【天空の城ラピュタ】パズーがトランペットを吹く理由を考察！演奏を担当した人は？

『天空の城ラピュタ』のパズーがトランペットを吹いている理由を考察していく前に、パズーのプロフィールを紹介していきます。なぜトランペットを吹くのか、曲名は何か？といった疑問を解消することで、パズーについて詳しくなれる内容となっておりますので、『天空のラピュタ』のファンの方は必見です！また、『天空の城ラピュタ』のあらすじや作品概要も解説していきますので、ぜひご覧になってみて下さい！

『天空の城ラピュタ』は『スタジオジブリ』が1986年に公開したアニメ映画作品です。監督は宮崎駿で、彼にとって初めて原作の存在しないオリジナルアニメ作品となりました。映画公開時は興行収入が振るわない数字となってしまいましたが、観客による満足度は非常に高く、その後のビデオソフト化による販売は好調となりました。ラピュタという名前は『ガリバー旅行記』の空飛ぶ島『ラピュタ王国』からとっています。

鉱山で働く少年・パズーは、夜食を買って仕事場に戻る最中に空から青い光を放ちながら落ちてくる少女を見つけます。少女を受け止めて自分の家に連れ帰ったパズーは、目を覚ました少女・シータとすぐに打ち解けて仲良くなりました。そんな中、パズーの家にシータを探して海賊がやってきます。シータは先祖代々受け継いでいる青いペンダント・飛行石を持っている事で政府や海賊から狙われていたのでした。

『天空の城ラピュタ』の主人公・パズーは鉱山で働く見習いの機械工で、年齢は10代前半です。両親ともに亡くなっているため天涯孤独の身で、両親の残してくれた家で1人暮らしをしています。性格は素直で明るく、誰とでも仲良くなれる事からシータともすぐに打ち解けていました。ラピュタを見たという父は嘘つき呼ばわりされて死んでしまいましたが、パズーは父の事を疑っておらず、自作の飛行機でラピュタに行く事を夢見ています。

ここからは、『天空の城ラピュタ』の主人公・パズーがなぜトランペットを吹いていたのか？その理由について考察していきます。パズーがトランペットを吹くシーンは視聴者にとって印象的なものとなっていますが、パズーがなぜトランペットを吹いていたのかと疑問に思った方はきっと多いことでしょう。また、パズーのトランペットにまつわるとある設定も存在するようです。

パズーがトランペットを吹く理由としてまず第一に挙げられるのが、『両親へのあいさつ』です。パズーは両親ともに亡くしており、天涯孤独の身となっています。そして、パズーは父親の形見としてゴーグルを持っている事が『天空の城ラピュタ』の劇中で明らかになっていますが、母親の形見というものは登場していません。そこで、このトランペットがパズーの母親の形見なのではないかというファンによる考察があります。

パズーは毎朝のルーティンとして母親の形見であるトランペットを吹きながら、父親が見たというラピュタに夢を馳せていたのではないでしょうか。そして、母親の形見であるトランペットを吹く事で、両親に挨拶をして1日のスタートとしていたのかもしれません。

パズーがトランペットを吹く理由として『朝の合図』というのも考えられています。他のアニメ作品などでも、朝の始まりの合図としてニワトリが『コケコッコー』と鳴くシーンがイメージとしてありますが、パズーのトランペットも同じような意味だったのかもしれません。スラッグ渓谷の町の人々は、パズーが毎朝決まった時間に吹くトランペットの音色を1日の始まりとして、その日を頑張っていたのではないかという考察です。

パズーがトランペットを吹く理由として『シータを歓迎する』という意味も含まれていたと考察されています。パズーがトランペットを吹いていた時点では、まだシータがラピュタの真の王位継承者だという事は明らかになっていませんが、トランペットとは昔の王の即位や凱旋の際に使われたとされています。物語の序盤でのこのパズーのトランペットの演奏によって、シータが王であるという示唆をしていたのかもしれません。

『天空の城ラピュタ』の制作を始めた序盤の段階では、パズーはトランペットを持って冒険するという設定で制作が進んでいたようです。しかし、理由については明らかになっていませんが、途中でこの設定は廃止されたようです。しかし、設定は廃止されたものの、その名残としてパズーが朝にトランペットを吹くという描写が残されたと考えられます。

『天空の城ラピュタ』の主人公であるパズーが、なぜトランペットを吹いているのかという理由について考察してきましたが、ここからはその際の曲名や実際に演奏していた人を紹介。劇中のパズーの演奏を聴いていると、かなりの熟練度である事が分かりますが、実際に演奏しているのはいったいどんな人なのでしょうか。爽やかな曲で視聴者からも人気となっていますが、曲名も爽やかなものとなっています。

パズーのトランペットを実際に演奏した人は日本の有名なトランペット奏者である数原晋(かずはらしん)です。他の宮崎駿監督作品でも演奏を担当しており、『となりのトトロ』や『魔女の宅急便』、『紅の豚』などで演奏をしました。また、他作品では『必殺仕事人のテーマ』や『ルパン三世』でもトランペット演奏を担当しました。素晴らしい演奏技術の持ち主だった事から、数原晋に憧れてトランペット奏者を志す人も多かったようです。

パズーがトランペットで演奏している曲名は『ハトと少年』です。『ハトと少年』は2分半ほどの長さの曲で、途中からは『天空の城ラピュタ』の主題歌である『君をのせて』のメロディーが入ってきます。『天空の城ラピュタ』の劇中では『ハトと少年』のファンファーレ部分が1分弱ほど使われています。『ハトと少年』の曲を聴くと、このファンファーレ部分と『君をのせて』のメロディーがミックスされ、素敵な旋律となります。

『天空の城ラピュタ』にてパズーがトランペットで吹いていた曲『ハトと少年』を聴くとテンションが上がるというファンの感想があります。『天空の城ラピュタ』は有名作品なので、その中で登場する『ハトと少年』も日本人なら誰でも知っている曲名と言っても過言ではありません。さらに、『ハトと少年』は爽やかで朝にピッタリな曲調なので、1日の始まりにテンションを上げるために聴くという方も多いようです。

『天空の城ラピュタ』の中でも序盤のトランペットの演奏シーンが好きだというファンの感想があります。『天空のラピュタ』には様々な名シーンが存在しますが、トランペットの演奏シーンが一番好きだというファンは少なくありません。好きな理由として多いのが、『天空の城ラピュタ』は爽やかなシーンが多く存在しますが、トランペットのシーンはハトが舞い上がって気持ちの良い朝という印象を受ける事が挙げられます。

シータは朝にパズーのトランペットを聴いて目を覚ましますが、これが惚れポイントというファンの感想があります。パズーが吹くトランペット演奏は朝にピッタリな気持ちの良い曲で、さらにかなりの演奏技術である事から、シータが惚れてしまっても仕方ありません。その後にパズーとシータは初対面にも関わらずすぐに打ち解けていましたが、もしかするとトランペットによる効果もあったのではないかという考察もあります。

パズーのトランペット演奏が上手だというファンの考察があります。パズーの演奏はかなり熟練度が高い事から、毎朝のルーティンである事が考えられます。実際に吹いているのは前述で紹介した数原晋なので、彼の演奏能力の高さがうかがえます。

『天空の城ラピュタ』を観た事がきっかけで、トランペットを始めたというファンの方がいます。パズーが気持ち良さそうにトランペットを吹き、それに合わせてハトが舞うシーンは非常に感動的で、トランペットを始める気持ちにさせてくれる名シーンです。

『天空の城ラピュタ』でなぜパズーがトランペットを吹いているのかという理由や曲名、実際に演奏している人を紹介してきましたが、両親への挨拶やシータを歓迎するという可能性の高い考察が多く存在し、数原晋という有名なトランペッターが演奏しているという事が分かりました。今回のなぜパズーがトランペットを吹いているのかという考察記事を読んだ後にもう一度、『天空の城ラピュタ』を観てみるというのはいかがでしょうか？