【機動戦士ガンダム】ゼナ・ザビは結婚の前後で性格が違う？死亡理由や声優情報も解説

『機動戦士ガンダム』は、歴史の長い人気アニメです。本記事は、ガンダムの初期段階から登場している「ゼナ・ザビ」にスポットを当てて、どのような人物であるのかを解説します。

ゼナ・ザビは、初期機動戦士ガンダム、THE ORIGIN、若き彗星の肖像などに、登場しています。また、士官学校でも有名なドズルと結婚をしました。ゼナ・ザビの人生を辿りながら、どのように生きたかを紹介します。ガンダムの物語において重要な人物のため、ぜひチェックしてみてください。

『機動戦士ガンダム』は、日本サンライズが制作した人気ロボットアニメです。原作は矢立肇さんと富野喜幸さん、キャラクターデザインは安彦良和さん、メカニックデザインは大河原邦男さんとなります。ガンダムシリーズの第1作目ということもあり、「初代ガンダム」「ファーストガンダム」という名称で、呼ばれることも多いです。

主人公のアムロ・レイは、愛用のガンダムに乗り込みさまざまな戦いを乗り越えます。そして、仲間との信頼関係を築き、成長していく姿が描かれている物語です。ロボットをモビルスーツ（MS）と呼ばれる兵器の一種として、設定しているのが特徴になります。ロボットアニメ変革の先駆けとなった作品といえるでしょう。

民間人だった主人公の少年アムロ・レイは、戦火に巻き込まれてしまいました。そんな時、父親の開発する試作「モビルスーツ」のマニュアルを偶然に拾います。そして、試験のため可動待機中の新型モビルスーツ・ガンダムに乗り込み、起動させたのです。それを機にアムロは、戦艦ホワイトベースで少年少女たちとともに、軍人としての戦いを強いられました。やがて、アムロ・レイは「ニュータイプ」として覚醒していきます。

ゼナ・ザビは、『機動戦士ガンダム』および『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』に登場するキャラクターです。また、ドズル・ザビの妻であり、ミネバ・ラオ・ザビの母でもあります。士官候補生の時代は、負けず嫌いで自分の信念を持っており、積極的で活発な女性でした。

ガルマやシャアが起こした事件で、ゼナ・ザビがドズルに銃を突きつける名シーンがあります。この事件で、ドズルは士官学校長を解任されました。しかし、その後にゼナ・ザビは、ドズルにプロポーズをされるのです。ゼナ・ザビは結婚後、子供のミネバを授かりますが、幸せは長く続きませんでした。

先述のようにゼナ・ザビの士官候補生時代は、おてんばという言葉がよく似合う活発な女性でした。しかし、ドズルと結婚してからは、少し性格が変わった面もある様子です。大人の女性という雰囲気を醸し出し、佇まいも落ち着きました。

そのことから考察すると、一般的に女性が結婚して子供ができると、大人としての責任をさらに自覚するため自然な流れといえます。ゼナ・ザビも、普通の人と同じような性格の持ち主だったのでしょう。

ゼナ・ザビが暮らしていたソロモン要塞に、連邦軍が押し寄せて来ます。ゼナ・ザビは、ソロモン要塞を脱出しなければなりませんでした。ミネバと共にソロモンを脱出することができ、味方の戦艦に助けられます。しかし、その後もゼナ・ザビは追われる身となり、脱出を何度も繰り返すうちに、体力が落ちてしまいました。

やがて心労で倒れてしまい、死亡してしまいます。追われ続け挙句の果て病気で死亡したゼナ・ザビは、不運な運命を生きた女性といえるでしょう。しかし、ゼナ・ザビは、自身の人生を懸命に生き抜きました。もし、ゼナ・ザビがドズルと親しく交流しなければ、結婚もせず死亡に至らなかったかもしれません。ただ、そうなるとミネバも誕生しなかったため、ゼナ・ザビは大変深くて重い人物設定だったことが考察されます。

• 名前：門谷美佐（かどや みさ）
• 出生地：神奈川県
• 生年月日：1950年2月2日
• 職業：女優、声優

テレビ版でゼナ・ザビ役を演じたアニメ声優は、門谷美佐さんです。声優としての作品よりもテレビドラマの出演が多く、大ベテランの女優として活躍しています。また、古くからの特撮においては非常に有名な女優であり、80年代に最も活動されていたようです。声優としては、「怪物くん（第2作）」のタカシの母役、「パーマン（第2作）」の子供役、「ペリーヌ物語」のグリゴリッチの長女役を務めました。

• 名前：塚田恵美子（つかだ えみこ）
• 出身地：神奈川県
• 生年月日：1949年8月13日
• 職業：声優
• 所属事務所：フリー

劇場版Ⅲでゼナ・ザビ役を演じたアニメ声優は、塚田恵美子さんです。京浜女子商業高等学校（現：白鵬女子高等学校）を卒業後、「新造人間キャシャーン」の上月ルナ役でデビューしました。1979～2013年まで、「サザエさん」の波野タイコ役を務めています。2013年12月1日の放送分を最後に同番組を降板し、それ以降は主な活動をしていない様子です。他にも、多くの人気アニメのキャラクターを演じていました。

• 名前：金野恵子（こんの けいこ）
• 出生地：北海道
• 生年月日：1959年4月7日
• 職業：声優、女優
• 所属事務所：東京俳優生活協同組合

特別版Ⅲでゼナ・ザビ役を演じたアニメ声優は、金野恵子さんです。俳協養成所10期生で、声優業は主に洋画の吹き替えを、女優業は舞台を中心に活躍しています。アニメ声優としては、「ストラトス・フォー」の中村法恵役、「結界師」の墨村守美子役、「プラオレ!〜PRIDE OF ORANGE〜」の水沢雪乃役などを務めました。

• 名前：茅野愛衣（かつの あい）
• 出身地：東京都
• 生年月日：1987年9月13日
• 職業：声優
• 所属事務所：大沢事務所

「THE ORIGIN」でゼナ・ザビ役を演じたアニメ声優は、茅野愛衣さんです。テレビアニメ「ARIA」を観て、自分の心が癒されたことがきっかけで、アニメに興味を持ちます。2010年4月に声優デビューを果たし、2011年には初のヒロイン役を獲得しました。主な出演作品は、「神様ドォルズ」の史場日々乃役、「ぼくのとなりに暗黒破壊神がいます。」の澄楚琴子役、「弱キャラ友崎くん」の菊池風香役などです。

ドズルはゼナ・ザビに「俺の子供を生んではくれまいか」と、ストレートな気持ちをぶつけてプロポーズします。照れてるドズルさんが可愛いという感想も寄せられていました。まさかのゼナ・ザビへのプロポーズに、驚く視聴者の声が多数上がっています。以前、クーデターがあった際、ゼナ・ザビはドズルを足止めするために、銃を向けたこともあったのです。家族思いだけど、不器用なドズルのプロポーズが最高という声もありました。

ゼナ・ザビとドズルが結婚をしていなかったら、ミネバは存在しなかったことになります。すなわち、ガンダムUCの物語も成り立たちません。視聴者の中にはゼナ・ザビがいなければ、自分の好きなキャラクターの話も、なくなっていたという声もありました。ゼナ・ザビは死亡してしまったものの、重要な人物であったことが分かります。

ゼナ・ザビとドズルは理想の夫婦だという感想が寄せられています。ドズルは軍人ですが、家庭では妻と娘に最大限の愛情を持って接していました。そして、ゼナ・ザビとミネバのドズルへの愛情も、非常に深いです。戦士としてしか生きられない性格のドズルが、唯一安らげる場所を作ったゼナは、偉大だという声もあります。

ゼナ・ザビは、『機動戦士ガンダム』の初期のキャラクターで、過酷な運命を辿った女性です。ガンダムには壮大な人生を終える登場人物が多く、ゼナ・ザビもその中の一人でしょう。『機動戦士ガンダム』を再度鑑賞する際に、ゼナ・ザビの生き様にも注目してみると、また違った感情が湧いてくるかもしれません。