【ブルーロック】ジュリアン・ロキはフランスの超新星！能力やモデル選手は？

「ブルーロック」（BLUELOCK）は、原作：金城宗幸、作画：ノ村優介による日本のサッカー漫画です。講談社の週刊少年マガジンにて2018年35号より連載され、その後、講談社コミックスより単行本が出版されました。単行本は2022年7月現在20巻まで刊行され、累計発行部数は1000部の大台を突破しています。2021年5月には第45回講談社漫画賞・少年部門を受賞しています。

サッカーに青春を捧げる高校生たちの物語でありながら、部活動が中心となる通常の高校サッカー漫画とは異なる作風を持っている漫画「ブルーロック」。日本全国から集まった300名からなるFW選手たちによるデスマッチが描かれていくのです。求められるのはチームワークではなく、個人技の高さや熾烈なコンペを勝ち抜くエゴの強さです。こうした特徴から、ブルーロックは「史上最もイカれたサッカー漫画」と呼ばれています。

2022年には、講談社の別冊少年マガジン7月号よりスピンオフ作品「ブルーロック-EPISODE 凪-」の連載が開始されました。また、メディアミックス展開としてはテレビアニメが制作され、2022年10月9日よりテレビ朝日系列他にて放送予定となっています（全24話）。

FIFAワールドカップで日本代表がベスト16に進んだ2018年。日本フットボール連盟では、悲願のW杯優勝を叶えるため、プロジェクト・青い監獄が始動します。世界一のストライカー養成を目指す施設ブルーロックを建設。その後全国からユース層のFW300人を集め、生き残りをかけたデスゲームを行います。参加者の1人で無名の高校生FW・潔世一は、脱落の許されない厳しいルールの元、果敢にチャレンジしていきます。

ここからは、この記事のメインテーマであるジュリアン・ロキの話題に移っていきます。フランスの超新星と呼ばれるジュリアン・ロキですが、まずは彼のプロフィール、そしてモデルとなっている人物がいるのかどうかについて解説していきます。

ブルーロックのコーチ・絵心により、世界最強のトッププレイヤー5人が招待されます。その中の1人が、当記事の主役・ジュリアン・ロキです。短くカットした髪型と小麦色の肌が印象的な青年です。本作の主人公・潔世一との初対面では、自ら握手を求めるなど穏やかな性格を思わせます。しかし、一旦試合になると激しい闘争心が顕わになります。見たところでは、世一と同じくらいの身長で体つきも似ています。

実は、作中でジュリアン・ロキの詳しいプロフィールは明かされていません。現時点で判明していることを挙げると、彼の年齢は潔世一と同じ17歳、フランスのサッカークラブ「P・X・G」のエースで、フランス代表を務めています。17歳という若さでフランス代表ということからわかるように、ジュリアン・ロキはフランス期待の超新星なのです。

絵心が招いたトッププレイヤーたちは、主人公・潔世一たちのチームが三次選考に進んだ時に対戦相手として投入されます。ジュリアン・ロキを目の当たりにした潔世一は、その圧倒的な実力に驚愕します。

他のプレイヤーたちを寄せ付けないボール運びのスピードで、一瞬で潔世一のボールを奪います。そして凄まじい速度を伴うドリブルで世一を圧倒しました。その後、最終選考「新英雄大戦（ネオ・エゴイスト・リーグ）」において、ジュリアン・ロキはフランス棟の指導者として参加します。

ブルーロックの登場人物には実在の選手がモデルとなっていることが少なからずありますが、ジュリアン・ロキの場合にははたしてモデルとなっている人物がいるのでしょうか？

巷ではジュリアン・ロキのモデルは、フランス代表のキリアン・エンバぺ選手ではないかと言われています。見た目の雰囲気やサッカーのスタイルが似ていることがキリアン・エンバぺモデル説の根拠となっているようです。それでは、ロキのモデルと言われているキリアン・エンバぺがどのような選手なのか、詳しく見ていきましょう。

ロキのモデルと噂されるキリアン・エンバペ・ロタン（Kylian Mbappé Lottin）は、プロサッカーリーグ「リーグ・アン」のパリ・サンジェルマンFCに所属するフランス代表選手で、ロキと同じFWです。彼は、2015年弱冠16歳でリーグ・アンの「モナコ」に入団しプロデビューを果たします。デビューの翌シーズンにはチームのリーグ・アン優勝に貢献し、年間最優秀若手選手賞およびゴールデンボーイ賞に輝きました。

2018年には、モナコのライバルチームであるパリ・サンジェルマンFCに移籍しますが、10代選手では過去最高額となる移籍金1億8千万ユーロ（当時の為替相場で約230億円）が話題となりました。同FCでは、リーグ・アンでの4回優勝、クープ・ドゥ・フランスでの3回優勝の立役者となり、リーグ・アン年間最優秀選手賞3回、4シーズン連続得点王の栄誉に輝いています。

2017年18歳でフランス代表選手としてフル試合に出場したキリアン・エンバぺ。翌2018年のFIFAワールドカップ出場時に初得点を挙げますが、これはフランス・サッカーのワールドカップ・最年少得点記録を塗り替える偉業となります。

さらに決勝戦でも得点を挙げますが、10代の選手としては「サッカーの神様」ペレに次ぐ史上2人目の快挙となります。決勝戦の得点を含め大会全体では4得点を上げフランス優勝に貢献したことにより、キリアン・エンバぺはW杯での最優秀若手選手賞とフランス年間最優秀選手賞に選ばれました。ブルーロックでのジュリアン・ロキの活躍は、モデルと言われるエンバぺを彷彿とさせると言われています。

ここからは、ブルーロックに登場するジュリアン・ロキの能力や実力について検証していきます。神速神童（ゴッドスプリンター）と呼ばれるジュリアン・ロキには、具体的にどのような能力があり、どのようなシーンでその実力が発揮されたのでしょうか？

世界選抜戦で初登場したジュリアン・ロキは、潔世一たちに圧倒的な実力差を見せつけるとともに、世一たちの実力を見極めようとします。ボールを奪ったジュリアン・ロキは、世一の突進を容易くかわすと、迫ってくる蜂楽廻や時光青志、蟻生十兵衛といったチームが誇る俊英たちをドリブルで抜いていきます。最後は、ジュリアン・ロキの前に出ようとした糸師凛をかわし、何と1人で5人抜きをやってのけたのです。

他を寄せ付けない人並外れたスピードを持つジュリアン・ロキ。あっという間に相手との距離を詰めていき、気づくとボールをカットし奪っています。その後に繰り出される驚異的なドリブルのスピードは、潔世一には手も足も出せないレベルです。現時点で判明しているジュリアン・ロキの能力はこのスピードと次に述べるドリブル技術が主ですが、今後の展開で彼のより高い潜在能力が発揮される場面があるかも知れません。

続いて紹介するジュリアン・ロキの能力は、パスの精度の高さです。世界選抜戦では、蟻生十兵衛の頭上をはるかに超える高いパスを放っています。しかもそのパスが、前方を走るダダ・シウバの動線上に寸分も違えることなくピタリと落ちるのです。ジュリアン・ロキのパスの能力がチームの得点力向上に大きく貢献する典型的なシーンと言われています。

続いて、ブルーロックのジュリアン・ロキの性格について解説していきます。ジュリアン・ロキの性格を語るのに好適なシーンがありますので、まずはその場面の説明からになります。

ジュリアン・ロキが初めて潔世一たちの前に姿を現した三次予選でのこと。試合場に到着した潔世一たちブルーロックのチームを世界選抜のチームが迎えます。すると、トッププレイヤーのブラジル代表選手ダダ・シウバとイングランド代表選手アダム・ブレイクの2人が日本チームにちょっかいを出します。バカにしたしぐさを見せたかと思うと酷い暴言を口にします。

我慢できずに2人に詰め寄った糸師凛に対し、スペイン代表のレオナルド・ルナが止めを刺します。「ブルーロックの選手たちでは到底世界一にはなれない、できもしない事に自分を追い込む日本人はマゾではないのか」という意味のことを言いあざ笑いました。その時です。ジュリアン・ロキが2人の間に割って入ったのです。レオナルド・ルナを制すると彼に注意を与えます。

そして、潔世一たちに丁寧に謝罪。彼らは身勝手なお調子者だけど悪気はないと釈明し、「いい試合をしましょう」と世一に握手を求めました。世一は、ジュリアン・ロキの礼儀正しい態度に深く感銘を受けます。17歳と年齢は若いのですが、年上の他のトッププレイヤーたちよりも紳士的で大人な対応をするジュリアン・ロキ。サッカーの技術だけでなく人間的にも別格な雰囲気を漂わせているようです。

潔世一に「いい試合をしましょう」と言って握手を求めてきたジュリアン・ロキ。大事な試合を前に、格下とはいえ敵の面前で見せる余裕ある表情。この時、世一はジュリアンに揺るぎない自信がみなぎっているのを感じます。

いよいよ世界選抜戦の試合が開始されます。すぐさまジュリアンは恐るべき実力を発揮し、ブルーロックのレギュラーメンバーに付け入るスキを与えません。ジュリアンには試合をするまでもなく、勝利を確信する強い自信があったのです。ジュリアン・ロキは揺るぎない自信家の性格を持っていると言えるでしょう。

ここからは、ジュリアン・ロキの活躍や再登場シーンについてネタバレありで解説していきます。最初は世界選抜チームの一員として三次選考に登場したシーンからになります。

ブルーロックの二次選考を突破した潔世一は、実力者の蜂楽廻や時光青志、蟻生十兵衛、そして糸師凛とチームを組み、三次選考に進みます。対戦相手は、絵心甚八コーチが招いた5人からなる世界選抜のトッププレイヤーたちでした。ジュリアン・ロキはこの5人の中の1人として登場し、驚異的なスピードを武器に潔世一たちの前に立ちはだかったのです。

三次選考に進んだ潔世一は、世界選抜チームとの対戦でジュリアン・ロキと直接対決します。同年齢でライバル心を燃やす世一に対し、ジュリアン・ロキは「君の間合いでは隙だらけだ」と切り捨てます。

その直後の事でした。ジュリアン・ロキは物凄いスピードでドリブルを始め、またたく間に世一を追い越していきます。驚異的な初速を世一に見せつけたのです。世一を抜き去った後も、ロキはスピードを落とすことなく爆走を続けます。ロキのドリブルはスピードだけでなく、特筆すべきは歩幅の大きさです。ワンストライドの大きなロキのドリブルは、誰1人として寄せ付けなかったのです。

神業ともいえるドリブルを披露するジュリアン・ロキに対し、ブルーロックのトップランカー、糸師凛が食い下がります。ロキの走行ルートのわかりやすさを指摘した凜は、果敢にもロキの持つボールのカットを試みたのです。

ところが、凜のこうした挑発にもロキは微塵も動じる様子を見せません。凜の指摘に対し、走行ルートを見極められたとしても自分はそれをものともしないスピードを持っていると豪語します。その言葉通り、ロキはドリブルのスピードを一段と加速します。まさに神速神童の面目躍如の瞬間が現れました。

ジュリアン・ロキは、神速ドリブルを維持したままゴールを狙います。そしてロキの放ったシュートは、見事ゴールに突き刺さりネットを揺らしました。世界選抜にとって初得点となるゴールです。青い監獄チーム随一の凜をいとも簡単に抜き去るなど、ジュリアン・ロキは潔世一たちに世界レベルの実力の違いを見せつけました。

結局、ジュリアン・ロキたち世界選抜チームは、ブルーロックの青い監獄選抜チームに5対1という危なげないスコアで完勝します。世界の頂点に立つプレイヤーたちの実力を痛感する潔世一たちでしたが、さらに衝撃的な事実が知らされます。ジュリアン・ロキたち世界選抜チームは、試合を通じてブルーロックのチームを査定していたのです。ロキは、この試合がU‐20W杯日本代表メンバーの選考を兼ねていたことを告げました。

ジュリアン・ロキは、漫画ブルーロックのフェーズ2の段階で再登場します。登場までの経緯は以下の通りです。潔世一たちブルーロックチームはU20との試合に勝利します。その後、絵心コーチはさらなるチーム強化を図るため、プロジェクトのフェーズ2への移行を宣言します。

試合後の休息もそこそこに、世一たちはトレーニング施設へと戻っていくと、すぐにU20の選手たちも合流します。全員がそろったところで絵心は、欧州5大リーグとの試合、いわゆる新英雄大戦を命じたのです。ちなみに欧州5大リーグとは、ドイツ・イタリア・イングランド・スペインそしてフランスのチームのことを言います。

絵心コーチは、新英雄大戦で戦うためには、まず欧州5大リーグのチーム内に入って練習することが必要だと教えます。その上で、ブルーロックのメンバーにどのチームに入るのか選択するように命じました。絵心は最初にフランスチームを皆に紹介するのですが、何とそこにはあのジュリアン・ロキの姿がありました。ロキは、フランスチームの指導者として参加していたのです。

各チーム指導者とブルーロックメンバーとの顔合わせが行われます。指導者たちはこれから行うトレーニングでメンバーの実力を見極めレギュラーを決定すると伝えます。その上でリーグ戦を行い、勝ち抜いた者を日本代表選手に選定するとも。また、特別ルールにより指導者も3分間だけストライカーとして試合に出場できる旨を説明。こうしてロキは、指導者でありながらストライカーとして試合に出場することになったのです。

さっそくジュリアン・ロキによる指導が始まります。彼はフランスチームを選んだ選手たちを指導するのですが、その中には潔の好敵手である糸師凛や士道龍聖など実力派が名を連ねていました。しかし、ブルーロックの作中ではジュリアン・ロキの指導の様子は描かれていません。

優秀な選手が必ずしも優秀なコーチ・指導者になれるとは限らないと言われますが、天才ストライカー、ジュリアン・ロキの指導力はどうなのでしょうか？糸師凛や士道龍聖の今後どのように成長していくのか、ジュリアン・ロキの指導力にかかっているのかも知れません。

ここまで漫画「ブルーロック」のトッププレイヤー、ジュリアン・ロキ特集をお届けしてきましたが、最後にジュリアン・ロキに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介する感想・評価は、ジュリアン・ロキのファンと思われる方のツイートからです。ブルーロックでは描かれていないロキの人生を知りたいとのことで、彼を主人公にしたスピンオフ作品を希望していました。

穏やかな性格で、世界選抜チームの中では唯一と言ってもよい紳士的な対応をするジュリアン・ロキ。しかし、一旦試合になると形相が変わり、別人のように攻撃的な表情になるという声が多いようです。このツイートではそんなジュリアン・ロキを「攻めの顔」と表現していました。

最後に紹介するジュリアン・ロキに関する感想・評価は、ブルーロックで一番気になっているのがジュリアン・ロキの立ち位置と言う方のツイートからです。他の登場人物との比較から作中でのポジションを探ろうとしていましたが、マスター（指導者）をしていることからわからなくなってしまったようです。結論は想像以上の化け物ということでした。

ここまで「ブルーロックのジュリアン・ロキはフランスの超新星！」と題して、世界選抜で活躍するジュリアン・ロキの能力やモデルとなった選手などの情報をお届けしてきました。いかがでしたか？

ブルーロックの主人公・潔世一と同じ17歳で、礼儀正しく落ち着いた対応で大人びた印象を与えるフランス代表のストライカー、ジュリアン・ロキ。実在のフランス代表選手キリアン・エンバペをモデルとしていると言われています。神速神童の名を欲しいままにし、圧倒的なスピードや精度の高いパスを武器に潔世一たち日本のストライカーたちを圧倒します。

特に誰ひとり寄せ付けないドリブルは圧巻で、ブルーロックの青い監獄チームの誇る俊英、世一をはじめ蜂楽廻や時光青志、蟻生十兵衛、そして前に出てジュリアン・ロキを阻止しようとした糸師凛を抜き去った5人抜きは見ごたえがあったのではないでしょうか？ジュリアン・ロキの猛進は止まるところを知らず、神速ドリブルを維持したまま世界選抜チームの初得点となるゴールを決めます。

結局世界選抜チームは、潔世一たちのチームを5対1のスコアで破るのですが、ジュリアン・ロキの果たした役割はとても大きかったと言えそうです。その後ロキは、絵心コーチの用意したプロジェクト・フェーズ2で再登場します。フランスチームの指導者としての参加でしたが、作中では指導の様子は描かれていません。彼の指導力は糸師凛や士道龍聖の成長に現れてくるのかも知れません。今後のブルーロックの展開に期待しましょう。