【逆襲のシャア】チェーン・アギはかわいいアムロの恋人！かわいそうな最後とは？

チェーン・アギのかわいい魅力やかわいそうな最後について解説していく前に、彼女のプロフィールを紹介です。チェーン・アギの基本情報が分かる内容となっており、事前に読んでおく事で後述のメインのまとめがより一層楽しめます。またここでは、チェーン・アギの登場作品である『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の作品概要やあらすじも紹介しますので、ぜひご覧になってみてください！

『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』は1988年に公開されたガンダムシリーズのアニメ映画作品です。『機動戦士ガンダム』の14年後の宇宙世紀0093年が舞台で、宿命のライバルであるアムロ・レイとシャア・アズナブルの最後の戦いを描いています。ガンダム作品で初めて3DCGが導入された作品で、手書きでは難しい回転するスペースコロニーなどで用いられています。

時は宇宙世紀0093年、グリプス戦役以降消息が不明であったシャア・アズナブルはネオ・ジオンを率いて地球連邦軍に対して反乱の狼煙を上げました。ネオ・ジオンは取引によって得た小惑星アクシズを地球に衝突させる作戦を開始し、アムロはそれを阻止するために自ら開発に関わった新型モビルスーツ・ν(ニュー)ガンダムで出撃します。そして、アムロのνガンダムとシャアのサザビーによる最後の戦いが始まるのでした。

チェーン・アギは地球連邦軍の女性技術士官です。階級は准尉でメカニックマンも務めており、νガンダムの開発及び調整を担当していました。アムロに対して強い愛情を持っており、公私共に彼の事をサポートしています。アムロに対しては物語開始時点から好意を抱いていました。青い髪と青い瞳が特徴のかわいい美女で、常にミニスカートの女性用軍服を着ています。

劇中で使用したモビルスーツはZガンダムの簡易変形モデルと言われるリ・ガズィで、ニュータイプでは無いながらも乗りこなす事が出来ています。また、旗艦であるラー・カイラムの機銃でレズン・シュナイダーのギラ・ドーガを撃墜するという活躍も見せていました。メカニックというだけあって頭脳明晰で行動的な性格をしていますが素朴な面もあり、ファンからは劇中の登場人物の中で最も普通の女性らしい女性だと称されています。

アムロに好意を抱いていたチェーン・アギは、劇中で恋人同士となっています。ここではチェーン・アギとアムロについてもっと深くまで追求し、2人の詳しい関係性に迫ります。どうやらアムロとの関係性による行動がチェーン・アギがかわいいと言われる大きな理由のようです。また、恋人同士であるチェーン・アギとアムロですが、2人の間に子供はいたのかという疑問もここで解消していきます。

青い瞳と青い髪、そして軍服のミニスカートが似合うチェーン・アギはルックスだけでもかわいいですが、彼女の本当の魅力はその性格にあります。真面目な性格であるがゆえにアナハイム社のスタッフに厳しい言動をとる事も多い事に対して、大好きなアムロの前では女性らしく振舞おうとする二面性を持っており、恋する乙女といった印象を受けます。

強烈なキャラが多いガンダムシリーズの中で、常識的で普通のかわいい女性であるチェーン・アギは、『逆襲のシャア』の劇中で視聴者にとって癒しとも言うべき存在です。また、かなり行動的な面も持っており、物語の終盤では周囲の反対を押し切って半壊状態のリ・ｶガズィに乗ってアムロの助っ人に駆け付けようとしていました。それもアムロへの思いがあまりに強い事が理由です。

ただし、小説版では上官であるアムロに対しても強く物言いしている場面があり、権力には媚びない様子も見せていました。チェーン・アギに対して、悪いところが無くかわいい女性という印象を持つ視聴者が多いですが、女性ファンと男性ファンで違う意見を持つ事もあるようです。また、クェスに感情移入しながら『逆襲のシャア』を見ていた視聴者の中にはチェーン・アギに対して嫌な印象を受けたという方もいました。

『逆襲のシャア』で主人公を務めたアムロの恋人であるチェーン・アギはヒロインという立ち位置となっており、出番も多く公私共にアムロをサポートしている事が分かるシーンが多く存在していました。そしてアムロの為にサイコフレームの調整に並々ならぬ意欲を燃やしています。しかし、アムロに対して独占欲を持っているクェスからは嫌な女に映ったようで、初対面の段階でかなり嫌われてしまっていました。

チェーン・アギとアムロの関係がクェスがネオ・ジオン側につく原因にもなっています。後にチェーン・アギは戦場にてクェスと再会しますが、クェスは『嫌な女』と称して完全に拒絶していました。アムロとの関係によって劇中では多くの出来事を生んだチェーン・アギですが、実は脚本の第一稿では登場しない予定だった事が分かっています。その理由となっているのは『機動戦士Zガンダム』に登場するベルトーチカ・イルマの存在です。

『機動戦士Zガンダム』は『逆襲のシャア』の前日談に位置していますが、そこで登場したベルトーチカはアムロの恋人でした。当初は『逆襲のシャア』でもベルトーチカがアムロの恋人として登場する予定でしたが、スポンサーである『ガンダム映画化委員会』の意見を汲み取った総監督の富野由悠季がその案をボツにし、代わりの恋人としてチェーン・アギが生まれたという経緯があります。

その為、初期稿を元に執筆された小説『ベルトーチカ・チルドレン』にはチェーン・アギは登場しません。『逆襲のシャア』に登場せず、ベルトーチカとアムロはどうなったのかが分からない状態となっていますが、外部作品である『スーパーロボット大戦』などのゲーム作品ではチェーン・アギとベルトーチカの2人が同時に登場する事もあり、アムロを巡った三角関係を見る事が出来ます。

また、『逆襲のシャア』の劇場版ではチェーン・アギとアムロは面識がありましたが、アニメージュで連載された小説版では2人の出会いが描かれています。小説でのアムロは改造MSリ・ガズィを仕上げます。それに対してチェーン・アギは『努力は認めるが悪あがきです』と称し、アムロとの関係は険悪となります。しかし、アムロは献身的なチェーン・アギに少しずつ惹かれていき、キスをして恋人同士になるのでした。

愛し合っていたチェーン・アギとアムロですが、2人の間に子供はいませんでした。初期段階では元々ベルトーチカを登場させる予定だったという事は前述しましたが、その案だった場合はベルトーチカが妊娠しているという設定だったようです。小説『ベルトーチカ・チルドレン』ではその設定が生きています。しかし、スポンサーである『ガンダム映画化委員会』が子供がいるアムロを見たくないという理由で却下したという事です。

もしも初期案がボツになっていなければチェーン・アギは存在しないという事になりますが、アムロに子供がいるという事になり、ガンダムの宇宙世紀シリーズに新たな主人公が生まれていたかもしれません。そして、子供がいない事が分かったチェーン・アギとアムロですが、νガンダムはアムロが基礎設計をしてチェーン・アギが整備をしているモビルスーツです。その為、νガンダムこそ2人の子供だという意見を持つファンが多くいます。

アムロと恋人関係にあり、かわいいシーンも多い事からファンにとって癒しの存在であったチェーン・アギですが、劇中ではかわいそうな最後を遂げています。どうやらブライトの息子であるハサウェイがチェーンのかわいそうな最後に大きく関係しているようですが、あまり関係のなさそうな2人の間にいったい何があったのでしょうか？また、謎となっているチェーンの年齢についても解説していきます。

結論から言うと、チェーンはハサウェイに攻撃されて最後に死亡しました。『逆襲のシャア』の終盤で、戦場に地球連邦側のモビルスーツが足りなくなり、アムロにサイコフレームを持って行って手助けしたいと考えたチェーンは、周囲の制止も聞かずにサイコフレームを持って半壊状態のリ・ガズィに乗って現場に出撃します。そして、チェーンは戦場でハサウェイとクェスに出くわします。

ハサウェイはネオ・ジオン側になってしまったクェスの事を説得している最中でしたが、クェスは聞く耳を持とうとしませんでした。ハサウェイはクェスに好意を持っており、必ず説得出来ると信じていたようですが、チェーンは全く違う考えを持っていました。クェスが操縦していたのは強力なモビルアーマーのα・アジールで、チェーンはクェスを敵として認識して脅威に感じていたのです。

ハサウェイとクェスの機体はもみ合っている状態で、チェーンはハサウェイを助けるために攻撃をします。すると、クェスはハサウェイを庇うかたちで攻撃を受け、α・アジールが爆散した事でクェスの最後となりました。クェスが死亡してしまった事でハサウェイは激昂し、ビームライフルを乱射し始めます。そしてそのビールライフルがリ・ガズィのコックピットに直撃してしまい、チェーンは最後に死亡してしまいました。

しかし、この時にチェーンが持っていたサイコフレームが宇宙を漂い、戦場に集う人々の意思をつなぎ合わせた事でアクシズを地球から引き離すほどの力を発揮します。そしてハサウェイに攻撃された事で死亡してしまったというチェーンの最後がかわいそうだという意見が非常に多く存在します。まずは『必死に助けようとしたハサウェイに殺された』という点です。

戦場で敵によって殺されるというのは戦士にとっては名誉になる事もありますが、チェーンにとってハサウェイは味方側の人間でした。かわいそうな事実ですが、この出来事が後にハサウェイにとっても大きな心の変化を生み出す事になります。そして、チェーンの最後がかわいそうだと言われるのは『チェーンが最も感情移入しやすいキャラ』だったからだと考えられます。

チェーンは天才でもなければ英雄でもなく、アムロやシャアのようなニュータイプでもありません。大好きなアムロを助けたいという思いで必死で仕事をしていただけです。そんなチェーンは視聴者にとって最も近い存在であると言え、かわいそうだと感じる理由となっています。恋をして仕事をして仲間に殺されてしまうという最後は視聴者にかわいそうだという感情だけでなく、感動も与えてくれました。

チェーンの気になる年齢ですが、実は公式な発表は無く、正式な年齢は不明となっています。しかし、恋人であるアムロは『逆襲のシャア』の時点で29歳で、そんなアムロよりも若く見えるという事から20代半ばほどではないかとファンの間では考えられています。また、チェーンの担当声優である弥生みつきが当時24歳だった事も、チェーンが20代半ばなのではないかと言われている1つの理由です。

仲間であるハサウェイによって殺されるというかわいそうな最後となったチェーンですが、劇中では感動的な名言を多く残しています。心に響くものから女性らしさを感じるかわいいものまで、様々な名言がチェーンの口から発言されましたので、ぜひご覧になってみてください！ガンダムファンはもちろん、そうでなくても何かを感じられるはずです。

メカニックのオクトバーに対してチェーンが発言した名言です。『逆襲のシャア』の冒頭のシーンで発言されたセリフで、いきなりチェーンは怒っていました。アナハイム・エレクトロニクス社にてνガンダムが開発されていましたが、設計を指導しているチェーンはνガンダムの重量が3キロ減った事に気づき、オクトバーに対して詰め寄ります。オクトバーは材質を変えた事を説明しますが、事前連絡が無かった事でチェーンはさらに怒ります。

ちなみに、νガンダムの重量は27.9トンとなっており、たった3キロを気にしている事から、モビルスーツの整備は非常に繊細なものだという事が分かります。また、激怒していた事からチェーンの仕事に対する真剣さを感じる事が出来ます。

チェーンがロンド・ベルの兵士達に発言した名言です。ネオ・ジオンと戦闘中に、ラー・カイラムは機銃のリモコンが作動しなくなってしまいます。うろたえる兵士達に対してチェーンはこの名言を言い放ちました。それでも動こうとしない兵士達にしびれを切らしたチェーンは自分が直接機銃を発射し、敵のモビルスーツを撃破します。臨機応変に行動しただけではなく、本職のスタッフ顔負けの機銃の腕前も見せてくれました。

またこのシーンでも、チェーンがアムロ以外の人物には厳しい態度で接している事が分かります。アムロ以外の男性が少しかわいそうにもなりますが、そこも女性らしくてかわいいとファンには考えられています。

チェーンがアムロに発言した名言です。サイコフレームはフレームの中に小さなサイコミュを埋め込んだ新素材で、劇中でも重要なアイテムとなっています。物語が後半になっていき、オクトバーからサイコフレームについても新情報が届き、チェーンはその手紙の内容をアムロに言います。しかし、アムロはその話を信じようとはせずに自分達で作り上げたファンネルだけで敵に勝つと発言していました。

サイコフレームとニュータイプは組み合わせると未知数の力を発揮できるという事で、実際に最後には奇跡のような出来事が起きます。この名言はサイコフレームの謎の力について示唆していました。

チェーンがアムロに発言した名言です。チェーンはνガンダムの開発チームが集まっている時に、かわいい女性であるが為かオクトバーが当初、自分の事をラー・カイラムのクルーである事を信用してくれなかったという愚痴をアムロにこぼします。これに対してアムロは『チェーンがチャーミング過ぎるからさ』とノロケており、こちらのセリフも名言としてファンの心に残っています。

チェーンがアストナージに発言した名言です。戦闘中で数々の死傷者が出ている中、チェーンはアムロの為にサイコフレームを届けようとボロボロの状態のリ・ガズィで出撃します。アストナージはそれを止めようとしますがその時にこのセリフを発言しており、愛のある名言となっています。ちなみに、チェーンを止めようとしたアストナージは機体から放り出されて死亡するというあまりにかわいそうな最後となっていました。

『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』でチェーン・アギの声を担当した声優は弥生みつきです。1963年3月15日生まれの2022年8月現在59歳で、身長158センチ、血液型A型となっています。元々は女優として活動しており、映画『私をスキーに連れてって』や、ドラマ『人にやさしく』などの有名作品に出演してきました。現在は女優・声優業から身を引いており、2006年にゲーム作品にてチェーンの担当声優となったのが最後の仕事です。

2007年に発売されたゲーム作品『SDガンダム GGENERATION SPIRITS』以降からチェーン・アギの担当声優となっているのが折笠富美子です。元々のチェーンの声優である弥生みつきが声優業から身を引いたため、それ以降は折笠富美子がチェーンの担当声優を引き継いでいます。折笠富美子は東京都出身で1974年12月27日生まれの2022年8月現在47歳で、代表作に『BLEACH(ブリーチ)』があり、朽木ルキアの担当声優となっています。

チェーンがかわいそうだというファンの方の感想があります。今回の記事でも前述してきたように、チェーンがかわいそうだという事はやはり多くの視聴者が感じるようです。特に悪い事をしたわけでもなく、視聴者からの印象も良かったチェーンが最後に仲間によって殺されるというシーンは、かわいそうで後味が悪いと感じずにはいられないという方が非常に多くいます。

チェーンがかわいいという視聴者の感想があります。軍服の似合う美女というところももちろんかわいいと感じますが、やはり1番の魅力は性格で、アムロの為に頑張る姿はかわいいという言葉がぴったりです。『逆襲のシャア』で死亡してしまったチェーンですが、ゲーム作品などで登場し続けているので、現在でもファンが増え続けている人気キャラとなっています。

チェーンの声優を務めた弥生みつきが出演しているアニメ作品を『逆襲のシャア』以外知らないという視聴者による感想があります。弥生みつきが担当声優となったキャラの中でチェーン役が1番有名と言っても過言ではない事が理由の1つですが、弥生みつきが声優業よりも女優業に力を入れていたという事が大きな理由と言えるでしょう。

チェーンはアムロの恋人というよりも部活の後輩のように見えるというファンの感想があります。実際に恋人関係であるチェーンとアムロですが、真面目なチェーンは上官でもあるアムロに終始敬語を使っており、堅苦しく見えるところが理由と言えます。

『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場するチェーン・アギのかわいい魅力やかわいそうな最後についてまとめてきましたが、アムロの為に尽くした挙句に仲間であるハサウェイによって殺されてしまった事が分かりました。しかし、劇中ではヒロインとしての大活躍によって居なくてはならないキャラとなっています。今回の記事を読んだ後にもう一度、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』を観てみるというのはいかがでしょうか？