サマータイムレンダをネタバレ考察！SFミステリー漫画のあらすじ・魅力を紹介

サマータイムレンダは離島を舞台にしたSFミステリー漫画です。集英社の公式漫画アプリ「ジャンプ＋」にて現在も連載中の漫画です。舞台の離島で蔓延る影の病を中心に、タイムリープする力を持った主人公「慎平」が影の謎へと迫ります。

サマータイムレンダはSFミステリーホラー青春の要素を全て持つ漫画であり、読者を驚かせる目を離せない展開が続き、その考察についても話題となっています。今回はサマータイムレンダのあらすじのネタバレ含めた解説と、その魅力についてまとめました。

サマータイムレンダのあらすじ考察をする前に、まずはサマータイムレンダの登場人物について紹介します。ここで紹介する以外にも多くの登場人物が出てきますが、主要人物のみに絞っての紹介とさせていただきます。

サマータイムレンダの主人公。真面目で正義感が強い青少年です。物事を考えるとき、冷静になって自分のことをフカンし、状況を整理する特徴があります。幼馴染の潮が事故で亡くなったことを知らされ、2年ぶりに故郷の島へと帰島しますが、島で起きた事件によってタイムリープする力を手にし、その力で影の病に立ち向かいます。

慎平の幼馴染である潮の妹。明るく活発的な少女です。姉の潮が亡くなった後でも気丈に振る舞いますが、時折姉のことで大泣きしたりととても素直であり優しい子です。澪は島に潜む影に命を狙われています。慎平は澪を守るために影の謎に迫ります。

慎平の幼馴染。勝気で男勝りな一面もありますが、優しく誰からも好かれるような女の子として描かれていました。ある日、海で溺れていた女の子を助けたのですが、そのときに亡くなってしまいます。慎平の回想にも意味深な言葉を残していたりと、サマータイムレンダ上、重要な役割を担っています。

海で溺れていたところを潮に助けられた少女。本名は小早川しおり。事件当日のショックが大きくて口を聞けなくなっていますが、何やらおかしい部分を抱えているように描かれています。島で起きた事件の主要人物の一人となります。

ここからはサマータイムレンダのあらすじについてネタバレ含めて解説します。サマータイムレンダは序盤から謎が多く、考察する要素が非常に多いです。

また、目が離せない展開が続く漫画として評判です。先が読めない緊迫感溢れるサマータイムレンダのあらすじをネタバレ紹介します！

7月22日、慎平は故郷の離島「日都ヶ島（ひとがしま）」へとフェリーで移動をしているシーンからスタートします。幼馴染の潮が事故によって亡くなった知らせを聞き、葬儀へ参列するための帰島となりました。フェリーで移動中、慎平は潮との夢を見ます。それは単なる夢とは思えないような潮との会話でした。

慎平が島へ到着すると、潮の死には妙な点があることが知らされます。潮は溺れた子供、しおりちゃんを助けようとしたときに、海に流されてしまいそのまま亡くなりました。しかし、その遺体には奇妙な点があります。潮が死体解剖により検死されたこと、さらに首に吉川線が見つかったこと。吉川線とは首を絞められた跡を示します。つまり、潮は事故ではなく他殺された可能性が発覚します。

翌日、実家の店で手伝いをしていた慎平は警察から恐ろしい事件を耳にしました。島でコパマートを経営する小早川家が一晩にして全員行方不明になったと。経営状況が苦しかったことから一家そろって夜逃げしたのではないかと噂が立ちません。それを聞いた澪はいてもたってもいられず小早川家へ向かいます。

店の手伝いを終えて、慎平も追いかけるように小早川家へと向かうと、そこには澪の姿がありました。澪は恐る恐る慎平に語ります。潮が助けたしおりちゃんはまるで別人のように思えた。それだけではありません、なんとしおりちゃんは自分そっくりの女の子を見たと口にしていたのです。その話を聞いていた島の老人が、それは「影の病」だと語ります。

島の老人は語ります。島には昔から伝わる影の病と呼ばれる風土病がありました。影は人間そっくりの姿形をしており、その姿は本人と瓜二つで見分けが全くつきません。恐ろしいことに、影の姿を見た者は影に殺されてしまうと老人は語りました。その話を聞いて、澪は潮の影も見たと慎平に話します。

とても信じられないことばかり続きますが、しかし澪が嘘をついているようには見えません。慎平は少しでも澪の気を静めようと、ヒルコ様への相談を提案しました。老人は昔、影の病はヒルコ様へ払ってもらったと語っていました。もしかすると影について何かわかるかもしれないと考えたのです。しかし、その先で事件は起こります。

ヒルコ様の元へ訪れましたが、どうやら留守のようでした。拝殿のほうへ向かおうとしたとき、澪は何かを目撃します。澪はしおりちゃんの姿を見たと言いました。慎平は澪と二人でしおりちゃんの後を追いますが、しおりちゃんの姿を見失ってしまいます。すると、傷だらけの女性が樹に横たわっていました。慎平は女性の手当てをしようとしますが、次の瞬間銃声が響きます。

それは目を疑うような光景でした。澪が澪のことを人質にして銃を向けていたのです。あれは間違いなく、澪の影でした。慎平と澪はなす術もなく、影の澪によって銃殺されてしまいます。同時に、慎平の身に不思議なことが起こりました。

突如現れた影の澪により銃殺された慎平。目を覚ますとそこはフェリーの中でした。慎平は状況を理解できずに混乱します。何気なくスマホで時計を確認すると、その日付は7月22日を示しています。順平が澪と一緒にヒルコ様の元へ向かったのは、7月23日のはずです。澪が澪に殺されたあの一部始終は、全て夢だったのでしょうか？

慎平はフェリーで読んでいた沼男という作品を目にして思い出します。この作品は今見ていた夢の内容にそっくりでした。故郷の和歌山を舞台にしており、家族や友人が瓜二つのニセモノそっくりに入れ替わってしまう話。まさに島で聞いた影の病そのものです。きっと沼男に影響して悪い夢でも見てしまったのだろうと思ったのですが、徐々にそれは夢ではなかったことが判明します。

フェリーから降りて自転車で迎えてくる澪。そのまま勢いあまって海に落ちてしまう光景。慎平はこれを見るのが初めてだと感じませんでした。まるで昨日起きたことをもう一度目の当たりにしているようにさえ感じます。その後に起きることも夢と全く同じです。慎平は確信します、間違いなく7月22日を繰り返していると。もし、このまま本当に同じことが起きるとすると、あの事件もまた起きてしまうのではないかと慎平は気づきました。

潮も澪も影に殺された可能性が高い。特に澪は自転車のワイヤーに細工がされていて、ブレーキが効かない状態にされていました。これは何者かが澪の命を狙っていると考える方が自然でした。外で考え事をしていると、慎平は島で唯一の警察官の姿を目撃します。そこには澪の姿もありました。しかし、澪の様子はおかしい。突然、警察官を刺殺したかと思えば、なんと影を生み出したのです。

慎平は隠れて一部始終を見届けていましたが、そこでスマホが鳴ります。それに気づいた影の澪は容赦なく慎平を刺殺してしまいます。しかし、慎平の身にまたしても不思議なことが起こります。何かに引き戻されるような感覚に襲われながら、幼馴染である潮の声を耳にする。そして気が付くと、フェリーで降りた直後にまで戻っていました。またしても、7月22日に戻ってきたのです。

慎平は自分が死ぬと7月22日にタイムリープしていることを確信します。影による澪の殺害を防ぐため、慎平はあらゆる手を使って事件を防ごうとします。影に殺されるはずだった警察官を嘘の通報で別の場所へ誘導し、影の澪が現れる場所を証拠として掴むためにスマホで録画をして監視します。そして澪にその映像を見せて影の存在を明かします。

澪は自分の影を見たしおりちゃんが危ないと慎平に伝えます。放ってはおけなかった慎平は、小早川家へと向かいますが一家の姿はすでにありませんでした。しかし、そこにはしおりちゃんだけが残っていました。何か様子がおかしい、そこで慎平は確信しました。しおりちゃんはすでに影と入れ替わっていたことを。

なんとか影に殺されずに済んだ慎平は、警察官から潮のスマホを遺品として受け取ります。そこで親友の窓をに自分の知る限りの情報を共有し、事態の対処への協力を求めます。そこで澪からヒルコ様の元へ行くことを提案されますが、影の澪がいることを知っている慎平は承諾できません。窓から明日は夏祭りだからヒルコ様は準備で忙しいと耳にします。3人は一旦夏祭りで合流することを約束します。

夏祭りの当日、3人は合流して夏祭りへと足を運びますが、そこで慎平は見覚えのある金髪を目にします。いてもたってもいられず追いかけると、衝撃的なことに海で溺れて亡くなったはずの潮の姿がそこにありました。

サマータイムレンダは序盤から伏線が多く散りばめられています。そのいくつかの要素についてネタバレ含めて考察していきます。

サマータイムレンダのあらすじでも紹介しましたが、物語の始めは慎平と潮の会話から開始されています。何気ない会話のように見えますが、サマータイムレンダを考察するには欠かせない要素の一つです。潮は慎平との会話の中で、一番最後に「私のことを見つけて」と言いました。慎平はその直後に何かに吸い込まれるような感覚に襲われ、フェリーで目を覚まします。

慎平は潮から何かプレゼントをもらうのですが、そのときに慎平の身にジジジと影が出現した時のようなモザイク表現が入れられています。この表現は敵対関係にある「影」にしか使われない演出であり、慎平と潮が影に関連している。あるいは影なのではないかと疑いが強まります。

さらにこの回想で出てきた潮はネックレスを身に着けていません。慎平は澪から遺品として、昔プレゼントしたネックレスを受け取るのですが、後から出てくる潮はしっかりとネックレスを身に着けています。これが示すことはこの回想は過去の話ではなく、未来の話である可能性を掲示しているのではないでしょうか？この時点からタイムリープが始まっている可能性も考察としては十分あり得ますが、まだまだ情報は足りません。

澪は冒頭で最近は同じ人を見ても別人に見えることがあると言いました。これは影をすでに見ていることが推測できます。しおりの日記には潮と一緒に海へいくところまでは書かれていますが、その後のことは書かれていません。これはしおりが潮と一緒に海に行った日に影との入れ替わりが起きたことを示しています。

潮は影になったしおりの手によって殺されています。しかし、潮の場合はほかの入れ替わりと違いわざわざ溺死を装っています。これは影に何らかの意図があると捕えるのは自然です。

タイムリープ3回目の慎平は亡くなったはずの潮と再会を果たします。慎平は潮を影と疑いますが、記憶から何まで本人そっくりであり、遺品であるネックレスを身に着けています。これには影がオリジナル潮の性格を完全にコピーしてしまったか、目的が変わったか。あるいは、潮もタイムリープできる可能性もありますが、現時点では潮が本物であるかどうかの判定は材料が足りません。

サマータイムレンダを読んだ人の感想を紹介します。単なる謎だけではなく色んな要素を詰め込んだ本作の魅力を語る感想に注目です。

サマータイムレンダとはどういう作品なのかが非常に伝わりやすい感想です。サマータイムレンダは単なるミステリーではなく、様々な要素が詰め込まれている漫画であることが伝わってくる感想は数多くあげられています。

サマータイムレンダは読者を引き込む謎がテンポよく続いた点であることを短くまとめている感想です。サマータイムレンダの魅力が一文に詰められていると感じるファンの方もいらっしゃるようです。

サマータイムレンダについてネタバレ含んでまとめましたが、いかがだったでしょうか？簡単なあらすじだけでも本作には散りばめられた数多くの謎、タイムリープによる解決策、衝撃的な展開の数々にいつの間にか引き込まれていくのがサマータイムレンダ最大の魅力だという声も。本作はまだ連載中の漫画であり、未完なのでまだまだ考察しがいがある作品として話題になっています。

サマータイムレンダはジャンプ＋で連載中です。まだまだ考察する要素が尽きることはありません。気になった方は今からでも連載を追ってみて、展開について考察してみてはいかがでしょうか？