【ワンピース】Dr.ベガパンクは悪魔の実の能力者！ノミノミの実の能力は無限記憶？

ワンピースで長らく名前だけが登場していたのがベガパンクです。この記事ではそんなベガパンクについてネタバレありでまとめて紹介していきます。

ベガパンクが登場するワンピースは、1997年から週刊少年ジャンプにて尾田栄一郎先生が連載している海賊をテーマにした冒険漫画です。少年漫画らしい、冒険や友情、バトルシーンや感動エピソードなどを詰め込んだ作風に加え、壮大な世界観や、多数の伏線が高い人気を集めている作品です。その人気の高さは国内はもちろん海外にも及び、全世界で5億1000万部を突破する発行部数を記録しています。

ワンピースは国内外で多数の出版記録を保持・更新し続けている作品です。その記録は凄まじく、『最も多く発行された単一作者によるコミックシリーズ』としてギネス記録にも認定される程になっています。ワンピースはメディアミックス展開にも積極的な作品で、アニメはもちろんながら、小説や絵本、劇場版映画や舞台化など幅広いメディアで展開されています。

海賊王を夢見る少年、モンキー・D・ルフィは、少しずつ仲間を増やしながら冒険を続けていきます。偉大なる航路（グランドライン）に入り、クロコダイルが作った秘密結社、バロックワークスとの戦いに突入した頃から、様々な技術の開発者・発明者として名前が登場するようになったのがこの記事で紹介するベガパンクになっています。

Dr.ベガパンクは海軍が抱える科学班のトップとして、ワンピースの世界において『世界最大の頭脳を持つ男』として度々名前が登場しっていたキャラクターです。画期的な技術の裏には必ずベガパンクが言われると言われる天才科学者でした。長らく名前とシルエットだけが登場しているだけでしたが、ワンピースが最終章エッグヘッド編に突入していた1066話にて遂に初登場することになりました。

見た目的には、長い舌と、頭の上に載せたリンゴのような帽子が特徴的な見た目をしています。その他、明らかになっているプロフィールとしては、年齢は65歳、出身地はカラクリ島パルジモア、誕生日は8月9日のしし座であることなどが明らかになっています。

初登場したベガパンクは、悪魔の実『ノミノミの実』を食べた能力者であったことが明らかになりました。ノミノミの実の能力者は、記憶能力の上限が無くなる、無限記憶ができるようになる能力であることが明らかになっています。このノミノミの実の能力はあくまでも無限に記憶できるだけであり、ベガパンクはこの悪魔の実で天才になったのではありません。元々天才だったのが、ノミノミの実を食べたことで、より天才になった形です。

余談ですが、ベガパンクがいつノミノミの実を食べて無限記憶を手に入れたのかは描かれていません。ファンからは回想などで描かれている限り、比較的若い時期には無限記憶を持っていたと考察されています。また無限記憶については食べる前の記憶も残るのか、それ以外にも能力があるのではないかとも考察されています。

記憶が無限にできるようになるノミノミの実ですが、その副作用として記憶が増えれば増える程に、頭がどんどん肥大化していくという欠点があります。ベガパンクはこれにより、ある時期まで無限に頭が肥大化し続けており、過去編や回想シーンなどではそれらの様子が描かれています。しかし、このままでは、いずれバランスが取れなくなると判断した結果、物理的に頭を切り、記憶保存装置『パンクレコーズ』を作り出しています。

ちなみにベガパンクの発言によると、その頭のサイズは最大時には、巨人族の身長に迫る程になっていたとされています。ベガパンクはこのパンクレコーズと頭に載せたアンテナで通信することで情報を共有しています。その他、彼のサテライトも1日に1回情報を共有しています。

新たな悪魔の実やその能力者が登場すると、話題になるのが悪魔の実の名前です。ベガパンクのノミノミの実の場合は、ベガパンクの登場からすぐに明かされました。しかしその由来が不明であると読者の間で話題になっています。読者の考察では、「脳みそ」の『の』と『み』を取ってノミノミの実なのではないかと考察されています。

ベガパンクの初登場でもう1つ驚かれたのが性格です。ベガパンクが姿を見せたワンピース1061話、この時メカシャークを殴りつけた巨大ロボから姿を見せた美少女が、ベガパンクであると名乗ったのです。この発言と登場には、これまで推察されていた年齢とのギャップはもちろん、性別についてもは読者は驚かされる結果になりました。

しかし実際には彼女は、ベガパンクの作り出したクローン『サテライト』の1人リリスでした。本体であるステラは、65歳の老人男性であることが、後々明らかにされることになります。

様々な分野の研究を行っているベガパンクは、常に忙しく、『猫の手も借りたい』状態でした。ベガパンクはこの忙しさを改善するべく、自身のクローンであるサテライトを作り出したのです。現在は本体の他、6人のサテライトがそれぞれに活動しています。

ベガパンクとサテライトは単なるクローンというだけでなく、上記でも紹介したベガパンクのノミノミの実の能力によって作り出した『パンクレコーズ』により情報を共有しているため、全員がベガパンクといえる状態になっています。

ベガパンクは長らく姿が描かれなかったこともあり、何歳なのかという考察もありました。研究や発明の数々からそれなりに高齢であると予想されていました。その根拠としてはMADSで同僚だった、シーザーやクイーン、ヴィンスモーク・ジャッジが軒並み50代後半だったことが挙げられます。実際に明らかになったベガパンクの年齢は65歳であり、妥当な年齢であるとされています。

ワンピース作中において何度か描かれている物に悪魔の実を食べさせる技術はベガパンクが発明したものです。2023年2月現在、描かれているのはアラバスタ編で登場したラッスー、エニエスロビー編で登場したファンクフリード、パンクハザード編で登場したスマイリーが該当します。具体的な方法は不明ながら、食べさせた悪魔の実はいずれも動物系に該当する悪魔の実になっています。

このことから、ベガパンクがMADS時代に発見した血統因子が関係している技術の1つなのではないかとも考察されています。動物系悪魔の実には意志が宿るとも言われており、この悪魔の実の意志を引き出すことで、実現しているのではないかとされています。

同じくベガパンクの発見として語られる形で登場したのが、海楼石を利用する方法です。海楼石は海と同じエネルギーを発している石で、これを船底に利用することで海王類に気づかれないで海を渡ることができるようになります。海軍の軍船にはこれが利用されており、カームベルトなども渡ることができるようになっています。

自身のクローンを作り出すなど、人体に関する研究も行っているベガパンク。そんな彼の人体実験の礎にもなっていると考えられているのが、パシフィスタです。元々は七武海のバーソロミュー・くまをベースに作られたサイボーグであり、くまの能力に加えて黄猿のレーザー攻撃を再現することにも成功しています。

製造費は高く、1つ作るのに軍艦一隻分ものベリーが投入されることが明らかになっています。頂上戦争ではそんなパシフィスタが20体も投入されるなどしました。新世界編突入以前は猛威を振るっていたパシフィスタですが、新世界編以降は、インフレに伴い活躍の場が描かれることがなくなっていきます。しかしワノ国編後には、新型パシフィスタであるセラフィムが登場するなどしています。

さらにセラフィムに投与することで、悪魔の実の能力を再現する血液『グリーンブラッド』なども開発しています。これにより恩恵を受けているのが本来悪魔の実の能力者ではないジンベエをモデルにしたSーシャークです。彼はこのグリーンブラッドにより、ドフラミンゴファミリーのセニョール・ピンクのスイスイの実の能力を持っていたりします。

ベガパンクは生物に関する研究も行っており、現存しない想像上の生物であった人工生物「竜（ドラゴン）」を作り出すことにも成功しています。パンクハザード時代に作られたこのドラゴンは、身体の小さい物ほど、後に作られています。後に作られたドラゴンほど、よし素早い身体を持ち、硬い皮膚を持っているのが特徴になっています。

余談ですが、ベガパンクはこのドラゴン以前にも、動物のサイボーグ化などは行っていたことも明らかになっています。彼の出身地には今でもベガパンクが改造した動物達が住んでいることが明らかになっているのです。

さらにはベガパンクは、かつて海軍に囚われたカイドウから採取した血統因子を元に、彼が食べた悪魔の実である、『ウオウオの実モデル青龍』を再現する人造悪魔の実の開発にも成功しています。ベガパンクはこれを失敗作としていましたが、実際この人造悪魔の実を食べたモモの助は、竜の姿に変身することができるなど、何が失敗作か分からないとされていました。

後に、ベガパンク自身が登場した際に、この人造悪魔の実についても触れられており、ベガパンクがこの人造悪魔の実を失敗作とした理由も明かされました。ベガパンクは成分の違いから、体色の再現ができてないことを解析していたのです。逆にいえばそれ以外は完璧に再現していましたが、完璧を求めるベガパンクにとってはこの人造悪魔の実は失敗作なのでした。

元々の頭の良さに加えて、ノミノミの実の能力者となったことで、数々の成果を上げているベガパンク。しかし、そんなベガパンクをしても実現できてないものも存在しています。その研究の1つが、シーザーも行っていた人体の巨大化です。人体の巨大化ができれば、世界政府にとっても戦力の増強になるため、長年研究されていますが、理論を確立できていないとされています。

また基本的には達成している中でも例外もあるという意味では、他にも未達成のものはあります。ベガパンクは人造悪魔の実を作り出すことに成功し、グリーンブラッドも合わせて悪魔の実の能力者の能力を再現することに成功しています。この実の再現で、覚醒に到れるかは不明であること、自然系に関しては再現できていないことも明らかにされているのです。

またベガパンクはワンピース作中の現代においては、間違いなく最高の頭脳を持っているといえます。しかし、そんなベガパンクを持ってしても、900年前にあった技術には到達していないことも明らかになっています。

ベガパンクの出身地はからくり島と呼ばれる冬島で、この島にある国家、『未来国バルジモア』がベガパンクの出身地になっています。ルフィ達が通ったルートとは違うルートにある島ですが、ワンピース本編でもシャボンディ諸島から飛ばされたフランキーが訪れる形で、登場しました。

ベガパンクは少年時代をここで過ごし、島全体を温める土暖房システムの開発に着手していました。しかしこれは完成しないままになっています。またベガパンクはこの島に2つの研究所を持っており、1つは平和的な技術、もう1つでは兵器的な研究が行われていました。後にフランキーによって平和的な研究所の方は破壊されることになり、兵器的研究の研究所は、フランキーの改造に利用されることになっています。

資金や技術力から自身の思い描く研究が実現できなあったベガパンクは、島を飛び出し、その後平和研究所MADSに所属することになります。ここでベガパンクが発見したのが血統因子です。生命の設計図とも呼ばれるこの血統因子の発見により、MADSは海軍に危険視されることになりベガパンクは逮捕されることになりました。しかしその後政府の研究者として活動することになります。

そんなベガパンクの研究所があったのがパンクハザードです。ルフィ達が訪れた際のパンクハザードは、赤犬と青雉の決闘の結果、不可思議な自然体系になっていますが、昔は普通に緑が茂り、生命の宝庫だったのです。しかしここでシーザーが大爆発を起こしてしまいます。ベガパンクは責任者として名前があがることになり、パンクハザードの研究所を放棄することになりました。

その後、ベガパンクは『500年後の未来の島』と呼ばれるエッグヘッドに拠点を移し、政府の科学者として活動を続けています。一応分類上は冬島ですが、ベガパンクの研究によって様々な魔改造が行われています。島の頂にある島の名前の由来になっている割れた卵のような造形が存在しています。

島に上陸することになった麦わらの一味に対して、島から連れ出すように打診、既に世界政府に追われる身になっていることが明らかになっています。実際にCP0が暗殺に訪れており、麦わらの一味、CP0、そしてセラフィムが入り乱れ、戦う形になっています。

ワンピース作中、1000話以上に渡って登場していなかったベガパンクですが、麦わらの一味との関係性は意外と深いキャラクターになっています。ベガパンクが血統因子を発見した結果、ヴィンスモーク・ジャッジがサンジを含む兄弟達を作り出しているためです。加えてベガパンクがバジルモアに残していた技術をフランキーが利用しており、新世界編以降のフランキーの戦力アップにも間接的に貢献する結果になっています。

ここから既にワンピースを読んでいる人のベガパンクに関しての感想をネタバレありで紹介します。これまでも天才として様々な研究、発明品が登場していたベガパンクだけに悪魔の実の能力者であると明らかになった際には少し落胆したという声もありました。悪魔の実の能力に依存していたと考えられたためです。

しかし2023年2月現在描かれている限り、あくまでもノミノミの実は完全記憶能力を与えるだけであり、頭の良さは自前のものであると聞いて安堵したという声が増えています。ワンピースにおいて重要な要素を占める悪魔の実であっても、ベガパンクは長らく天才として描かれていたキャラクターです。そのため、ベガパンクが、能力者であるが故にその成果を上げていた形ではなくて良かったとされています。

むしろノミノミの実の能力者であることが明らかになったことで、悪魔の実の能力と能力者がここまで噛み合うことが合っていいのかと言われる結果になりました。ノミノミの実の完全記憶能力はよっぽどの頭の良さが無ければ活かせず、頭の肥大化という見た目の変化もあって周囲から浮いてしまいそうだと考えられているためです。結果的に、ベガパンク以前にノミノミの実を食べた能力者が見たいと言われる結果にもなっています。

そのため、瞬く間に、数ある悪魔の実の中でもノミノミの実は、『食べたくない悪魔の実ランキング』で1位まで駆け上がることになりました。逆説的にベガパンクならノミノミの実の力に頼らずともいつかパンクレコーズを作り出していた気がするとも言われています。

同時に様々なことを記憶しているはずのベガパンクの思想や、考え方が読めないという声も多く見られる結果になっています。科学の力を信じているといえばそれまでですが、現実には悪用されているケースも多く、これらに対してどのように考えているのか気になるとされているのです。

ベガパンク本人は決して悪い奴とはいえないまでも、世界政府が危険視するのも納得できると言われています。同じ科学者であるシーザーやクイーン、ヴィンスモーク・ジャッジが完全な悪として描かれていた故にマシに見えるが、思考は十分にぶっ飛んでいるという感想も見られる結果になっています。

ベガパンクは悪天の実『ノミノミの実』の能力者です。その能力は完全記憶能力であり、ベガパンクの頭の良さを補完するような能力になっています。ベガパンクの天才性は自前であるものの、完全記憶能力によって実現できたものも多いであろうとされています。

ベガパンクは元々長らく名前が登場しながらも本人が登場しなかったキャラクターだけに、様々な伏線が回収されるキャラクターになっています。しかし1つの伏線の回収がさらなる謎を呼ぶ結果にもなっているのが現状です。今後もベガパンク関連でこれまでワンピースで描かれてこなった要素が描かれる可能性は十分にあるので、今後もベガパンクの言動に注目して視聴してみましょう。