【ゴールデンカムイ】エノノカはかわいい樺太アイヌの少女！チカパシとの関係は？

「ゴールデンカムイ」の樺太編で登場したエノノカは、杉元一行が出会った樺太アイヌの少女で、そろばんが得意なしっかりものの女の子です。以下では、「ゴールデンカムイ」から、かわいい樺太アイヌの少女・エノノカのプロフィールや特技、杉元一行のチカパシとの関係、金カム・樺太編での活躍、エノノカのアニメ声優などを、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

2022年4月に最終回を迎えた「ゴールデンカムイ」は、2014年から「週刊ヤングジャンプ」で連載されていた、野田サトル先生の代表作で、単行本・全31巻で構成されています。金塊を巡る三つ巴戦を主軸に、北海道のアイヌ文化を取り入れた作風が高く評価され、アイヌ文化の認知度を高めるきっかけにもなりました。

アイヌ文化を丁寧に描いた作風が見どころの「ゴールデンカムイ」は、第51回日本漫画家協会賞・大賞をはじめ、数多くの漫画賞を受賞し、漫画界からも高く評価されています。また、2018年4月からはアニメシリーズが開始され、2022年10月にアニメ第4期が放送予定です。

日露戦争の終結後、北海道で砂金取りにいそしむ元陸軍兵・杉元佐一は、ひょんなことからアイヌの隠し金塊の存在を知り、それらと因縁のあるアイヌ少女・アシㇼパと出会います。一方、道内では、北海道征服を目論む陸軍将校・鶴見篤四郎を筆頭とする第七師団と、蝦夷共和国の再興を目指す土方歳三一派が台頭し、杉元・アシㇼパ一行、第七師団、土方一派によるアイヌ金塊を巡る三つ巴戦が勃発します。

「ゴールデンカムイ」の原作漫画14巻・140話「アイヌの女の子」から登場したエノノカは、樺太（現在のサハリン）に暮らす樺太アイヌの少女です。名前は、アイヌ語の「フレップ（コケモモ）」を意味し、幼い頃にフレップを食べ過ぎて吐き出してしまったことから命名されため、エノノカの名前の由来も、魔除けのためにあえて汚い幼名をつけるアイヌの風習に沿ったものとなっています。

家族構成は、祖父・ヨーヤンケのみで、両親は船の事故で亡くなっていたことが判明、樺太で犬を育てながら祖父と暮らしています。また、日本語を話すことができ、そろばんもできるというアイヌ人では珍しい特技を披露しています。

金カムのエノノカは、祖父と共に犬ぞりで行商をする樺太アイヌの少女であり、アシㇼパの行方を追う杉元一行の樺太の旅を手助けしました。以下では、ゴールデンカムイ（金カム）・樺太編で登場した、かわいい樺太アイヌの少女・エノノカとチカパシの関係や、鯉登少尉との商談で見せた、エノノカの知られざる能力について、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

金カムの杉元一行として登場したチカパシは、アシㇼパと同じく小樽のコタン出身の少年で、両親を疱瘡で亡くして以降は、コタンの老人たちに育てられました。天涯孤独となってからは村の子供たちとも交流せず、はやく一人前に成長しなければという思いからか、狩りに興味を持っており、マタギの谷垣源次郎から猟を見せてもらったことをきっかけに彼を慕うようになります。

その後、谷垣が杉元一行を追ってコタンを後にした際には、インカラマッと共に谷垣の旅に同行することを決意します。一度は、安全なコタンに戻るように説得されるも、コタンに帰っても自分を出迎えてくれる人がいないことや、本当の家族を作ることを話し、谷垣たちと旅に出ることになり、杉元一行との合流を果たします。

網走監獄の襲撃を機に、一時は杉元一行と離れ離れになったチカパシでしたが、鯉登少尉の荷物に紛れて樺太までついていき、その先で樺太少女のエノノカと出会いました。エノノカ・チカパシは年も近く、エノノカは父親の形見であるホホチリを彼におくっています。ホホチリは、ガラス玉で作った三角の頭飾りであり、樺太アイヌでは、男の子の前髪にくくり付け、一人前に狩りができるようになったら切り落とす風習がありました。

エノノカが肌身離さず持っていたホホチリをチカパシに託す様子からは、エノノカのチカパシへの強い想いを感じさせ、チカパシが樺太に残ることを決意させるきっかけになったでしょう。

樺太で杉元一行が出会ったエノノカは、日本語だけでなく、そろばんもできるアイヌ少女であり、犬ぞりを借りにきた鯉登少尉との交渉を成立させるなど、商人としての才能にも恵まれています。杉元からも「しっかりしている」と評されるエノノカですが、一行が北海道へ戻る際には、チカパシとの別れを悲しみ、大粒の涙を浮かべながらお札を数える滑稽な一面も見せています。

金カム・樺太編に登場したエノノカは、杉元一行の樺太の旅には欠かせない存在であり、慣れた手つきでそろばんをはじくしっかりした一面や、チカパシとの別れを惜しみ、変顔を見せてしまうなど、かわいい魅力が詰まった樺太アイヌです。以下では、ゴールデンカムイ（金カム）から、杉元一行の旅を支えた樺太アイヌの少女・エノノカの活躍を、あらすじネタバレ紹介します。

アイヌ金塊の隠し場所を記した刺青人皮を探す杉元一行の旅は、北海道の北に位置する網走監獄へ到達し、杉元はのっぺらぼうの正体であり、アシㇼパの父であるウイルクと出会います。アイヌの隠し金塊の核心が明かされようとしたその時、杉元・ウイルクめがけて銃撃が放たれ、ウイルクは死亡、杉元も頭部を負傷し、杉元と離れていたアシㇼパは第七師団に捕まり、樺太へ連れ去られてしまいます。

網走監獄での攻防戦後、負傷した杉元は第七師団に引き取られ、治療を受けます。その後、鶴見中尉からアシㇼパのことを聞き、彼の部下・鯉登少尉らと共に樺太を目指します。その頃、アシㇼパは刺青人皮の暗号を解読するヒントを得るべく、父の故郷である樺太へ向かい、日本・ロシアとの条約締結によってアイヌの人々の生活が一変した現実を知ると同時に、父・ウイルクとの幼い頃の記憶を思い出します。

一方、樺太に到達した杉元一行は、1人で森を抜けようとする樺太アイヌの少女・エノノカと出会います。祖父と共に大泊（現在のコルサコフ）へ行商へ来ていたエノノカは、帰り道に祖父の犬ぞりから落ちしてしまい、祖父の後を追って帰る途中でした。また、エノノカは、北海道アイヌであるアシㇼパとの出会っており、彼女の話からアシㇼパが樺太にいることが確定されました。

アシㇼパの行方を追うべく、杉元と行動を共にする鯉登少尉の提案で一行は犬ぞりの利用を検討、依頼を受けたエノノカは、得意のそろばんで計算し、鯉登少尉との商談を成立させます。杉元一行は、エノノカと彼女の祖父、そして、鯉登少尉の荷物に紛れて樺太までついてきてしまったチカパシ・アイヌ犬のリュウを加えて、アシㇼパを探す旅に出ます。

エノノカの祖父の犬ぞりに乗った杉元一行でしたが、ロシア人の村で犬ぞりの先頭を走る犬をロシア人に盗まれてしまい、犬を返してもらう条件としてスチェンカへの参加を持ち出されます。当初は、強引に犬を取り戻そうとした杉元たちでしたが、村人の中に刺青人皮がいると聞きつけ、刺青の写しの入手もかねて、スチェンカへの参加を決意します。

杉元たちが賭けスチェンカに挑む頃、エノノカとチカパシは、とあるロシア人の家に忍び込み、罠を使って盗まれた犬を取り返すことに成功します。その直後、樺太でもっとも凶暴な動物・グズリを遭遇し、チカパシは谷垣から預かった猟銃を持ちだすも、銃を上手く構えることができずにいました。そこへ谷垣が駆けつけ、猟銃を支えてもらいながら、グズリを倒すことに成功します。

エノノカは、父の形見であるホホチリをチカパシの前髪にくくり付け、樺太アイヌの男の子の風習で、1人で狩りができるようになったら前髪を切り落とすことを教えます。また、杉元一たちも賭けスチェンカを通じて、刺青囚人の岩息舞治と和解し、彼から刺青を写させてもらい、リュウを加えた犬ぞりに乗ってアシㇼパの元を目指します。

樺太の旅でも数々の困難が杉元一行を襲ったものの、アシㇼパとの再会も果たすことができ、一行は北海道へ帰ることになりました。鯉登少尉から犬ぞりの勘定を支払ってもらったエノノカは、涙を浮かべながら一行との別れを惜しみます。また、チカパシには、ホホチリを切り落としても、自分のことを忘れないで、ホホチリも大事に持っていて欲しいと伝えます。

別れを惜しむのはチカパシも同じであり、はじめこそ杉元一行と共に北海道へ戻ると決めるも、内心ではこのまま樺太に残ることも望んでおり、そりから落ちてしまっても、一行の元へ向かおうとせず、その場に立ち止まってしまいます。北海道の旅からチカパシを見守ってきた谷垣は、彼の気持ちに理解を示し、エノノカと本当の家族になるようにと、樺太に残ること決意を後押しします。

コタンにいた頃、狩猟を盗み見していたチカパシの姿を、かつての自分に重ねて見ていた谷垣は、自身の恩人である二瓶鉄造の猟銃をチカパシに託します。また、二瓶の飼い犬であったリュウも、樺太の地で犬ぞりという才能を発見し、アシㇼパ捜索時には、エノノカの祖父の犬ぞりの先頭も務めました。

天涯孤独のチカパシは、いつか本当の家族を持つことを夢見ており、小樽のコタンに戻っても自分を迎えてくれる家族はいないとの理由から、谷垣の旅に同行していました。ついには、海を渡って樺太まで来てしまうも、チカパシの夢はこの地で叶えることができ、樺太に残ったチカパシ・リュウは、エノノカと再会し、彼女と本当の家族になりました。

2022年10月に新作アニメが放送予定の金カムは、樺太編までアニメ化され、樺太アイヌの少女・エノノカのかわいい魅力や活躍、チカパシと本当の家族になるまでの道のりも見どころです。以下では、金カム・エノノカのアニメ声優・市ノ瀬加那さんのプロフィールや、主な出演作品や演じたキャラを紹介します。

エノノカのアニメ声優・市ノ瀬加那さんは、1996年生まれ、北海道出身の声優で、第6回 シグマ・セブン声優オーディション2015に合格後、2016年から活動を行っています。2019年に、アニメ「Fairy gone」で初主演を果たし、2021年には、第15回アワード・新人女優賞を受賞しました。

エノノカのアニメ声優・市ノ瀬加那さんの主な出演作品は、アニメ「色づく世界の明日から」風野あさぎ役、「Dr.STONE」小川杠役、「境界戦機」紫々部シオン役、「機動戦士ガンダム 水星の魔女」スレッタ・マーキュリー役等です。ゲーム作品では、「白猫テニス」ミューエ・ヴァイス役、「きららファンタジア」二条臣役、「ファイナルファンタジーXIV」リーン役等です。

以下では、ゴールデンカムイ・樺太編に登場した、樺太アイヌの少女・エノノカに関する感想や評価を、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

アイヌ金塊の争奪戦を描いた「ゴールデンカムイ（金カム）」と言えば、クセの強い男性キャラが圧倒的に多いことが特徴で、樺太編での登場したエノノカの登場はファンを虜に、エノノカがかわいいとの声が相次ぎました。樺太アイヌの民族衣装を身にまとった姿やチカパシとの交流、時には変顔を披露するなど、かわいい魅力に富んだエノノカは、金カム・樺太編の注目キャラでしょう。

アイヌ金塊を巡る戦いは樺太でも繰り広げられ、新たなキャラクターの登場により、物語全体がシリアスな空気に包まれる中、まだ子供のエノノカやチカパシ、彼と共に樺太に来てしまったリュウの登場は読者をほっこりさせ、2人1匹の登場に癒されるとの感想も見られます。また、エノノカのチカパシへの好意もかわいい魅力であり、2人が家族になったシーンは多くの涙を誘いました。

エノノカと言えば、杉元一行と行動を共にする鯉登少尉との絡みも挙げられ、犬ぞりの商談をはじめ、エノノカ・鯉登少尉が一緒に描かれたコマも注目を集めています。そろばんを使いこなすしっかりもののエノノカと、どこか頼りない陸軍将校・鯉登少尉の組み合わせは、樺太編での名コンビであり、2人のやり取りも愛らしいとの感想も寄せられています。

ゴールデンカムイ（金カム）のエノノカのプロフィールやチカパシとの関係、金カムでの活躍やアニメ声優等を、あらすじネタバレ紹介しました。鯉登少尉との商談を成立させるなど、アイヌ人とは思えない能力を発揮したエノノカは、金カム屈指のかわいいキャラであり、本当の家族を作るというチカパシの夢を叶えるきっかけになりました。