは、21年前に起きたヴァナディース事変の時には、ラボから離れた場所にいたことで難を逃れています。

機動戦士ガンダム 水星の魔女において、それまでのガンダムシリーズとの大きな相違点は、ガンダムが忌まわしい存在とされているところです。さらに、ガンダム開発計画に関わったキャラクターも、「魔女」と呼ばれて良くない扱いをされていました。ベルメリア・ウィンストンは、その中の一人です。この章では、水星の魔女のベルメリア・ウィンストの正体と、彼女がペイル社に協力している理由を紹介していきます。

水星の魔女に登場するベルメリア・ウィンストンの正体は、プロフィールの項でも触れましたが、21年前にヴァナディース機関に所属していた研究者です。ヴァナディース機関は、ガンダム開発計画の根幹を成していた場所でした。しかし、GUNDアーム技術が、人体に及ぼす悪影響を懸念したデリング・レンブランによって、襲撃を受けます。これが世にいうヴァナディース事変であり、多くの死亡者を出した惨劇でした。

デリングの強硬策は功を奏し、ガンダム開発計画は凍結となり、振り返られることはありません。ベルメリアは、ヴァナディース事変時に、他の場所にいたことで無傷でした。しかし、ガンダム開発計画が頓挫したこと、そしてそのことに関わった者が魔女扱いされるという状況に耐え切れずに、身を隠しました。けれども、仲間たちの死という無念、そして彼らが夢見ていたガンダムの開発と製作の夢は決して捨てていなかったのです。

ベルメリア・ウィンストンは、ガンダム開発計画に携わっていたことで、「魔女」と呼ばれることになりました。表向きは、デリングの軍門に下った形でしたが、ガンダムへの夢を諦めきれないベルメリアは、ペイル社に自身のスキルを提供していくことになります。ペイル社は、ベネリットグループの御三家の一社で、グループの総帥はデリングです。つまり、ベルメリアは、かつての仲間たちの仇の企業に身を置いているのでした。

ペイル社は、GUNDフォーマットへの適応を目的とした強化人士の養成に長けている企業であり、その技術にベルメリアの才能が重宝されていました。しかし、同社は極めて非人道的なことも行っており、役に立たないと判断した強化人士の廃棄処分も平気でしています。ベルメリアは、そのようなペイル社の体制を心底嫌っていて、ヴァナディース機関にいた当時の研究者としての信念をもって、時には社のやり方に反発していました。

機動戦士ガンダム 水星の魔女は、ファンの間で「声優の起用法が素晴らしい」と評されている作品です。特に、「ベテラン声優と若手声優の対比が良く、声優同士が演技で競い合っている」という意見も見受けられました。ベルメリア・ウィンストン役を演じている声優は、ベテランの域に入ってきた恒松あゆみです。この章では、声優の恒松あゆみについて特集し、彼女のプロフィールや経歴、主な出演作品を紹介していきます。

声優の恒松あゆみは、1981年9月26日に、兵庫県で生まれました。血液型はO型で、81プロデュースに所属しています。プライベートでは、2012年に結婚しており、現在は二児の母親です。恒松あゆみの趣味はは、歌、ダンス、絵を描くことと明かしていました。特にイラストについては、SNS上で公開することもあります。2023年2月現在、開設しているSNSはTwitterとInstagramで、ブログとYouTubeチャンネル行っています。

恒松あゆみは、高校時代まで教師になろうと考えていましたが、友人の付き添いでオーディションに行ったことがきっかけで、声優を目指すようになります。代々木アニメーション学院大阪校を経て、81プロデュース付属養成所に入所して、2000年発売のゲームソフト「フラン」のレアル役、エスクード役で声優デビューしました。以来、多くのアニメ作品や、海外映画、海外ドラマの吹き替え、ナレーターなど多岐にわたって活躍中です。

• 機動戦士ガンダム00：マリナ・イスマイール役
• 花咲くいろは：川尻崇子役
• ウィザード・バリスターズ 弁魔士セシル：蝶野アゲハ役
• BLEACH 千年血戦篇：曳舟桐生役
• Re:CREATORS：菊地原亜希役
• おまかせ!みらくるキャット団：ショコラ役、白田悦子役

声優の恒松あゆみの主な出演作品と演じたキャラクターを上記しました。ネームドキャラクターからモブキャラクターまで、幅広い役柄を演じています。その中でも、機動戦士ガンダム00のマリナ・イスマイール役が代表キャラクターで、生粋の平和主義者を見事に演じ切り高評価を得ました。また、吹き替えの分野では、カトリーナ・バルフの担当声優として、多くの作品で吹き替えを行っています。

機動戦士ガンダム 水星の魔女に登場するベルメリア・ウィンストンは、その正体がガンダム開発計画に関わった魔女と呼ばれる女性でした。ベルメリアは、物語の中で多くのキャラクターと関りがあります。そのことから、「ベルメリアは、重要キャラクターだ」という考察もファンの間で行われました。この章では、水星の魔女のベルメリア・ウィンストンに関係するキャラクターたちを、一覧にまとめて紹介していきます。

ベルメリア・ウィンストンと最も関係の深いキャラクターは、プロスペラ・マーキュリーです。プロスペラは、スレッタ・マーキュリーの母親ですが、仮面を被った正体不明の女性です。シン・セー社のCEOとして、ガンダムエアリアルの開発責任者を務めており、スレッタにエアリアルを託すと、彼女をアスティカシア高等専門学園へ編入させました。その後も、クワイエット・ゼロを実現させるべく、デリングに接触しています。

プロスペラの正体は、エルノラ・サマヤです。エルノラは、ヴァナディース機関に所属していて、ガンダムルブリスのテストパイロットを務めていました。ところが、ヴァナディース事変で夫のナディムはじめ、多くの仲間を失い、自身も逃げ延びた先の水星で半身を損傷する大怪我を負っています。ガンダムエアリアルに乗ったスレッタを、アスティカシア高等専門学園に送り込んだのは、デリングへの復讐だと推察されています。

ベルメリア・ウィンストンとプロスペラ（エルノラ）は、かつて同じヴァナディース機関で働いていました。ベルメリアにとって、プロスペラは先輩にあたり、彼女は仮面を被っていたプロスペラの正体が、エルノラであることをすぐに気づいたのです。二人はかつて親しい間柄であったことが示唆されていますが、現在はお互いの立場が変わったこともあり、複雑な関係に変質しました。

ベルメリア・ウィンストンと関係の深いキャラクターとして、ファンに強烈な印象を与えたのは、エラン・ケレスです。エランは、アスティカシア高等専門学園パイロット科の3年生です。ペイル社に囲われており、ペイル寮に住んでいました。寮の筆頭であり、学園内では決闘委員会に所属しています。物語に登場した最初のエランの正体は、後に強化人士4号であることが明かされました。彼は、「氷の君」と呼ばれる孤高の存在です。

強化人士4号は、ペイル社で強化処置されたことで、GUNDフォーマットのデータストームに耐えうることができています。しかし、その代償として、ガンダムファラクトに搭乗するたびに肉体と精神、そして記憶が蝕まれていくのでした。強化人士4号は、グエルとの決闘に勝利すると、スレッタにエアリアルとホルダーの称号を賭けて決闘を挑みました。しかし、エアリアルの能力を解放したスレッタには敵わず、敗れたのです。

強化人士4号は、スレッタ戦での敗北を受けて廃棄処分が決まってしまいます。この決定に真っ向から反発したのが、ベルメリア・ウィンストンでした。ベルメリアは、彼の除名を嘆願しましたが、それも空しく強化人士4号は、予定通り廃棄処分されました。強化人士4号は、ベルメリアと会うたびに憎まれ口を叩いていた過去があります。それにもかかわらず、彼女は強化人士4号のことを最後まで気にかけていました。

水星の魔女に登場するカルの正体とは、四人いるペイル社のCEOの一人です。カエルに似た中年の女性の顔をしており、髪はベリーショートにしています。ベルメリア・ウィンストンの技術を買っており、彼女をペイル社に迎え入れ、非人道的な研究を行わせています。

ニューゲンもペイル社のCEOの一人です。他の四人とともに物語に登場しました。カルらと同じく、グリーン系の髪をベリーショートにしています。CEOたちは、スレッタのことを魔女と断定して、自社のファラクト開発部門ともどもガンダムエアリアルを葬ろうと画策しました。

ネボラの正体も、ペイル社CEOの一人であり、四人一緒に物語に登場しました。四人の中で、唯一保護メガネのようなものをかけています。彼女たちは、株式会社ガンダム発足後、ベルメリア・ウィンストンと強化人士5号を同社に送り込んで、協力の姿勢を見せましたが、真の目的はエアリアルを手に入れることでした。

ゴルネリの正体は、カル、ニューゲン、ネボラと同じくペイル社の共同CEOです。同社の運営は、四人による完全合議制でした。エラン・ケレスからは「ゴミクズ」認定されていて、四人の中で最も嫌われていると推察されます。

正体が、ガンダム開発計画の関係者だったメリア・ウィンストンと関係のあるキャラクターに、ミオリネ・レンブランがいます。ミオリネは、アスティカシア高等専門学園経営戦略科2年の少女です。デリングの一人娘であることが明かされました。彼女は、父親の強引なやり方に反発して、家出をして宇宙空間を漂っていた時に、スレッタと運命的な出会いを果たします。それ以降、スレッタの良き理解者として、常に側にいました。

ミオリネは、スレッタとガンダムエアリアルを救う手段として、株式会社ガンダムの設立を提案しました。意外にも、これがデリングの許可を得たことで、本格的に会社が始動します。ベルメリアは、ペイル社の差し金として、株式会社ガンダムに送り込まれました。しかし、ミオリネとスレッタの関係を、かつての自分とプロスペラ（エルノラ）に重ね合わせており、自分にできる限りの協力を惜しまずに行っています。

機動戦士ガンダム 水星の魔女に登場するベルメリア・ウィンストンは、物語の要所要所において活躍を見せているキャラクターです。時には、プロスペラの後輩として彼女を諫め、時には株式会社ガンダムの関係者として、社会経験の少ないスレッタやミオリネの保護者のような働きをしていました。この章では、水星の魔女のベルメリアの活躍シーンを、三項目に分けて取り上げていきます。

水星の魔女のPROLOGEでは、ヴァナディース機関が壊滅していく過程が描かれました。GUNDアームの技術を応用して、モビルスーツガンダムを開発していましたが、MS開発評議会の採決で解体が決定したのです。しかし、デリングはそれだけでは手ぬるいとして、ヴァナディース事変を起こしました。襲撃は成功し、ガンダム開発計画は完全に凍結、関係者だったベルメリアも居場所を失い、身を隠す事態に追い込まれます。

MS開発評議会は、やがてベネリットグループに変化しました。デリングは圧倒的な権力を手にして、さらに剛腕を振るっています。ベルメリアは、グループ御三家のペイル社に入り込むことに成功しました。彼女は、強化人士の研究という非人道的な行いに手を貸していますが、その真意は21年前にあり、志半ばで散っていった仲間たちの無念を晴らすためにガンダムファクトの開発と強化人士育成を行っていたのです。

ベルメリア・ウィンストンは、シン・セー社のCEOであるプロスペラ・マーキュリーの正体が、自分の良き先輩だったエルノラ・サマヤであることを見抜きました。そして、密かに彼女に接触しました。二人の再会は、昔を懐かしむという楽し気なものにはなりません。プロスペラがデリングへの復讐を企んでいるのではないかと考えたベルメリアは、彼女に「復讐は無意味だ」ということを伝えて、諭そうとしました。

プロスペラは、ベルメリアの推察を肯定も否定もしませんでした。彼女は、「魔女はもう一人いた」とベルメリアに囁きます。さらに、「今まで何人のテストパイロットを潰してきたのか」とベルメリアの痛いところを突いてきました。この言葉を聞いたベルメリアは、廃棄処分となった強化人士4号の除名を嘆願したのです。

この章では、水星の魔女に登場するベルメリア・ウィンストンに関するTwitterでのつぶやきを、いくつか取り上げていきます。ベルメリアは、インターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか？

こちらは、水星の魔女を観ていた方のツイートです。物語の中で言及された21年前の復讐について、あくまでベルメリアがいい出したことであり、実はミスリードなのではないかと推察していました。

こちらは、水星の魔女の大ファンだと思われる方のツイートです。ベルメリアについて、強化人士のオリジナルに対して詰め寄るという罪に匹敵するようなことをしないでほしいという感想を持っています。

こちらは、水星の魔女を熱心に観ていると思われる方のツイートです。ベルメリアのことを、自分の罪を受け入れてあっさりと死にそうだと思っており、何とかして生きてほしいとつぶやいています。

この記事では、機動戦士ガンダム 水星の魔女に登場するベルメリア・ウィンストンにスポットを当ててきました。Season2におけるベルメリアの動向が、注目されています。是非、水星の魔女を観て、ベルメリアの魅力に触れてみてください。