【ゴールデンカムイ】アシリパと杉元はその後結婚?相棒から恋愛に変化した経緯は?

『ゴールデンカムイ』の主要登場人物であり、相棒という関係だったアシリパと杉元。最終回の展開から、2人が結婚したのではないか、と想像する読者は少なくありません。作品内では言及されていませんが、読者の想像通り、アシリパと杉元が結婚した可能性はあるのでしょうか。そもそも、2人の間に相手のことを好きだと仄めかす描写、恋心についての描写はあったのでしょうか。ここでは、杉元とアシリパの恋愛カップリング「杉リパ」の可能性について見ていきます。

【ゴールデンカムイ】アシリパと杉元はその後結婚?相棒から恋愛に変化した経緯は?のイメージ

目次

  1. アシリパと杉元(杉リパ)とは?
  2. アシリパと杉元はその後結婚?子どもはいる?
  3. アシリパと杉元の関係をネタバレ!相棒から恋愛に変化?
  4. アシリパの父親と母親は?目的を考察
  5. アシリパの変顔やモデル
  6. アシリパさん見ないでのシーンをネタバレ
  7. アシリパと杉元に関する感想や評価
  8. アシリパと杉元の結婚まとめ

アシリパと杉元(杉リパ)とは?

杉リパとは、『ゴールデンカムイ』に登場する主要キャラクター、杉元佐一とアシリパを指す言葉。そして、2人のカップリングを指す言葉でもあります。ここでは、最終回のその後で結婚したという考察がされている杉リパについて紹介。杉リパが相棒関係から恋愛関係に発展するような描写があったのか、2人が互いのことを好きで、尚且つそれが恋心からくるものだったとわかる描写があるのか、などを見ていきます。

ここで紹介するのはあくまで考察や可能性であり、原作後のエンディングがどうだったのかを確定するものではありません。原作後の杉元とアシリパの関係については読者の想像に委ねられていますので、その点はあらかじめご了承下さい。それでは、杉元とアシリパについて見ていく前に、まずは『ゴールデンカムイ』の基本情報から押さえておきましょう。

ゴールデンカムイの作品情報

ゴールデンカムイの概要

『ゴールデンカムイ』は、野田サトルが『週刊ヤングジャンプ』で連載していた漫画作品。明治末期の北海道・樺太を舞台に、主人公たちがアイヌの金塊を巡る謎と戦いに挑むサバイバルバトル漫画です。2018年4月にテレビアニメ化されました。

ゴールデンカムイのあらすじ

大金が必要なため、北海道に砂金を採りにやってきた元軍人の杉元佐一。彼はある男から、アイヌの金塊に関する噂を教えられます。網走監獄にアイヌから金塊を強奪した男が投獄されており、彼は同じ独房の囚人たちの体に金塊の在り処を示す暗号を刺青として彫り込みました。

刺青の囚人たちは脱獄し、今もどこかに潜伏しているというのです。その噂話が真実であることを知った杉元は、アイヌの少女アシリパとコンビを組み、金塊争奪戦に関わっていくことになります。

アシリパのプロフィール

アシリパは『ゴールデンカムイ』のヒロイン。正式な表記は「アシㇼパ」と「リ」が小書きですが、ここではアシリパで統一します。アシリパは、主人公の杉元佐一がヒグマに襲われた際に彼を助けたアイヌの少女。年齢は10代前半で、アシリパという名前の意味は「新しい年」を意味します。父親はポーランド人と樺太アイヌの混血であるウイルク、母親は北海道アイヌのリラッテ。

幼名はエカシオトンプイで「祖父の尻の穴」という意味です。戸籍上の和名は小蝶辺明日子。生まれてすぐに母親を病気で亡くしており、父親から狩猟の知識などを学んで生活していました。アイヌの娘として得た知識・経験を活かして杉元に北海道の自然やアイヌ文化をわかりやすく伝える聡明な少女で、年齢の割に落ち着いていて勇気もあります。

アイヌ文化を大切にしながらも柔軟な思考をしており、「新しい時代のアイヌの女」として、一部の古い因習については無理に守る必要はないと考えています。主な装備は弓とトリカブトなどを使った毒矢、小刀のマキリ。透き通った肌と青い瞳を持つ美少女ですが、時折とんでもない顔芸をしてみせます。とても勇敢で逞しいため、ヒロインではなく杉元とのW主人公だと見ている人も多くいます。

アシリパは料理が上手で、美味しいものを食べることが大好き。特に好きなのは動物の脳みそです。その他にお気に入りとなったのが、味噌。当初は味噌を「オソマ(うんこ)」だと思い、それを好む杉元を信じられないような目で見ていましたが、一度食べてしまってからはすっかりその美味しさにハマり、好物になってしまいました。アシリパが作る料理のシーン、彼女の食事シーンは『ゴールデンカムイ』の見所の1つになっています。

ゴールデンカムイ公式サイト

アシリパと杉元はその後結婚?子どもはいる?

アシリパと杉元は結婚していないといわれる理由

アシリパと杉元はその後結婚?子どもはいる?についての考察その1、アシリパと杉元は結婚していないといわれる理由。『ゴールデンカムイ』作中、アシリパから杉元への恋愛的な好意は示唆されていますが、杉元からアシリパへの恋愛的な好意に関する描写はありません。2人の関係は相棒であり、今後もそうであることが自然であると考えている人たちは、アシリパと杉元は結婚していないと認識しているようです。

『ゴールデンカムイ』におけるアシリパと杉元の相棒関係は、ファンの間では一種の聖域のようなもの。作者も2人の相棒という関係をとても丁寧に描いており、だからこそ最後の最後で男女の関係に落ち着かせることはないのではないか、という意見もあるようです。以上、アシリパと杉元はその後結婚?子どもはいる?についての考察その1でした。

アシリパと杉元は結婚しているといわれる理由

アシリパと杉元はその後結婚?子どもはいる?についての考察その2、アシリパと杉元は結婚しているといわれる理由。杉元の好きな人は親友の妻になった幼なじみの梅子で、杉元は彼女のために金塊争奪戦に参戦しました。しかし、全てが終わって梅子のもとへ帰ってきたはずの杉元は、そのまま彼女の傍で生きるのではなく、自分が幸せになれそうな場所としてアシリパと共に北海道へ帰ることを決めます。

アシリパと杉元が結婚していると考えている人の多くは、この言葉こそが杉元からアシリパへのプロポーズであると認識しているようです。杉元のほうはともかく、アシリパは杉元に対して淡い想いを抱いているようでした。将来的に、大人になったアシリパの傍に杉元が伴侶として寄り添ってくれていたら、と望むファンは少なくなかったようです。以上、アシリパと杉元はその後結婚?子どもはいる?についての考察その2でした。

アシリパと杉元に子どもがいる?

アシリパと杉元はその後結婚?子どもはいる?についての考察その3、アシリパと杉元に子どもがいる?アシリパと杉元の間に子どもがいる、という噂が一部ファンの間で流れていたようですが、そのような事実はありません。そもそも『ゴールデンカムイ』作中でアシリパと杉元が最終的に結ばれたという事実そのものがないため、子どもができるはずもないのです。

アシリパと杉元が結ばれることを望んでいる一部の人たちの想像を垣間見た人たちが、早とちりで2人の間に子どもがいる、と勘違いしてしまい、噂として流れた可能性が高いです。原作の情報とファンの想像が交錯してしまうことはSNS社会ではよくあることなので、正しい情報を得られるように注意しておきましょう。以上、アシリパと杉元はその後結婚?子どもはいる?についての考察その3でした。

アシリパと杉元の年齢差

アシリパと杉元はその後結婚?子どもはいる?についての考察その4、アシリパと杉元の年齢差。アシリパと杉元の年齢ははっきりとしていません。しかし、アシリパの年齢は恐らく12歳頃だと言われており、杉元の年齢は20代前半だと言われています。そのため、10歳以上年が離れていることはほぼ確定であるようです。以上、アシリパと杉元はその後結婚?子どもはいる?についての考察その4でした。

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アシリパと杉元の関係をネタバレ!相棒から恋愛に変化?

ネタバレ①アシリパと杉元の出会い

アシリパと杉元の関係をネタバレ!相棒から恋愛に変化?その1、アシリパと杉元の出会い。幼なじみの目の治療費を得るため、北海道の川で砂金採りをしていた主人公の杉元佐一。彼はある男から、アイヌの隠し金塊と、その金塊への手がかりを刺青としてその身に刻んだ脱獄囚たちの話を教えられます。実は、杉元に金塊の話をしたその男こそ、体に金塊の手がかりを刻んだ脱獄囚の1人でした。

脱獄囚の男は杉元の前から逃げ出すのですが、逃げた先でヒグマと遭遇し、殺されてしまいます。重要な手がかりが刻まれた体をヒグマに喰い荒らされるわけにはいかない杉元は、男の遺体を背負ってその場を離れようとしました。しかし、すぐにヒグマが現れて、杉元に襲いかかります。杉元がヒグマの攻撃を受けることを覚悟したそのとき現れたのが、アイヌの少女アシリパでした。

彼女は間一髪のところでヒグマに毒矢を打ち込み、瞬く間にヒグマを倒します。こうして、杉元の命は救われました。これが、杉元とアシリパの出会いです。この出来事をきっかけに、アシリパと杉元は共にアイヌの金塊を巡る事件に巻き込まれていくことになります。以上、アシリパと杉元の関係をネタバレ!相棒から恋愛に変化?その1、アシリパと杉元の出会いについてでした。

ネタバレ②アシリパと杉元は相棒になる

アシリパと杉元の関係をネタバレ!相棒から恋愛に変化?その2、アシリパと杉元は相棒になる。ヒグマに襲われたところをアシリパに救われた杉元でしたが、問題が解決したわけではありませんでした。アシリパが倒したヒグマの腹を割いて胃袋を確認してみると、中身は空っぽ。つまり、刺青の男を喰い殺したヒグマは別のヒグマなのです。ヒグマは一度手に入れた食料を手放したりはしません。

杉元が遺体を持って移動すれば、それをどこまでも追いかけて襲ってくるでしょう。しかも、杉元を追ってくるヒグマは冬籠りできなくて気が立っている危険極まりないヒグマです。アシリパは遺体を置いていくことを杉元に勧めますが、杉元は事情を話してそれを断りました。杉元の話を聞いたアシリパは、疑うことなくあっさりとアイヌの金塊の話を受け入れます。

実は彼女の父は、金塊を移送している最中に襲われて殺害されたアイヌの1人だったのです。2人はとにかく追ってくるヒグマを倒すため、手を組むことになりました。北海道の自然に詳しいアシリパの知識を頼りに、杉元はヒグマを倒すことに成功します。

倒したヒグマを前に、杉元はアシリパに金塊探しを手伝ってほしいと依頼しました。金塊を見つけることは、アシリパの父の仇討ちにも繋がります。手を汚すことは自分がするから、知恵だけ貸してほしい。そんな杉元の言葉をアシリパは受け入れ、2人は相棒として行動を共にするようになりました。以上、アシリパと杉元の関係をネタバレ!相棒から恋愛に変化?その2、アシリパと杉元は相棒になるについてでした。

ネタバレ③アシリパを「さん」付けする杉元

アシリパと杉元の関係をネタバレ!相棒から恋愛に変化?その3、アシリパを「さん」付けする杉元。アシリパは杉元のことを「杉元」と呼びますが、杉元はアシリパのことを「アシリパさん」とさん付けで呼びます。この呼び方は、物語の最初から最後までずっと変わりません。そのため読者もアシリパのことを「アシリパ」では「アシリパさん」と呼ぶ人が多いです。

アシリパと杉元の間には年の差があり、杉元のほうがずっと年上です。それなのに、杉元は子どもであるアシリパに敬称をつけて呼びます。これは、杉元がアシリパに年齢や性別、民族に関係なく敬意を抱いていることを示しています。杉元はアシリパに命を救われ、そのあともずっと彼女の豊富な知識に助けられてきました。杉元は1人の人間として、アシリパのことを尊敬しているのです。

杉元のアシリパに対する呼び方だけで、杉元がアシリパを対等な相棒として見ているということ、杉元が人を差別しない真っ直ぐな人間であることが表されています。何よりアシリパに対する敬称は、作者がアイヌ文化そのものに敬意を払っているという証明でもあると考えられています。以上、アシリパと杉元の関係をネタバレ!相棒から恋愛に変化?その3、アシリパを「さん」付けする杉元についてでした。

ネタバレ④アシリパは杉元のことが好きになり始める

アシリパと杉元の関係をネタバレ!相棒から恋愛に変化?その4、アシリパは杉元のことが好きになり始める。相棒として行動を共にするようになった杉リパ。アシリパは一緒にいるうちに、杉元を好きになり始めたようです。『ゴールデンカムイ』は恋愛要素が少ないため、アシリパの恋心が仄めかされる場面は多くありません。

そもそも「好き」だとか「愛している」だとか直接的な言葉を彼女が言ったり思ったりしたわけではありませんが、彼女の言動から、杉元への想いは十分に汲み取れるようになっています。

例えば、アシリパの祖母が杉元にアイヌ語で「アシリパを嫁にもらってほしい」と言ったときは照れてその言葉を杉元には伝えずにいましたし、杉元が想い人のために金塊を探していると知ったときは、これ以上その話を聞きたくなかったのか、別の話に切り替えています。また、女性が杉元に興味を示すと、杉元の悪口を言って興味を失わせようとし、しかも杉元と一緒なら地獄へと堕ちる覚悟も決めていました。

アシリパが見せる年頃の少女らしい淡い恋心と、大人びた強い愛情は、彼女が杉元のために動く原動力の1つとなっています。ただし注意が必要なのは、アシリパが杉元のことを好きでも、作中における2人の関係性の根幹は恋愛関係ではなく信頼関係であるという点です。以上、アシリパと杉元の関係をネタバレ!相棒から恋愛に変化?その4、アシリパは杉元のことが好きになり始めるについてでした。

ネタバレ⑤アシリパの祖母も二人を応援

アシリパと杉元の関係をネタバレ!相棒から恋愛に変化?その5、アシリパの祖母も二人を応援。とある事情から仔熊を保護することになった杉元は、仔熊を預けるため、アシリパが生まれ育ったコタン(集落)を訪れました。そこで杉元はアシリパのフチ(祖母)と出会います。

フチはアシリパのことを大切にしており、アイヌの女の仕事である裁縫などができないため、アイヌの男に嫁げないアシリパのことをとても心配していました。フチはアシリパが連れてきた杉元を気に入ったようで、彼に「アシリパを嫁にもらってほしい」とアイヌ語で告げます。杉元はアイヌ語がわからず、またその場にいたアシリパは照れてその言葉を訳さなかったため、杉元がフチの言葉を理解することはありませんでした。

その後、さらにフチは杉元に「アシリパとずっと一緒にいてやってほしい」とやはりアイヌ語で告げます。アイヌ語がわからずとも、フチがアシリパのことをとても大切に思っていることは杉元にも伝わりました。しかし杉元は「大切だからこそ危険なことに巻き込まないで欲しい」と思われているのだと解釈し、アシリパをコタンに置いて1人で金塊争奪戦に戻っていくことになります。

フチが2人のことを応援していることは確かですが、杉元と直接会話をすることができず、また間に入るアシリパがいつもフチの言葉を正確に翻訳するわけではないため、フチの応援が杉元にきちんと伝わることは難しいことでした。以上、アシリパと杉元の関係をネタバレ!相棒から恋愛に変化?その5、アシリパの祖母も二人を応援についてでした。

ネタバレ⑥杉元のアシリパへの思いは恋心?

アシリパと杉元の関係をネタバレ!相棒から恋愛に変化?その6、杉元のアシリパへの思いは恋心?アシリパが杉元を好きで、彼に恋心を抱き始めたことは先に触れました。では、杉元のほうはアシリパに恋心を抱いていたのでしょうか。結論から言うと、杉元がアシリパに恋心を抱いているという描写はありません。杉元はアシリパのことが好きですし、彼女のことをとても大切にしています。

しかしそれはアシリパと同じ恋心ではない、というのが多くのファンの見解です。年齢が離れているので、少なくとも物語本編中は恋心を抱くことはない、と考えられています。杉リパの年齢が離れているため、倫理的に杉元がアシリパに恋心を抱くところが想像ができない、という人も多いです。

杉リパファンの間でも、アシリパの恋心が報われてほしいと願いながら、杉元の情は恋心とは違うものであってほしい、という複雑な声が上がっています。以上、アシリパと杉元の関係をネタバレ!相棒から恋愛に変化?その6、杉元のアシリパへの思いは恋心?についてでした。

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アシリパの父親と母親は?目的を考察

アシリパの父親の正体と目的

アシリパの父親ウイルクは、アイヌの軍資金として集められた金塊を移送中、「のっぺら坊」なる謎の人物に襲われて殺害されたアイヌのうちの1人だと言われていました。網走監獄でまだ生きているであろう金塊強奪犯・のっぺら坊について知り、父の敵を討つことこそ、アシリパの目的です。ところが、後にそもそも当初信じられていたこの情報が誤りだということが明らかになりました。

実は、ウイルクは殺害されておらず、父の敵だと思っていたのっぺら坊こそが、ウイルク本人だったのです。ウイルクは元々、少数民族の存続のためにロシアで活動していたテロリストでした。ロシア皇帝の暗殺という大事件を起こしたグループのリーダーだったのです。彼はロシアからの追っ手を撒き、さらにアイヌの金塊を横取りして自分たちの軍資金にするため、北海道にやってきました。

しかし、北海道でアイヌや自然と関わっていく中で目的を変え、北海道を日本から独立させるために金塊を必要とするようになります。ウイルクが手に入れた金塊を託そうとしたのは、娘のアシリパでした。ウイルクは、アシリパがアイヌを中心とした北海道独立運動のリーダーとなることを望んでいたのです。ウイルクがアシリパに自然の中でのサバイバル術を叩き込んだのは、この目的のためでもありました。

ウイルクがのっぺら坊と呼ばれるようになったのは、金塊強奪事件の際に自分の顔の皮を剥ぎ、他のアイヌの遺体の中に紛れ込ませることで死んだと偽装したため。のっぺら坊として網走監獄に入ったウイルクは、外にいるアシリパに金塊のことを伝えるため、囚人たちの体に刺青を彫ったのでした。

アシリパの母親の正体

アシリパの母親リラッテは、北海道アイヌの女性。彼女はアシリパを産んですぐに病気で亡くなりました。アシリパの父親ウイルクとは小樽で知り合ったそうです。リラッテは明るく活発で、ウイルク曰く「晴れの日みたいなひと」だったそうです。原作コミックスの第206話にリラッテが登場していますが、食事をして「ヒンナヒンナ」する様子や変顔は、アシリパとそっくりです。

リラッテはウイルクに、アイヌ語の名前を与えました。ウイルクという名前は元々ポーランド語で「狼」を意味しているのですが、それを知ったリラッテはアイヌ語で「狼に追いつく」を意味する「ホロケウオシコニ」(シは小文字)という名前を与えています。

この名はウイルクとリラッテとアシリパしか知らず、ウイルクが残した刺青の暗号を解く鍵となっていました。リラッテはこの世にはいませんが、金塊争奪戦を制するために必要な鍵を遺した重要な存在だったのです。しかし、鍵を持っているのがアシリパしかいないため、アシリパは金塊を狙う者たちから目をつけられることになります。

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アシリパの変顔やモデル

アシリパの変顔がかわいい

アシリパは青い瞳と真っ直ぐな黒髪が特徴的な美少女。しかし時折、折角の美少女が台無しになるとてつもない変顔を披露します。例えば、杉元が初めて味噌を取り出した際、それが何かを知らない彼女は「オソマ(うんこ)」だと思い込み、何とも言えない顔をしました。以降、味噌を見ると度々変顔をするようになったアシリパ。

後に味噌は食べられるようになりましたが、初めてカレーを見た際もオソマだと思って味噌のときと同じような変顔を見せています。普段が美少女であるからこそ、変顔をしたときのインパクトが凄まじいアシリパ。変顔は彼女の魅力の1つであり、変だけどどこか可愛らしいと人気です。

彼女の変顔があったからこそ、『ゴールデンカムイ』のシリアスな展開に打ちのめされることなく読み続けられたという人も少なくありません。作品を見て、アシリパの変顔がどんな場面で登場しているのかをぜひチェックしてみてください。アシリパというキャラクターに対し、より愛着が湧くはずです。

アシリパのモデルはいる?

『ゴールデンカムイ』には個性豊かなキャラクターが数多く登場しますが、その中には実在の人物をモデルにして生まれたキャラクターも存在します。例えば、主人公である杉元佐一のモデルは作者・野田サトルの曽祖父と、「不死身の分隊長」と呼ばれた軍人・船坂弘だと言われています。また、脱獄の名人である白石由竹のモデルは、「昭和の脱獄王」として知られる白鳥由栄です。

では、『ゴールデンカムイ』のヒロインであるアシリパには、モデルが存在するのでしょうか。結論から言うと、アシリパのモデルは存在しないようです。作品の舞台である明治40年頃、アイヌの人々は北海道で生活していましたが、アシリパのような少女はいなかったと考えられます。

当時、アイヌは政府が掲げた「同化政策」によって、アイヌの伝統的な営みのほとんどを禁止されていました。アシリパのように町中でアイヌの民族衣装を身に纏い、堂々とアイヌとして振る舞うことは差別もあってほとんど不可能だったのです。作者はアイヌについて調べ「強いアイヌ」「新しいアイヌ」を表現するのに相応しいキャラクターをオリジナルで作り上げたのでしょう。

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アシリパさん見ないでのシーンをネタバレ

アシリパさん見ないでのシーンとは?

ここからは、『ゴールデンカムイ』読者の間で人気のシーン「アシリパさん見ないで」について紹介していきます。このシーンは『ゴールデンカムイ』コミックス5巻に収録されている第41話で見ることができます。刺青の囚人の1人である辺見和雄と遭遇した杉元。辺見は、子どもの頃に弟が猪に襲われて喰い殺される様子を目撃してからというもの、弟のように死にたいという歪んだ願望を抱くようになりました。

同時に、命の危機を前に必死に抵抗する様子に魅入られ、誰でもいいから殺したいという殺人衝動をその身に抱えるようになります。100人以上を殺害し、やがて自分が殺されることを望んでいた辺見。彼にとって、せめてもの償いとして殺した相手の顔を忘れることはない、という杉元は、自分を理想通りに殺してくれるに違いないと確信できる、ある意味運命の相手でした。

弟のように激しく抵抗しながらの死を望む辺見は、杉元に襲いかかります。杉元は辺見を返り討ちにして殺そうとしましたが、突如現れた大きなシャチが、辺見を海へと引きずり込んでしまいました。辺見の体に刻まれている刺青を必要としている杉元は、辺見の体を取り戻そうと衣服を全て脱ぎ捨てて海に飛び込みます。その際、杉元が言ったのが「アシリパさん見ないで」というセリフでした。

最初は服を脱ぐ杉元を見ないように手で両目を覆っていたアシリパなのですが、杉元がふと気がつくと、ちゃっかり指の隙間から杉元のほうをガン見していたのです。堂々と杉元を見ているとアシリパと、悲鳴のような声を上げる杉元の様子が愉快な、杉リパファンから人気のシーンでした。

アシリパさん見ないでのシーンはアニメではカットされた?

辺見が登場するエピソードは、アニメ『ゴールデンカムイ』第9話「煌めく」で見ることができます。杉元が辺見と戦い、とどめを刺そうとしたところ辺見がシャチに連れていかれ、杉元が遺体を取り戻すべく全裸になって海へと飛び込む。この一連の流れは、原作漫画と変わりません。全裸になった杉元をアシリパが指の隙間から凝視している点も同じなのですが、肝心の「アシリパさん見ないで」というセリフはカットされていました。

「アシリパさん見ないで」というセリフに声があてられるとどのようになるのか楽しみにしていたファンは多かったので、セリフが丸ごとカットされていたことを残念がる声は少なくありませんでした。『ゴールデンカムイ』は残酷なシーンや下ネタがふんだんに盛り込まれた作品です。地上波で放送するためにカットされたところは多く「アシリパさん見ないで」というセリフも、放送するには不適切だと判断されたのでしょう。

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アシリパと杉元に関する感想や評価

杉リパに関するコメントです。杉リパを推している人の中でも、2人の関係性をはっきりとはさせなかった最後を高く評価している人は多いです。杉リパは結婚したかもしれないし、しなかったかもしれない。どちらにしても、2人が唯一無二の相棒で特別な存在であることは変わりありません。杉リパ派の人たちの中でも、結婚した未来を想像する人、結婚しなかった未来を想像する人とでわかれているようです。

杉リパの好きなシーンに関するコメント。物語の舞台となっている時代、和人によるアイヌ人差別は珍しいことではありませんでした。作中、刺青の脱獄囚の1人である白鳥由栄が、アイヌの娘であるアシリパを見て杉元に「そのアイヌはお前さんの飼いイヌか?」と訊ねるのですが、侮辱されたアシリパ本人は気にせず、杉元が激しい怒りを露にしています。

これは杉元が自分の命を救い、自然の中で生き抜くための知恵を授けてくれるアシリパを1人の人間として尊敬し、尊重していることの表れです。それがわかるこのシーンが好きだという人は少なくありません。杉リパの関係性が垣間見えるシーンの1つです。

杉リパの関係性は、ファンにとってとても複雑なものです。そもそも杉リパは恋愛関係ではなく相棒関係であるべきだし、そういうところが好き。杉元がアシリパに恋心を抱いているのはちょっと。けれどアシリパの恋心は応援したいし、2人にはずっと一緒にいてほしい。そんな何とも言えない想いを抱えているファンは少なくありません。

杉リパの関係性を適切に表現する言葉は相棒です。カップリングとしての杉リパが好きな人でも、まずそこを大前提としている人は多いです。杉リパの関係性の魅力は、2人が互いを深く信頼しており、その中でアシリパが杉元に恋心を抱いているという点。

そして、杉元はアシリパに恋心を抱いていないだろうという点です。杉元にとって、アシリパは守るべき大切な人。お互いがお互いを好きでいますが、同じ好きではない。同じに見えて違う重ならない好きが、人を引き付けているようです。

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アシリパと杉元の結婚まとめ

『ゴールデンカムイ』に登場するアシリパと杉元(杉リパ)は最終回後に結婚したのか、そうだとしたら2人の間にある好きは恋心だったのか、などの考察をまとめて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?『ゴールデンカムイ』本編中に2人が恋愛的な意味で結ばれたという描写はありません。2人のその後は読者の想像に委ねられており、読者の1人1人が恋愛エンド、相棒エンドを想像するのは自由です。

『ゴールデンカムイ』ファンの中には、2人は相棒という関係なのがいい派と、恋愛的に結ばれてほしい派がいます。公式がはっきりと描いていない以上、どちらが正解ということもないので、自分と異なる考えをしている人たちを攻撃したり傷つけたりしないように、節度ある妄想を楽しみましょう。以上、『ゴールデンカムイ』アシリパと杉元はその後結婚?相棒から恋愛に変化した経緯は?でした。

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