【メイドインアビス】 リコは出生時に死んでる？生い立ちや呪い除けの籠を考察

『メイドインアビス』のリコは、母親のような探窟家を夢見ている主人公の少女です。本作ではリコの正体や出生の秘密などにスポットを当てて、詳しく解説していきます。リコは出生時に死んでる状態だったのかも説明します。また、一度は死んでるリコがなぜ生きているのかなど、『メイドインアビス』の気になる点もネタバレで載せているため、ぜひチェックしてみてください。

リコが登場する『メイドインアビス』は、つくしあきひと先生が描いた探検SFファンタジーの物語です。ほのぼのとした可愛いキャラクターからは想像できない過酷なストーリーが特徴で、多くの読者や視聴者の注目を集めました。

『メイドインアビス』は2012年より竹書房の「WEBコミックガンマ」にて、不定期連載中となっています。2017年に全13話でテレビアニメ化されており、2019年の劇場版総集編に続き、2020年には劇場版「メイドインアビス 深き魂の黎明」が公開されました。さらに2022年7月からは、アニメ第2期「メイドインアビス 烈日の黄金郷」がテレビ放送されています。

探窟家によって世界中の秘境を探窟されつくし、唯一残されている「アビス」という大穴がありました。アビスは底がどこまで続いているか分からない縦穴で、奇妙な生物たちが生息し、貴重な遺物が眠っているといわれています。主人公で孤児のリコは、自身の母のように偉大な探窟課になることを夢見ていました。ある日、リコはアビスを探索している際に、ロボット少年のレグと出会います。そして、2人は冒険の旅へ出発しました。

『メイドインアビス』のリコは、金髪のツインテールと眼鏡が特徴の12歳の探窟家です。リコは水晶板を通してものを見なければ、頭痛を伴うという体質を持っています。そのため、視力は正常ですが眼鏡をかけており、レンズには度が入っていません。また、リコの正体は、探窟家ランクで見習いの赤笛です。

白笛のライザが母親で、彼女のような偉大な探窟課になることを、リコは目標にしています。ライザは子連れでアビスの探窟ができないと考え、リコを置いて出発しました。そのため、リコは出生後に親と離れて暮らすことになります。また、英雄の娘であるため誘拐されるリスクを回避するため、孤児としてアビスの施設ベルチェロ孤児院へ預けられます。

『メイドインアビス』のリコはポジティブ思考で好奇心旺盛な性格ですが、強靭な鋼メンタルの持ち主です。悪意や狡猾さはないようですが、窃盗や悪戯などの悪さをしたり、拾い食いなど下品ではしたない行為を平気ですることもあります。アビスに対しての情熱は群を抜いており、原生生物や遺物に関する知識も豊富です。また、料理好きのリコが作る数々の料理は、『メイドインアビス』の見どころの一つになっています。

『メイドインアビス』のライザは、リコの妊娠中もアビスの深海4層を探窟していました。ライザは国からの特命を受けていたため、白笛という立場上従わざるを得なかったのです。深層で見つかった「アンハードベル（時を止める鐘）」という特急遺物を回収することが、リコの使命でした。

探窟期間は10ヶ月にも及び、非常に過酷なものとなります。調査隊員はバタバタと倒れて壊滅状態となり、トーカも任務中に死亡してしまうのです。このときに、生き残ったのはライザとオーゼンしかいませんでした。

『メイドインアビス』のリコの出生は、アビスの深海4層です。妊娠中に10ヶ月かけて探窟をしていたため、地上に戻る前にリコを出産することになりました。ライザのチームは壊滅状態というタイミングの悪さで、もう一人のメンバーだけしかいません。最悪な環境の中、ライザは出産しましたが、リコはすでに死亡していたのです。国からの特命である遺物回収をライザは断念し、死んでるリコを地上へ帰すことを優先しました。

『メイドインアビス』のリコの出生時、ライザと共に生き残ったオーゼンが立ち会いました。オーゼンは、リコがすでに死亡していたことをライザに伝えました。リコが死亡したことを知って、ライザは非常に落ち込んでいた様子です。生きている我が子を、ライザは見ることができなかったのです。

『メイドインアビス』のリコが出生した深海4層で、オーゼンはライザの出産に立ち会います。もちろん、出生時にリコを取り上げたのもオーゼンです。オーゼンは、ライザが結婚したことや夫になるトーカのことを、あまり好意的に捉えていませんでした。ライザは結婚や妊娠をきっかけに、すっかり性格も丸くなり、どことなく寂しさを感じていたのでしょう。

そのため、リコの出生についても、オーゼンにとっては喜ばしいことでは、なかったかもしれません。リコが死んでることでライザがひどく落ち込んだため、「あんなライザを見たくなかったよ」と言っていました。死亡したリコは、本来仲間の遺体と共にアビス深層へ置いていくはずだったのです。

『メイドインアビス』のリコは、出生時すでに死亡していました。リコは死んでる状態のまま、「呪い除けの籠」に入れられます。呪い除けの籠は、『メイドインアビス』の中でも一級遺物です。上昇負荷に耐えられない生き物は、今まで皆死亡しています。しかし、呪い除けの籠に入ると上昇負荷の影響を受けずに済むため、死亡には至らないのです。呪い除けの籠の外見は、白色の立方体で表面には凝った模様が彫られています。

また、『メイドインアビス』の呪い除けの籠を起動するには、白笛の音が必要です。起動すると音を出して内側の赤い部分が露出し、そこに対象の生き物を入れることができます。死亡したリコを呪い除けの籠に入れたのは、出産に立ち会ったオーゼンです。単に邪魔くさいという理由で、呪い除けの籠の中に突っ込んだのでした。死んでるリコを蘇らせたいという意志は、当初のオーゼンになかった様子です。

『メイドインアビス』で出生時に死亡していたはずのリコが、呪い除けの籠の中でいきなり産声を上げました。泣いている声を耳にしたオーゼンは、リコが生きていると気づきます。ライザは、アンハードベルの回収の特命を受けていました。しかし、それを放棄して、生きているリコを呪い除けの籠ごとオーゼンと2人で地上へ運びます。『メイドインアビス』の呪い除けの籠の正体は、アビスの呪いを回避できるものとされていました。

しかし、実際の正体は呪いも受けることができ、死亡したものを蘇らせる効果もあるものだったのです。死亡したはずのリコが生きているということで、呪い除けの籠の効果と正体が判明したのでした。『メイドインアビス』の特級遺物アンハードベルは、国際情勢を左右するほど価値のあるものだったそうです。本来ならリコを見捨てても仕方のないほどの任務でしたが、一緒に地上まで運んでくれたオーゼンも優しい人物なのでしょう。

『メイドインアビス』のリコは出生時に死亡していましたが、呪い除けの籠の中で蘇生します。地上へ運ばれる際に、リコは何度か上昇負荷を受けていますが、幸い後遺症は残っていません。しかし、アビスの呪いがリコの目に影響を与えていました。アビスの呪いは、上昇負荷によってアビス内から上層へ行く際に、必ず発生する特有の症状です。

深層であるほど症状は重篤になります。リコもアビスの呪いを受け、ものを見るときに水晶板を通して見ないと、頭痛が伴う体質になってしまいました。そのため、日常は度の入っていない眼鏡をかけています。リコ自身は眼鏡をかけている理由を知らず、夜更かししたせいで目が悪くなったと信じている様子です。『メイドインアビス』のジルオがリコに真実を話すまでは、アビスの呪いを受けたことも全く知りませんでした。

『メイドインアビス』に登場するリコの母親の名前はライザです。リコの出生場所は深海4層で、死んでる状態だったためライザは非常に落ち込みました。その後、リコは蘇生しており、ライザとオーゼンによって地上へ戻ることができ、現在も生きているのです。母親のライザの正体は、世界でもわずかしかいない白笛の探窟家で、「殲滅卿」「殲滅のライザ」とも呼ばれています。

『メイドインアビス』の物語開始時は、ライザがアビスの底へ出発してから10年が経っていました。当初はライザが生きているかも分からず、消息不明の状況だったのです。ある日、孤児院で暮らしているリコ宛てに、母親から「奈落の底で待つ」という手紙が届きます。手紙がきっかけで、リコは母親が生きていると期待し、アビスの探窟へ出発しました。

しかし、探窟を続けていく中で、ライザが死んでる可能性も出てきます。なぜなら、リコへ届いた手紙の執筆が、ライザのものではなかったためです。また、『メイドインアビス』の深海第4層で、ライザの墓が登場しました。遺体はなかったものの白笛などの所有物が見つかり、死んでるのではないかという声も上がっています。ただ、死んでるとしても、成れ果てとして生きているかもしれません。

『メイドインアビス』のリコの父親の名前はトーカです。結婚する前はライザと探窟仲間でした。ライザがトーカに好意を寄せて、結婚に至ります。『メイドインアビス』で2人の出会いが分かるようなシーンはないですが、ライザが師匠にトーカを紹介している描写がありました。優しくて物静かなタイプの人物で、リコと同じ緑色の瞳をしています。リコは性格は母親似で、外見は父親似だった様子です。

『メイドインアビス』のトーカの正体は、リコの母親であるライザの探窟隊メンバーで黒笛でした。しかし、リコが出生する前に死んでるのです。『メイドインアビス』の深海4層を探窟中に、死亡したことが判明しています。『メイドインアビス』の物語の中では、はっきりとした死因は描かれていませんでした。

ライザたちが回収しようと探していた特級遺物を巡った闘争で、トーカは死んでる可能性が高いです。闘争中の怪我と上昇負荷の2つの影響が、死因となっていることが考察できます。『メイドインアビス』のファンの中では、トーカはレグの生まれ変わりではないかという声も上がっていますが、真実は不明です。

『メイドインアビス』の原生生物ベニクチナワは、漫画1巻第2話で登場しました。ある日、リコは探窟をしているときに、同じ孤児院の友人である少年ナットが、ベニクチナワに襲われているのを目撃します。リコの機転によってベニクチナワの気をそらしましたが、今度は自身が標的になりました。絶体絶命の危機に陥った瞬間、レグが救出にやって来ます。

そのお陰でナットとレグは、ベニクチナワから捕食されずに済んで、生きているのです。また、リコがベニクチナワに遭遇したときに、どうしてこんな浅いところにいるのか疑問視していました。そのため、ベニクチナワの正体は、深海1層で普段は見られない生物だと考察できます。また、『メイドインアビス』のリコはレグに出会ったことで、母親の意志を知ることができ、共にアビスの底を目指すことになりました。

『メイドインアビス』のナキカバネは、漫画2巻第10～11話で登場しました。ナキカバネの正体は、鳥のような姿をしており、大型で翼開長は10m以上にもある原生生物です。深界二層で主に姿を現し、発達した舌を使って獲物の肉や内臓を啜り取ることができます。

『メイドインアビス』のリコとレグが深海2層に到着したとき、遠くのほうから助けを求める声が聞こえました。しかし、耳を澄ませてよく聞くと、少し声に違和感があります。リコとレグは危険を回避するため、あまり近寄らずに様子を伺いました。すると、ある探窟者が大きな鳥に襲われていたのです。そして、助ける求める声は、大きな鳥ナキカバネが人の声を真似ていたのでした。

『メイドインアビス』のリコとレグは、その場から逃げようとしましたが、後方から別のナキカバネが襲ってきます。レグは腕を発射してナキカバネを撃とうとしましたが、相手に阻止されます。そして、ナキカバネはリコを捕らえたまま急上昇しました。上昇負荷によって気を失ったリコは、ひな鳥の餌にされそうになります。しかし、ここでもレグに救出され、リコは死なずに済んで生きているのです。

『メイドインアビス』のタマウガチは、漫画3巻第19話で登場しました。正式名称は「トガジシ」といいますが、探窟家の間ではタマウガチと呼ばれています。タマウガチの正体は、深海4層に生息しており、ボウリングの玉のような器官が顔にある生き物です。大きな針で全身が覆われており、針には猛毒が含まれています。侵入者に対してなりふり構わず排除しようとする、どう猛な性格をしており動きも俊敏です。

『メイドインアビス』のタマウガチは、深海4層でリコとレゴの前に現れ、行く先を立ちはだかりました。タマウガチは未来予知能力を持っているため、2人は手も足も出せません。そして、リコはタマウガチの毒針を受けてしまいます。毒と上昇負荷が重なり、リコは瀕死状態に陥りました。

レグは全身に毒が回らないように、リコの腕を折ったり切断したりして試みますが、うまくいきません。号泣するレグの前に、自らを成れ果てと名乗るナナチが現れました。途方に暮れていたレグは、ナナチにリコの処置をお願いします。ナナチの適切な処置のおかげでリコは死なずに済み、今も生きているのです。

• 愛称：とみー、みゆ、とみたん
• 生年月日：1999年11月15日
• 出生地：埼玉県
• 職業：声優、歌手
• 事務所：アミューズ
• 趣味・特技：イラストを描くこと、空手

『メイドインアビス』でリコを演じたアニメ声優は、富田美憂さんです。小学校4年生の頃に、「ヴァンパイア騎士」を見たのがきっかけで声優を目指しました。声優は、声だけで人を幸せにできる素晴らしい仕事だと感じたそうです。高校生の頃、ハスキーな自分の声にコンプレックスを持つようになります。人見知りの性格も重なって、人と話すのが億劫な時期もありました。

しかし、友人とカラオケに行ったときに、歌が上手で声も可愛いため声優に向いていると言われ、コンプレックスを個性だと思い始めます。そして、「2014声優アーティスト育成プログラム・セレクション」で、見事にグランプリを獲得しました。また、同時期に開催された第1回「アニ☆たん!」ではファイナリストとなり、6社にスカウトされアミューズに所属しています。

• 2015年：ご注文はうさぎですか??（同級生A役）
• 2016年：アイカツスターズ!（～2018年 虹野ゆめ役）
• 2017年：ひなこのーと（夏川くいな役）
• 2018年：京都寺町三条のホームズ（真城葵役）
• 2018年：となりの吸血鬼さん（ソフィー・トワイライト役）
• 2020年：ドロヘドロ（恵比寿役）
• 2021年：戦闘員、派遣します!（キサラギ＝アリス役）
• 2022年：むさしの!（寿能栽子役）
• 2022年：咲う アルスノトリア すんっ!（小アルベール役）

『メイドインアビス』の第10話で、リコが瀕死状態になり血まみれで体中が腫れていくシーンが、えぐすぎたという感想が上がっています。『メイドインアビス』は、グロテスクな部分もごまかしなく描写されているのが特徴です。特にアニメ版の場合は、カラーになるためさらに鮮明に視聴者に伝わり、衝撃を与えていました。だからこそ、『メイドインアビス』は独特の世界観を持ち、魅了されるファンが多いのでしょう。

『メイドインアビス』の物語の序盤は、リコの迂闊さや場の空気を読めない行動などに、イライラするという声もあります。リコの行動が原因で、周りの人が危険な目にあってしまうことも多いです。一方で、危なっかしいリコが、これからどのように成長していくのか、『メイドインアビス』を見るのが楽しみという人もいます。

『メイドインアビス』のリコは、地上近くではそれほど活躍することがありませんでした。しかし、地上から離れて深くなっていくほど、元気になり頭も冴えてきているように感じるという声があります。それは、出生時に死んでる状態だったリコが、アビスの何かの影響で、今も生きていることに関係しているのではという考察もありました。

『メイドインアビス』の主人公のリコは、腕を失いかけたり死にかけたりと何度もピンチに陥ります。しかし、明るくポジティブに生きているところに、好感が持てるという感想が上がっていました。時おり、明るさの中に影を落としている部分も見受けられ、リコの出生の経緯が背景にあるためではないかと考察する人もいます。『メイドインアビス』のリコは、ミステリアスなキャラだという声もありました。

『メイドインアビス』を見始めたとき、リコは憧れだけでアビスに潜って大丈夫なのかと思ったけれど、後半にいくほど逞しくなっているという感想が上がっています。

また、『メイドインアビス』の序盤は、リコがポンコツでレグが優秀だと思っていたら、後半にいくほど全然逆であったという感想もありました。リコのことを最初はイライラしていたけれど、『メイドインアビス』の物語が進むにつれて、大好きになったというファンも多いです。

『メイドインアビス』のリコは、母親のライザと父親のトーカの子供です。母親のライザがアビスに潜っているときに産気づき、出生場所は深海4層となります。オーゼンの立ち会いのもと出産をしますが、リコの出生時はすでに死んでる状態でした。

呪い除けの籠に死んでるリコを入れて地上に運んでいたら、いきなり泣き声を発します。リコは死んでる状態から蘇生をしたのでした。『メイドインアビス』を見るときは、リコの出生の背景にも注目すると、さらに深く楽しむことができるでしょう。