【さよなら私のクラマー】蕨青南高校のモデルは？舞台になった学校や場所を考察

女子サッカー部の物語を描いたスポーツ漫画『さよなら私のクラマー』。この『さよなら私のクラマー』の主人公・恩田希たちが通う学校"蕨青南高校"にモデルがあると噂されているのはご存じでしょうか？こちらの記事ではそんな『さよなら私のクラマー』の舞台となった蕨青南高校の学校のモデルをご紹介していきます。

まずはその前に『さよなら私のクラマー』の作品情報をご紹介。『さよなら私のクラマー』の作者や掲載雑誌などの作品概要や、『さよなら私のクラマー』の物語の簡単なあらすじをおさらいしたい人はこちらの項目にも目を通してみてください。

• 作者：新川直司
• 出版社：講談社
• 掲載誌：月刊少年マガジン
• レーベル：講談社コミックス
• 発刊期間：2016年6月号～2021年1月号
• 巻数：全14巻
• アニメ放送期間：2021年4月4日～2021年6月27日
• アニメ話数：全13話
• アニメ主題歌：小林愛香「AMBITIOUS GOAL」（OP）、小松未可子「悔しいことは蹴っ飛ばせ」（ED）

蕨青南高校が登場する作品『さよなら私のクラマー』は2016年～2021年の間に月刊少年マガジンで連載されていたスポーツ漫画で、高校の女子サッカー部を題材にした学園スポーツ漫画作品です。作者は以前に『四月は君の嘘』も連載していた新川直司先生です。

同作者の『さよならフットボール』は『さよなら私のクラマー』の前日譚となっており、『さよならフットボール』の主人公・恩田希が引き続き『さよなら私のクラマー』の主人公として受け継がれています。執筆の際には実際に高校の女子サッカー部の取材をしており、登場人物の感情や環境がリアルに描かれています。

中学時代、男子たちに混じってサッカーをしていた恩田希は、蕨青南高校への進学を期に念願の女子サッカー部に入部します。しかし蕨青南高校の女子サッカー部は地方大会でも著しい成果を残せず、希は高校でも自分が思うようなサッカーをできないでいました。しかし後日、中学の全国大会で3位のボランチ選手・曽志崎緑や俊足のウィング・周防すみれが入部。新コーチに元日本代表の能見奈緒子も加わり強豪相手に快進撃を始めます。

蕨青南高校は『さよなら私のクラマー』で主人公の希たちが通う学校。今まで男子に混じってサッカーを続けていた希にとっては念願の女子サッカー部でしたが、蕨青南高校は地方大会止まりの弱小サッカー部でした。この蕨青南高校は埼玉県の蕨にある学校として描かれていますが、実際には実在しない『さよなら私のクラマー』のオリジナルの学校です。

漫画などで埼玉など実在の土地が登場するとファンの間で聖地巡礼地として話題になりますが、『さよなら私のクラマー』で埼玉の蕨市が取り上げられたことで、作品ファンだけでなく蕨市全体で『さよなら私のクラマー』と女子サッカーを応援しようと様々な企画が催されています。『さよなら私のクラマー』と蕨市のコラボ企画は蕨市の公式HPから確認することができるので、気になった人はチェックしてみてはいかがでしょうか？

『さよなら私のクラマー』には希たちが通う蕨青南高校を始めとして、様々なシーンで蕨市の痕跡が描かれています。この『さよなら私のクラマー』の舞台のモデルとなった蕨市というのは埼玉県に実在する土地で、東京都にほど近い埼玉県の浦和や埼玉県川口市周辺にあります。

埼玉県蕨市では、『さよなら私のクラマー』の舞台のモデルになった場所として町おこしがされており、埼玉県蕨市の公式HPでは聖地巡礼ウォーキング大会の予定が公開されていたり、『さよなら私のクラマー』の舞台のモデルとなった蕨市オリジナルラベルのりんごサイダーなども販売されています。

『さよなら私のクラマー』の作品の舞台となった蕨青南高校。この舞台となった蕨青南高校にはモデルとなった学校があると言われています。その蕨青南高校のモデルとなった学校というのは埼玉県蕨市にある埼玉県立蕨高等学校。この学校がモデルとなったと言われている理由にはいくつかあり、そのうちの1つが「サッカー部がある」ということです。

サッカーはメジャーなスポーツのため大抵の学校には設置されていることが多いですが、埼玉県立蕨高等学校もそのうちの1校です。しかし、埼玉県立蕨高等学校には女子サッカー部はないため、サッカー部があるということだけでは『さよなら私のクラマー』の舞台である蕨青南高校のモデルとなったとは言い切れないところでもあります。

埼玉県立蕨高等学校が『さよなら私のクラマー』の舞台となった蕨青南高校のモデルと言われている理由2つ目は「埼玉県立蕨高等学校が目指す学校像」です。『さよなら私のクラマー』で描かれている蕨青南高校のサッカー部には、個性的で視野を広く持ったリーダー的存在になれるキャラクターが何人も在籍しています。

同じように、『さよなら私のクラマー』の舞台となった蕨青南高校のモデルとされている埼玉県立蕨高等学校のHPでも「国や地域、文化を跨ぐような多様性のある環境でリーダーとして活躍できる人材を育てる」ということを目標に掲げていることを発表されています。この"リーダーを育てる"という部分が、『さよなら私のクラマー』の登場人物たちを彷彿とさせるため、埼玉県立蕨高等学校が蕨青南高校のモデルと言われています。

埼玉県立蕨高等学校が『さよなら私のクラマー』の舞台となった蕨青南高校のモデルと言われている理由3つ目は「テレビアニメのEDクレジットに学校名が載っている」ということです。テレビで放映される作品は、制作に協力した組織や場所の名前がEDクレジットに表記されます。

『さよなら私のクラマー』では、撮影協力の欄に埼玉県立蕨高等学校の名前が掲載されており、校舎のデザインも同一のものとなっているため、埼玉県立蕨高等学校が蕨青南高校のモデルである可能性は高いようです。また、撮影協力の欄には蕨市立第一中学校と学校法人十文字学園の名前も表記されているため、埼玉県立蕨高等学校以外にも複数の学校が蕨青南高校のモデルとなっていると考えられます。

『さよなら私のクラマー』の主人公として登場した恩田希。中学時代は男子に混ざり女子1人で部活に出ていましたが、努力家の希はその環境の中でも絶えず技術を磨き続けていました。しかし試合にはほとんど出場させてもらえず、部活仲間たちは成長期の男子ということもあって次第に体格がよくなっていき、希はいつしか疎外感を感じるようになっていきます。

自分と同じ目線でサッカーをしてくれる女子部員を求めていた希は女子サッカー部を立ち上げようと活動していたものの、最後まで部員が集まらず、結局思うようなプレーをすることができませんでした。そんな希に監督は「お前が女子サッカー界を変えろ」と助言し、希は女子サッカー部が設置されている蕨青南高校に入学することを決めたのでした。

希とは少し立場が違ったものの、周防すみれも中学時代に思ったようなサッカーができなかったキャラの1人です。周防は希とは違い、中学時代女子サッカー部がある学校に通っていましたが、周防の長所であるスピードを生かした高速ドリブルや切れ味の鋭いシュートが独善的だと部活仲間たちから煙たがられていました。

そんなことが続き、周防はいつしかチーム内で孤立してしまいます。しかし、試合の対戦相手だった曽志崎緑がそんな周防の姿を見て、「一緒のチームに行こう」と声をかけます。その一言で周防は曽志崎と共に蕨青南高校に進学することを決意したのでした。

希や周防と同じように悔しい思いをしていた人物が田勢恵梨子。田勢は希たちの1つ上の先輩で、1年生が入部するまでは女子サッカー部の部員がおらず練習もできない環境にありました。その原因となったのは監督の熱意。田勢が1年生だった頃、蕨青南高校女子サッカー部は他の学校と試合をする程には栄えていました。しかし、当時の監督はサッカーに対する熱意が全く無く、他の学校とまともな試合もできない状況でした。

そんな環境に愛想をつかした当時の3年生たちは引退の時期も待たずに退部してしまい、田勢だけが女子サッカー部に取り残されてしまいます。しかし、それでもサッカーを続けたかった田勢は、悔しさから涙を流しつつも1人ボールを蹴り続ける日々を送っていました。しかしそこへ希や周防たちがやってきたことで、田勢は再びサッカーへの思いを燃やすこととなります。

• 愛称：みゆんが、みゅーさん
• 誕生日：1994年12月6日
• 血液型：B型
• 身長：150センチ前半
• 出身地：沖縄県
• 事務所：大沢事務所

『さよなら私のクラマー』で主人公の恩田希役を演じたのは『炎炎ノ消防隊』の因果春日谷、『ヴァニタスの手記』のルイなども演じている声優の島袋美由利さんです。島袋美由利さんは『キラキラ☆プリキュアアラモード』でデビューしたのち、第14回声優アワードで新人女優賞を受賞。他にも下記の様なキャラも演じられています。

• 湯ノ花幽奈（ゆらぎ荘の幽奈さん）
• 小日向満月（グランベルム）
• 楓（ギャルと恐竜）
• 花沢ゆうな（ツルネ-風舞高校弓道部-）
• 鳴瓢椋（ID:INVADED）
• 市川夏妃（裏世界ピクニック）
• 多々良りんご（出会って5秒でバトル）
• 春川あおい（サマーゴースト）
• 中洲ヤマカサ（新幹線変形ロボ シンカリオン Z）
• エルメルリア・フリクセル（ルルアのアトリエ）

• 愛称：もよちー、ともちん、ともにゃ、ともよ様
• 誕生日：1996年4月10日
• 血液型：O型
• 身長：149.5センチ
• 出身地：埼玉県
• 事務所：東宝芸能

『さよなら私のクラマー』でクールキャラ・周防すみれを演じたのは声優・黒沢ともよさんです。黒沢ともよさんは『結城友奈は勇者である』の犬吠埼樹、『響け！ユーフォニアム』の黄前久美子、『宝石の国』フォスフォフィライトなども演じている声優で、第十二回声優アワードでは主演女優賞を受賞されています。現在は舞台演劇を中心に活動されていますが、過去には下記の様なキャラも演じられました。

• ティナ・スプラウト（ブラック・ブレット）
• シルフィー（甘城ブリリアントパーク）
• ガァララ・ス・リープ（アイドルタイムプリパラ）
• 渡辺月（劇場版ラブライブ！サンシャイン‼）
• 呉迦楼羅（ケンガンアシュラ）
• 伊地崎麗奈（ツキウタ。）
• 土岐綾乃（ゆるキャン△ SEASON 2）
• うるティ（ONEPIECE）
• 高田ちゃん（呪術廻戦）
• 有栖川おとめ（アイカツ！）

• 誕生日：1985年4月18日
• 血液型：A型
• 身長：158センチ
• 出身地：東京都
• 事務所：賢プロダクション

『さよなら私のクラマー』で希たちの先輩・田勢恵梨子を演じたのは嶋村侑さんです。嶋村侑さんは『Go！プリンセスプリキュア』の春野はるか（キュアフローラ）、『進撃の巨人』のアニ・レオンハート、『文豪ストレイドッグス』の与謝野晶子などのキャラも演じられた声優。他にも下記の様な作品のキャラクターとしても声をあてています。

• フェアリーナ（ジュエルペットてぃんくる☆）
• 校条祭（ギルティクラウン）
• 美都玲奈（ダンボール戦機ウォーズ）
• 荒木雅子（黒子のバスケ）
• 十条美十（終わりのセラフ）
• ツアレ（オーバーロード）
• 鳥山三兄弟（デュエルマスターズビクトリーV）
• エリカ（GANGSTA.）
• アイーダ・レイハントン（ガンダム Gのレコンギスタ）
• ゼルダ（ゼルダの伝説・ブレスオブザワイルド）

『さよなら私のクラマー』で主人公の希たちが所属する蕨青南高校女子サッカー部。物語の中ではコーチの能見奈緒子がデザインした個性的なユニフォームが登場し、そのデザインを忠実に再現した実物のユニフォームが制作されました。『さよなら私のクラマー』ファンの間でも話題となっている一品です。

こちらの方は蕨青南高校のモデルになった学校について考察されています。蕨青南高校はアニメのクレジット表記から複数の学校がモデルになっていると予想されますが、こちらのかたは武南高校もモデル校の1つなのではないかと考察されています。

また、こちらのツイートでは『さよなら私のクラマー』の伏線を見つけたかもしれないという呟きがされています。『さよなら私のクラマー』の物語の中で「昔一瞬強かった高校」というキーワードが登場し、今後ストーリーを盛り上げていく伏線になることが期待されています。

以上、『さよなら私のクラマー』に登場する主人公たちが通う蕨青南高校のモデルについてご紹介してきました。蕨青南高校のモデルとなった学校は埼玉県蕨市にある埼玉県立蕨高等学校の可能性が高く、アニメのEDクレジットにも学校名が記載されています。他にも蕨市立第一中学校と学校法人十文字学園の名前も載っているため、モデルになっている学校は複数あると考えられます。