【チェンソーマン】デンジとアキの雪合戦シーンを考察！キャッチボールの意味とは？

「チェンソーマン」の雪合戦のエピソードは、早川アキが内に秘める思いや心情が描かれた、作中屈指の泣けるエピソードとして支持されています。一方、アキの壮絶な最期から、一部はトラウマ回とも評されています。以下では、「チェンソーマン」から、デンジとアキによる雪合戦のシーンを考察しました。その他、アキの最後のセリフ「キャッチボールがしたかった」の意味や、アキの知られざる過去などをネタバレ紹介します。

「チェンソーマン」は、2018年に「週刊少年ジャンプ」で連載が開始された藤本タツキ先生のダーク・ファンタジー漫画です。2022年7月からは、「少年ジャンプ＋」にて第二部「学園編」が開始され、単行本は2022年12月時点で計13巻が刊行されています。また、2022年10月からはアニメシリーズが開始され、米津玄師さんによるOP主題歌や、各話ごとに異なるアーティストを起用したED主題歌が注目を集めています。

漫画「チェンソーマン」は、第一部「公安編」と第二部「学園編」の二部構成となっています。公安編では、チェンソーの悪魔に変身できる能力を手に入れた少年デンジが、公安所属のデビルハンターとして活躍する姿を描いています。一方、学園編では女子高生・三鷹アサの視点で物語が展開されます。自身の肉体を乗っ取る悪魔からの解放を目指し、デビルハンター部としての活動やチェンソーマンとの戦いが注目されています。

父親の借金返済のために、デビルハンターで生計を立てる少年デンジでしたが、仕事を斡旋するヤクザに騙されて殺害されます。しかし、デンジの相棒でチェンソーの悪魔・ポチタと契約を交わしたことで、チェンソーマンとして復活します。ヤクザに取りついたゾンビの悪魔を撃退したデンジは、公安のマキマに導かれデビルハンターとなります。同時に、ある目的から自身の心臓を狙う刺客や悪魔との戦いに巻き込まれていきます。

公安対魔特異4課所属のデビルハンターで、髪を後頭部でまとめたちょんまげヘアが特徴です。過去に両親・弟を銃の悪魔に殺された経緯を持ち、家族の敵を討つべくデビルハンターに志願しました。契約悪魔は、物語開始時は狐と呪いの悪魔であったが、後に未来の悪魔と契約します。銃の悪魔討伐のためなら命を惜しまない強い信念を持ち、周囲には冷徹な印象を与えるも、内心では信頼できる仲間に対する情や優しさを秘めています。

チェンソーマン・雪合戦のシーンは、心の中で雪合戦をするアキと、現実世界で銃の魔人に対抗するチェンソーマンの壮絶な戦いを描いた回です。銃の魔人となって我を失ったアキの狂気や、苦渋の決断を迫られたデンジの覚悟など、ファンの涙を誘うエピソードとして知られています。以下では、「チェンソーマン」の雪合戦のシーンのあらすじや、アキが正気に戻るきっかけになったデンジの涙、アキの壮絶な最後をネタバレ紹介します。

デンジとアキの雪合戦のシーンは、「チェンソーマン」の単行本・9巻78話と79話にて描かれ、涙無しでは読めない感動のエピソードとも言われています。アキの視点ではデンジと雪合戦をしているように見えるも、その光景はアキの幻想にすぎませんでした。一方、現実世界では、銃の魔人となったアキの暴走により、一般市民も巻き込まれる大惨事となり、危機的状況を打開するべく、デンジは苦渋の決断を下しました。

デンジとパワーの監視役兼保護者となったアキは、最初こそ2人の奔放さに手を焼いたものの、共同生活を送るうちに家族のように思い始めます。そして、銃の悪魔討伐作戦には、2人を失いたくないとの思いから、2人の参加見送りを願い出ました。その後、マキマの能力によって銃の魔人となり、アキは翻弄されていきます。以下では、「チェンソーマン」から、アキとデンジの雪合戦のシーンのあらすじと結末を、ネタバレ紹介します。

支配の悪魔・マキマの策略にはまってしまい、銃の魔人として復活したアキは、さっそく早川家に向かいます。応対に出たデンジは、頭部から銃が突き出た異形の魔人や、彼が自分の名前を知っていることに気味悪さを覚えます。同時に嫌な予感を察し、パワーにベランダから逃げるように促し、自身はチェンソーマンに変身して銃の魔人と対峙します。激しい攻防戦が繰り広げられる中、デンジは銃の魔人の正体がアキではと推測します。

デンジの読みは当たっており、銃の悪魔討伐のことでマキマへ相談に向かったアキは、マキマの計画のために一度殺されました。その後、アキの遺体に銃の悪魔が憑依することで銃の魔人として復活し、デンジを倒すべく攻撃します。手当たり次第に攻撃を繰り出し、デンジの周辺は一般市民を巻き込む大惨事となりました。銃の魔人がアキだと信じられず、必死に呼びかけるデンジをよそに、アキは攻撃の手を緩めようとしません。

実は、アキの意識は彼の心の中にあり、デンジと雪合戦をして遊んでいるような感覚にありました。そのため、雪合戦をする光景が幻想だと気が付いておらず、アキが心の中で投げた雪玉は、現実世界では驚異的な破壊力を持つ砲弾として投げ込まれていました。デンジが必死にアキの暴走を止めようとするも、アキの勢いは止まりません。心の中に向いている意識が現実世界に向かれることもなく、デンジは苦戦を強いられます。

意識が混濁し、現実と幻想の境が曖昧になってしまったアキの暴走は激しさを増し、雪玉に見立てた砲弾が次々と放たれ、一般市民にも被害者が現れ始めます。アキを止めるべく立ち向かうデンジでしたが、銃の攻撃を受けて出血し、チェンソーマンの能力が弱まってしまいます。その時、近くにいた市民たちが自分の血の提供を申し出て、銃の魔人に唯一対抗できる手段として、チェンソーマンに自分たちの思いを託します。

銃の魔人の暴走を止めるには、本体であるアキを殺すことを意味するも、デンジは銃の魔人がアキであることを信じていませんでした。しかし、決断を先延ばしにすれば被害が大きくなってしまい、一般市民の被害者も増えてしまう、デンジは苦渋の決断を迫られます。そして、意を決して銃の魔人に立ち向かう覚悟を決め、チェンソーマンの能力を発揮します。

一方、意識が朦朧とするアキは、デンジと雪合戦をしていると思い込んでいました。しかし、アキを殺す覚悟を決め、彼に迫ってきたデンジの目には涙があふれていました。初めて見るデンジの涙にアキは驚き、彼の涙の意味を悟ると正気を取り戻します。そして、再び夢の中に戻って弟と再会した頃、現実世界ではチェンソーマンによってとどめを刺されていました。

初めて見たデンジの涙に驚いたアキは、ふと自分が一方的に雪玉をぶつけていたことに気が付き、自身の敗北を認めました。そして、気が付くと目の前からデンジが消えており、遠くから弟・タイヨウが駆け寄ってきます。自分は雪合戦ではなく、キャッチボールがしたかったと気が付き、タイヨウと約束していたキャッチボールをしました。

一方、現実世界では、チェンソーマンの手でアキの腹部が貫かれ、未来の悪魔が予言した通りの最後を迎えました。やむを得ない理由とはいえ、アキに手をかけたデンジは絶望のどん底に突き落とされ、マキマのシナリオ通りの展開となりました。

チェンソーマンと激戦を繰り広げたアキでしたが、デンジの思いが通じてようやく正気に戻り、チェンソーマンによって倒されました。また、死の直前に意味深なセリフを放っており、雪合戦は好きじゃない、キャッチボールがしたかったと放っています。アキの最後の言葉には、どんな意味が込められていたでしょう。以下では、チェンソーマン・早川アキのセリフから、雪合戦のシーンやキャッチボールの意味について考察しました。

銃の魔人と化したアキは、心の中でデンジと雪合戦で遊んでいましたが、デンジの涙によって我を取り戻し、本当は雪合戦が嫌いだったことを打ち明けています。その理由は、アキにとって雪合戦は、弟・両親が銃の悪魔に殺された悲劇を思い起こさせるものだからと推測されます。一方、雪合戦のシーンは、アキが一方的にしゃべり、雪だるまを投げつける姿が印象的で、この光景は少年だったアキと両親の関係を彷彿させます。

銃の悪魔が襲来する以前の早川家では、両親は病弱な弟・タイヨウの世話ばかりしており、長男のアキに対して手をかける余裕がありませんでした。しかし、まだ幼いアキは両親の気持ちを理解できず、弟ばかり面倒を見る両親に不満を募らせていました。いつも「お兄ちゃんだから」と1人遊びを促され、キャッチボールをしたいと言っても、両親にアキの気持ちは通じず、一緒に遊んでくれませんでした。

弟の面倒ばかりにみる両親とアキの関係は、アキの一方通行なコミュニケーションとも言え、一方的に雪玉を投げつける雪合戦は、過去の苦い記憶を思い起こさせるでしょう。また、雪合戦をしていると手が冷たくなり、この現象はチェンソーマンにおいて重要な意味を持っています。例えば、銃の魔人のアキを殺害したショックから、無気力と喪失感に襲われたデンジはうつ状態になり、手も冷たくなっていました。

そんなデンジに対してマキマは、身体が冷たいと気分まで落ち込んでしまうと慰めます。また、アキの過去でも、タイヨウとの雪合戦で手が冷たいというセリフが登場します。そこで、キャッチボールなら手が冷たくならないと、タイヨウにグローブを取りに行かせました。この2つのエピソードから、アキが雪合戦が嫌いな理由は、手が冷たくなることで、気分が落ち込んでしまうからとも考察できるでしょう。

銃の魔人になったことで我を失ったアキでしたが、デンジの涙によって現実世界へ意識を取り戻します。再びの夢の中に入り、その先でタイヨウの姿を見たことで、自分は雪合戦ではなく、キャッチボールがしたかったと言います。アキの言うキャッチボールとは、タイヨウと一緒にやることに加え、アキの一歩通行だった両親とのコミュニケーションも意味しているでしょう。

雪合戦は、雪玉を一方的に相手に投げつけ遊びで、しばらくすると手が冷たくなるし、勝ち負けも伴います。一方、キャッチボールは、お互いがボールを投げ合い・受け取るもので、しばしばコミュニケーションの例えにも使われています。アキが両親にキャッチボールをせがんだ理由も、弟にかかりきりの両親とコミュニケーションを取りたい、自分にも関心を向けてほしい、というアキの願望も意味しているでしょう。

また、キャッチボールはそれほど激しい運動ではないため、病弱なタイヨウでも無理のない範囲でできる遊びでもありました。雪合戦後、タイヨウにグローブを取らせに向かわせたアキの表情は、兄弟で遊べるうれしさに満ちていました。しかし、グローブを取りに行った直後に銃の悪魔が早川家を襲いました。そのため、兄弟でキャッチボールで遊ぶことができなくなりました。

この出来事はアキの心残りとなったと推測され、デンジに胸を貫かれ、意識が混濁する中でタイヨウを見たのもそのためでしょう。このように、アキの最後の言葉からは、家族とコミュニケーションを取りたかったという願望や、弟とキャッチボールをするという約束を果たせなかったことへの後悔が読み取れるでしょう。

銃の魔人となったアキが雪合戦の攻撃を止めた理由は、はじめてデンジの涙を見たからでした。アキの暴走を止めるにはアキを殺すしかない、それは彼を家族のように慕ってきたデンジにとって、苦渋の決断でした。また、アキにとってもデンジは弟同然であり、パワーのことも手のかかる妹のように思っていました。そして2人との共同生活は、少年時代にできなかった家族らしい生活を過ごすことができ、アキの幸せな日々となりました。

そのため、デンジの涙から何かを察し、雪合戦で一方的にデンジに雪玉を投げつけていたことに気が付きます。アキが雪合戦の攻撃を止めたことで、現実世界でも銃の魔人による攻撃が収まり、アキは敗北を宣言します。そして、現実世界ではデンジの手で胸を貫かれる壮絶な最期を迎えるも、別の世界に向かったアキはタイヨウと再会し、キャッチボールする約束をようやく果たしました。

早川アキは、少年時代に銃の悪魔によって家族を奪われた過去を持ち、後にデビルハンターを目指すきっかけになりました。復讐を遂げるためなら命も惜しない姿勢を見せるアキですが、少年時代の寂しい過去から、大切な人を失いたくない優しさを秘めています。以下では、「チェンソーマン」の銃の悪魔に関する事件で登場した、早川アキの壮絶な過去や家族との関係などを、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

「チェンソーマン」の単行本・2巻13話では、銃の悪魔が起こした大量虐殺について、マキマのセリフから言及されました。たった7分で約110万人ものの命を奪った銃の悪魔の脅威は、早川アキの家族にも襲い掛かり、アキの両親・弟の命が一瞬にして奪われました。また、この回ではアキと銃の悪魔の関係に加え、アキの知られざる過去もクローズアップされています。

銃の悪魔の事件前、アキは両親と弟の4人暮らしでしたが、弟が病弱だったことで、両親はタイヨウの面倒ばかり見ていました。そのため、アキはいつも1人で遊んでいることが多く、両親にキャッチボールがしたいとねだっても、一緒に遊んでくれませんでした。両親はタイヨウが元気になったらとなだめるも、そんなやりよりがたびたびあったのか、アキは両親に対して反発し、不安を募らせていきます。

父親とキャッチボールをしたかったアキでしたが、タイヨウから一緒に遊びたいとせがまれ、少しの間だけ外で遊ぶことにしました。雪合戦を始めたアキは、器用に雪玉を作っては投げるを繰り返すも、病弱のタイヨウは、少し雪に触っただけで手にしもやけが出来てしまい、うまく遊べません。見かねたアキは、キャッチボールなら手が冷たくならないと、グローブを取りに行かせます。

やっと兄弟でキャッチボールができることに胸を躍らせがら、タイヨウが出てくる時を待っていたアキでしたが、衝撃的な光景が彼の目に移ります。アキの目の前で、銃の悪魔の攻撃を受けた自宅は崩壊し、中にいた両親とグローブを取りに入ったタイヨウが亡くなってしまいます。一瞬にして家族を失ったアキは、銃の悪魔への復讐を決意し、公安のデビルハンターに志願しました。

そして、銃の魔人と化して暴れまわっている間、アキの心の中では雪合戦をする光景が広がり、童心に戻ったように心からデンジと雪合戦を楽しみます。また、タイヨウにかかりきりだった両親に対する不満も口にしており、当時の心境を吐露します。同時に、デンジとパワーと共同生活が始まったことで、毎日が楽しくなったと胸の内を明かしました。

当初は、上司からの命令でデンジとパワーの面倒を引き受け、2人の自由奔放さに手を焼いていました。しかし、2人との共同生活は、アキが少年時代にできなった家族との対話・コミュニケーションを実現させました。本当の家族では感じることができなかった日常の幸せを2人との交流から得ることができ、デンジとパワーを家族同然に大切に思うようになります。

早川アキの死は、彼の契約悪魔・未来の悪魔によって予言され、アキだけでなくデンジににとっても最悪な死に方となり、一部ではトラウマ回と評されています。一方、「チェンソーマン」の漫画の扉絵にアキの復活を示唆する伏線が見られ、第二部でアキが再登場する可能性も浮上しています。以下では、「チェンソーマン」から早川アキの死亡や、第二部「学園編」での復活の可能性について考察しました。

銃の悪魔討伐作戦にはデンジとパワーも参加が検討されていましたが、2人を危険にさらしたくないというアキの思いから、2人の参加は見送られました。一方、アメリカでは、支配の悪魔ことマキマの討伐が開始され、銃の悪魔による攻撃が開始します。天使の悪魔とバディを組んだアキは、マキマの使役となって戦いました。一度戦死したものの、銃の悪魔が憑りついたことで銃の魔人として復活を果たします。

一方、デンジとパワーは自宅におり、チャイムが鳴ると同時にマキマから連絡が入ります。その内容は、銃の悪魔が魔人となってデンジの家の前にいること、とりあえず戦ってほしいというものでした。マキマの冗談だろうと本気にしなかったデンジでしたが、ドアを開けると目の前には銃の魔人がいました。デンジの名前をつぶやきながら銃口を向けてくる魔人に、デンジは気味悪さを覚えます。

同時に、銃の悪魔が憑りついた遺体がアキだと感じるも、そうであってほしくない気持ちを抱えながら、アキを倒す決意を固めます。実は、これもマキマの策略であり、デンジにアキを殺害させることでポチタとの契約を破棄させ、チェンソーマンの力を手に入れることでした。ポチタとの契約内容は、デンジの夢を見ること、つまり普通の生活をすることでした。

しかし、苦しい境遇を生き抜いてきたデンジに絶望を与えることは難しいことであり、そこでデンジにデビルハンターという仕事と、アキ・パワーの共同生活を与え、デンジに普通を認識させます。そのうえで、家族同然であるアキをデンジが手にかけ、パワーも殺害することでデンジに家族を失った絶望を与えようと目論見ます。そして、マキマの計画は順調に進み、デンジは絶望に追いやられました。

また、アキの死は、彼が契約を交わした未来の悪魔からも予言され、アキの右目に住まわせることを要求します。その理由は、アキの死を見届けるためであり、後に現実となったアキの壮絶な死の伏線にもなりました。そして、銃の魔人となったアキは、家族のように大切にしていたデンジのチェンソーに貫かれて絶命し、それはデンジにとっても最悪な死に方となりました。

「チェンソーマン」では、悪魔は現実世界と地獄を行き交いながら転生することができ、デンジに倒されたマキマも、少女ナユタとして転生しています。一方、魔人の場合は、人間に憑いた悪魔に関して転生が可能であり、銃の悪魔としての復活はあり得るでしょう。また、「少年ジャンプ（2022年49号）」の第92話の巻頭カラーでは、デンジとアキ・パワーの姿と、2人の復活と再会を匂わせるキャッチコピーが記されました。

「チェンソーマン」の90話・91話にて、マキマに追い詰められたパワーは、あることを条件にデンジに血を分け与えました。その内容は、自分を見つけに来てほしいことで、第二部でのパワーの復活や現世への転生が示唆されています。また、92話の扉絵からはアキの姿も描かれていることから、アキの復活も予想されています。

しかし、アキは人間のため第二部での復活はあり得ないとも考えれています。一方、扉絵に描かれたアキは、アキ自身ではなく、彼にとりついた銃の悪魔の復活を意味しているとも見て取れます。魔人の場合は、悪魔に関しては転生があるため、何かしらの形でデンジに近づく展開もあるでしょう。

原作漫画のグロテスク描写の多さから、アニメ化は難しいとされてきた「チェンソーマン」は、2022年10月に待望のアニメシリーズが開始されました。SNSでは早くもアニメ・第2シリーズを期待する声も見られ、人気キャラの担当声優の発表も望まれています。以下では、「チェンソーマン」のアニメから、作中で少年時代が描かれた早川アキの幼少期の声優・村瀬歩さんのプロフィールや過去の出演作を紹介します。

早川アキの幼少期の声優・村瀬歩さんは、1988年生まれ、アメリカ合衆国出身の声優です。小学校時代までアメリカで過ごし、帰国後は高校時代までを愛知県で過ごしました。日本ナレーション演技研究所に入所し、2011年に声優デビューを果たしました。2014年に、アニメ「ハイキュー!!」でアニメ初主演を果たし、2016年には、第10回声優アワード新人男優賞に選ばれ、幅広い声域を生かして様々なキャラを演じ分けています。

声優・村瀬歩さんの主な出演作品は、アニメ「新世界」青沼瞬役、「怪盗ジョーカー」ジョーカー役、「ブラック・クローバー」ラック・ボルティア役、「あんさんぶるスターズ!」姫宮桃李役、「平家物語」平敦盛役等です。また、2023年に放送開始のアニメでは、「大雪海のカイナ」ヤオナ役、「おかしな転生」ペイストリー＝ミル＝モルテールン役、「ラグナクリムゾン」クリムゾン役等を演じる予定です。

早川アキの雪合戦は、シーンに込められた意味を深堀することで、アキの知られざる心情や思いを読み取ることができます。また、キャッチボールがしたかったというセリフからも、両親ともコミュニケーションを取りたかったアキの願望が込められているでしょう。以下では、「チェンソーマン」から、銃の魔人となったアキが心の中でデンジと共に遊んだ、雪合戦のシーンに関する感想や評価を紹介します。

銃の悪魔による大量虐殺のシーンで言及された早川アキの悲劇は、「チェンソーマン」の中でも悲しいエピソードに数えられます。兄弟で楽しく遊んでいた矢先に起きた銃の悪魔の襲来は、アキにとって辛い出来事になり、彼がデビルハンターに志願するきっかけになりました。このエピソードはアニメ版でも放送され、アキとタイヨウの雪合戦や、アキが家族を失ったシーンに泣いたとの感想も寄せられています。

「チェンソーマン」で登場した雪合戦は、早川アキの悲しい過去を象徴するものであり、雪合戦を見るとアキのエピソードや「チェンソーマン」を思い出すとの声も見られます。作中では、アキの回想シーンとチェンソーマンとの戦い登場したものの、雪合戦にはアキの心情や思いが込められていました。単なる雪合戦シーンと思いきや、その場面に隠された意味を考察すると、アキの知られざる苦悩や葛藤が読み取れるでしょう。

何度読み返しても悲しいとの感想が見られた早川アキの雪合戦のシーンは、その結末を知ったうえで見返しても、辛い・きついと感じることの声が多く寄せられています。もし、銃の悪魔さえ来なければ、タイヨウとキャッチボールする約束を果たせたものの、銃の悪魔によって実現できなくなりました。しかし、アキの最期のシーンにてようやく弟との約束を果たすことができ、アキの感動の結末も多くの涙を誘いました。

「チェンソーマン」の中でもっとも悲しいエピソードになったアキとデンジの雪合戦は、銃の悪魔の討伐のために苦渋の決断を迫られたデンジの苦悩も見どころです。アキの視点ではデンジと楽しく雪合戦をしているように見えるも、現実世界では悲惨な光景が広がっていました。最期はデンジの手で討たれたものの、そうせざるを得なかったデンジの苦悩は読者の涙を誘い、そのシーンを読むたびに泣いてしまうとの感想も見られます。

早川アキの雪合戦のエピソードには、様々な意味が込められていることから、考察しがいのある奥深いエピソードしても注目されています。一方、SNSではアキの壮絶すぎる最期から、「チェンソーマン」のトラウマ回・シーンとも評されており、アキファンは見せたくないとの声も寄せられています。また、原作の衝撃的なエピソードから、雪合戦恐怖症というワードも浮上し、「チェンソーマン」の怖い回としても注目されています。

「チェンソーマン」では、早川アキの死亡を示唆する伏線がいくつも張られており、アキの殉職が濃厚と予想されていました。そして、デンジとの雪合戦にて未来の悪魔の予言が的中する形で死亡するも、それまでの経緯がしんどいとの意見も見られます。また、あまりにもアキの死亡フラグの多いとの指摘もあり、アキに死んでほしくないとの切実な意見も多く寄せられ、雪合戦での壮絶な最期はアキファンの涙を誘いました。

早川アキの最後は、デンジにとっても最悪な死に方となってしまったものの、アキの最後のシーンは、誰よりも幸福なものだったとの意見も寄せられています。死の直前、自分が本当に求めていたことに気がつき、弟・タイヨウとの約束を果たすことができました。現実世界では、目を背けたくなるような醜く惨めな姿で絶命しましたが、アキの意識は夢の中にあり、そこでのアキは一番幸せそうな表情を浮かべていたでしょう。

「チェンソーマン」の雪合戦のシーンに込められた意味や、早川アキの最後、キャッチボールの意味について、あらすじネタバレを交えながら考察しました。早川アキにとって雪合戦は、両親と一方通行なコミュニケーションしかできなかった、少年時代の辛い過去を意味しているでしょう。一方、最後の夢の中で、弟とキャッチボールする約束を果たすことができたことは、壮絶な人生を送ってきた早川アキの救いとなったでしょう。