【名探偵コナン】黒の組織10億円強奪事件のネタバレあらすじ！結末やアニメ声優は？

「名探偵コナン」は、1996年から日本テレビ系で放送中のテレビアニメで、原作漫画は週刊少年サンデーで連載中です。コミックは2022年4月に最新刊101巻が発売されました。また、1997年公開の第1作「名探偵コナン 時計じかけの摩天楼」から始まった劇場版映画は、2022年4月に最新25作目となる「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」が公開され、この作品の興行収入は92億円を突破しました。

1994年に連載が開始された漫画「名探偵コナン」は、週刊少年サンデーで最長となる連載期間を記録し、テレビアニメ放送も25年を超えるなど、長寿番組となっています。漫画「名探偵コナン」は世界中でコミックが販売され、これまでに2億5000万部を超える発行部数を記録しています。また、アニメ「ルパン三世」とのコラボ作品として劇場版映画「ルパン三世vs名探偵コナンTHE MOVIE」が2013年12月に公開されました。

高校生ながら天才探偵として名を馳せる工藤新一は、ある日、「黒の組織」に毒薬を飲まされたことで体が小さくなってしまいます。小学1年生になった新一は江戸川コナンと名乗り、「黒の組織」の捜査のために私立探偵の毛利小五郎の家に住むことになります。コナンは幼なじみの毛利蘭や発明家の阿笠博士、少年探偵団と共に、周りで起こる数々の難事件を解決しながら、「黒の組織」の解明に挑みます。

ここからは、「名探偵コナン」の原作漫画で登場する事件、「黒の組織10億円強奪事件」について紹介します。「黒の組織10億円強奪事件」は漫画の何巻・何話に登場するのでしょうか？何巻・何話の何巻？については2巻です。何話？について見ていくと、「名探偵コナン」は各話をFile1、File2…という言葉で表しており、「黒の組織10億円強奪事件」の内容は、File4～File7までとなっています。 

「黒の組織10億円強奪事件」の各Fileのタイトルは、漫画2巻のFile4「行方不明の男」、File5「かわいそうな少女」、File6「大男を追え!」、File7「悪魔のような女」となっています。アニメでは、1998年に放送された128話で描かれましたが、この当時はジンとウオッカではなく、沖田という人物が黒幕として登場しました。

漫画「名探偵コナン」の「黒の組織10億円強奪事件」は何巻・何話？については、漫画2巻のFile4～File7まででした。アニメ版で何話？については、1998年放送の128話でした。ここからは、漫画「名探偵コナン」の「黒の組織10億円強奪事件」のあらすじを結末までネタバレで紹介していきます。

file4「行方不明の男」のあらすじネタバレ、コナンは阿笠博士から「追跡メガネ」の使い方の説明を受けています。追跡したい相手にシール状になっている発信器を付けることで、半径20㎞の範囲ならその相手の居場所を追うことができるというものです。コナンが帰ってくると、毛利探偵事務所に行方不明者の捜索を依頼する女性が訪れています。

その女性は広田雅美といい、行方不明者は父・広田健三。山形から上京してタクシー運転手をしている健三の行方は、警察に依頼しても分からず、1か月が過ぎてしまったということです。雅美が持ってきた広田健三の写真を見ると、健三は猫を抱いています。この猫は「カイ」という名前で、他にも3匹の猫がいるということです。小五郎に任せようと思ったコナンは「追跡メガネ」を試したいと思い立ちます。

毛利蘭に付けようとした発信器シールを、手違いで雅美の腕時計に付けてしまったコナン。その後、猫の名前から広田健三が競馬好きと判断した蘭が、小五郎たちと共に競馬場で健三を発見します。知らせを聞いてやってきた雅美は化粧をして大人っぽい雰囲気です。父と再会した雅美は二人でアパートに入っていきました。その夜、広田健三が首を吊って自殺をしているのが発見されました。

file5「かわいそうな少女」のあらすじネタバレ、父との再会の後、連絡が取れない広田雅美が気になり、コナンたちは雅美のアパートへ行きます。すると、アパートの大家から広田健三が自殺したことを知らされます。大家は、広田健三に娘がいたことなど知らないと言います。そこで目暮警部のもとを訪れた小五郎は、広田健三が自殺ではなく殺害され、雅美の生死も不明だと聞かされます。

雅美が行方不明と聞いたコナンは雅美に付けた発信器を思い出し、早速追跡メガネで追うと、パチンコ店にいることが判明。駆けつけたコナンが店内を探し回っていると大柄な男とぶつかります。結局、雅美とは会えず、仕方なく探偵事務所に帰ってくると、蘭がサングラスの男が探偵事務所をずっと見つめていることに気づきます。小五郎も広田健三のアパートで見かけたと言い、二人でサングラスの男を捕まえました。

広田健三を殺害し、雅美を連れ去った犯人だと思い込んだ蘭と小五郎が問い詰めると、このサングラスの男は探偵で、大柄な男に広田健三を探して欲しいという依頼を受けたのだと言います。その依頼者の写真を見ると、コナンがパチンコ店でぶつかった男でした。

File6「大男を追え!」のあらすじネタバレ、写真に写る大柄な男は広田明と名乗り、行方不明の兄・健三を探して欲しいと、探偵に依頼したということです。探偵が調べたところによると、広田健三は夕方になると毎日、客を乗せずに同じ道を猛スピードで走っていました。また、広田明の身長が190㎝以上だと聞いた小五郎は、広田健三を殺害したのは長身の大男だろうと言う目暮警部の言葉を思い出します。

広田明と名乗る大男に広田健三のアパートを教えたという探偵。小五郎は健三を殺害した犯人は広田明で、雅美の行方も知っていると確信します。一方、コナンは何故、追跡メガネで追跡した結果、広田明にたどり着いたのかを考えています。もし、雅美の腕時計を広田明が持っているなら、雅美はすでに殺害されている可能性があると考え、焦るコナン。もう一度、追跡メガネで追ったところ、あるホテルに発信器の反応がありました。

コナンと小五郎が急いで広田明が泊っている部屋に向かっていると、女性が台車にスーツケースを三つも載せてエレベーターから降りてきました。その女性をやり過ごして急いで広田明の部屋に入ると、広田明は毒物によって死亡していました。部屋の中には空箱が散乱しています。

File7「悪魔のような女」のあらすじネタバレ、目暮警部からの情報で、肉親がいない広田健三は殺害され、肉親と偽って広田健三を探していた雅美と明のうち、明が殺害されました。そして、部屋にあった空箱の意味を考えたコナンは3人組による10億円強奪事件を思い出します。健三が毎日同じ道を車で走っていたのも逃走経路の確認と練習で、健三が10億円を一人占めしたとコナンは推理します。

裏切った健三を殺害したのは明で、その明を殺害して10億円を奪ったのが雅美だと考えたコナンは、エレベーターで見かけた女性を思い出します。化粧をして雰囲気は違うけれど、スーツケースを三つも抱えていた、あの女性こそ雅美だと確信します。急いで雅美の後を追うコナンたち。一方、雅美は港に到着しています。一人でいる雅美に、黒づくめの男が「ご苦労だった、宮野明美」と呼びかけます。

金を渡せと言う男に宮野明美は、妹と引き換えでなければ10億円の隠し場所は明かさないと言います。男は、妹は組織にとって重要な頭脳だから駄目だと言い、宮野明美に銃口を向けます。そして、隠し場所の検討は付いていると言って、宮野明美を撃ちました。その時、コナンが到着し、倒れた宮野明美に駆け寄ります。この10億円強奪事件の裏には「黒の組織」という存在があることをコナンに話し、宮野明美は息を引き取りました。

ここまで、漫画「名探偵コナン」の「黒の組織10億円強奪事件」は何巻・何話？についてと、ネタバレあらすじを紹介しました。原作漫画の何巻・何話？について、何巻？は2巻で、何話？はFile4～File7でした。ここからは、アニメ版128話（1998年放送）の「黒の組織10億円強奪事件」の主な登場人物を演じた声優を紹介していきます。

勝生真沙子は1958年10月15日生まれ、血液型・A型、青森県出身、所属は「81プロデュース」。主な出演作とキャラは「機動戦士Ζガンダム」レコア・ロンド、劇場版「アルスラーン戦記」ファランギース、「美少女戦士セーラームーン」海王みちる（セーラーネプチューン）、「名探偵コナン」服部静華、「銀魂」寺門市、「ゼロの使い魔」シェフィールド、「NARUTO -ナルト-」綱手、「ONE PIECE」シャーロット・スムージー。

手塚秀彰は1954年12月5日生まれ、血液型・A型、栃木県出身、所属は「劇団青年座」。主なアニメ出演作とキャラは「NARUTO -ナルト- 疾風伝」四代目雷影・エー、「進撃の巨人」ダリス・ザックレー、「残響のテロル」倉橋、「SHAMAN KING」道円、OVA「機動戦士ガンダムUC」スベロア・ジンネマン、「PSYCHO-PASS サイコパス 3」久利須、「半妖の夜叉姫」二枯仙、「ヴィンランド・サガ」ケティル。

徳丸完は1941年5月26日生まれ、血液型・O型、静岡県出身、所属は「アーツビジョン」。主な出演作とキャラは「機動戦士ガンダム」ククルス・ドアン、モスク・ハン博士、劇場版「機動戦士ガンダムII 哀・戦士編」ガイア、「銀河烈風バクシンガー」ドン・コンド―ル、ディーゴ・近藤、「美味しんぼ」マックス、楊建明、「ミスター味っ子」大石老師、「機動武闘伝Gガンダム」ゴンザレス、「十二国記」峯王仲韃。

大友龍三郎は1952年5月18日生まれ、血液型・A型、東京都出身、フリーで活動しています。主な出演作とキャラは「忍たま乱太郎」風鬼（2代目）、「ONE PIECE」白ひげ（2代目）、「機動戦士ガンダムAGE」フェザール・イゼルカント、「東京喰種トーキョーグール」黒磐巌、「神撃のバハムート GENESIS」ベルゼビュート、「蒼穹のファフナー EXODUS」ナレイン、「妖怪学園Y 〜Nとの遭遇〜」大王路キンヤ。

漫画「名探偵コナン」の「黒の組織10億円強奪事件」は何巻・何話？について紹介し、この事件のあらすじをネタバレで紹介しました。原作漫画の何巻・何話？について、何巻？は2巻で、何話？はFile4～File7でした。ここからは、宮野明美が何故、偽名を使っていたのか？何故、10億円強奪事件を起こしたのか？そして、何故、殺されてしまったのか？という三つの謎について考察します。

漫画「名探偵コナン」の「黒の組織10億円強奪事件」で、毛利探偵事務所に現れた広田雅美は偽名で、実は宮野明美という名前でした。宮野明美は、広田健三と広田明の3人組で10億円強奪事件を起こしました。犯行は成功しましたが、実行犯の一人、広田健三が10億円を一人占めし、姿を隠しました。

そのため、宮野明美は広田健三の娘・広田雅美と偽り、広田明は広田健三の弟と偽ってそれぞれ探偵に捜索を依頼しました。宮野明美は、10億円を持ち逃げした広田健三を見つけるために広田雅美という偽名を使ったのでした。

宮野明美に強奪した10億円を渡せと迫った男たちは「黒の組織」のジンとウォッカでした。宮野明美はジンに、妹を返してくれなければ渡さないと答えています。妹とは宮野志保で、黒の組織ではシェリーと呼ばれる優秀な科学者です。姉である宮野明美としては、妹を組織から抜けさせたいと思っていました。そんな時、10億円強奪に成功すれば妹と共に組織から脱退させてやると言われ、犯行に至ったということです。

ジンとしては妹（シェリー）を組織から脱退させる気など全くありませんでした。組織を脱退したいと言った時点で、宮野明美は組織にとって敵側の人間になったとみなされました。また、当時宮野明美には諸星大という恋人がいたのですが、彼を組織に引き入れたのは宮野明美でした。諸星大は赤井秀一というFBIの捜査官であることが組織に発覚しています。

このように、FBI捜査官の潜入を手引きしたとされる宮野明美の脱退を許すわけがありません。そこで、ジンは妹・シェリーの脱退をエサに10億円強奪を実行させてのでした。失敗、成功に関係なく、ジンは宮野明美を殺害しただろうと考えられています。

ここまで、漫画「名探偵コナン」の「黒の組織10億円強奪事件」は何巻・何話？について紹介すると共に、あらすじをネタバレで紹介しました。原作漫画の何巻・何話？について、何巻？は2巻で、何話？はFile4～File7でした。そして、「黒の組織10億円強奪事件」や宮野明美に関する謎について考察してきました。ここからは、宮野明美と灰原哀、赤井秀一との関係について見ていきます。

灰原哀とは、自殺するつもりで飲んだ薬（APTX4869）で体が小さくなり、黒の組織から逃げ出すことができたシェリーで、本名・宮野志保です。宮野明美にとって灰原哀は妹です。宮野明美は組織にいた頃、監視付きですが、大学に通うなど比較的自由に暮らすことができていたようです。しかし、妹の志保は、死亡した両親（宮野厚司、エレーナ）と同じように、優秀な頭脳を重用されており、組織で研究の日々でした。

そんな志保を組織から脱退させると決意した宮野明美は、その意思を組織に示しました。宮野明美の意思は固く、たとえそれが犯罪であっても、妹と共に組織を抜けるためならどんなことでもする覚悟でした。また、漫画101巻には帝丹小学校の卒業生である宮野明美が、卒業時にクラスメイトと埋めたタイムカプセルが見つかり、志保に向けたメッセージが書いてあったというエピソードが描かれています。

赤井秀一はFBI捜査官で、黒の組織に潜入するために諸星大という偽名で宮野明美に接触します。宮野明美は赤井秀一のことを「大君」と呼ぶようになるなど、好意を寄せるようになります。赤井秀一はうまく組織に入ることに成功し、コードネーム「ライ」を与えられるなど、組織からの信頼を得ました。しかし、ある出来事のためにFBI捜査官であることを組織に知られてしまいます。

その際、潜入するために利用されたと知りながらも宮野明美は赤井秀一への想いを断ち切ることはできませんでした。10億円強奪事件の前の日に宮野明美は赤井秀一に、もし組織を抜けられたら本当の恋人同士になって欲しいという内容のメールを送りました。このことから、宮野明美の赤井秀一への想いが本物であることが分かります。

「黒の組織10億円強奪事件」がアニメで放送されたのは1998年の128話でした。当時はまだ、灰原哀が登場しておらず、宮野明美の背後にいた黒幕をジンとウオッカではなく、沖田という人物にして描いています。後に原作漫画の通りにアニメ化された内容より、1998年当時のアニメ版の内容の方が好きだという感想です。

「黒の組織10億円強奪事件」は、宮野明美が妹・志保（シェリー）を黒の組織から抜けさせるために起こした事件でした。犯罪に手を染めてでも妹を想う姉の強い想いが描かれている内容となっています。悲しく、切ない物語だという感想です。

「黒の組織10億円強奪事件」は、ラストで宮野明美が黒の組織の手に掛かって死亡してしまいます。宮野明美は最期まで妹の志保のことを心配していました。また、赤井秀一への想いをずっと持ち続けていた女性でした。残された妹・志保や赤井秀一のことを想うと、辛すぎるという感想です。

いかがでしたか？漫画「名探偵コナン」の「黒の組織10億円強奪事件」のあらすじをネタバレで紹介し、事件に関する謎を考察してきました。「黒の組織10億円強奪事件」は何巻・何話？については、原作コミック2巻のFile4～File7でした。また、アニメでは何話？については1998年放送の128話でした。宮野明美は妹・志保を組織から抜けさせるために事件を起こしますが、黒の組織によって射殺されました。

宮野明美と灰原哀、赤井秀一との関係については、灰原哀は宮野明美が最期まで心配していた妹・志保で、赤井秀一とは組織にいた頃から互いに好意を持ち、組織から抜けることができれば本当の恋人同士になりたいと思っていました。感想・評価でも、とても悲しく、切ない物語だという声も寄せられています。コミック2巻に収録され、アニメ版128話でも描かれた「黒の組織10億円強奪事件」を、お楽しみください。