【呪術廻戦】伏黒恵と禪院家の関係は?当主に選ばれた理由や家系図・相関図は?

呪術廻戦の中でも特に分かりにくいとされているのが伏黒恵が禪院家の次期当主に選ばれた理由です。元々関係性が明確に描かれていたわけではない事、他に禪院家の関係者が多数登場していた事もあり、まさか伏黒恵に当主の座が回ってくるとは想像出来なかったとする声も多くなっています。今回は呪術廻戦の伏黒恵と禪院家について、なぜ伏黒恵が当主に選ばれたのか、禪院家の家系図や相関図、それぞれの繋がりなども含めてまとめて紹介していきます。

【呪術廻戦】伏黒恵と禪院家の関係は?当主に選ばれた理由や家系図・相関図は?のイメージ

目次

  1. 伏黒恵とは?
  2. 伏黒恵の家系と禪院家の関係・繋がり
  3. 伏黒恵が禪院家の当主に選ばれた理由や今後を考察
  4. 禪院家・伏黒家の家系図や関係者一覧
  5. 伏黒恵が当主になった禪院家の相伝の術式
  6. 伏黒恵が当主になった禪院家以外の御三家を解説
  7. 伏黒恵に関する感想や評価
  8. 伏黒恵と禪院家の関係まとめ

伏黒恵とは?

呪術廻戦の中でも最もややこしい立場にいるとされるのが伏黒恵です。今回はそんな伏黒恵についてまとめて紹介していきます。

呪術廻戦の作品情報

呪術廻戦の概要

伏黒恵が活躍する呪術廻戦は2018年3月から集英社の発行する漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」にて連載を開始した「呪術」「呪い」をテーマにしたダークファンタジー作品です。元々はその暗く重い作風から人気は低迷してましたが、個性豊かなキャラクターやテンポの良い物語性が少しずつ浸透していき、高い人気を獲得するに至った作品になっています。

2020年10月、テレビアニメ化された事で人気は一気に爆発し、2021年12月には2017年に「ジャンプGIGA」で連載された前日譚「東京都立呪術高等専門学校」を劇場版映画化も行うなど様々なメディアミックス展開が繰り広げられる事になりました。2019年には「全国書店員が選んだおすすめコミック2019」で1位、「みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞2019」で大賞を受賞するなど人気と共に評価も高い作品になっています。

呪術廻戦のあらすじ

常人離れした身体能力を持つ高校生、虎杖悠仁は両親の顔を知らず祖父に育てられていました。そんな祖父が亡くなった夜、虎杖悠仁の通う高校に眠った「呪物」の封印が解かれてしまいます。虎杖悠仁は取り残された先輩を助けるべく、ちょうど呪物の回収に来ていた呪術師伏黒恵と共に高校に乗り込みます。そこで窮地に追い込まれた虎杖悠仁は戦う力を求めて自ら呪物「両面宿儺の指」を食べてしまうのでした。

伏黒恵のプロフィール

伏黒恵は呪術廻戦にはじめて登場した呪術師であり、後に主人公の虎杖悠仁と同級生になる呪術高専の1年生です。ツンツンした髪型と無愛想な表情が特徴的な少年で、基本的に真面目な性格をしています。呪術師としては自身の影を触媒にして生み出す式神を操る「十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)」を術式として持っています。

その他判明しているプロフィールとしては誕生日は12月22日で身長は175cm程度、体重は60kg、呪術師としての等級は二級呪術師、趣味は実話系の本を読むこと、好きな食べ物は「生姜に合うもの」、嫌いな食べ物は「パプリカ」と「甘いおかず全般」、ストレスは人間である事などが明らかになっています。

『呪術廻戦』|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト

伏黒恵の家系と禪院家の関係・繋がり

考察①禪院家とは?

禪院家とは呪術界の御三家の1つとして数えられる名門の家柄です。他の御三家と比較しても呪術界における発言力が高く、関連する登場人物も多く相関図がないとわかりにくいと言われる家柄になっています。また基本的に保守的な考えを持つ呪術界の重鎮家でありながらも、強力な術式を持つ呪術師を家系図に取り込む事で発展してきたという歴史から、術式については新しいものも比較的寛容に受け入れる事ができる家柄になっています。

禪院家は現代にあっても封建的な家柄を貫いており、「禪院家に非ずんば呪術師に非ず、呪術師に非ずんば人に非ず」と言われる程になっています。ただ現代においては非相伝の術式の者であっても実力さえあれば有力者になれたりする側面も併せ持っている家柄になっています。

考察②禪院家と伏黒一家の関係

そんな禪院家と伏黒恵の繋がりですが、実は伏黒恵は禪院家の分家の出身という事になっています。伏黒恵の父、禪院甚爾が禪院家の出身である事が明らかになっているのです。禪院甚爾は禪院家では排斥される側の人物であり、結果的にグレて禪院家を出奔、その後、伏黒恵の母親と出会って婿入りする事で「伏黒甚爾」となり生まれたのが伏黒恵なのです。

その後伏黒甚爾は数々の女のヒモとして渡り歩いて最終的にはアウトローのような形になっている事からも多少の取引こそあれど基本的に禪院家と伏黒家の繋がりはありません。伏黒恵自身も禪院家との繋がりは呪術高専の先輩である真希・真依とくらいしかなく、呪術廻戦作中で他の禪院家のメンバーとの繋がりは描かれていません。ただ同時に真希と真依とは一応入学前からの顔馴染みであった事も明かされています。

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伏黒恵が禪院家の当主に選ばれた理由や今後を考察

考察①伏黒恵が禪院家の当主になった?

そもそも伏黒恵自身は禪院家と関係性を持っておらず、繋がりとしては呪術高専の先輩として出奔状態とはいえ禪院家と繋がりを持っている禪院真希がいる程度でした。呪術廻戦の物語の開始時~渋谷事変編までの間、禪院家の当主は26代目として禪院直毘人が務めていましたが、禪院直毘人が死亡するまでの間に伏黒恵と禪院直毘人の直接的な繋がりが描かれる事もなかったのです。

しかし渋谷事変での戦いにおいて禪院直毘人は陀艮との戦いで負傷した後、漏瑚の強襲を受ける形で全身を焼かれて重症を負ってしまいます。渋谷事変編後、その重症から生死の縁を彷徨っていたものの、死亡が確認された事が明らかにされたのです。そして禪院直毘人が遺していた遺言状により、条件付きながら伏黒恵を禪院家の次期当主に指名する事になるのでした。

考察②禪院直毘人の遺言状の内容

禪院家の26代目当主だった禪院直毘人の遺言状の内容は基本的に次期当主についてと禪院家の全財産についての内容になっています。基本的な内容としては禪院直毘人から見れば実子に当たる禪院直哉を27代目当主とした上で、自身を支えてきた禪院扇、禪院甚壱のいずれかの承認を元に財産を運用する事という内容が示されていました。端的に言ってしまえば当主は禪院直哉であるものの、お目付け役がいる状態という形です。

しかし遺言状には続きがありました。なんらかの理由で五条悟が死亡、意思疎通が取れない状態であった場合、伏黒恵を禪院家に迎え入れた上で禪院家の27代目当主に据えるという内容です。これには直接遺言を聞かされた禪院扇、禪院甚壱、禪院直哉の全員が驚く事になります。そもそもこのような形になったのには過去に禪院直毘人と伏黒甚爾の間で書かれた誓約状の内容が関係していました。

考察③禪院直毘人と伏黒甚爾の誓約状の内容

禪院家を出奔した伏黒甚爾でしたが、その後伏黒恵の母と出会い、伏黒恵が生まれます。家を飛び出しているとはいえ、血筋は紛れもない禪院家の血筋である伏黒恵について伏黒甚爾は禪院直毘人に対し「(伏黒恵が)5、6歳になって術式の有無が確認出来たら売っても良い」という誓約状を交わしていたのです。

元々優秀な術式を持つ人物を家系図に加える事で発展してきた歴史を持つ禪院家においては外から迎え入れる事には抵抗がなく、禪院直毘人もこの取引に乗り気でした。伏黒甚爾が「相伝なら8、それ以外で7」という条件を示したのに対し、「相伝なら10」と自ら上乗せする程だったのです。

考察④遺言状に五条が条件として入っている理由

しかし結果的にその誓約状は履行される事はなく、伏黒恵は伏黒性のまま呪術高専に通っています。これは五条悟が介入した為です。そもそも伏黒甚爾は当時呪術高専の2年生だった五条と戦いになり殺されていますが、この殺された時点ではまだ伏黒恵の術式が明らかになっていなかった為、誓約状が果たされていなかったのです。

伏黒甚爾を殺した後、伏黒恵の事を知った五条悟はこの誓約状に介入し、帳消しにさせていたのです。禪院直毘人としても現代最強の呪術師である五条悟に介入されては強引に誓約を果たす事は出来なかったと考えられます。その為、五条悟の介入を受けない状況であれば伏黒恵に当主を譲るとしたのだと思われます。

考察⑤伏黒恵が当主になった禪院家の今後

伏黒恵の当主指名で騒然となった禪院家ですが、その権力争いに加えて真希が暴れた事で、ほぼ戦力は壊滅状態にあります。名前のあるキャラクターで禪院家の血筋を明確に引いているキャラクターが伏黒恵と禪院真希だけになってしまっているのです。その状況には同じく御三家である五条家と加茂家から御三家除名を言われる程になっています。

とはいえ基本的には保守的な考えを持つ呪術界の上層部の考え、そして伏黒恵の考えから結果的には禪院真希が正式に27代目、或いは伏黒恵から生前移乗される形で28代目当主に就任し、新しい形の禪院家を再興していく展開になるのではないかと考察されています。

考察⑥何故伏黒恵が禪院家の当主に指名されたのか

条件付きながらこれまで関係性を持っていなかった禪院家の禪院直毘人から当主指名を受ける事になった伏黒恵ですが、禪院直毘人は何故伏黒恵を禪院家の当主に指名したのでしょうか?理由としてはいくつかの理由が考察されています。

直哉を指名したくなかった

伏黒恵を指名した最大の理由と考えられるのが息子である直哉を指名したくなかったのだろ事が考察されています。直哉は術式こそ自身と同じ「投射呪法」が使用でき呪術師としての実力こそ確かに高いですが、人間性が壊滅的であり、人望も薄いなど当主としての器はないと評価されていたと考えられます。ただ禪院家内には他に相伝の術式を持っているものがおらず、直哉が最有力とされている状況に変わりはなかったのです。

その考察の裏付けになっているのが上記でも紹介した遺言状の条件です。直哉が当主になる場合には財産については「禪院扇、禪院甚壱のいずれかの承認」がなければ使えないのに対し、伏黒恵が当主になる場合は無条件で全財産を相続させるとしているのです。実際に禪院甚壱に関しては「直哉がなるなら伏黒恵の方がマシ」とまで発言している事からも禪院家上層部からの信頼もなかったと考えられています。

伏黒恵が相伝の術式を使える為

そこで目をつけたのが禪院家相伝の術式を持っている伏黒恵だったのではないかと考えられているのです。相伝の術式を2つ持つ禪院家ですがその歴史は禪院直毘人や直哉の持つ「投射呪法」よりも伏黒恵の持つ「十種影法術」の方が相伝になってからの歴史が古い術式なのです。他のものでは「自分が相伝の術式なのに」と文句を言える直哉も伏黒恵にはそれを言う事が出来ません。これが禪院直毘人の狙いだったのではないかとも考察されています。

伏黒恵に他御三家との関係改善を期待した

加えて伏黒恵は結果的に呪術高専に通った事で、五条家現当主の五条悟、加茂家次期当主の加茂憲紀らとの繋がりがあり、御三家同士の関係性の改善が見込める事も伏黒恵を当主に指名した理由なのではないかとも考えられています。禪院家は特に五条家とは慶長時代に御前試合で当主同士が相打ちした経緯から関係性が悪い状態が続いているのです。

しかし現代においては禪院家内部にも五条家との関係改善を望む者が多くなっているのです。そういう意味では既に繋がりをもつ伏黒恵を禪院家に迎えるのは禪院家にとって最良の形とも言えます。これが伏黒恵を次期当主に指名した理由の1つとして考察されています。

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禪院家・伏黒家の家系図や関係者一覧

禪院家・伏黒家の家系図や相関図

呪術廻戦において最も登場人物の多い御三家である禪院家ですが、その家系図・相関図や繋がりは非常に分かりにくくなっています。まず、分かりにくいのが禪院家は実力主義的な側面も持ち合わせている為か、当主の相続が必ずしも長子に行われない点にあります。26代目当主である禪院直毘人も3人兄弟の次男であり25代目だった長男から引き継ぐ形で当主に就任しています。

そして3人兄弟の三男として登場しているのが禪院扇です。つまり禪院直毘人の息子である直哉と、禪院扇の娘である真希・真依の姉妹は家系図内の相関図的には従兄弟の関係になる事になります。そんな3人から見て同じく従兄弟の関係にあるのが分家で長男の息子として生まれた禪院甚壱と禪院甚爾です。つまり伏黒恵と禪院真希は年齢は1歳違いですが、家系図的には従兄弟叔母甥の関係になっているのです。

ちなみに呪術廻戦作中には登場していませんが、禪院直哉には他にも兄弟がいる事も明らかになっています。この事から禪院真希にとっては家系図の中の相関図的には従兄弟関係に当たる人物は非常に多い事も明らかになっています。

ちなみに他に禪院家の人間として登場した準一級以上の実力を持つ者達で構成された精鋭部隊「炳」の禪院長寿郎や禪院蘭太、術式を持たない禪院家の男子が入隊を義務付けられる「躯倶留隊」の禪院信朗などは直毘人の父より前の家系図で本筋とは分かれた家系図の血筋のキャラクターとなっており、正確な家系図での立ち位置や他のキャラクターとの相関図・繋がりは不明になっています。

関係者①禪院直毘人

家系図の中でも中心に置かれる事が多いのが26代目当主の禪院直毘人です。特別1級術師であり、御歳71歳ながら渋谷事変では自ら前線に立つなどまだまだ現役で活動を続けています。禪院家相伝の術式の1つ「投射呪法」の使い手でもあります。クズが多い禪院家において直接的な描写こそないものの、結果的にある程度人格者であった事が明らかになっていき評価を得ている人物になっています。

家系図の相関図的には伏黒恵から見ると祖父の兄弟である「叔祖父(おおおじ)」に当たり、禪院真希から見た相関図では「叔父」の関係に当たるキャラクターです。

関係者②禪院真希

禪院家の人間でありながら呪術高専に通う2年生なのが禪院真希です。術式を持たないばかりか最低限の呪力も持たず、自力では呪霊を見る事も出来ないという事から「落ちこぼれ」としての烙印を押されていますが術式を持たない代わりに人間離れした身体能力を持つ「天与呪縛(フィジカルギフテッド)」を持ったキャラクターです。男勝りで家での扱いからか反骨精神が非常に強い性格をしています。

実力的には2級術師になれる程ですが、禪院家からの妨害もあって4級で止まっていました。渋谷事変後には禪院家を訪れ、真依との死別を経て完全に天与呪縛を覚醒させる事に成功しています。

関係者③禪院真依

禪院真希の双子の妹であり、呪術高専京都校に通うのが禪院真依です。真希とは一卵性双生児であり、普段は髪型などで見分けられますが、同じ髪型にすると見分けがつかない程そっくりです。姉の真希と違い呪力こそ持っていたものの最低限であり、禪院家では同じく落ちこぼれとして扱われていました。姉の真希とは幼少期は仲が良かったものの、姉が出奔した事から複雑な思いを抱くようになります。

自身が呪術師になる事に否定的な考えを持っている事もあって実力は低く、呪術廻戦という作品の中では目立たないものの、拳銃で数百メートル単位の狙撃を成功させる事など銃の腕前は非常に高く、登場する作品が違えばチート級のキャラクターと言われる程のキャラクターになっています。

関係者④禪院扇

禪院真希と禪院真依の父として、家系図でいうと直毘人の弟に当たるキャラクターが禪院扇です。特別1級術師に当たる実力を持ったキャラクターで、禪院家の幹部の1人でもあります。登場当初こそ冷静でまともな人物のように描かれていましたが、真希と真依という落ちこぼれを生んでしまった事が原因で自身が当主になれなかったと恨んでいる事が明らかになるなど禪院家の人間らしいクズっぷりを発揮する事になりました。

表向きはそんな娘への殺意も出していませんでしたが、禪院家の中での評価は決して高くなく、次期当主候補の評価としても直哉に次いで低い評価になっていました。禪院家に戻ってきた真希に対し、それまでの鬱憤をぶつけるように大義名分を掲げて殺害しようとし、1度は勝利しますが、覚醒した真希には敗れて殺されています。作中での繋がりはありませんが伏黒恵からすると家系図の相関図的には大叔父にあたるキャラクターになります。

関係者⑤伏黒甚爾

禪院家のイレギュラー的な存在といえるのが伏黒甚爾です。家系図的には26代目当主直毘人の甥っ子に当たるキャラクターですが、呪術廻戦の物語開始前に家を出奔、その後、婿入りした事で伏黒性を名乗るようになります。そこで生まれたのが伏黒恵でした。伏黒甚爾自身は生まれつき全く呪力を持たない代わりに「天与呪縛」を持っており、天与呪縛で強化された五感によって呪霊を認識できる程になっています。

呪術廻戦作中では渋谷事変においてオガミ婆の降霊術により復活、暴れまわった後に自身の息子である伏黒恵と対面する事になります。戦いの中で自身の息子である事に気づくと名前を問いかけ「伏黒」と伏黒恵が答えると「禪院じゃねえのか、よかったな」というセリフを残して自害しました。この件に関しては伏黒恵自身は自身の父親だと気づいていないままになっています。

関係者⑥禪院甚壱

禪院家の家系図の相関図が分かりにくくなる要因となっている存在の1人とされているのが禪院甚壱です。禪院家の幹部の1人であり、直毘人の遺言を聞く際にも同席が指名されるなどする立場にありますが、その立場は直毘人らと兄弟ではなく、既に亡くなっている25代目当主である直毘人と扇の兄、長男の息子という関係性にあるのです。つまり家系図の相関図的には直哉な真希と従兄弟同士という関係性を持っています。

ただ長男の息子という事もあってか明らかに年齢が高く、直毘人らの末の兄弟と言われても納得感のいく貫禄を持っています。実際に人物としては優れているようで他の御三家や呪術界上層部との立場・勢力争いに気をつけている他、下部組織のメンバーなどからも慕われていたりします。伏黒甚爾とは兄弟の関係にあり、家系図内の相関図的には伏黒恵から見て叔父に当たる人物になっています。

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伏黒恵が当主になった禪院家の相伝の術式

投射呪法

禪院家相伝の術式の1つとして扱われるのが26代目当主直毘人、及び直哉が扱う投射呪法です。自身の視界を画角として1秒間の動きを24分割したイメージを作る事で身体にトレースさせるという術式で、分かりやすく言うとパラパラ漫画の要領で自身の身体を動かす術式になっています。ある程度の物理法則などは守る必要があるものの、それさえ守れば術者の身体能力的には本来出来ないような動きも出来てしまうという術式になっています。

動き作りに失敗したり出来ない動きをイメージしてしまうと1秒間フリーズしてしまうというデメリットこそあるものの、重ねがけする事で青天井に速度を増せる事から直毘人は五条悟という例外を除いて「最速の術師」という異名で呼ばれる所以にもなっています。直毘人や直哉はこの術式を加速に用いる事で青天井的に加速していく事で相手に重いダメージを与える事を得意としているのです。

投射呪法は禪院家相伝の術式にはなっていますが、そもそもがコマ打ちやアニメーション的な考え方など自体が近代のものである事も相まって術式の歴史としてはまだまだ浅いものになっているとされています。

十種影法術

そんな投射呪法と同じく禪院家相伝の術式であり、歴史が長い術式になっているのが伏黒恵が扱う「十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)」です。影を触媒にして術式に目覚めた当初は2匹の玉犬のみですが、その後調伏の儀を経て手なづけていく事で最終的に十種類の式神を操る術式です。影を触媒にしているという性質から応用の幅が広く、呪具を持ち歩いたり、落とし穴のように使ったりする事も出来ます。

ちなみに伏黒恵を持ってしてもこの術式の本質は完全には理解できておらず、活かしきれていない事から両面宿儺からは「宝の持ち腐れ」と言われてしまうなどしており、まだまだ底が見えない術式です。

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伏黒恵が当主になった禪院家以外の御三家を解説

御三家とは?

呪術廻戦における御三家とは呪術界において長い歴史と権力を持つ3つの家の事を指し、禪院家の他に五条家と加茂家が存在しています。代々相伝の術式を持ち他家に流出しないように堅守しており、御三家同士の関係性はよくありません。また封建的な側面が強く残っており、術式があれば血筋的な立場が弱くとも厚遇され、逆に当主や幹部の実子であっても術式がなければ冷遇される傾向にあります。

渋谷事変などのような緊急事態であっても他家との権力争いが優先される事が多く、渋谷事変においても禪院直毘人以外に現場に姿を現した者がいない程になっています。

五条家の関係者

御三家の1つ五条家は、先祖に菅原道真を持つ家系です。呪術廻戦においては現当主であり歴代最強の呪術師と言われる五条悟以外登場しておらず、詳しい家系図や相関図は不明ですが、五条悟以外に有力な呪術師もいないとされており、実質的に五条悟のワンマンチームになっています。一応乙骨裕太が超遠縁の親戚なので広義には五条家として数えられる事もあります。

加茂家の関係者

御三家の中でも特に伝統や一族の血統を重視した保守的な考えを持つのが加茂家です。相伝術式としては自身の血液とそれが付着したものを操る「赤血操術」を持っています。元々は京都校の加茂憲紀の実家として登場していましたが、その他には家系図に数えられるような人物はおらず、渋谷事変後に羂索に乗っ取られた事が発覚しています。広義には羂索が作り出した樹胎九相図のメンバーも加茂家に数えられています。

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伏黒恵に関する感想や評価

ここからは既に呪術廻戦を視聴した人の伏黒恵に関しての感想をネタバレありで紹介していきます。伏黒恵は元々繋がりや属性が多いと言われるキャラクターでしたが、そこに禪院家当主という話が繋がり、属性が多すぎると言われる結果になっています。未だ謎に包まれている主人公の虎杖悠仁の血筋などのこともあって、属性の多さや家柄などは虎杖悠仁より主人公っぽいとまで言われるようになっています。

読者の間ではそのまま伏黒恵が禪院家の当主で居続ける可能性は低いとする考察もある一方で、他の御三家の当主、当主候補との繋がりからそのまま当主になった方が呪術界が円滑に回りそうという声も見られる結果になっています。教え子であり実質的な師匠でもある五条家の五条悟はもちろん、加茂憲紀とも共闘した経験があるなど浅からぬ関係があり、彼らが協力して呪術界を改革する世界線も見てみたいとする声も見られます。

その一方で真希が禪院家を殺して回った影響もあり、そもそも禪院家が今後も御三家として扱われるのかすら不明であるとする声も見られます。五条悟も封印されたままであったり、加茂家も羂索に乗っ取られたりと御三家のいずれも大きな問題が発生している状態であったりと、御三家という考え方自体が無くなる可能性もあるのではないかとする考察も見られます。

伏黒恵に関しては作中でもかなり特別視される事が多いキャラクターになっており、禪院家の当主の件も含めて今後どうなるのかが楽しみと言われるキャラクターの1人になっています。まだまだ完全には使いこなしていない術式「十種影法術」や呪術廻戦作中で唯一「不完全な領域展開」が描かれていたりと今後成長する要素も満載なだけに今後次第では特級呪術師に任命される事もあるのではないかとも考察されています。

特に両面宿儺が伏黒恵だけを特別視している点に注目している考察も多くなっています。虎杖悠仁と両面宿儺の間にかわされた約束も未だ詳細は謎になっており、これが伏黒恵に関連する事なのではないかと考察する声もある他、渋谷事変でもあの両面宿儺がわざわざ伏黒恵を助けたりしている事から過去なども含めて何か繋がりがあるのではないかとも考察されています。

ただ伏黒恵の当主就任話が出た事でこれまで以上に禪院家の家系図内での相関図や繋がりが分かりにくくなったという声も多くなっています。親子関係はもちろんながら、直接は登場していない25代目当主の存在であったり、年齢の差だったりが世代を分かりにくくしているという声もあり、特に年齢の近い伏黒恵と禪院真希が従兄弟だったのかと思ったと言われる声も多くなっています。

禪院扇がかなり高齢で真希・真依の双子を産んでいる事が禪院家内の相関図や繋がりを分かりにくくしているという声もある程で、結果的に伏黒恵は誰の血を引いているからやり玉に上がったの?と言われる要因にもなっています。そんな声があってか呪術廻戦では禪院家の家系図・相関図が公式に公開されるなどしており、相関図がなければ分からなかったとする声も見られる結果になっています。

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伏黒恵と禪院家の関係まとめ

呪術廻戦において伏黒恵はこれまで血筋的には確かに禪院家の血筋を引きながらも禪院家本家との交流はなかった事から禪院家の次期当主の名前で伏黒恵の名前が登場した時には非常に驚いたと言われる事が多いキャラクターになっています。家系図的には25代目当主の孫に当たる事、相伝の術式を持っている事などが理由として考えられますが結果的に禪院家の権力争いに巻き込まれる結果になりました。

伏黒恵を中心とした相関図を考えても年齢や経験を除けば当主に相応しいキャラクターと言われる一方で、真希によって禪院家は崩壊しており、今後禪院家自体がどうなるのか、禪院家当主という立場がどうなるのかも気になるという声も多くなっています。いずれにしても呪術廻戦の物語において大きな役割を持つキャラクターになっているので伏黒恵に注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか?

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