【天空の城ラピュタ】ドーラのかっこいいシーンまとめ！名セリフや若い頃も紹介

『天空の城ラピュタ』には、多くの個性的なキャラクターが登場します。中でも「ドーラ」は、かっこいいキャラとして注目されました。物語の序盤では、シータの飛行石を狙っている、ただの金欲の強い海賊おばさんに見えます。しかし、物語が進むにつれてドーラの魅力的な面が、次から次に出てきました。本記事では、ドーラのかっこいい名言やシーンを、ピックアップして紹介していきます。

『天空の城ラピュタ』はスタジオジブリ製作によるアニメーション映画です。1986年8月に公開されており、宮崎駿さんが監督を務めました。原作は存在しておらず、宮崎駿さんにとって初のオリジナルアニメ作品となります。

本作品で、文化庁優秀映画、映画芸術・日本映画第1位などを受賞しました。2020年に行われた「一番好きな宮崎駿監督作品』では、群を抜いた投票数で1位を獲得しています。数多くあるジブリ映画の中でも、特に人気を博した作品です。

鉱山労働者のパズーは、夜食を買いに行き戻ってくる途中で、青白い光を放ちながら空から落ちてくる少女を見ました。パズーは少女を受け止め、そのまま自分の家に連れて帰ります。少女の名前はシータで、パズーとすぐに仲良くなりました。ある日、空中海賊ドーラ一家がシータを探しにやって来ます。目的はシータが持っている、空に浮かぶ伝説の城ラピュタ原産の飛行石だったのです。

• 名前：マ・ドーラ
• 年齢：50歳前後
• 性別：女性
• 性格：面倒見の良い頭脳派
• 家族構成：シャルル(長男)、ルイ(次男)、アンリ(三男)
• モデル：宮崎駿監督のお母さん

『天空の城ラピュタ』に登場するドーラは、空中海賊ドーラ一家のボスです。3人の息子と6人の部下を従えて、飛行船タイガーモス号の船長をしています。金欲の強い女性ですが根は悪い人でなく、面倒見の良い頼りになる存在です。豪快でお茶目な一面も持っており、作中では欠かせないキャラクターとなっています。また、頭脳明晰で決断力や行動力もあり、人一倍パワフルです。

おばさんでありながら、高度な運転テクニックや俊足の持ち主でもあります。他にも、そろばんを使った航路選定や軍の暗号通信の解読などもできる、知的な部分も見られました。連れ去られたシータを取り戻すため、パズーがドーラ一家に同行したいと頼むシーンがあります。その際に、パズーを一緒に連れて行くと決断したのもドーラでした。ドーラの決断力があったからこそ、ラピュタに辿りつけたといっても過言ではありません。

ドーラ率いる空中海賊のメンバーは、ドーラの息子たちもいます。元々はドーラの父親が立ち上げており、タイガーモス号を拠点にして、世界中を周りながらお宝を探していました。ドーラの3人息子の名前は、シャルル、ルイ、アンリです。

また、息子以外には、世界各国から集まったカ、キ、ク、ケ、コの5人と、先代の頃からいるハラ・モトロの船員がいます。ドーラは船員たちから、船長やママと呼ばれて親しまれていました。また、ドーラと船員たちは、パズーやシータのことも仲間として認めてくれ、2人をサポートします。

シータを置いて帰ったことで、パズーは家でしょんぼりしていました。ドーラは肉を食べながら「それでもお前、男かい」というセリフを、パズーに投げかけます。パズーは「お前らだってシータを狙ってるじゃないか」と返します。そのやり取りのシーンで出たドーラの名言です。確かに、海賊が財宝を狙うのは当たり前だという、的を当てたドーラらしいかっこいいセリフでした。

こちらのセリフは「天空の城ラピュタ」の中でも、名言中の名言として知られています。パズーが一緒に海賊船に乗せてほしいとお願いしたシーンでの、ドーラのかっこいいセリフです。シータを置いてきたことに落ち込んでいるパズーに、励ますようにドーラが言い放ちました。ぶっきらぼうな言い方ですが、結局は海賊船に乗せシータの救出を手助けしてくれる、優しい一面も垣間見れたシーンでした。

ロボット兵が暴走して、塔の上に取り残されてしまったシータを助けに行く、緊迫したシーンでのかっこいいセリフです。シータを救い出すために同行したパズーを、ドーラと仲間たちがサポートしてくれました。ドーラはパズーと自身にも気合を入れ直し、シータのいる場所へ向かいます。

シータをキャッチしやすいように、フラップターを操縦する腕前も見事で、非常にかっこいい名シーンでもあります。ドーラは最後のチャンスを、無事に成功させることができました。

ドーラは普通の男性以上に行動力のあるかっこいい性格ですが、女性の気持ちもよく理解している様子です。パズーを助けたい気持ちから、シータがわざと嘘をついたことを見抜きました。命がけで好意のある男性を助けたいという、シータの気持ちに共感したのです。そのシーンを見ていた息子たちは、よくシータの気持ちがわかるなぁと感心しました。そのときに、ドーラが話したかっこいいセリフになります。

シータが取り残された塔の周辺は、戦争のように激しい状態で救出が困難だと思われました。仲間たちは流れ弾にわざわざ当たりに行くようなものだと、出直そうとします。すると、パズーが塔の上にいるシータを見つけたのです。その際に、危険を顧みずにシータを救いに行くシーンで放った、かっこいいセリフになります。果敢さと決断力のある、かっこいいドーラを見ることができる名シーンでもありました。

ドーラたちは滝の巣へ入ろうとしましたが、タイガーモス号の機関紙モトロのエンジンが、すでに限界となっていました。船員たちが燃えちゃうよと騒いでいたシーンでの名セリフです。危機に陥っても諦めずに何とか乗り越えようとする姿が、非常にかっこいいです。そして、最後は何とかなってピンチを切り抜けました。頼もしくてかっこいいドーラだからこそ、部下たちは信頼してついて行くのでしょう。

女船長のかっこいいドーラが、若い頃は美人だったといわれていますが本当でしょうか？シータに突き放されて、しょんぼりしているバズーに、ドーラは自身の若い頃にそっくりだというセリフを言います。しかし、自分で言っているため、本当に若い頃は美人だったのか分かりません。ところが、その真相が明らかになるシーンがありました。

ドーラの部屋に飾ってある若い頃の肖像画が、シータにそっくりの美人だったのです。また、「信じられるか？あの子がママみたいになるんだぞ」というシャルルのセリフもありました。ちなみに、若い頃のドーラの公式フィギュアも、存在するほどの美人です。

ドーラの旦那はすでに死亡しています。ドーラ一家が乗っている飛行船タイガーモス号は、天才科学者でドーラの旦那によって設計されたものです。他にも戦いを終えてからパズーやシータが遭遇したとき、ドーラ一家が乗っていたフラップターも、旦那によって発明されました。

物語の終盤、ドーラは旦那の形見ともいえるタイガーモス号を、失ってしまいました。しかし、ムスカに髪の毛を切られたシータのほうがつらいだろうと、彼女の心に寄り添います。そして、シータをギュっと抱きしめました。おそらく、シータのことを娘のように感じていたのかもしれません。また、ドーラが若い頃に旦那と出会ったとき、誘拐同然で連れ去らい、空中海賊の仲間にして結婚したのだと語っています。

前述の通り、ドーラは豪快で部下からの信頼も厚く、頼りがいのあるかっこいい女性です。ピンチに陥っても冷静な判断をし、ときには大胆な行動をとります。息子たちや部下には厳しく、ぶっきらぼうな物言いですが、根は優しい心の持ち主です。パズーとシータとは最初は敵だったものの、途中から仲間となり自分の子供のように接していました。

『天空の城ラピュタ』のドーラのモデルは、宮崎駿監督の母親です。また、自作の中で最も思い入れのあるキャラクターに、ドーラを挙げています。宮崎駿監督の母親は病弱でしたが、男ばかりの4兄弟が揃っても太刀打ちできなかったそうです。しかし、厳しいながらも心の底は優しい性格でした。そのようなところがドーラと通じるものがあると、宮崎駿監督は語っています。

物語の中で、ドーラが獣のようにムシャムシャと、美味しそうに食べているシーンがあります。かぶりつき塊肉のようなもので、ネット上では美味しそうなジブリ飯と話題になりました。肉の周りに紐が巻き付いていた様子から、おそらくハムと考察されます。視聴者からは「ドーラハム」と呼ばれていました。食べっぷりまでかっこいいドーラが、人気キャラクターであるのも納得です。

• 本名：山野 典子
• 生年月日：1929年1月8日
• 没年月日：1990年9月21日
• 出生地：横浜市
• 職業：女優、声優

『天空の城ラピュタ』のドーラ役を演じたアニメ声優は、初井 言榮（はつい ことえ）さんです。1957～1970年に日活の専属女優として活躍をし、日活アクション映画の悪役などを中心に数多く出演しています。日活と契約を解除してからは、テレビドラマを中心に活動しました。

1970～1980年代にかけて、「嫁姑」シリーズのドラマで女優の市毛良枝さんと名コンビで親しまれました。その後も癖のある姑や祖母役が似合う女優として、幅広い世代に知名度を上げています。しかし、共演者の話によると、実際はとても優しい人柄だったそうです。1990年に胃がんが再発し、同年9月21日に永眠しました。

• 1956年：ある夜ふたたび（浦島乙子役）
• 1963年：いつでも夢を（木村あい役）
• 1972年：新・平家物語（嶋子役）
• 1977年：ライオン奥様劇場・嫁姑シリーズ（～1984年 姑役）
• 1986年：花嫁衣裳は誰が着る（酒田スエ役）
• 1987年：アリエスの乙女たち（校長役）

『天空の城ラピュタ』のラストシーンで、パズーとシータを見つけてドーラが喜ぶシーンは、何回観ても感動的だという感想があります。ドーラが2人の無事を確認したときの表情や、シータを力いっぱい抱きしめる姿は、感動の涙が出るという人もいました。ドーラ一家は明るくて優しく、小さい頃は一家に加わりたいと思っていたという人もいました。豪快でかっこいいドーラは、人を惹きつける魅力があることも分かります。

『天空の城ラピュタ』のドーラが、ジブリ映画の中で最も好きなキャラクターだという声が多くあります。1人で一家を引っ張り、さまざまな経験と苦悩を乗り越えてきたのが、名言に表れているという感想もありました。また、かっこいいドーラから、多くの生きるヒントを貰えるという評価もあります。

『天空の城ラピュタ』のドーラの若い頃は、シータに似て美人だったという設定が、意外でおもしろいという感想が上がっています。若い頃の美人な様子から現在のように豪快なドーラに変わっていく過程を、スピンオフで観たいという声もありました。おそらくどの時代でも素敵に違いないという感想もあります。

子供の頃に観た『天空の城ラピュタ』を、大人になってから再度観ると、着眼点も変わりドーラが非常にかっこいい女性だと感じたという声がありました。ドーラみたいになりたい、ドーラのようなおばさんになるのが目標という声も多く、女性が憧れるキャラクターのようです。

『天空の城ラピュタ』に登場するドーラは、飛行船タイガーモス号の船長で、ドーラ一家のボスです。ドーラがかっこいいのは、決断力や行動力がある上に、頭脳明晰で度胸もあるためです。また、ぶっきらぼうに見えますが、面倒見が良く根は優しい性格をしています。ドーラは多くのかっこいい名言も残しており、生きるヒントや希望を与えてくれるため、ぜひセリフにも注目してみてください。