【サマータイムレンダ】四本腕のシデが2人いる理由と目的は?正体は黒幕?

田中靖規によるSFサスペンス漫画「サマータイムレンダ」。本編連載終了後にアニメ化が決定したほか、実写版映画化やゲーム化の計画も始動し現在最も注目される漫画作品の1つとなっています。この記事では、サマータイムレンダの黒幕でありラスボスとも言われているシデの謎にスポットを当て、その正体を解明します。シデが2人いる理由をはじめとしてシデの怖ろしい目的や能力・強さについても詳しく解説します。

【サマータイムレンダ】四本腕のシデが2人いる理由と目的は?正体は黒幕?のイメージ

目次

  1. サマータイムレンダのシデとは?
  2. サマータイムレンダの四本腕のシデが2人いる理由を考察
  3. サマータイムレンダの四本腕のシデの目的を考察
  4. サマータイムレンダのシデは黒幕でラスボス?正体を考察
  5. サマータイムレンダのシデの能力や強さ
  6. サマータイムレンダのシデの正体・雁切真砂人のアニメ声優
  7. サマータイムレンダのシデに関する感想や評価
  8. サマータイムレンダのシデまとめ

サマータイムレンダのシデとは?

サマータイムレンダの作品情報

田中靖規によるWEB配信漫画「サマータイムレンダ」。この記事では「サマータイムレンダ」第19話に登場する謎の存在・シデを特集していきますが、その前にまずは「サマータイムレンダ」の作品情報からお届けします。最初に作品概要、そして簡単なあらすじへと続きます。

サマータイムレンダの概要

「サマータイムレンダ」は、田中靖規による漫画作品で、同じ作者の「ジャメヴ」を元に制作されたSFサスペンス作品となっています。作品は集英社の少年ジャンプ+にて2017年10月23日から2021年2月1日までWEB配信され、書籍版単行本はジャンプ・コミックスより全13巻が刊行されています(全139話)。

またメディアミックス展開としては、本編連載終了後アニメ化やゲーム化、実写版映画化の計画が始動しました。アニメについては、オー・エル・エムにて制作され、2022年4月15日よりTOKYO MXほかにて放送予定となっています(全25話予定)。

サマータイムレンダのあらすじ

和歌山の離島・日都ヶ島出身の網代慎平のもとに、郷里の幼馴染・小舟潮が急死したとの知らせが届きます。葬儀に参列するため故郷に戻ってきた慎平は、ある噂を耳にします。それは海難事故で亡くなった潮の死因に不審な点があるというものでした。翌日、島民の一家がそろって失踪するという事件が発生。一家失踪の謎を追う慎平の前に、昔から島に伝わる「影」が突如として姿を現します。

シデのプロフィール

シデが「サマータイムレンダ」に初めて登場したのは第19話でのこと。3周目の7月24日の夏祭りで復活したハイネと共に日都ヶ島は「影」に飲み込まれます。

この時、「これが私のエンディング」と語った4本の腕を持つ影がシデなのです。明るい性格で饒舌なシデは、男性と女性両方の特徴を併せ持っています。丁寧な言葉遣いで話すのですが、その反面、目的のためなら手段を選ばずに人を虐殺するサイコパスでもあります。また、そんなシデですが、ゲームオタクという意外な一面も持っています。

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サマータイムレンダの四本腕のシデが2人いる理由を考察

考察①シデが2人いると考えられた理由

「サマータイムレンダ」の物語が終盤に差し掛かった時、網代慎平はシデが2人いることに気付きます。なぜシデが2人いると気付いたかと言うと、理由は単純で死んだはずのシデが現れたからです。

サマータイムレンダの単行本10巻のエピソードになります。網代慎平と潮の影であるウシオは日都神社を訪ね、雁切真砂人と出くわします。この時慎平は、シデの左手にある火傷の痕が雁切真砂人の左手にはないことを目にします。その直後、雁切真砂人は慎平の両親を殺害しハイネに食べさせたことを認めます。それを聞いて怒ったウシオは雁切真砂人を殺してしまいました。

ところがその直後に、死んだはずの真砂人が再び姿を現したのです。この時、雁切真砂人の左手には先ほどはなかった火傷の痕がくっきりと残っていました。ここで、網代慎平たちはシデが2人いることを知りました。

考察②シデが2人いる理由は?2人目はスペア?

シデが2人いるのは前述の通りですが、その2人とは現在の7代目当主雁切真砂人と先代当主・雁切巌です。雁切家の当主2代目以降はハイネから産まれた子供です。雁切家当主には代々妻がいましたが、彼女たちの正体は「影」であり子供を身籠ることはありませんでした。

日都神社でウシオに殺されたのは6代目当主の雁切巌で真砂人の父親にあたります。その後再び現れたのが、7代目の雁切真砂人だったというわけです。

シデは、万一の事態に備えて代々の当主の肉体をスペアとして保存してきました。しかし度重なる戦乱でそれらは焼失してしまい、残されたスペアは6代目の巌だけだったのです。

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サマータイムレンダの四本腕のシデの目的を考察

考察①シデの目的はハイネ復活?

ここからは、サマータイムレンダの謎の存在シデの目的について考察していきます。シデの目的はハイネの復活にあると言われていますが、実際はどうなのでしょうか?

サマータイムレンダの序盤では、シデの目的は衰弱して子供を産めなくなったハイネを復活させ、シデの子孫を残すことにあると考えられていました。シデは、7月24日の夏祭りの日にハイネに大勢の人間を食べさせて完全復活を図ります。しかし、現実にはいくら人間を食べても子供を産むことは不可能で、ハイネの復活は一時的なことに過ぎませんでした。

考察②シデの本当の目的は世界を終わらせること?

サマータイムレンダの物語が進むにつれ、シデの本当の目的が世界を終わらせることにあることがわかってきます。当初シデは、さらに寿命を延ばして人類や世界の未来を見届けるつもりでいました。そのためにハイネの力を利用しようと画策しますが思うようにいきません。ハイネは、雁切真砂人の子供を産めないほど衰弱しきってしまいます。

子供をもうけることができなければ、シデの肉体である雁切真砂人はいずれ寿命を迎え死んでいきます。すべてを悟ったシデは、世界の終末を見ることができないのなら、自らの手で終わらせてしまえばいいと考えるに至りました。

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サマータイムレンダのシデは黒幕でラスボス?正体を考察

考察①シデは黒幕?

ここからは、サマータイムレンダのシデの正体に迫っていきます。シデはサマータイムレンダにおいて本当に黒幕でラスボスだったのでしょうか?

結論から言いますと、サマータイムレンダにおいてシデは黒幕でありラスボスでもあります。しかし、当初サマータイムレンダの黒幕・ラスボスはハイネだと考えられていました。サマータイムレンダ第19話では、7月24日の夏祭り3週目で100人を超える人々を喰らうハイネが黒幕でラスボスのように描かれています。

遥か彼方にある永遠の国に戻るため、衰弱したハイネは、なりふり構わず人間を食して栄養を補給していきます。そして遂に復活を果たすのです。

考察②ハイネはシデに利用されていた?

復活を遂げたサマータイムレンダのハイネですが、黒幕でもラスボスでもなく単にシデに利用されていたことが判明します。シデは世界を終わらせるという自らの目的を果たすため、ハイネに従属していると見せかけて巧妙に利用していたのです。

考察③シデの正体は雁切真砂人?

ハイネを思うままに操るシデ。サマータイムレンダにおける黒幕でラスボスのシデとは一体何者なのでしょうか?シデの正体は、前項でも解説しましたが日都ヶ島で祭祀を取り仕切る雁切家の7代目当主で、日都神社では宮司を務めている雁切真砂人です。

温厚な性格で人当たりがよく、また話が長いことで有名な島の名士・雁切真砂人ですが、ハイネの後ろ盾・黒幕でありラスボスだったのです。

考察④シデは300年以上生きている?

今から300年ほど前、菱形紙垂彦(ひしがた・しでひこ)という人物がいました。日都ヶ島に唯一つの病院・菱形医院を創設した御仁で、現在の院長・青銅の祖先になります。紙垂彦は、島の神・ハイネと交わり子供をもうけます。

ハイネと深い関係になった紙垂彦は、ハイネ(波稲)の姓である雁切を用いて雁切紙垂彦と改名します。紙垂彦は菱形家の分家・雁切家の当主となり日都神社の宮司に就きます。以降、代々菱形家は医師の家系として、雁切家は宮司の家系として島に貢献してきました。

菱形紙垂彦は300年以上も生き続けており、現在は雁切真砂人という名前で7代目当主を襲名しています。なぜ人間である菱形紙垂彦が300年にもわたり生命を維持できたのでしょうか?

それは、ハイネとの間に生まれた子供に自身のパーソナリティを移植していたからです。初代の菱形紙垂彦が寿命を終えても、彼のパーソナリティは子供、そして孫へと代々受け継がれていったのです。こうして、シデは菱形紙垂彦と彼の子や孫を通じて現代まで生き続け、ラスボスとして君臨することになりました。

考察⑤シデは影と人間の交配種だった?

シデは、菱形紙垂彦とハイネの間に生まれた(人間と影の)交配種です。影は地面の上に映った自分の影が踏まれることを忌避しますが、人間の性質を受け継いでいるシデは影が踏まれても意に介さないようです。

また、雁切真砂人がシデになるときには、体中に泥を塗りたくります。これは、泥で顔を隠して正体が知られるのを避けるためです。日都神社の宮司をしている雁切真砂人は、島民に顔をよく知られていました。

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サマータイムレンダのシデの能力や強さ

能力や強さ①骸の鎧の特性

ここからは、サマータイムレンダのシデの能力や強さについて解説していきます。最初は、シデを覆っている骸の鎧の特性からです。

影を構成している泥からできている骸の鎧ですが、自由自在に伸縮する特性を持っています。また、長さだけではなく形状も自在に変えられるため、作中では4本ある腕を刃に変えて戦っていました。さらに、影を吸収して巨大化することも可能で、大きな蜘蛛に変身して戦うこともあります。

そのほか、鎧には「ヤマビコ」という能力があり、相手から受けた力をそのまま相手に返すことができます。しかも鎧はダメージを負わないため、攻撃を仕掛けた方が一方的に不利に追い込まれます。この能力を発動されると、ウシオでさえ苦戦を強いられることになります。

能力や強さ②腕が4本ある理由

シデには腕が4本あるのですが、その理由はなぜなのでしょうか?その答えは単純で、戦闘能力を格段に高めるためです。ただし、多ければよいというものではなく、腕を完全にコントロールできなければなりません。シデにとって4本がちょうどよかったのでしょう。

能力や強さ③目が4つある理由

サマータイムレンダのシデには腕だけでなく目も4つあります。なぜ目が4つもあるかと言うと、雁切真砂人のスペアである雁切巌に同じ景色を見せるためです。目が4つあることで、真砂人の目に映ったものが巌にも見えるのです。

能力や強さ④シデを倒す方法はある?

骸の鎧には以上のような能力があり、これをまとったシデを倒す方法はないと言われています。ということは、骸の鎧を着ていないときであれば勝機があるということになります。

シデを倒すには、骸の鎧を脱いで生身の体になった時を狙う必要があります。ハッキングをしてシデを鎧から外に出す方法や、ヒルコを殺してすべての影を消失させ鎧も消してしまうという荒技も考えられます。

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サマータイムレンダのシデの正体・雁切真砂人のアニメ声優

小西克幸のプロフィール

サマータイムレンダは、テレビアニメ化され2022年4月15日より放送されます。このアニメでシデの正体・雁切真砂人を演じた声優の小西克幸(こにし・かつゆき)を紹介します。

和歌山県和歌山市に生を受けた小西は、1973年4月21日生まれで48歳です(2022年3月現在)。賢プロダクションに所属し、声優のほか舞台俳優としても活躍しています。

高校卒業後上京した小西は、勝田声優学院に入学し声優の道を目指します。声優学院卒業後は、声優養成所を経て賢プロダクションに入ります。1997年にゲーム「幕末浪漫 月華の剣士」に鷲塚慶一郎役で出演した後、テレビアニメ「勇者王ガオガイガー」にボルフォッグ役などでレギュラー出演を獲得。2001年にはテレビアニメ「魔法戦士リウイ」で主人公リウイを演じ主役デビューを飾ります。

その後の声優・小西克幸は、ご存じのとおりテレビ・劇場版アニメやOVA、ゲームと幅広く活躍し、2015年には第9回声優アワードにて助演男優賞を受賞しました。

小西克幸の主な出演作品や演じたキャラ

次に、アニメ「サマータイムレンダ」で雁切真砂人の声を担当した小西克幸の主な出演作品と演じたキャラを紹介します。

  • シャーマンキング(阿弥陀丸ほか)
  • イナズマイレブンGO(ザナーク・アバロニクほか)
  • 東京喰種トーキョーグール(亜門鋼太朗)
  • 炎炎ノ消防隊(武能登)
  • 鬼滅の刃(宇髄天元)
  • ワンパンマン(タンクトップマスター)
  • ゴールデンカムイ(鯉登音之進)
  • ワールドトリガー(生駒達人)
  • 迷宮ブラックカンパニー(二ノ宮キンジ)
  • 歌舞伎町シャーロック(シャーロック・ホームズ)

サマータイムレンダのシデに関する感想や評価

ここまでサマータイムレンダの黒幕にしてラスボスのシデ特集をお届けしてきましたが、最後にシデに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するサマータイムレンダのシデに関する感想・評価は、シデの骸の鎧の感想を述べてるツイートからです。ラスボスとは言え、強化しすぎだと言います。さらにシデの正体についても言及していました。

続いて紹介するサマータイムレンダのシデに関する感想・評価は、漫画・地獄楽に登場する敵とシデを比較しているツイートからです。地獄楽の敵には同情する余地が残されていましたが、対するシデは清々しいほど絶対的な悪だと言います。そこで読者はシデに憎悪を抱き、主人公を心から応援したくなるのだそうです。

最後に紹介するサマータイムレンダのシデに関する感想・評価は、シデの笑顔を見て殴りたいと思っていた方のツイートからです。作中でウシオが殴ってくれたので留飲を下げたと言います。悪の権化シデの言動に相当な怒りを感じていたのでしょう。

サマータイムレンダのシデまとめ

ここまで「サマータイムレンダのシデが2人いる理由と目的は?」と題して、四本腕・四ツ目のシデでの正体や目的、そして能力・強さについて考察してきました。いかがでしたでしょうか?

サマータイムレンダのシデは、物語の黒幕でありラスボスという存在です。その正体は、300年前にシデとハイネ間に生まれた菱形紙垂彦のパーソナリティを受け継いだ雁切家の末裔・真砂人。また用心深いシデは、万一に備えてスペアとなる肉体を保存してきましたが、現代では6代目当主の雁切巌がそれに当たります。つまりシデは2人いるのです。

悪の化身・シデは、世界の終末を見届けたいと願ってきましたが、ハイネが子供を産めないことを知ると自らの手で世界を終わらせようと考えるに至ります。そんなシデを倒す方法は唯一つ、骸の鎧を着ていない時に、あるいはそうした状況を作り出して本体を殺すことでした。

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