【天空の城ラピュタ】ドーラの名言・名セリフまとめ！かっこいい名シーンを厳選

『天空の城ラピュタ』のファンであれば、誰もが知っている人気キャラのドーラは、名言や名シーンを多く残しています。見た目は豪快で強烈ですが、セリフの中からドーラの優しさや、決断力のあるカッコ良さなども感じることができます。名言集の中からピックアップして紹介するため、お気に入りのセリフを見つけてみてください。

ドーラが登場する『天空の城ラピュタ』は、1986年8月に公開されたスタジオジブリ製作によるアニメーション映画作品です。宮崎駿監督が小学校時代に描いていた架空の作品が元になっており、原作が存在しない初のアニメオリジナル監督作品となっています。また、同作品は「文化庁優秀映画」「第41回毎日映画コンクール 大藤信郎賞」「第15回ぴあテン映画部門1位」など、数多くの映画賞を受賞しました。

『天空の城ラピュタ』の主人公パズーは買い物に出かけていたところ、空から降って来た少女シータを受け取ります。飛行船の中で政府の特務機関に拉致されていたシータは、脱出の際ドーラ一家に追跡され、高所から転落したのでした。パズーとシータは、敵であったドーラ一家と手を組むことになり、天空に浮かぶ城のラピュタを目指します…

• 本名：マ・ドーラ
• 年齢：50歳前後
• 身長：高め
• 性格：豪快で根は優しい
• 仕事：空中海賊「ドーラ一家」頭領、飛行船「タイガーモス号」船長

『天空の城ラピュタ』に登場するドーラの本名は、マ・ドーラといいます。初登場は物語の冒頭で、少女シータが所有しているラピュタの秘宝「飛行石」を狙って、飛行船を襲撃しにやって来るシーンです。パズーとシータと出会った当初は、飛行石を狙う悪人のイメージがありました。物語の後半以降は、パズーとシータをドーラ一家の仲間に迎え入れ、2人の良き理解者になっていきます。

ドーラは体格が良く言動も豪快で、海賊なだけに金欲の強いおばさんです。根は優しく面倒見も良いため、非常に頼りがいがあります。また、お茶目な一面も持っているため、海賊ながらも憎めないキャラなのです。また、頭脳明晰で判断力や決断力にも長けており、高度な運転テクニックまで持ち合わせています。息子たちを追い越すほどの俊足で、ドーラーのパワフルさには圧倒されるほどです。

ドーラが豪快なのは言動だけでなく、食欲も人並み以上にあります。パズーの家に上がり込んで占領したドーラが、ムシャムシャと料理を食べる名シーンがあります。まだ紐がついている肉に銀のナイフを突き刺し、所々欠けた歯で食いちぎって食べていました。

海賊らしい野性味たっぷりな様子は、かなりインパクトのある名シーンとなっています。ドーラがかぶりついていた肉が美味しそうと、視聴者の中でも話題になりました。そして、ジブリ飯の一つとして「ドーラハム」と呼ばれるようになります。また、数々のドーラハムレシピが考案されて、再現して食べるファンも多くいました。

『天空の城ラピュタ』に登場するドーラのモデルは、宮崎駿監督の母親です。自作の中で最も思い入れのあるキャラクターとして、監督自身がドーラを挙げています。母親の美子さんは病弱な体質でしたが、男兄弟4人が揃っても敵わなかったというエピソードがありました。男兄弟の母親で厳しくも愛情深く育てていくドーラは、宮崎駿監督にとって自然なキャラクター設定だったかもしれません。

『天空の城ラピュタ』に登場するドーラは、多くの名セリフや名シーンを残しています。名言集のセリフからも、ドーラの本質を垣間見ることができるでしょう。ここでは、名言集の中で特に視聴者から注目された名言を、紹介していきます。

ムスカたちにシータを捕獲されたため、離ればなれになったパズーは、すっかり落ち込んで帰宅します。すると、そこにはドーラ一家がすでに居座っていました。ドーラ一家は飛行石とシータを奪回するために、行動を起こそうとします。その際に、シータを救出するため一緒に連れて行ってほしいと、パズーはドーラにお願いしました。そのときの名言集のセリフの一つです。

わずか40秒で支度するのは、本当に必要なものしか用意できないでしょう。このセリフには、手早く支度をしろという意味合いも含まれています。また、ぶっきらぼうな言い方ですが、ドーラの優しさも含まれている名言です。

パズーとシータは、飛行石の力で地下に降りて行きました。その後に、軍隊に追われて身を潜めていたドーラの名言集のセリフです。辺りは静かで外には青空が広がっており、平和な雰囲気だったため、普通ならもう大丈夫だと感じるでしょう。

しかし、経験と決断力のあるドーラは、こういうときこそ油断をしてはいけないと判断します。一方、経験のないパズーは安全だと判断し地上に出てしまい、ムスカたちに捕らえられました。ドーラのスキルの高さがうかがえる、かっこいい名シーンです。

ドーラ一家とパズーは、シータを救出しに向かおうとしましたが、辺りは火の海でこれ以上進んでいくのは無謀な状況でした。諦めて出直そうとしたところ、パズーは塔の上に取り残されているシータを見つけます。その際に、ドーラは持ち前の決断力で、苦難な状況の中でもシータを助けに行こうと、腹をくくったときの名言集のセリフです。リーダーシップを発揮した、ドーラの強くて逞しい一面が分かる名シーンでした。

パズーはシータを救出するために、ドーラの仲間に加わりました。敵である軍からの攻撃や燃え盛る要塞の中で、いよいよシータを助け出そうとする直前の名言集のセリフです。突撃するタイミングを見極めて、確実に命中させるドーラの姿がかっこいい名シーンとなります。

軍との戦いの後、タイガーモス号が壊れてしまったことを嘆くハラ・モトロに対して放ったセリフが、名言集の一つになりました。「めそめそするんじゃないよ、もっといい船を作ればいいんだ」と言った後に、続くセリフとなります。

ムスカに撃たれたことで髪が切れて短くなってしまったシータを、思いやって出た言葉でしょう。すでに亡くなっている自分の旦那の遺品よりも、シータの気持ちを大切にしたドーラに、多くの視聴者が胸を打たれました。ドーラの優しさが最も顕著に表れた名シーンです。

タイガーモス号が積乱雲の「滝の巣」に巻き込まれそうになったときの、ドーラの名言集のセリフです。整備士のハラ・モトロが、エンジンが燃えてしまうことを嘆き訴えますが、ドーラはおかまいなしに言い放ちました。一見すると横暴な怖いリーダーのようですが、ハラ・モトロとの信頼関係があるからこそ出た名言でしょう。そして、結果的にはこのピンチを切り抜けることができた名シーンとなりました。

シータを救出しようと試みて失敗に終わったパズーは、落ち込んだ気持ちで帰宅しました。ところが、家の中はドーラ一家に占拠されていたという名シーンがあります。元気のないパズーに対して、ドーラは「それでも男かい」と言い放ちました。パズーは、「お前たちだってシータを狙っているじゃないか」と言い返します。

そのときに、ドーラが当たり前のように返したセリフが、名言集の一つとなりました。ドーラは海賊であることに対して、堂々とした気持ちで誇りに思っていることが垣間見れる名シーンです。

長男の「シャルル」はモジャモジャとした髭を生やしているのが特徴で、年齢は30歳です。作中の前半では、パズーの親方のダッフィーと、筋肉の見せ合いをしたシーンがありました。体力もあり、ドーラの次に格が上の立場になります。単純すぎるところがありますが、真っすぐで純粋な性格だともいえるでしょう。台所で仕事をしていたシータに花を渡したり、奪ったお宝を見せてウインクするなど、お茶目な一面もあります。

次男の「ルイ」はちょび髭を生やしているのが特徴で、年齢は25歳です。シータにも気がある様子で、台所で仕事をしている姿を見ながら、「いい！」と呟いているシーンもありました。少々気が小さい所もありますが、根は優しい男性です。

三男の「アンリ」はそばかす顔が特徴で、年齢は20歳です。末っ子でまだ若いためか、マザコン気質で甘えん坊の一面が見られます。劇中では、アンリという名前で呼ばれるシーンがなかったため、本名を知っている人は少ないかもしれません。

タイガーモス号のベテラン機関士のハラ・モトロはほとんど機関室にもぐっており、「モグラのじいさん」と呼ばれています。また、他にも「じっちゃん」という愛称で乗組員に慕われており、ドーラからは「くそじじい」と呼ばれるほどの旧知の仲です。ドーラの旦那と思っている視聴者も多いようですが、実際は違います。先代の頃からドーラ一家にいる、最も古い部下です。

「カ」「キ」「ク」「ケ」「コ」は、ドーラが素質を見込んで仲間に入れた子分たちです。「カ」は金髪のポルトガル人、「キ」は右目に眼帯をつけたエジプト人、「ク」は茶色い髭を生やした中国人、「ケ」は横に伸びた黒い髭の日本人、「コ」は長いなまず髭のあるセネガル人になります。

タイガーモス号にパズーとシータを迎え入れたドーラは、働かざる者食うべからずと、2人にも仕事を与えます。シータがしっかりと仕事をこなす姿を見て、自身の若い頃にそっくりだと言いました。「シータも歳を取ったらママみたいになるのか？」と、息子たちは思わず言っています。

あるシーンでドーラの部屋の中の様子が映ったときに、シータによく似た女性の肖像画が壁に飾られていました。このことから、ドーラの若い頃はシータ似の美少女だったことが、真実だと判明しています。

ドーラの旦那はすでに亡くなっており、本作に登場することはありませんでした。旦那の正体は天才科学者で、タイガーモス号を設計しています。また、ドーラ一家が乗っていたフラップターも、旦那が発明したものです。他にも、ドーラ一家が使用している道具は、ほとんどが旦那の発明によるものになります。物語の中には登場しませんが、彼の残した遺作に充分存在を感じることができます。

豪快で大胆な面もありつつ、実は根が優しく面倒見も良い性格のドーラを、見事に演じた声優にも一目置かれました。ここでは、『天空の城ラピュタ』のドーラ役を演じたアニメ声優について紹介します。「ドーラハム」を食べる名シーンでの声優エピソードも載せています。

『天空の城ラピュタ』の人気キャラであるドーラを演じたアニメ声優は、初井言榮さんです。声優以外でも、NHK大河ドラマや映画などにも多数出演したベテラン女優でもあります。ドーラの声優を務めた際は、肉を頬張るシーンでリアリティを演出するために、ハンカチを口に入れて収録したエピソードもあります。

声優としては、ラジオドラマをはじめ、洋画の日本語版吹き替えなどにも多数出演しています。声優の初井言榮さんは、1990年9月に胃がんが再発したこにより永眠しました。

声優の初井言榮さんの代表品は、「クレオパトラ」のアポロドリア役、「愛と喝采の日々」のエマ役、「ラスト・エンペラー」の西太后役などです。声優以外でも女優としても活躍していた初井言榮さんは、多くの映画やドラマにも出演しています。テレビドラマの「サンキュー先生」「ヤヌスの鏡」「花嫁衣装は誰が着る」などでは、独特なキャラクターを見事に演じたことで、視聴者から注目を浴びました。

ドーラの豪快さは、戦闘中だけでなく食べるときも同様です。特に名シーンとなったハムを食べているドーラの姿は、視聴者にインパクトを与えました。ドーラが食べているハムが美味しそう、食べてみたいなどの感想が多く上がっています。実際にレシピを考案して、ドーラハムを作ったファンもいるようです。

ドーラの名言集のセリフは数多くあります。特に実生活でも再現されている名セリフは、「40秒で用意しな！」です。視聴者の家族が出発の準備をしているときなど、このセリフを用いて楽しんでいるという声が上がっています。

『天空の城ラピュタ』がリアルタイムで公開されたときは、主人公に憧れる年齢でしたが、歳を重ねて再度視聴するとドーラの良さが分かったという感想がありました。また、ドーラのようなカッコ良いおばさんになりたいという、若い女性の視聴者の声も多くあります。

『天空の城ラピュタ』のドーラは、物語の序盤では悪人のイメージが強いです。しかし、次第に彼女ならではの良さが表れることで、大人気のキャラになりました。また、名言集のセリフも多く、視聴者にインパクトを与えています。本作にはなくてはならない重要キャラのドーラにも、ぜひ注目してみてください。