【東京卍リベンジャーズ】タケミチが嫌い・うざいと言われる理由は？無能でイライラ？

東京卍リベンジャーズにおいて、主人公を務めるのがタケミチこと花垣武道です。この記事ではタケミチについて、読者の間で嫌い・うざいと言われる理由をと中心に、ネタバレありでまとめて紹介していきます。

タケミチが主人公を務める東京卍リベンジャーズは、2017年から2022年までの間、和久井健先生が週刊少年マガジンで連載していたヤンキー漫画です。ヤンキー漫画でありながら、タイムリープ要素やアクション要素を取り込んだ作風で人気を博した作品になっています。人気と共に、評価も高い作品で、第44回講談社漫画賞少年部門を受賞するなどの受賞歴もある作品です。

2023年1月時点で、累計発行部数は7000万部を突破する程の人気を博した東京卍リベンジャーズは、メディアミックス展開も積極的に行われています。2021年にはアニメ化が行われた他、作風を生かして実写映画化、舞台化なども行われるなど幅広いメディアで展開しています。2023年1月には、アニメ2期も放送が開始されるなど、原作完結後も展開が続いている作品です。

26歳でフリーターをしていたタケミチこと花垣武道。彼は、ニュースで昔付き合っていた橘日向、日向の弟の直人が死亡したことを知ります。その翌日、駅のホームから突き落とされたタケミチは、気が付くと12年前の中学時代にタイムリープしていました。

そこでタケミチは、出会った直人に日向と直人が殺されることを伝えます。タケミチが未来に戻ると、直人は生還していたものの日向は死亡したままでした。タケミチは日向を救うべく動き出すことになります。

タケミチこと花垣武道は、東京卍リベンジャーズの主人公です。何者かに殺されそうになったのをきっかけに、タイムリープ能力に目覚めたキャラクターです。当初は日向を助けるためでしたが、タイムリープを繰り返すうちに東京卍會をも救おうと奮闘することになります。最初の世界線では冴えないフリーターでしたが、タイムリープを繰り返すうちに現代での立場も少しずつ変わっていくことになります。

花垣武道の明らかになっているプロフィールとしては、身長は165cmで体重は55kg、誕生日は1991年6月25日です。血液型はA型で、単車はマイキーとドラケンからもらったCB250Tに乗っています。

東京卍リベンジャーズ作中で、最初にタケミチこと花垣武道が無能だとされるエピソードが8.3抗争です。この抗争においてタケミチは、キヨマサに刺されて殺されてしまうドラケンを救い、稀咲が総長代理の座に就くのを阻止しようとしていました。しかし、結果的にドラケンはキヨマサに刺されてしまうのです。状況は東京卍會とメビウスの乱闘中のため、直接助けるのは難しいにしても方法はあったのではないかとされているのです。

ドラケンは東京卍リベンジャーズ作中で、体格もよく、髪型も目立つキャラクターであることが描かれています。ようは見つけやすいはずのキャラクターなのです。ドラケンに注視するなり、事前にドラケンに忠告するようなことをしておくなど考えうる方法はあったのではないかと言われているのです。これらの方法を取らなかったタケミチは、無能とされイライラすると言われる結果になっています。

幸いにも、ドラケンは即死することはありませんでした。彼を連れてなんとか離脱するところまでは良かったのですが、その後、何故か救急車を呼ぶこともなくモタモタしてしまいました。しかし、その間にキヨマサ達に見つかってしまいます。最終的にドラケンは生存し、未来は変わりました。それでもこの8.3抗争でのタケミチの行動は、イライラすると言われてしまうものになっています。

8.3抗争の終結後、タケミチは現代に戻ってきます。そこは当初の目的だった日向が生きている現代でした。そこでタケミチは、日向を一人にしてしまいます。車に戻ったタケミチの目の前で、千堂が運転するトラックに突っ込まれて日向が死亡してしまうという展開が待っていました。

過去に、タケミチ側からフッたことで衝撃的な出来事があったとはいえ、これは油断し過ぎなのではないかと無能扱いされています。むしろもっと警戒するべき状況で、夜遅くに出かけた上に日向を1人にする姿は、無能を通り越してイライラするとも言われる程です。

上記の3例を含めてタケミチは、何故か全ての出来事に対して自分1人で解決しようとする所があります。1人で解決しようとした事案は1度や2度ではなく、何度も繰り返しては失敗するか空回りするかしているのです。これらの無能っぷりが嫌い・うざいと言われる要因になっています。仮にタイムリープのことは話せないにしても、相手から信頼を集められるタケミチだからこそ、やりようはあったのではないかと考察されているのです。

最初は何もできない程に弱いとしても、少しずつでもいいから学習するでしょう。そのため、違った印象になるのですが、タケミチにはそれがないのがイライラすると言われる結果になっています。主人公であるタケミチの成長が感じられないまま、物語が進んでいってしまうのが、イライラすると言われているのです。

それまでのタケミチは、現代においては日向を目の前で殺させてしまったことはあっても、過去で誰かを犠牲にしてしまうことはありませんでした。その一線を越えてしまったのが、関東事変後のことです。この時のタケミチはマイキーを救うため、梵（ブラフマン）に所属していました。彼は梵のトップである、瓦城千咒と遊園地で遊んでいるところに、六波羅単代の襲撃にあいます。

ここでドラケンが自らの身体を盾にしたことで、命を落としてしまいます。マイキーを救うと意気込んでいたはずなのに、ドラケンを死なせてしまうという結果に、タケミチはさらに無能扱いを受ける結果となるのでした。特にこの失敗に関しては、東京卍リベンジャーズ作中でもタケミチは千冬から責められており、その言葉が読者の気持ちを代弁していたとされているほどです。

タケミチは東京卍リベンジャーズ作中、何度も過去と現代を行き来しています。過去で知ったことなどを生かして現代で直人と調べるなどしていますが、その調べる量が圧倒的に不足しているのではないかとされています。タイムリープ能力にある程度の縛りがあるとはいえ、何度も行き来した上で、禄に調べもせず、失敗を繰り返す様子が嫌い・うざいと言われる理由になっています。

読者の中には、ここまで現代から情報を持ち帰らないなら、現代に戻る必要はなく、ずっと過去に戻っているだけで良かったのではないかと言われる程です。タイムリーパーであることをもう少し生かして欲しいとする声が、結果的にタケミチにイライラすると言われる要因になっています。

現代で聞かされていたのに防げなかった出来事の1つが、血のハロウィンの時です。この時、マイキーが一虎を殴り殺してしまいます。それが1つのきっかけとなって、マイキーが闇堕ちすることをタケミチは現代で死刑囚となっていたドラケンから聞かされていました。それにも関わらず、いざその現場に出くわした際に、タケミチは何も動けずにマイキーに一虎を殴らせ続けてしまいます。

そもそもそういった状況になる前に阻止するように動いたり、仮にマイキーが殴ってしまう状況に陥ったとしても必死に止めるなど、出来る事はいくらでも考えられるはずです。そのような状況で何もできないタケミチは、やはり無能であり嫌い・うざいと言われる要因になっています。

同じく、タケミチの無能ぶりが発揮されたのが場地の件です。場地が死亡することもタケミチは知っていましたが、防げなかった理由は『思い込み』です。この時、タケミチは稀咲を警戒していました。黒幕が稀咲であることから、稀咲が場地を刺すのだと思い込んでいたのです。しかし、実際には場地は一虎に刺されてしまい、場地は死亡することになってしまいます。

思い込みは誰にでもあるとはいえ、タケミチはそれまでも発揮していた無能っぷりがここでも発揮された形になります。それがさらに評価を下げて、嫌い・うざいと言われる結果になっています。

根本的な理由の1つになっているのが、タケミチこと花垣武道のキャラデザが良くないとする声です。元々現代においては、冴えないフリーターだったという設定があります。過去に戻った際も、周囲のキャラクターと比較して、外見も髪型も良くも悪くも普通すぎるといわれています。周囲にイケメン、かっこいいキャラクターが多いだけに、余計にそのダサさが際立ち浮いているように見えてイライラするとも言われているのです。

タケミチの場合、救いがないと言われるのが上記で紹介したように、無能エピソードが多く喧嘩が弱いというのもあります。一般人に比べれば喧嘩慣れはしているものの、周囲に喧嘩が強いキャラクターが多いこともあるでしょう。東京卍リベンジャーズ作中では、圧倒的に喧嘩に弱いキャラクターとして描かれているのです。仮に無能であっても、ある程度喧嘩が強ければ、また評価が変わった可能性はあります。

無能っぷりで窮地に陥った状況を喧嘩の腕っぷしだけで覆せるのなら、それはかっこいい可能性もあります。反対に、喧嘩が弱いことを自覚している場合、喧嘩にならないように要領よくやればよいのです。或いは、それこそ周囲に頼って、喧嘩が弱い部分を克服しようと行動する手も取れます。しかし、タケミチにはそれがありません。結果無能がより際立つ結果になり、喧嘩が弱いことで物語に介入できないシーンも多くなっています。

嫌い・うざいを越えて、「見ていてイライラする」とまで言われるのがタケミチの主人公補正です。物語が進む中で、タケミチは精神的な成長こそ描かれています。それだけで、天竺でも指折りの実力者、鶴蝶と互角に戦っています。いわば、精神論で戦っているようなもので、タケミチは喧嘩が弱いままです。これは流石に主人公補正がかかりすぎているとして、イライラするとまで言われる要因になっています。

タケミチは、喧嘩が弱いというのがそれまでの物語の中で作られてきたタケミチのイメージです。確かに喧嘩が弱いことが嫌い・うざいと言われる要因になってはいますが、突然精神論だけで強くなられてもついていけない、精神論という理由がイライラするとされています。

ここまで紹介したように、タケミチに関しては、要領も悪く、喧嘩も弱いです。プラスして、なかなか学習してくれません。かと思えば急に喧嘩が強く描かれたりする様子は、感情移入しにくくなっているとも言われています。

そもそもタケミチの行動原理が物語の中でどんどん変わっていくこともあり、主人公なのに目的がブレていると言われる結果になっているのです。或いは目的意識が弱いことが、感情移入のしにくさに繋がっているとする声もある程です。

主人公であるタケミチが、ここまで嫌い・うざいと言われる要因があるにも関わらず、東京卍リベンジャーズは人気がある作品です。その理由になっているのは、やはりタケミチの周囲にいるキャラクター達がかっこよく魅力的なキャラクターになっているからです。逆にサブキャラをかっこよく描きすぎた結果、タケミチの無能さが際立ち、タケミチが埋もれる結果になっているともされているのです。

むしろ一部の読者からは、主人公でどうやっても目立つタケミチを無能にして、読者のヘイトを買うことで、周囲を際立たせていたのではないかとまで言われる結果になっています。

ここまで紹介したように、タケミチは喧嘩も弱い上に、頭がキレるわけでもありません。それでいてタケミチは、どんどん救いたい対象を増やしていき、その思いだけは決して折れることがありませんでした。意志が強いのは決して悪いことではありませんが、タケミチの場合は意志が強いだけで他に何もなく、成長しているようにも感じられないことがイライラすると言われる要因になっています。

タケミチこと花垣武道は、確かに喧嘩は弱いです。しかし、喧嘩をしないわけではありません。例え相手が強い相手だと分かっていても、必要だと感じれば立ち向かっていく勇気は持っています。結果的にボコボコにされようと白旗を挙げることもなく、相手に屈しない姿がかっこいいと言われる要因にもなっています。

元々タケミチは現代での自信の情けなさから、タイムリープ能力があっても自分には何も変えられないと感じていました。しかし、覚悟を決めてからのタケミチは、その時々の目的のために、決して諦めずに何度もトライしています。その様子が、かっこよく見えるとも言われています。

元々タケミチが、タイムリープをしていたのは元カノである日向を救うためでした。そのために近づいた東京卍會でしたが、彼らの本性を知るうちに、彼らのことも救いたいと考えるなど、基本的には不良らしからぬ優しい性格をしているのです。

アニメ東京卍リベンジャーズにおいて、タケミチこと花垣武道役の声優を担当したのが新祐樹さんです。繊細かつ力強い声質が特徴的な声優で、アニメはもちろん、ゲームや海外作品の吹き替え声優としても幅広く活躍しています。幅広い趣味を持っていることが明らかになっており、特に声優になっていなければ料理人になっていたというほどに料理が好きで、かなりの腕前であることが明らかになっています。

新祐樹さんがこれまでに声優を担当したキャラクターとしては、『ヘボット』のモエル役、『イナズマイレブンオリオンの刻印』のヨガ役、『僕のヒーローアカデミア』の轟夏雄役、『ポケットモンスター』のホウジ役、『刀剣乱舞-花丸-』のこんのすけ役、『機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ』のかぼちゃマスク役、『ブルーロック』の大川響鬼役などを演じています。

ここからは、既に東京卍リベンジャーズを視聴した人の、タケミチこと花垣武道についての感想を、ネタバレありでまとめて紹介していきます。タケミチは、東京卍リベンジャーズの中でも賛否分かれるキャラクターになっており、嫌い・うざいと言われる理由の最大のポイントとしては無能であることが多くなっています。

無能であっても、行動していればある程度許容できる場合や愛嬌になる場合もあります。しかし、タケミチは息巻くだけ息巻いて、他人任せになっているところが多いのも嫌い・うざいと言われイライラするとされる要因になっているのです。

加えてタケミチのその無能さが際立つのが周囲のキャラクターの影響もあるとする声もあります。周囲のキャラクターに守られすぎている点や、周囲のキャラクターを目立たせるための犠牲になっているとする声もある程です。実際に悪いことをしているキャラクターよりも、タケミチにヘイトが集まる結果になっており、流石にやり過ぎ感がイライラするとも言われています。

逆に、タケミチを嫌い・うざいと言われるほどに無能なキャラクターにしなければ、東京卍リベンジャーズはここまで盛り上がらなかったとする声もあります。タケミチが完璧にこなしてしまえば、それだけで全てが解決する可能性もあり、他のキャラクターが一切目立つことがなかった可能性すらあるためです。

むしろ物語の進行上、他のキャラクターにこういったヘイトを向けないために、タケミチを無能にすることで犠牲にしたのではないかとすら考察されています。ただ、このタケミチに嫌い・うざいというヘイトを集める構図にするにしても、もう少しやりようはあったのではないかとも考察されているのも現状です。

そもそもタケミチは、1度も自分のためにタイムリープしたことはなく、誰かを救いたいという思いから行動している点を称賛する声もあります。現代から情報を持っていけるとはいえ、その情報も断片的かつ主観性の強い情報が多くあります。未来予知ができるわけではないため、防げないものは防げないとして、タケミチを嫌い・うざいという声から擁護するような声も見られるのです。

タケミチこと花垣武道は、東京卍リベンジャーズ作中で見せる数々の行動から無能といわれ嫌い・うざいと言われるキャラクターです。物語の進行上仕方ないという声もある一方で、もう少しやりようもあったのではないか、周囲への頼り方が間違っているとする声もあります。様々なツッコミどころが嫌いと言われる要因になっています。

せめて喧嘩が強かったり、要領よく動けるなど、1つだけでもタケミチが活躍していると言える明確な要素があれば、また違った評価になった可能性はあります。しかし残念ながらタケミチは喧嘩が弱い上に、何か成長していく要素もありません。ただタケミチの評価がそのまま東京卍リベンジャーズの評価に繋がらないというタイプの作品のため、まだ東京卍リベンジャーズを読んだことのない人は、ぜひ1度読んでみることをオススメします。