【さよなら私のクラマー】映画版がひどい？原作漫画との違いや感想を紹介

映画と原作漫画の違いや感想・評価のネタバレを見る前に、まずは「さよなら私のクラマー」の基本情報を紹介していきます。さよなら私のクラマーは2016年から2021年まで連載されていた漫画で、2021年にアニメが放送されていました。原作者の新川直司は2007年から活動している漫画家で、幼少期から漫画の模写をする事が好きだったようです。

2021年6月にはアニメ映画「さよなら私のクラマー」が放映されています。アニメでは高校女子サッカーの物語が描かれていますが、アニメ映画では主人公の中学生時代の物語も描かれています。そのためアニメ映画を見てからアニメを見ると理解しやすい内容になっていますが、アニメ映画は4月から6月に延期になっているようです。

ここからは映画「さよなら私のクラマー」がひどいと言われている理由や原作漫画との違いをネタバレで紹介していきます。さよなら私のクラマーは人気漫画ですが、アニメや映画はひどいという声が挙がっているようです。

漫画「さよなら私のクラマー」の恩田希は中学生時代に男子サッカー部に所属しており、原作漫画は恩田希が中学2年生になった所からスタートしています。恩田希は男子顔負けのテクニックを持っている選手ですが、女子という理由で公式戦には出場しておらず、「江上西中」との試合が最初で最後の公式戦出場になりました。

恩田希のチームメイトは「恩田希は内緒で試合に出た事がある」と言っていましたが、原作漫画の作中ではその姿が描かれていません。ですが映画では中学1年生の恩田希が試合に出場しているシーンが描かれているため、恩田希の過去が映画オリジナルのストーリーとして描かれているようです。この時に恩田希は相手選手と接触して怪我をしているため、怪我のリスクを考えて監督は公式戦で使わない事を決めたようです。

さよなら私のクラマーの恩田希は小学生時代からサッカーをしていますが、原作漫画ではプレー中の姿が描かれていませんでした。ですが映画では小学生時代の恩田希がテクニックで男子を圧倒する姿が描かれており、この時から高い才能を持っていた事が分かっています。

小学生時代の恩田希は男子と変わらない体格をしていましたが、中学生になると体格の良い男子に当たり負けするようになりました。原作漫画では監督が「恩田は女子だから使わない」とだけ言っていますが、映画ではその理由が詳しく描かれているようです。そのため映画は原作漫画を補完する部分もあるようです。

原作漫画の恩田希たちは「どこかの高校のグラウンド」で新人戦を行っていますが、映画では実在する「浦和駒場スタジアム」で新人戦を行っています。またアニメでは恩田希の同級生が「中学以来だね。このグラウンド」と言っているため、オリジナルの設定が映画とアニメでリンクしていたようです。また映画では「さよなら私のクラマー」の前日譚である「さよならフットボール」のストーリーも描かれています。

ひどいと言われている映画「さよなら私のクラマー」ですが、所々の設定を変更している事が気になるファンが多いようです。アニメと映画は「浦和レッズダイヤモンズ」「スポーツ庁」「JFA」とコラボしているため、プロが使用する「浦和駒場スタジアム」で新人戦を行うという現実味がない内容になってしまったようです。

ひどいと言われている理由や原作漫画との違いを知った後は、「さよなら私のクラマー」の映画版とアニメ版のあらすじをネタバレで紹介していきます。映画版とアニメ版は同時期に放映・放送されていますが、若干内容が違うようです。

映画は「さよなら私のクラマーファーストタッチ」というタイトルですが、前日譚である「さよならフットボール」が原作になっています。さよならフットボールは中学生時代の恩田希が主人公で、男子に交じって奮闘する恩田希の物語が描かれています。映画を4月に公開してアニメに繋げる予定でしたが、映画が延期になった事でアニメの終盤に映画が公開されてしまったようです。

アニメ「さよなら私のクラマー」では高校生になったキャラクターたちの物語が描かれています。恩田希と周防すみれは中学生時代のライバルでしたが、周防すみれはチームメイトに恵まれなかった事で才能を発揮する事ができませんでした。そのため恩田希は周防すみれを同じ高校に誘い、高校ではライバルだった2人がパートナーになっています。

ひどいと言われている理由や原作漫画との違いを知った後は、「さよなら私のクラマー」のテーマである女子サッカーについて考察していきます。さよなら私のクラマーの作中では「女子サッカーの未来」について描かれているようです。

2021年9月からは「WEリーグ」という女子サッカーのプロリーグが開幕する事が決定しています。これまでの女子サッカー選手は「なでしこリーグ」に出場していましたが、なでしこリーグは完全なプロリーグではなかったため、「WEリーグ」で初めて完全なプロリーグが発足するようです。さよなら私のクラマーの映画やアニメは「WEリーグ」を盛り上げるために制作されたと言われています。

2011年には女子サッカーの日本代表「なでしこジャパン」がワールドカップで世界一になっています。さよなら私のクラマーの冒頭では女子の日本代表が世界一になった描写がされているため、現実と漫画の世界をリンクさせている事が分かります。

前述したように2011年に女子の日本代表は世界一になっていますが、待遇などはほとんど改善されておらず、目立った成績を上げていない男子の日本代表ばかりが注目されています。そのため監督の深津吾朗は「女子サッカーの未来」を疑問視しており、それが作品のテーマの1つになっています。

恩田希は高い実力を持つ選手ですが、中学生時代は男子サッカー部でほとんど試合に出場する事ができませんでした。中学生の女子も男子の試合に出場できる規定がありますが、監督は怪我のリスクを恐れて試合に出していません。また中学校に女子サッカー部が少ない事も「女子サッカーの未来が暗い事」の理由になっているようです。

映画がひどいと言われている理由やあらすじネタバレを見た後は、「さよなら私のクラマー」の見どころ・面白い魅力をネタバレで紹介していきます。さよなら私のクラマーの作中では女子高生たちの熱い物語が描かれているようです。

さよなら私のクラマーでは「ベッケンバウアー」「ネドベド」「トッティ」などの実在する元選手の名前が描かれています。作中の時代を考察すると2011年以降なのは間違いがないため、名前を出している選手が割と古いという声が挙がっているようです。

さよなら私のクラマーには決まった主人公がいませんが、恩田希が主人公のような描かれ方をしています。また恩田希の親友である越前佐和は中学サッカー部のマネージャーですが、映画では選手と共に戦う姿が描かれているため、原作漫画では割と地味なキャラクターである越前佐和の存在感が際立っていました。

さよなら私のクラマーの恩田希は優れたテクニックを持っていますが、男子よりもフィジカルが弱い事で中学生時代は試合に出場する事ができませんでした。そのため恩田希にとってフィジカルは超えるべき壁になっており、作中では華麗なテクニックでフィジカルを凌駕しています。高校では女子サッカー部に所属しているため、フィジカルは中学生時代のテーマだった事が分かります。

映画がひどいと言われている理由やあらすじ・見どころのネタバレを見た後は、映画「さよなら私のクラマー」に出演している声優を一覧で紹介していきます。映画「さよなら私のクラマー」には若手の女性声優だけでなくキャリアの長い有名声優も出演しているようです。

アニメ映画「さよなら私のクラマー」で恩田希の声を演じたのは声優の島袋美由利です。島袋美由利は沖縄県出身で、2017年から声優活動を行っている人物です。2021年8月時点の所属事務所は「大沢事務所」で、これまでに「ゆらぎ荘の幽奈さん」「ハクション大魔王2020」などの作品にも出演しています。恩田希は「さよなら私のフットボール」の主人公で、ポジションはミッドフィールダーです。

アニメ映画「さよなら私のクラマー」で越前佐和の声を演じたのは声優の若山詩音です。若山詩音は千葉県出身で、2006年から声優活動を行っている人物です。幼少期から劇団で子役をしており、声優では「フラグタイム」「SSSS.DYNAZENON」などの作品にも出演しています。越前佐和はアニメ版の狂言回しで、監督から「チンチクリン」と呼ばれています。

アニメ映画「さよなら私のクラマー」で山田鉄二の声を演じたのは声優の内山昂輝です。内山昂輝は埼玉県出身で、2001年から声優活動を行っている人物です。幼少期から劇団で子役をしており、声優では「彼方のアストラ」「機動戦士ガンダムUC」「呪術廻戦」などの作品に出演しています。山田鉄二は男子サッカー部の1年生で、ポジションはミッドフィールダーです。

アニメ映画「さよなら私のクラマー」で竹井薫の声を演じたのは声優の逢坂良太です。逢坂良太は徳島県出身で、2010年から声優活動を行っている人物です。高校生時代から声優を目指しており、これまでに「となりの怪物くん」「革命機ヴァルヴレイヴ」「極黒のブリュンヒルデ」などの作品にも出演しています。竹井薫は男子サッカー部の1年生で、ポジションはフォワードです。

アニメ映画「さよなら私のクラマー」で谷安昭の声を演じたのは声優の土屋神葉です。土屋神葉は東京都出身で、2016年から声優活動を行っている人物です。幼少期から子役をしており、声優では「ボールルームへようこそ」「ハイキュー！！」「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」などの作品にも出演しています。谷安昭は男子サッカー部の1年生で、ポジションはディフェンダーです。

アニメ映画「さよなら私のクラマー」で恩田順平の声を演じたのは声優の白石涼子です。白石涼子は奈良県出身で、2002年から声優活動を行っている人物です。ハスキーボイスで知られる声優で、これまでに「魔法先生ネギま！」「ハヤテのごとく！」「物語シリーズ」などの作品にも出演しています。恩田順平は恩田希の弟で、中学の男子サッカー部に所属しています。

アニメ映画「さよなら私のクラマー」で鮫島幸造の声を演じたのは声優の遊佐浩二です。遊佐浩二は京都府出身で、1993年から声優活動を行っている人物です。中学生時代に聞いたラジオドラマが声優になったきっかけで、これまでに「テラフォーマーズ」「BLEACH」「魔法つかいプリキュア！」などの作品にも出演しています。鮫島幸造は恩田希に女子サッカーを勧めたキャラクターです。

映画と原作漫画の違いやあらすじネタバレを見た後は、「さよなら私のクラマー」に関する感想・評価を紹介していきます。本記事で紹介したアニメ映画に関する感想・評価などもネタバレでまとめていきます。女子サッカーを題材にしている漫画は少ないため、「さよなら私のクラマー」はサッカー好きから注目されている作品のようです。

漫画・アニメ「さよなら私のクラマー」ではキャラクターたちが女子サッカーに情熱を燃やす物語が描かれています。そんな物語が熱くて面白いという感想・評価や、戦略を使って戦うのが面白いという感想・評価が挙がっているようです。また「ひどい」と言われている映画やアニメも面白いという反対意見が挙がっているようです。

さよなら私のクラマーの恩田希は気が強いキャラクターで、誰よりもサッカーに対して熱い想いを抱いています。そんな恩田希がかっこいいという感想や、テクニックが凄いという感想が挙がっているようです。また決まった主人公がいない事が面白い理由という感想・評価も挙がっているようです。

前述したように「さよなら私のクラマー」では「女子サッカーの未来」というテーマが描かれています。このテーマには正解がないため、実はテーマが難しいという感想・評価が挙がっているようです。また世界一になった女子サッカーがもっと報われて欲しいという声も挙がっているようです。

本記事では「さよなら私のクラマー」の映画がひどいと言われている理由や感想・評価をネタバレで紹介していきましたがいかがだったでしょうか？映画がひどいと言われている「さよなら私のクラマー」ですが、面白いという声も挙がっているため、視聴者の間では賛否両論が起こっているようです。そんな本作を見た事がない方も、本記事の感想・評価やあらすじネタバレを参考にしながら是非ご覧下さい。