【サマータイムレンダ】ハイネは影のオカアサン？正体・過去や目的もネタバレ

ネット上ですべての影の「オカアサン」ではないかと囁かれているハイネは、サマータイムレンダの主人公・網代慎平が3周目のループをおこなった時に初登場していました。そこで、ここからはサマータイムレンダのハイネの正体や目的、能力を中心にネタバレ紹介します。それではハイネについて見ていく前にサマータイムレンダの作品情報からご覧ください。

• 作者：田中靖規
• 掲載サイト：少年ジャンプ+
• 発表期間：2017年10月23日～2021年2月1日
• 巻数：全13巻
• 話数：全139話

サマータイムレンダとは、和歌山県出身の漫画家・田中靖規によるサスペンス・SF漫画です。ウェブコミック配信サイト『週刊少年ジャンプ＋』にて、2017年10月23日から2021年2月1日まで毎週月曜日に配信されました。また、2022年4月15日からTKYO MXほかにてテレビアニメが全25話で放送される予定です。

ここではサマータイムレンダのあらすじを簡単にまとめていきます。本作の主人公は17歳の少年網代慎平(あじろしんぺい)です。物語は慎平が幼馴染・小舟潮の葬儀に参列するため、生まれ故郷の日都ヶ島(ひとがしま)へと戻った時から始まりました。

帰郷後の慎平は、居合わせた親友から潮の死には不可解な点があると聞かされました。翌日、島民一家が突如として姿を消す失踪事件が起きてしまいます。そこで、慎平は失踪事件の真相を追いかけることとなりますが、その背後に見え隠れしていた、日都ヶ島に昔から伝わる「影」の思惑の思惑に巻き込まれ…

サマータイムレンダに登場するハイネは赤い着物を着た少女です。サマータイムレンダの第19話にて日都神社の上空に赤い光が浮かび上がる描写があったのですが、その赤い光こそが和服姿のハイネでした。その光景を見ていた南方ひづるが「ハイネ」と呼んでいたことから和服姿の幼い少女の名前が判明するに至っています。

2022年4月15日からTKYO MXほかにてテレビアニメが全25話で放送される予定のサマータイムレンダ。アニメ化されるほどの人気を得ているサマータイムレンダでは、サマータイムレンダの第19話にて日都神社の上空に現れた、和服姿のハイネが物語を読む進めていく上での重要人物となっています。ここからは、ハイネは影のオカアサンなのか？ということで、ハイネの正体をネタバレ考察していきます。

まず初めに、サマータイムレンダのハイネはすべての影の「オカアサン」です。ハイネは影を何度でも生み出せる能力を持っており、それを使って影を生み出していました。サマータイムレンダの影ミオもハイネから生まれています。

そして影ミオのような影には能力「分娩」が備わっており、これは一度だけ新たな影を生み出すことができるというものです。もし、分娩の能力によって新たな影を生み出せば、その影はハイネの孫となります。ちなみに、ハイネの孫にあたる影には分娩の能力が備わっていません。

すべての影のオカアサンとなるサマータイムレンダのハイネですが、一体彼女は何者なのか？結論から言うと、サマータイムレンダのハイネの正体は、日都ヶ島にある日都神社で祭られている神様「ヒルコ様」です。ヒルコは日都ヶ島の住人たちにとって特別な存在であり、日都神社にある古い文献の「ヒルコ伝承」にヒルコの名前が載っています。

しかし、ヒルコ様の本当の名前は「蛭子命(ヒルノミコト)」で、ヒルコ様として親しまれている裏ですべての影たちのオカアサンとして君臨していました。ハイネは島民から隠れて島の洞窟(ヒルコ洞)で生活しているため、ハイネの存在を知る島民はほとんどいませんが、その中でもハイネの正体や存在を知っている数少ない人物が南方ひづるでした。

ハイネの正体がすべての影のオカアサンであり、日都ヶ島で祭られているヒルノミコト(ヒルコ様)であることが明らかになったわけですが、ハイネが死亡した場合はどうなるのでしょうか？ここで重要なのが、ハイネがすべての影のオカアサンだということです。つまり、ハイネはオカアサン(母親)・大元となるため、ハイネが死亡してしまうとすべての影が消滅してしまうのです。

本編開始時点では、今までにないスピードで影が増殖しており、ハイネの孫以外の影が分娩を繰り返しています。そして、生まれた影はコピーした人間と入れ替わり、その家族ごと乗っ取って人間として暮らしていました。しかし、仮にハイネが死亡した場合はすべての影が消滅してしまうため、ハイネは影に守られるような存在となっています。

サマータイムレンダのハイネの正体がすべての影のオカアサンこと蛭子命(ヒルノミコト)であり、日都ヶ島にある日都神社で祀られている神様「ヒルコ様」となっていました。ではなぜ、ハイネは日都神社でヒルコ様という神様として祀られているのか？それにはハイネの過去が関係していました。そこで、サマータイムレンダにて描かれたハイネの過去をネタバレしていきます。

サマータイムレンダのハイネには雁切波稲をコピーした過去があります。ことの始まりは、享保1732年に日都ヶ島で起きた大飢饉です。大飢饉によって多くの島民が餓死してしまいます。ちょうどそのタイミングで日都ヶ島の浜にクジラが流れ着くのですが、島民はその奇跡的な状況を神様と結びつけたことで神様からの贈り物だと思い込み、感謝すると共にクジラを食べようとしました。

そして最初にクジラに近づいたのが、雁切波稲(かりきりはいね)という女の子です。その後、女の子は雁切波稲が近づいたと同時に光を放って波稲に変身します。これは人間の雁切波稲が、すべての影からオカアサンと呼ばれる存在にコピーされ、人格を乗っ取られた状態です。その後オカアサンことハイネは、コピーした人間の名前を気に入ったことでハイネと名乗るようになっています。

サマータイムレンダのハイネには南方ひづると友達関係だった過去があります。サマータイムレンダの単行本7巻ではハイネと南方ひづるの過去が描写されており、中学生だった南方ひづるの姿がありました。

サマータイムレンダの本編が始まる14年前、ひづるはタカノス山にある菱形医院にてハイネと出会い、その後ハイネのためにお菓子を持って、たびたび菱形医院へと足を運ぶようになりました。しかし、ひづるの弟・竜之介や友人・磯兼朝子は、影ではなく普通の女の子として接していたハイネのことを気味悪がっていました。なぜなら、ハイネが違う時代の女の子であることに気が付いていたからです。

サマータイムレンダのハイネにはひづるの弟・竜之介を殺した過去があります。ハイネと友達になったひづるは、常に空腹を感じているハイネのためにお菓子を用意してハイネに会っていました。しかし、影のオカアサンという正体を持つハイネが感じる空腹は人間が感じる空腹ではなく、影が感じる「飢え」でした。その空腹がひづると竜之介が15歳を迎えた日に起きた事件へと繋がっています。

ハイネは空腹状態が悪化したことにより自我を失い、竜之介の首を絞めて殺した後にそのまま食べてしまったのです。ひづるはハイネが竜之介を食べた瞬間を目撃してしまいます。この時、ハイネは親友だったひづるの弟を食い殺してしまったことに対してショックを受けて右目が弾け飛び、ハイネの中にある竜之介のデータがひづるの中へ入るのでした。

ひづるの中に竜之介の影のデータが定着していたのは、ハイネの右目が弾け飛んだことがきっかけとなっています。その後、ひづるが中学卒業と同時に島を離れることにしていますが、その時にハイネが「友達だから一回は見逃す、しかし次に会う時は殺す」と誓っていました。

オカアサンとヒルコ様という二つの顔を持つハイネは、享保1732年に日都ヶ島で起きた大飢饉の際に雁切波稲をコピーして体を乗っ取っていました。それから時が経ち、南方ひづると友達関係になったハイネですが、結局影特有の空腹に耐えきれずにひづるの弟である竜之介の首を絞めて殺した挙句そのまま食べてしまいます。ここでは、そんな過去を持つハイネの目的をネタバレ考察していきます。

すべての影のオカアサンであるサマータイムレンダのハイネですが、実は彼女の現在は衰弱状態にあります。影は情報を食料として生きていくことができるのですが、その大元となるハイネもまた味を楽しむことを目的に人間を食べて情報を得ていました。

人の味を好んでいたハイネは、日都ヶ島の神様という立場を利用して、影から食餌として運ばれてきた平均で年に4人の島民を食料にしています。ところが、繰り返した分娩のせいもあって力が弱まってしまい、かといって手当たり次第に人間を食べることはできなかったために現在の衰弱状態に陥ってしまいました。

空腹はハイネにとって耐え難い苦痛を与え続け、その結果ハイネは足が弱って歩行すらもできない状態となってしまいます。そこで、ハイネは歩ける代わりの肉体にすることを目的に小学生の小早川しおりをコピーして殺害。ちなみに、ハイネは死人の肉体に対してスキャンと消去の能力を使って人間の情報を抜き取っています。

これまでサマータイムレンダで描かれたハイネの正体や過去をネタバレしました。ここからは、それらの情報を踏まえた上でハイネの目的をネタバレします。

まず結論から言うと、ハイネの目的は「故郷へ帰ること」です。先にハイネの過去について触れたのですが、ハイネは元々日都ヶ島の海岸に打ち上げられたクジラでした。そして、ハイネが言う故郷とは、時間の流れが止まっている影以外の生物ではたどり着くことが不可能な場所で、遠く深い海の彼方にある永遠の国です。

サマータイムレンダのハイネは、永遠の国へと帰ることを目的に故郷へと連れていく影を選別していました。サマータイムレンダでの描写を見ていくと、おそらくハイネに気に入られた家族として小早川しおり一家と影ミオ、シデが考えられます。

サマータイムレンダのラストではハイネが「こんな体で帰りたくない」と言っていたことから、衰弱状態ではなく本来の元気な状態で帰りたいようです。そこで、ハイネは衰弱状態から復活することを目的に、7月24日に開催される夏祭りの「復活の儀式」にてとある計画を実行することにします。その計画というのが日都ヶ島の島民をすべて食べるということです。

祭りの日であれば日都ヶ島の島民だけでなく観光客まで一斉に境内に集まるため、衰弱状態から復活する基準となる百人の捕食は十分に達成できると言えます。そして、サマータイムレンダの3周目のループにて、ハイネが百人の人間を食べて復活したシーンが描かれていました。

サマータイムレンダのハイネは復活して故郷へ帰ることを目的に日都ヶ島の島民をすべて食べようとしていましたが、実はのちにハイネが日都神社の宮司である雁切真砂人(シデ)に地用されていることが明らかとなります。

サマータイムレンダのシデとは、青銅の先祖で菱形医院を創設した初代院長であり、ハイネが世間的に彼と夫婦になったためハイネの夫でもありました。そして、ハイネを利用していたシデの目的は世界の終わりを見届けることでした。つまり、シデこそがサマータイムレンダの黒幕だったわけです。ちなみに、シデは世界の終わりのことを「エンディング」という言葉で表現しています。

ここまでサマータイムレンダのハイネの正体や過去・目的をネタバレ考察してきました。その結果、ハイネの正体がすべての影の「オカアサン(ヒルコノミコト)」であり、日都ヶ島にある日都神社で祭られている神様「ヒルコ様」でもあることが分かりました。そして、ハイネは故郷に帰ることを目的にしています。ここからは、そんなハイネの能力について解説していくのでぜひご覧ください。

サマータイムレンダのハイネは「無限の分娩」という能力の持ち主です。影の能力には、影自身が自分の体にスキャンした物体を写す能力「変身」と影がスキャンした物体を分裂させることによって新たな影として生み出す能力「分娩」の2種類があります。その内の分娩に関しては1回のみと制限があるのですが、すべての影のオカアサンであるハイネの場合は制限なく無限におこなうことが可能です。

また、ハイネの孫にあたる影は分娩すらおこなうことができません。しかし、サマータイムレンダの本編開始時点では衰弱状態にあるため、ハイネは孫にあたる影と同じく分娩をおこなうことができず、数十年ほどは分娩をおこなっていないようです。ただサマータイムレンダにて描写された「復活の儀式」の2カ月以内の間に影ミオを含む数体の影を分娩しています。

サマータイムレンダのハイネは「ループ」という能力の持ち主です。サマータイムレンダの慎平は時間を見る能力を使ってループできるのですが、実はその能力のオリジナルとなっているのがハイネの能力でした。

慎平たちはハイネが時間を見る能力を持っていることを知らなかったため、ハイネたち影の企みを阻止しようと奮闘しています。しかし、サマータイムレンダの原作漫画7巻にてハイネも慎平と同じようにループを繰り返していたことが明らかとなりました。

サマータイムレンダのハイネは「テレパシー」という能力の持ち主です。すべての影のオカアサンであるハイネのみが使える能力となっているため、影はハイネからテレパシーを受けることしかできません。

しかし、そのテレパシーはただ相手に考えや意志を伝えるだけでなく、命令に逆らうことができないという効果があります。ただ影のウシオはハイネのテレパシーを無効化できるため、それが影の中で裏切り者と言われるようになった原因となってしまいました。

最後はネット上に寄せられた、サマータイムレンダのハイネに関する感想や評価を見ていきましょう。すべての影の「オカアサン(ヒルコノミコト)」であり、日都ヶ島にある日都神社で祭られている神様「ヒルコ様」でもあるハイネ。どうやら、ネット上ではそんなハイネの正体や過去、そしてシデとハイネの過去編が見たいという意見があがっていました。

サマータイムレンダに登場するハイネの過去に関する感想があがっています。こちらではサマータイムレンダの7巻にてハイネの過去を知った時の感想が述べられているようです。サマータイムレンダのハイネは過去編にてひづるや竜之介と因縁がありました。その過去によって謎が少しずつ解けたもののまた新たな謎が浮上したと考えられているようなので、サマータイムレンダで描かれるハイネの過去は要注目です。

サマータイムレンダに登場するハイネの正体・オカアサンに関する感想があがっています。こちらでは、ハイネの正体がオカアサンだと考えられているようです。さらに、ハイネの正体がオカアサンだとすれば、そのオカアサンが慎平が右目持っている事を知ることに対して危険視されています。他の感想でも同じようにハイネの正体がオカアサンだと分かってから絶望的だと考えられていました。

サマータイムレンダに登場するシデとハイネの過去に関する感想があがっています。こちらではサマータイムレンダを読み終わったことで、シデとハイネの過去を知りたいと気になっているようです。

シデはハイネと結婚して子供ができているので、その時の様子が知りたいということでしょうか？やはり、シデはサマータイムレンダの黒幕でもあるため、ハイネの正体や過去を知る上でシデの存在は気になるのかもしれません。

サマータイムレンダに登場するハイネの正体・過去と目的、そして能力をネタバレしてきましたがいかがでしたか？慎平が幼馴染・小舟潮の葬儀に参列するため、生まれ故郷の日都ヶ島(ひとがしま)へと戻った時から物語が始まったサマータイムレンダ。本編開始時点から影という存在は主人公の敵として立ちはだかっていましたが、その際に影が「オカアサン」と呼んで黒幕の存在を匂わせていました。

そして遂にそのオカアサンの正体が、サマータイムレンダの第19話にて日都神社の上空に浮かび上がっていた和服姿のハイネであることが明らかとなりました。さらに、ハイネは日都ヶ島にある日都神社で祭られている神様「ヒルコ様」であり、すべての影のオカアサンとして活動する場合は「蛭子命(ヒルノミコト)」という本当の名前も持っています。そんなハイネの目的は家族を連れて故郷へ帰ること。

なぜなら、ハイネは元々日都ヶ島の海岸に打ち上げられたクジラだったからです。サマータイムレンダの本編開始時点で衰弱状態にあったハイネは最終的に体の調子が万全な状態で故郷に帰るため、7月24日に開催される夏祭りの「復活の儀式」にて日都ヶ島の島民をすべて食べようとしていました。今回の記事でハイネに興味を持たれた方はぜひサマータイムレンダの漫画を手に取ってみてください。