【サマータイムレンダ】ヒルコ様の正体はクジラ?目的やハイネとの関係・過去は?

こちらの記事では『サマータイムレンダ』に登場する"ヒルコ様"の正体や目的についてご紹介しています。ヒルコ様の正体がクジラだと言われている理由や、島の人々を殺そうとしている理由が知りたい人はこちらの記事を参考にしてみてください。また白髪の少女・ハイネとの関係や過去についてもご紹介しているので、『サマータイムレンダ』のヒルコ様の情報が知りたい人も目を通してみてください。

【サマータイムレンダ】ヒルコ様の正体はクジラ?目的やハイネとの関係・過去は?のイメージ

目次

  1. サマータイムレンダのヒルコ様とは?
  2. サマータイムレンダのヒルコ様の正体はクジラ?過去を考察
  3. サマータイムレンダのヒルコ様とハイネとの関係を考察
  4. サマータイムレンダのヒルコ様の目的
  5. サマータイムレンダのヒルコ様の最後はどうなった?
  6. サマータイムレンダのヒルコ様に関する感想や評価
  7. サマータイムレンダのヒルコ様まとめ

サマータイムレンダのヒルコ様とは?

『サマータイムレンダ』の重要キーワードの"ヒルコ様"。ヒルコ様は主人公の慎平が生まれ育った日都ヶ島に伝わる神様ですが、その正体は多くの謎に包まれています。こちらの記事ではそんな『サマータイムレンダ』に登場するヒルコ様の正体や目的についてご紹介。その前にまずは『サマータイムレンダ』の作品概要と簡単なあらすじをご紹介するので、『サマータイムレンダ』の作品情報をおさらいしたい人は目を通してみてください。

サマータイムレンダの作品情報

サマータイムレンダの概要

  • 作者:田中靖規
  • 出版社:集英社
  • 掲載誌:少年ジャンプ+
  • レーベル:ジャンプ・コミックス
  • 発刊期間:2017年10月23日~2021年2月1日
  • 巻数:全13巻
  • アニメ放送期間:2022年4月15日~連載中(2022年8月現在)
  • アニメ話数:全25話予定(2022年8月現在)
  • アニメ主題歌:マカロニえんぴつ「星が泳ぐ」、亜咲花「夏夢ノイジー」、cadode「回夏」、りりあ。「失恋ソング沢山聴いて 泣いてばかりの私はもう。」

ヒルコ様が登場する作品『サマータイムレンダ』は、漫画家・田中靖規先生が集英社の運営する漫画アプリ『少年ジャンプ+』で連載していたサスペンスSF作品。原作漫画の連載期間は2017年10月~2021年2月までで、その後2022年4月からはアニメ『サマータイムレンダ』がスタートしています。

『サマータイムレンダ』はアニメ化の他にも実写化や脱出ゲーム化も予定され、脱出ゲームは新型コロナウイルスの感染状況によって中止となりましたが、実写化は2022年8月現在も制作予定となっており、現在も話題の作品となっています。原作漫画が完結した翌年の2022年4月には本編のその後の物語『サマータイムレンダ2026 未然事故物件』が少年ジャンプ+に掲載されています。

サマータイムレンダのあらすじ

東京で学生生活を送る少年・網代慎平は幼なじみの少女の訃報を受け、葬儀に参列するため故郷の日都ヶ島に帰省します。始めは事故だったと聞いていた慎平ですが、島の住人の話を聞いていくと少女の死には不自然な点があり、事故ではなく他殺の可能性が浮上します。さらには島に伝わる伝承に登場する"影"の存在もちらつき、慎平は少女の死の真相を追うこととなっていきます。

ヒルコ様の本当の名前

『サマータイムレンダ』の物語の重要キャラクターとして名前が上がる"ヒルコ様"。神様として崇められているこのヒルコ様の本当の名前は"蛭子命"と言い、漁業の神様として祀られています。ヒルコ様は日都ヶ島の北の方にある神社に祀られており、島の人々は親しみをこめて"ヒルコ様"と呼んでいます。

ヒルコ伝承

『サマータイムレンダ』に登場する"ヒルコ様"は主人公・慎平の故郷である日都ヶ島で祀られている神様。そのヒルコ様を伝える伝承では、その昔日都ヶ島では島に漂着したものには神が宿っていたと考えられており、漂流物は捨てずに"御海送り"の際に焚き上げの儀式をするようになったと伝えられています。

御海送りをするのは年2回で、夏と冬に行われます。さらにその伝承を辿っていくと、1732年(享保17年)のある日、1頭のクジラが島に漂着していたことが分かります。漂着神信仰があった当時の日都ヶ島ではそのクジラを神からの恵みだと喜び、島民たちで食べようと人々が集まりました。

しかし、そのクジラに1人の少女が近づくと、クジラは少女とそっくりの姿へと変貌しその少女を食べてしまったというのです。その出来事に恐怖した島民たちは漂着したクジラが神そのものであったのだと思い、"ヒルコ様"として奉り始めたのでした。

TVアニメ『サマータイムレンダ』

サマータイムレンダのヒルコ様の正体はクジラ?過去を考察

ネタバレ①島に一頭のクジラが漂着する

『サマータイムレンダ』の物語を語るのに欠かすことのできないキーワード"ヒルコ様"。その正体や目的は謎に包まれていましたが、ストーリーが進むに連れてヒルコ様が初めて人間の前に現れた時の姿がクジラであったことが判明します。ヒルコ様の伝承は、一頭のクジラが日都ヶ島の浜辺に打ち上げられたところから始まります。

もともと海から流れ着いたものは神が宿っていると伝えられていた日都ヶ島では、このクジラが漂着した際に「神からの贈り物」として島民たちが食料にしようと集まりました。そして一人の少女がクジラに近づくと、ヒルコ様が正体のクジラはその少女と瓜二つの姿に変化します。そしてヒルコ様が正体のクジラは少女を食い殺してしまったのでした。

ネタバレ②ヒルコ様の御海送りの儀式

クジラの姿で日都ヶ島に漂着し、少女の姿に化けたという過去が判明したヒルコ様。このような超常現象とも言える過去もあって、その後ヒルコ様は漁業に関する神様として祀られることとなります。海から流れ着いた物はヒルコ様からの恵みとして捨てずに取っておき、年に2回お焚き上げをしてヒルコ様に返すという祭事が行われるようになりました。その祭の日が、『サマータイムレンダ』で慎平がウシオの影と出会った7月24日です。

ネタバレ③ヒルコ様が影の病の始まりだった?

『サマータイムレンダ』で主人公の慎平を始めとする登場キャラクターたちを苦しめてきた"影"。この影の正体はヒルコ様が作り出す化け物です。過去にも島民たちを苦しめてきたこの影の病は、島民たちから供物を捧げられてきたヒルコ様が人間たちへの返礼として魚を獲るためその都度島民の何人かの影を作り、その影たちが自分の本体を殺していたというのが真相でした。

ヒルコ様には"分娩"という能力が備わっており、あらゆる物質とそっくりの物を作り出すことができます。しかしこの分娩の能力はヒルコ様自身の身体を分裂させて作り出すため、ヒルコ様自身もいくらかのダメージを受けます。ヒルコ様から作られた影たちは1週間以内に自分の元となる人間を殺さないと自分自身が消えてしまうため、自分の正体である人間を襲うように本能に刻み込まれています。

ネタバレ④クジラになる前のヒルコ

ヒルコ様の過去を紐解いていくと、その正体はクジラだったことが分かりました。しかし、クジラから少女の姿に変化したことを考えると、さらに過去を遡ればまた別の正体が見えてきそうです。クジラの姿よりも過去の正体は『サマータイムレンダ』の物語では語られていませんが、一番初めのヒルコ様の正体は地球外生命体なのではないかと予想されます。

『サマータイムレンダ』に登場した作家の南方ひづるは、ヒルコ様の正体が隕石として宇宙からやってきた生物なのではないかと考察していました。その後様々な生き物や物を介してクジラの姿になり、ヒルコ様の伝承として残されている少女の姿に辿り着いたのではないかと考えられます。

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サマータイムレンダのヒルコ様とハイネとの関係を考察

ネタバレ①ヒルコ様が最初にコピーしたのはハイネ?

上記では『サマータイムレンダ』に登場するヒルコ様はクジラの姿だった過去があり、その後少女の姿に変化したとご紹介しました。その時ヒルコ様が元にした少女というのが波稲(ハイネ)という少女です。それまではクジラの姿で生きてきた過去を持つヒルコ様。

しゃべったり意思の疎通ができる人間の少女・ハイネになったことで、ヒルコ様はこの姿を大変気に入りました。元々は過去に殺した少女の名前ではありつつも、ヒルコ様自身はハイネと呼ばれることを喜んでいるようです。

ネタバレ②ハイネは影のお母さん?

『サマータイムレンダ』の物語で、影が「オカアサマ」と口にすることが度々ありますが、この「オカアサマ(お母さま)」というのはヒルコ様が変化している少女・ハイネのことです。ハイネは島民たちへの返礼目的のために影を"分娩"で作って魚を獲っていましたが、この時ハイネが生み出した影たちは言わばハイネの子供。

そのため影たちはハイネのことを母親として慕っています。またハイネが生み出した影は、1度だけ影を作る事ができます。そのため影が生み出した影はハイネからすれば孫ということになります。この孫の影たちはハイネの子である影たちと同じようにハイネからのテレパシーで命令を与えられており、その目的を無視することはできません。

ネタバレ③ハイネの身体は衰弱が進行している?

『サマータイムレンダ』の重要キャラクター・ヒルコ様の現在の姿として登場した少女のハイネ。ハイネは人間を食料としており、人間たちに恵みをもたらすかわりに人間たちからも供物を貰うという過去を持っています。しかし、慎平たちの時代では長年の食糧不足が続いているうえ、分娩の能力の酷使によって、ハイネの身体は衰弱が進行していたのでした。

ハイネは衰弱した身体を修復するため、7月24日に"復活の儀式"と称した島民の皆殺しを行おうとしますが、そこへ『サマータイムレンダ』の主人公・慎平が幾度のループを行ったため復活の儀式を達成することができなくなってしまいます。

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サマータイムレンダのヒルコ様の目的

ネタバレ①ヒルコ様の目的

『サマータイムレンダ』で主人公の慎平がループするきっかけを生み出したヒルコ様。人間たちとの関わりを持つことを選んだヒルコ様ですが、その目的は何だったのでしょうか?このヒルコ様の目的は判明しており、"故郷に帰る"ことです。普通の生き物では辿り着くことのない遠く深い海の彼方にある、時間という概念のない場所。ヒルコ様は島民たちから作り出した我が子である影たちと共にそこへ帰るのを目的としています。

ネタバレ②ヒルコ様の計画

故郷へ帰ることが目的だったヒルコ様。しかし、ヒルコ様の身体は長年の食糧不足や分娩でのダメージで衰弱しきっていました。その身体では故郷へ帰るという目的を達成するのが難しかったため、ヒルコ様は力を取り戻すために7月24日に島民たちを殺して喰らい、自らの栄養とする"復活の儀式"を執り行おうとしていたのでした。

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サマータイムレンダのヒルコ様の最後はどうなった?

ネタバレ①クジラの最後

『サマータイムレンダ』で慎平たちの前に立ちはだかったヒルコ様ですが、最後は消滅する結末を辿りました。ループを断ち切ろうと決意したヒルコ様は、慎平とウシオを過去にループさせます。ヒルコ様が島に流れ着いた時まで遡った慎平たちは、クジラの姿をしたヒルコ様に近づこうとする少女を目撃。

慎平はハイネの元となったこの少女をクジラに近づけさせないように手を掴み制止します。そして浜に打ち上げられたクジラの姿をした過去のヒルコ様の前に立ったウシオは自分の能力を発動。ウシオは「おやすみ」と言葉をかけ、クジラは過去から消し去られたのでした。

ネタバレ②ヒルコ様は消滅した?

過去に存在したクジラの姿のヒルコ様を消し去った慎平とウシオ。過去を改変したことで、未来に存在するはずだったハイネの姿をしたヒルコ様も消滅することになります。クジラを消去したことでハイネは徐々に消え始めます。ハイネは傍に居た竜之介に生まれ変わったら仲良くなれるかと質問しました。竜之介はハイネのその問いに「もちろんや!」と答え、ハイネは笑顔で消滅を迎えます。

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サマータイムレンダのヒルコ様に関する感想や評価

『サマータイムレンダ』の主人公・慎平たちが生まれる何百年も前から生きてきたヒルコ様。飢餓の時代に人間たちの元にやってきたことや、何も知らない少女が巻き込まれる展開などが、ホラーゲームの『SIREN』を彷彿させると感想があがっています。

『サマータイムレンダ』の敵キャラクターとして登場したヒルコ様。数々の人間を殺してきたヒルコ様ですが、ひとりぼっちだった過去や、悪の心を持つ人間に利用されていたことが判明し「可哀想」という声もあがっています。

こちらの方のツイートでは、『サマータイムレンダ』の主人公・慎平たちの敵として登場したヒルコ様の正体が、地球の外から来た生き物だったと判明したことから「クトゥルフ神話TRPGみたい」という意見があげられています。

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サマータイムレンダのヒルコ様まとめ

以上、『サマータイムレンダ』に登場するヒルコ様の正体や目的などをご紹介してきました。ヒルコ様は元々はクジラの姿をしており、遠い昔に少女の姿に変化し"ハイネ"と名乗って人間と共に暮らしてきたことが判明しました。クジラになる前の姿は不明となっていますが、作家の南方ひづるによって隕石として地球の外からやってきた生き物なのではないかと考察されています。

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