【メイドインアビス】リコが白笛になった経緯は？素材・材料や発動シーンを考察

「メイドインアビス」のリコはメインキャラクターの一人で、白笛に憧れる赤笛の探窟家でした。母親のライザの笛が見つかったことで、アビスの冒険へ出発する決心をします。本記事では、リコの正体や憧れの白笛になった経緯などを、一覧で解説していきます。白笛を持つ探窟家の一覧や能力などもまとめているため、チェックしてみてください。

メイドインアビスは、つくしあきひと先生が描いたダークファンタジーの漫画です。「WEBコミックガンマ」にて、不定期連載中で、巨大な謎の縦穴「アビス」へ、少年少女たちが立ち向かう冒険物語となっています。可愛いキャラクターからは想像できないシリアスな展開が多く、引き込まれるような独特の世界観が魅力の作品です。

また、テレビアニメ第1期が2017年に放送開始され、2019年には劇場版総集編、2022年には劇場版「メイドインアビス 深き魂の黎明」が公開されました。さらに、テレビアニメ第2期「メイドインアビス 烈日の黄金郷」も放送されています。

1900年前に発見された巨大な縦穴アビスは、穴の底に何があるのかを人々はまだ誰も知りませんでした。貴重な遺物が眠っているアビスの中へ、多くの探窟家が冒険に挑みます。偉大な探窟家を母に持つリコは、孤児院で暮らしていました。彼女はいつか母のような探窟家になることを、目標にしています。ある日、探窟中のリコは、記憶を失くしたロボット少年のレグと出会いました。そして、2人は本格的なアビスの旅へ出発します。

金髪のツインテールで、眼鏡をかけた12歳の少女です。「デコメガネ卿」というあだ名を友人につけられました。彼女は視力が悪いため、眼鏡をかけているわけではありません。水晶版を通して対象物を見ないと、頭痛が起きてしまうのです。

母親は白笛のライザ、父親は母が率いる探窟チームの隊員トーカになります。英雄の娘ということで誘拐などの危険を避けるため、リコは孤児という扱いで、ベルチェロ孤児院で生活していました。そのため、自身の母親については、名前と有名な探窟家であること以外は、くわしく知りません。

前向きで好奇心旺盛な性格をしており、作中の登場人物の中でも、特に銅メンタルの持ち主です。一緒に行動する仲間はほぼ男子で、悪戯や窃盗などの悪行にも手を染めていました。また、拾い食いなども平気で行い、それでお腹を壊すことは日常茶飯事です。どれも悪意を持った行動でないのが、せめてもの救いでしょう。アビスに対する情熱は人一倍持っており、原生生物や遺物に関する知識も豊かです。

長い間、白笛になることがリコの目標でした。ここでは、憧れの白笛になった経緯を一覧でまとめています。プルシュカがカートリッジにされたシーンや、「命を響く石」が登場したシーンなども見どころです。一覧をチェックすると、リコの白笛には大きな意味があることを理解できるでしょう。

プルシュカは、アビスの呪いの影響でうねった髪の毛をしており、大きな緑色の帽子を被っているのが特徴です。6層から間一髪で引き上げられ、5層の「なきがらの海」の前線基地（インフロント）で、ボンドルドと共に育ちました。

プルシュカは元気で活発な女の子で、リコが5層の呪いを受けた際は救い出し、お互いに夢を語り合うほどの仲になります。また、プルシュカは、リコに上昇負荷を受けにくくするコツも、伝授してくれました。そんなプルシュカを、ボンドルドはカートリッジにしたのです。カートリッジとはアビスの呪いを防止できる装置で、生身の人間で作られています。

また、カートリッジになる人は、対象者を強く思っていることが条件で、そうでない場合は効果がありません。ボンドルドは、プルシュカの愛を利用したのだと考察できます。また、プルシュカも父親の役に立ちたいと、強く思っていたのかもしれません。プルシュカの真っすぐな愛を裏切ったボンドルドのことを、リコは絶対に許せませんでした。

リコ、レグ、ナナチは共闘して、ボンドルドを追い詰めました。ボンドルドに勝利したものの、あまりにも無惨な結末にリコは大泣きします。彼女はプルシュカが入っているカートリッジを、抱きしめました。すると、カートリッジからプルシュカのわずかな臓器と培養液が、こぼれ出てきます。その様子を見てリコは発狂し、「プルシュカがこぼれちゃう」と泣き叫びました。

その際に、こぼれ落ちたプルシュカのボトルタンクから、「命を響く石（ユアワース）」が出てきました。命を響く石は、人間の命を元として生み出されたもので、白笛の材料となるのです。また、命を響く石を材料にして作った白笛は、石に加工された人間から、生前に強く信頼されていた者、愛されていた者だけが所有できます。つまり、プルシュカはリコを心から信頼していたからこそ、彼女の白笛となったのでしょう。

材料となる「命を響く石」で作ったプルシュカの白笛を、リコは手にします。リコが「プルシュカ一緒に行こう」と言って、白笛を握りしめるシーンは印象的です。プルシュカも冒険へ出ることが夢だったため、白笛に姿は変わりましたが、リコと叶えることができます。

リコは、彼女のペットのメイニャを連れて、深海5層の最深部である「絶界の祭壇」に辿り着きました。ここからは、上昇負荷のアビスの呪いが強力で、二度と地上には戻れない領域となります。

「成れ果て村」でリコたちがぐっすりと眠っている間に、ファプタに白笛を持ち去られました。どうやら白笛を持ち去ったのは、理由があったようです。ファプタは石の者の声を聞くことができるため、窮屈そうにしているプルシュカを助けたつもりでした。また、石の者のことを、よく理解していないリコを試す目的もあった様子です。

プルシュカの白笛は、ファプタが成れ果て村にある石の加工屋へ持って行きました。そこで、成れ果て村の楽器職人であるポリヨーンが、白笛を正しい形に加工してくれたのです。白笛は楽器になると強くなってさらに価値が上がると、マジカジャが語っています。そして、立派な姿になった白笛は、リコの手元に戻ってきました。

ポヨーンが加工してくれたことで、ついにリコの白笛が完成しました。今までリコは楽器にしないまま白笛を持ち歩いていましたが、それは良くないことだったのです。白笛は見違えるほど立派な姿になり、リコはプルシュカのことを、さらにハッキリと感じ取りやすくなります。

白笛は探窟家のアイテムのことを指します。他にも、メイドインアビスの世界では、探窟家の最高峰を表す称号でもあります。探窟家の称号は、笛の色で階級を見分けることが可能です。赤笛は見習い、蒼笛になると一人前、月笛は師範代、黒笛が達人となります。そして、白笛が最上級の実力を持った探窟家であることを、意味するのです。ここでは、白笛の探窟家を一覧で紹介します。また、材料についても一覧で載せているため必見です。

白笛メンバー一覧に欠かせない、重要人物となっています。主人公のリコの母親で、うねるような髪型が特徴の美しい女性です。傍若無人で勝気なところもあり、破天荒な人物だったといわれています。ライザは多くの敵を次々と倒してきたため、「殲滅のライザ」という異名もありました。また、月笛の探窟家であるジルオという弟子がいます。

戦い方がレグと似ているところもあり、明確にはされていませんが、彼とも何か関りがある様子です。リコが物心つく前に、ラストダイブを実行して行方不明になりました。そのため、ライザは回想シーンでの登場となっています。ライザの白笛と手紙が発見されたことで、リコはアビスへ冒険に出る決意を固めたのです。ライザの白笛は、花の模様が刻まれたデザインとなっています。

白笛メンバー一覧のオーゼンは、「不動卿」の異名を持つ人物です。リコたちが最初に出会った白笛の探窟家でもあります。妙齢の女性に見えますが、実は非常に高齢なようです。背が高く身長は2メートルを超えており。身体能力も抜群です。ライザとは戦友の中で、彼女の幼少期は師として関わっていました。

多少ひねくれた性格をしていますが、根は悪い人でなく面倒見が良いです。身体に千人楔という一級遺物を、120箇所も埋め込んでいます。一刺しで千人力を得ることができる遺物で、30人乗りのゴンドラを余裕で引き上げるシーンもありました。白笛のデザインは、牛の頭部の形です。

白笛メンバー一覧のボンドルドの正体は、目的のためであれば簡単に人間を犠牲にできる、サイコパス人間でした。プルシュカを養女としていますが、全ては人体実験のためです。多くの偉業を成し遂げた功績があり、現在はアビス5層にあるイドフロントの管理者を務めています。白笛のデザインは、組んだ拳のような形です。

白笛は探窟家なら誰もが憧れる、偉人のような存在です。リコが暮らしていたオースの街では、「奈落の星（ネザースター）」と呼ばれ、名士として一目置かれています。では、白笛になれるには、どのような条件があるのでしょうか？

メイドインアビスの世界では、笛の色によって、降りることができる階層の制限があります。もしも、限界を超えてさらに降りたい場合は、国または探窟組合からの許可が必要です。もちろん、誰でにでも許可が下りるのではなく、特別な人だけが認定されます。つまり、白笛になるためには、国または探窟組合から認可が出るくらいの、優れた功績と技量を持つ探窟であることが条件です。

また、白笛たちが所持している特殊な笛を、入手できるかも重要になります。特殊な白笛はユアワースを材料にしており、アビスで入手して笛に加工するのです。ユアワースを材料にして作った笛は、持ち主のためにしか起動できません。

先述のように、白笛の材料は「命を響く石」ともいわれるユアワースです。材料のユアワースは、アビスで発見される遺物の中で2級に該当します。材料になるユアワースをこすり音を鳴らすと、力を発動することが可能です。遺物に隠されている真の役割を発動させるユアワースの正体は、何なのでしょうか？

その正体は、人間を原材料にした石だったのです。原材料となる人間は、誰でも良いわけではありません。持ち主に対して、全てを捧げるという信頼感や、愛情を持つ必要があります。ちなみに、リコが持つ白笛の材料ユアワースの正体はプルシュカです。

プルシュカがユアワースの材料になったのは、リコと親しくなり強い信頼関係を築いていたためでしょう。また、第5層にある探窟家のイドフロントは、古代人が深層へ向かう際に、儀式を行う祭祀場として建てられました。次の6層へ向かうための遺物は、自分専用の白笛を使用しなければ動かせません。

したがって、材料となるユアワースは、第5層あるいはイドフロントで作られていた可能性が高いです。また、第6層の成れ果て村には、ユアワースを笛に加工できる村人もいます。ただ、全ての白笛の探窟家が、成れ果て村で加工したのかは不明です。探窟組合の中に、作り方を知っている技術者がいることも考察できます。

アビスで発見された遺物の力を呼び覚まして、真の役割を引き出す能力があります。持ち主のためにしか起動しないのは、ユアワースの正体が全てを捧げる確固たる意志があるためです。他にも、アビスの遺物の中には、白笛だけにしか起動できないものがあります。オーゼンが呪い除けの籠を起動させる際、白笛を使っているシーンもありました。

リコが手に入れたユアワースをこすると、レグの体が熱くなってきました。レグはアビスの底からやって来たロボットです。つまり、レグの正体は「奈落の至宝」という遺物でもあるため、ユノアースの力に反応しているのでしょう。このことから、白笛の音を聞いたレグは、真の力を発揮できるといえます。これまで、リコのアクションシーンは、あまり登場していませんでした。

しかし、今後は白笛を使ってレグをサポートする可能性が高いため、彼女の活躍シーンも増えていくと考察できます。また、白笛の音がきっかけで失くしてしまった記憶を、レグは取り戻せるかもしれません。ちなみに、白笛の探窟家一覧で、まだ登場していないのは、神秘のスラージョと先導卿のワクナです。また、ライザは回想シーンでのみ登場しています。この3人の白笛も、今後登場することを期待しましょう。

リコが初めて白笛を使って発動したシーンです。白笛の正体プルシュカの「わたしを呼んで」という声に応えて、リコは白笛を吹きました。すると、そこに覚醒したレグが現れたのです。これはリコの白笛が、隠された真の効力を引き出すという効果によって、レグが覚醒したことになります。

リコが2度目の白笛を発動したシーンとなります。戦闘中のレグは白笛の音を聞いて、さらにパワーアップしました。この際、白笛を使い終わったリコは、そのまま倒れてしまいます。白笛を吹いて発動させるのは、相当体力がいる様子です。

リコの正体は、母親のライザと父親のトーカの間に誕生した子供です。両親とも優秀な探窟家で、特に母親の正体は、世界でもわずかしかいない白笛の探窟家になります。また、父親のトーリカは、リコが誕生する前に死亡しました。母親のライザは、リコが2歳のときにアビスの大穴へ出発し、その後10年間消息が不明となっています。

妊娠中のライザは、国から特級遺物の「時を止める鐘（アンハードベル）」の回収を命じられて、アビスへ出発しました。時を止める鐘の正体は明かされていませんが、世界中の探窟家も狙っているほど貴重な遺物のようです。

しかし、時を止める鐘を探している最中に、父親のトーカは死亡し、任務を達成することができませんでした。そのようなときに、ライザは深層で産気づき、リコを出産したのです。出産に立ち会ったオーゼンは、リコが死産だったと明かしています。

死産であったため、本来ならばリコは仲間たちの遺体と一緒に、アビスで置き去りにされます。しかし、オーゼンがリコの遺体を、「呪い除けの籠」に入れると、死んでいたリコが息を吹き返し産声を上げました。

ライザとオーゼンは時を止める鐘の回収を諦め、呪い除けの籠ごとリコを地上まで運び出します。呪い除けの籠の遺物は、中に入れた対象物を生き返らせる能力があるそうです。リコもこの能力が効いたおかげで、生き返ることができたと考察できます。

生き返ったリコは、呪い除けの籠から出てきました。すると、不思議なことに、アビスへ向かって動き出したのです。「アビスで生まれたものは、アビスに還る」といわれています。まさに、アビスで生まれたリコも、アビスへ還ろうとしているのだと考察できます。

その後、ライザがラストダイブへと旅立つ際に、リコは孤児としてベルチェロ孤児院に預けられました。リコはライザの娘であるという身元を隠し、他の孤児たちと共に暮らします。なぜなら、英雄の娘であるという正体がバレると、誘拐などの危険が伴う可能性があると、心配したためです。また、子連れでアビスの探窟は困難だという理由もありました。

死産で生まれたリコでしたが、呪い除けの籠の能力で生き返ることができました。ただ、全ての呪いを防げるわけではなかった様子です。生き返った代償に、リコはアビスの呪いにかけられていたのでした。上昇負荷の際に、リコの目に負担がかかり、水晶版の眼鏡を通して物を見なければ、頭痛が起きます。ライザはリコの目を守れずに、非常に後悔していたようです。

単行本10巻の物語までで、ライザの生死は不明のままです。リコの元に「奈落の底で待つ」という手紙が届いたり、白笛が上がったりするシーンも描かれています。そのため、生きている可能性が全くないわけではありません。オーゼンもライザが生きている可能性について語っていました。何らかの理由で、アビス深層でまだ生きていることを期待しましょう。

独特の世界観を持つ本作には多くのファンがおり、さまざまな感想が上がっています。ここでは、メイドインアビスのリコに関する感想や評価を、一覧でネタバレ紹介します。気になる人は、一覧をぜひチェックしてみてください。

メイドインアビスの第2話は、アビスへの出発前のエピソードとして、申し分ない面白さという高評価が上がっています。また、個性的な性格のリコが嫌味なく描かれており、彼女の好奇心で話が進んでいく語り口が、非常に心地よいという声もありました。

メイドインアビスの第1～5層まで、リコは全ての呪いを経験しているのに、髪型が全く変わらないのが不思議という感想があります。オーゼンやプルシュカは呪いを受けたことで、髪型が変わってしまいました。おそらく、リコは呪い除けの籠の効果が、まだ続いているのかもしれないという考察があります。

メイドインアビスは、アニメだけでも非常に面白いけれど、原作を読んで内容をしっかり理解すると、何百倍も楽しめるという感想があります。また、リコの白笛の能力でレグが登場したシーンは、感動して胸が熱くなったという声も上がっていました。

メイドインアビスのリコが持つ白笛の正体は、プルシュカです。彼女はボンドルドによって、カートリッジにされてしまいます。彼女がリコに対して信頼と共に愛情を持ったことで、材料となる「命を響く石（ユアワース）」になりました。また、母親のライザも白笛です。白笛探窟家の紹介一覧以外にも、今後残りの白笛とどのような形で巡り合えるのかも、ぜひ注目してみてください。