【サマータイムレンダ】影の正体や能力とは?目的・倒し方や影の病についても解説

『サマータイムレンダ』には主人公・慎平の前に影という存在が立ちはだかることとなるのですが、果たして影の正体とは何なのでしょうか?『サマータイムレンダ』の物語を読み進めていく上で、主要人物たちに襲い掛かる影の病をや影の能力を知っておくことは不可欠です。そこで、当記事では影の正体や能力、目的、影の病について解説していくので、『サマータイムレンダ』をご覧になる際はぜひ参考になさってください。

【サマータイムレンダ】影の正体や能力とは?目的・倒し方や影の病についても解説のイメージ

目次

  1. サマータイムレンダの影の正体とは?目的や影の病も解説
  2. サマータイムレンダの影の能力と倒し方
  3. サマータイムレンダの影の設定を解説
  4. サマータイムレンダの影のキャラ一覧
  5. サマータイムレンダの影とキャラの死亡の関係
  6. サマータイムレンダの影に関する感想や評価
  7. サマータイムレンダの影まとめ

サマータイムレンダの影の正体とは?目的や影の病も解説

『サマータイムレンダ』の物語を読み進めていく上で、主人公・慎平を始めとする主要人物の前に立ちはだかる影について知っておくことは重要です。そこで、ここからは影の正体や能力、影の病、目的を紹介していきます。それではまず、影が登場する『サマータイムレンダ』の作品情報からご覧ください。

サマータイムレンダの作品情報

サマータイムレンダの概要

『サマータイムレンダ』とは、和歌山県出身の漫画家・田中靖規によるサスペンス漫画です。週刊少年ジャンプ+(集英社)にて2017年10月23日から2021年2月1日まで連載された作品で、連載完結時の巻数は13巻、話数は139話となっています。また、2022年4月15日からはTOKYO MXほかにてテレビアニメが放送されました。

サマータイムレンダのあらすじ

ここでは『サマータイムレンダ』とはどのような物語なのか、あらすじを簡単にネタバレしていきます。主人公は17歳の少年・網代慎平(あじろしんぺい)です。ある日、慎平は幼馴染・潮が海の事故で亡くなったため、葬儀に参列することとなりました。そこで、慎平は生まれ故郷の日都ヶ島(ひとがしま)に戻ることとなったのですが、居合わせた親友から聞いた潮の死因に不可解な点があり…

影とは?

慎平が感じた違和感の正体は、潮が海の事故で亡くなったのではないということです。そして、他殺の可能性が浮上したその背後には、日都ヶ島に古くから伝わる「影」の存在が見え隠れしていました。では、影とは何なのか?結論から言うと、影とはその持ち主と同じ姿をしたドッペルゲンガーのような存在です。

さらに、影は姿だけでなくその人物のDNAや声、指紋、記憶、感情とあらゆる全てをコピーしています。そのため、影とオリジナルを見極めるのは非常に難しく、見極める場合はオリジナルが忘れてしまった「記憶」までを影が思いだせるという違和感に気付かなければなりません。

影の病とは?

日都ヶ島には「影を見た者は死ぬ」という言い伝えがあることから島の人々に恐れられている影ですが、作中では影にまつわる病「影の病」という言葉が存在しています。影の病とは、簡単に言うと日都ヶ島に伝わる風土病のようなものです。

その病は「自分の影に殺される」とされており、島では精神疾患やドッペルゲンガーなのではないかと言われていました。そして、潮の葬儀のために戻ってきた慎平は影の病のお祓いをしてもらうため、日都神社へ向かった際に影が本当に存在するものであることを知ります。

影の生みの親の正体

影がオリジナルを殺すことを意味している影の病ですが、そもそも影を生み出した人物の正体とは?結論から言うと、影の生みの親の正体はヒルコです。ヒルコとは、影の起源「大元」です。本名は蛭子命(ヒルコノミコト)。

影の生みの親の正体であるヒルコが島に上陸したのは江戸時代の頃で、ハイネの姿となって他の人間をコピーし影を作ったのが影の誕生のきっかけとなっています。また、日都ヶ島の人々はヒルコの正体が影の生みの親であり、影の病の元凶であることを知りません。そのため、日都ヶ島の人々はヒルコを神様として崇めており、日都ヶ島北部に位置する「日都神社(ひとじんじゃ)」に祀っているヒルコを「ヒルコ様」と呼んでいます。

影の目的

影の病によって日都ヶ島の人々を殺していく影の目的、それは自分自身が生き延びることです。そもそも、影の行動原理はその生みの親であるヒルコのテレパシーを通じて得た命令となっているため、影は兵隊のように行動します。しかし、ヒルコの命令を受け続けるには影の生存可能な期間である1週間で、オリジナルの人間と入れ替わるためにオリジナルの人間を殺さなければなりません。

ヒルコの目的

続いて影の生みの親であるヒルコの目的、それは故郷に帰ることです。ヒルコが目的としている故郷は時間のない国と言われています。そしてヒルコが影を生み出すのは、彼女の帰る故郷が影だけしか行けないため、自分が選んだ影と共に故郷に帰ることを目的にしていたからです。

しかし、ヒルコの目的はコピーしたハイネの姿が栄養失調状態となったしまったため果たせなくなってしまいます。本来の力を失ったことにより目的を果たせなくなったヒルコですが、それでもとある計画を実行して目的を果たそうとしていました。

その計画というのが、力を取り戻すことを目的とした島民全ての捕食です。計画の実行日は日都ヶ島にて夏祭りが開催される7月24日。ヒルコは7月24日に島民全てを食べた後、自分が選んだ家族・影と共に故郷に帰ろうとしていたのです。

TVアニメ『サマータイムレンダ』

サマータイムレンダの影の能力と倒し方

持ち主と同じ姿をしたドッペルゲンガーのような存在であることからある程度分かる通り、『サマータイムレンダ』の影にはコピー能力が備わっています。その能力は対象のDNAや声、指紋、記憶、感情とあらゆる全てをコピーできるため、影自体非常に高性能だと言えるでしょう。では、その他にどのような能力があるのか?ここからは『サマータイムレンダ』の影の能力と倒し方を紹介していきます。

影の能力

能力①コピー

『サマータイムレンダ』の影が使うコピーとは、後述のスキャン能力によって読み取ったデータをプリントする一連の動作です。影が生成される過程に必須の能力で、有機物・無機物などのオリジナルをコピーすることによって姿を変えた影が生成される仕組みとなっています。

またコピー能力は2種類あり、それぞれ1種類目が影自身が自分の体にスキャンした物体を写す「変身能力」、2種類目が影自身の体を分裂させて新しい影として生み出す「分娩」などです。作中では実際に影の潮が貝のペンダント情報をスキャンして自分の体にプリントすることで貝のペンダントに姿を変えていました。

能力②スキャン

『サマータイムレンダ』の影が使うスキャンとは、影自身が光を放つことで対象のデータを読み取る能力です。読み取るデータは人間の外見と内面(内臓・DNA・記憶など)の情報となっています。高い精度を誇る能力ですが、対象物をスキャンする数秒間は動けないこと、データ量が多ければ多いほど対象物の構造の複雑さにより動けない時間が長くなることの2つの欠点がありました。

能力③プリント

『サマータイムレンダ』の影が使うプリントとは、スキャンで読み取ったデータを活かして影の立体部分を作り出す能力です。人間だけでなく固体・液体・気体などもプリント可能。機械もプリントすることができますが、機械を作り出した場合はオリジナルを消去しなければなりません。また、人の形をした影の本体は地面に映し出される平面の影です。

能力④消去

『サマータイムレンダ』の影が使う消去とは、コピー元であるオリジナルを消す能力です。消去する前はオリジナルをコピーしておく必要があります。また、消去する対象に直接触れることで消すことができ、消去された対象物は黒いシミとしてその場に残り続けます。

2種類の影の能力の違い

目的によってさまざまな能力を使い分ける影には、オリジナルをコピーして全く同じ人間として振る舞うことができる「影」と、コピー能力が衰えた「野良の影」といった2種類の影があります。

野良の影の場合、通常の影とな異なり能力が衰えているため新しい影を生み出すことができず、またコピーしたオリジナルの外見も本来の姿からかけ離れています。これらの欠点を持つ野良の影は生みの親であるヒルコの命令を実行できないため、ひっそりと人目につかない場所で魚や鳥などを食べつつその日暮らしをしていました。そして、最終的には泥になってしまいます。

影と人間の見わけ方

基本的に人間と影を見極めるのは難しいです。ただ、前述した通り影は人間よりも遥かに高い身体能力を持っているため、オリジナルが持っている能力とは別に影独自の高いスピードと力を発揮した瞬間が人間と影を見極める絶好の機会だと言えるでしょう。

影の弱点と倒し方

さまざまな能力を持った影は非常に高い身体能力を持っており、力、スピード共に人間の遥か上を行っています。そのため、オリジナルの人間がまともに戦って勝てる相手ではないのですが、そんな影にも弱点と倒し方が存在しています。

前述した通り、プリント能力を使った後の影の本体は地面に映し出される平面の影となっているのですが、この平面の影を攻撃すると人間を殺す程度のダメージを与えるだけで致命傷を負います。さらに、影に3箇所以上の杭を打ち込むと影の動きを止めることができるため、先の倒し方とこの方法を併せれば影を倒す効率が上がります。次に影の弱点ですが、ずばり「火」です。影に火を当てると大ダメージを与えることができます。

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サマータイムレンダの影の設定を解説

『サマータイムレンダ』の影にはコピー・スキャン・プリント・消去といったさまざまな能力が備わっていることが分かりました。そんな影の弱点と倒し方は、それぞれ弱点が火、倒し方が影の本体である地面の平面部分を攻撃してダメージを与えるというもの。実は影には地面の平面部分という設定の他にさまざまな設定が存在していました。そこで、ここからは影の平面部分を始めとする設定を解説していきます。

影の設定①影の平面部分

『サマータイムレンダ』の影に関する設定の一つに「影の平面部分」があります。影の平面部分とは、地面に落ちる影の本体です。そのため、人間に見える立体的な影は本体ではありません。そして影の平面部分にダメージを与えると回復できず、影のデータが損傷してしまいます。ただ、再度オリジナルをスキャンするとことで損傷を治すことは可能です。

影の設定②影の分娩

『サマータイムレンダ』の影に関する設定の一つに「影の分娩」があります。影の分娩とは、影が別の影を生み出すことです。影の生みの親の正体であるヒルコは影から「オカアサン」と呼ばれているのですが、その呼び名から分かる通りヒルコは何度でも影を生み出すことができます。

影の設定③コドモとマゴ

『サマータイムレンダ』の影に関する設定の一つに「コドモとマゴ」があります。コドモとマゴとは、ヒルコから生まれた影と、その影による分娩によって生まれた影のそれぞれの呼び名です。ちなみに影がマゴを生み出すことができるのは一度だけです。また、マゴは影を生み出すことができません。

影の設定④影の寿命

『サマータイムレンダ』の影に関する設定の一つに「影の寿命」があります。影の寿命とは、時間の経過とともに見た目が幼児の姿へ退行したり、人間の形が崩れて異形の姿になる経年劣化のことです。オリジナルの人間が生き続けている場合、経年劣化という制限がある影は1週間以内にオリジナルを殺してデータを収集しなければなりません。

ただ、影自身の髪の毛など体の一部を使ってプリントすることで劣化を防ぐことができます。しかしその場合、コピーした体の一部が影自身から50m離れてしまうと消えてしまいます。また、前述のモノや気体をコピーした場合のオリジナルの消去過程についてですが、消去しないままコピーすると、単なる物体でしかなく使用することができません。

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サマータイムレンダの影のキャラ一覧

前述の影のコピー能力は『サマータイムレンダ』のさまざまな登場人物に影響を及ぼしています。そのため、作中では登場人物と同じ姿をした影のキャラが数名登場していました。では、『サマータイムレンダ』の影のキャラとは誰なのか?ここからは影のキャラを一覧化していくので本作をご覧になる際の参考になさってください。

影のキャラ一覧①ウシオ

1人目に紹介する『サマータイムレンダ』の影のキャラは、潮の影で本作のヒロインであるウシオです。初登場時、ウシオはハイネに記憶を消去されてしまったため記憶喪失の状態でした。そのため、自身が影であることを知らず人間だと思い込んでいました。最終的に慎平と行動を共にするうちに記憶を取り戻すのですが、慎平の敵となる影であるにも関わらず、影の能力を活かして慎平のサポートに徹しています。

影のキャラ一覧②ミオ

2人目に紹介する『サマータイムレンダ』の影のキャラは、澪の影であるミオです。慎平と話していたオリジナルの澪と比べて表情が少ないのが特徴。その表情の少なさによる印象通り冷徹かつ残忍な性格をしています。そのため、幾度となく慎平たちの前に立ちはだかると同時に窮地に追い込んでいました。

影のキャラ一覧③シデ

3人目に紹介する『サマータイムレンダ』の影のキャラは、四本の腕を持つ正体不明の影です。体格が二本の腕ごとに男と女で分かれているのが特徴。恐ろしい外見とは裏腹に丁寧な言葉使いで話していました。

影のキャラ一覧④シオリ

4人目に紹介する『サマータイムレンダ』の影のキャラは、小早川しおりの影であるシオリです。影の病を振り撒き目的に応じてさまざまな能力を使う影とは異なり、何か違和感を感じるキャラとなっていました。

影のキャラ一覧⑤ハイネ

5人目に紹介する『サマータイムレンダ』の影のキャラは、影たちから「オカアサン」と呼ばれているヒルコの影です。外見は和服を着ているのが特徴で、少女の姿をしています。

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サマータイムレンダの影とキャラの死亡の関係

ネタバレ①潮と澪の影と死亡

『サマータイムレンダ』の登場人物は影の病の影響を受けるのですが、そもそも影と登場人物の死に関連性はあるのでしょうか?まず、主人公・慎平の幼馴染である潮は小学3年生の少女・しおりを海難事故から助けたのと引き換えに死亡してしまっています。

一見、海難事故と言われていることから潮が溺死したように見えますが、実際は影のシオリに姿を変えたヒルコがスキャンの対象としたオリジナルのしおりを消去しようとしたタイミングで潮が邪魔したため、ヒルコが殺す形で潮が亡くなっています。その後、影のウシオは潮が生きている時に生み出されているのですが、実はヒルコが潮を殺す前にオリジナルの潮と行動を共にしていました。

しかし、影のウシオは潮が亡くなった後に影のシオリに姿を変えたヒルコに記憶を消されてしまいます。最終的に記憶は元に戻るのですが、元に戻った後も慎平のサポートに徹していました。

続いて澪からも影が生み出されているのですが、最終的にオリジナルの澪は影のミオに殺されています。オリジナルの澪が殺された時、慎平も一緒に殺されているのですが、慎平はこの出来事がきっかけで何度も時間をループすることとなっていました。そしてたびたび繰り返される時間の中で、慎平は残忍な性格をしている影のミオに何度も襲い掛かられてしまっています。

ネタバレ②慎平の両親が死亡した理由

『サマータイムレンダ』の主人公・慎平の両親は作中で登場していません。では、なぜ登場しないのか?実は真平の両親は彼が幼少の頃に既に亡くなっています。当初は事故によって亡くなったとされていましたが、のちに慎平の両親が事故で亡くなったのではなく、影のシデとハイネに殺されたことが明らかになりました。

影のシデとハイネが慎平の両親を殺した理由、それは影のシデとハイネが正体を隠すために利用している住処「ヒルコ洞」を慎平の父親・透が研究発表に使おうとしたからです。当然、研究発表をすることでシデとハイネの正体が公に知られてしまいます。だからこそ、シデとハイネは慎平夫婦を事故に見せかけて殺したのです。

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サマータイムレンダの影に関する感想や評価

ここまで『サマータイムレンダ』の影について、正体や目的、影の病、能力と倒し方、影の設定、影のキャラ一覧、影とキャラの死亡の関係といった要素を交えて紹介してきました。では、ネット上で『サマータイムレンダ』の影についてどのような感想や評価があがっているのでしょうか?ここからは、『サマータイムレンダ』の影に関してネット上に寄せられた感想や評価を紹介していくのでぜひ最後までご覧ください。

『サマータイムレンダ』に登場する影に関する感想や評価あがっています。こちらでは影になった登場人物が誰なのかを考察しているようです。誰が影になったのか?ということで、人間と影の特徴の違いを比較しながら考察すると面白いと感じるようなので、興味のある方はぜひ人間と影の特徴の違いを見極め、影になった登場人物を探してみてください。

『サマータイムレンダ』に登場する影の設定や作品の魅力に関する感想や評価あがっています。どうやら、この方は影の病が一度だけ、平面部分の影を三本縫うと立体部分の影が動けなくなる、立体部分の影を捕まえれば潜れないといった3つの要素にストーリー展開の都合の良さを感じているようです。感想では「それでも面白い」と言われていることから、その都合の良さが魅力を半減させていると感じているのが窺えます。

『サマータイムレンダ』に登場する影の病に関する感想や評価あがっています。どうやら、この方によれば『サマータイムレンダ』の影の病は思考実験の話が元になっているようです。有名な思考実験の話だと言われているので、これを機にその思考実験と影の病の関連性について調べてみると良いかもしれません。

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サマータイムレンダの影まとめ

『サマータイムレンダ』に登場する影の正体や能力、目的・倒し方、影の病について解説してきましたがいかがでしたか?

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