【カウボーイビバップ】 アインはかわいいコーギー犬！エドとの関係や最後は？

ハードボイルドなSFアニメ「カウボーイビバップ」(1998年～1999年)は、「機動戦士ガンダム」でお馴染みのサンライズ制作となっています。大人の事情により最後まで地上波放映されなかった「カウボーイビバップ」（26話）は、WOWOWで仕切り直しとなり全26話放送されています。欧米でも高評価を得た「カウボーイビバップ」は2001年に劇場版が公開、2021年には配信サイトNetflixで実写ドラマ版が世界配信されています。

2022年。月での位相差空間ゲートの大事故により、人類の生活圏が地球から宇宙に移行することとなります。人類は宇宙開拓時代を迎えたと同時に治安が悪化してしまったことで、主人公スパイクが生業とする賞金稼ぎカウボーイという職業が誕生するきっかけとなります。2071年。訳アリの過去があるスパイクは、自身と同じく訳アリの過去がある仲間たちと広大な宇宙を舞台に一癖も二癖もある賞金首を追いかけます。

「カウボーイビバップ」のかわいいアイドル犬アインは年齢2歳と推定され、犬種はウェルシュ・コーギー・ペンブロークのようです。生い立ち不明のアインは、某機関で育成された「データ犬」と称される特殊犬で、高知能で人間を上回る情報処理能力があるようです。そんなアインを喉から手が出るほど欲しがる輩は多く、激しい争奪戦になるのは火を見るよりも明らかと言えるかもしれません。

2話から登場となるアインは、スパイクが狙う賞金首・連続ペット窃盗犯と怪しげな動物研究所から追われている身となっています。1話は正統派のハードボイルドでしたが、2話は一転してコメディタッチなエピソードとなっています。てんやわんやの末にスパイクは、アインの隠された能力を知らないまま飼うというネタバレになっているようです。

賢いアインはスパイクたちに、自身の能力がばれてしまうと売り飛ばされてしまう可能性を重々承知しているので、表向きはかわいいダメ犬を装っているようです。世間の常識の斜め上を行く自由すぎるクルーの中でアインは、「彼らよりまともだ」と自負しつつ上手く立ち回りながらも彼らと仲良くやり、かわいいアイドル犬のポジションを確立していったようです。

アインのモデルとなったウェルシュ・コーギー・ペンブロークは、イギリスのウェールズ原産地で放牧している家畜の監視役として知られる牧畜犬です。体重は10～15kg程度、体型は胴長短足の骨太で、ピンと立つ耳にかなり短い尻尾が特徴のようです。ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの外見はかわいい印象ですが、性格は賢く活発で強い警戒心もあるようです。

スパイクから世話をされていないアインは、スパイクを格下と見なしており、一人と一匹は喧嘩をすることもあるようです。しかし、9話から登場する不思議系少女で天才ハッカーでもあるエドと波長があうアインは、エドと一緒に行動することが多いようです。

アインは金銭的にも価値のある「データ犬」なのですが、エド以外はアインを普通の犬と思っており隠された能力に気づいてないようです。ネタバレですが、エドはアインの能力の一部を知ってしまいます。しかし、それ以上の追及はぜずに仲良くやっているようです。

自由気ままでスリリングな旅に最後が近づいてくる「カウボーイビバップ」24話。アインが迎える最後は、エドと一緒にビバップ号を降りていくネタバレになっています。アインはエドだけでなく、スパイク・ジェット・フェイとも仲良くやっていたようですが、最後には一番仲良しのエドに付いていったようです。

25話と最終話となる26話は、スパイクが自身の過去と決着つけるをエピソードになっています。なのでアインとエドは登場しておらず、意味深な最後を迎えた彼らのその後のネタバレは描かれていないようです。時系列は何時なのかと話題になった劇場版「カウボーイビバップ 天国の扉」のエピソードは、「カウボーイビバップ」の22話と23話の間となっていることから元気いっぱいのアインとエドが登場しています。

「カウボーイビバップ」は2009年時点で、映画「マトリックス」シリーズで知られるキアヌ・リーブス主演で実写映画が進行中だったようですが資金難で暗礁に乗り上げてしまったようです。独自の進化を遂げた日本の漫画やアニメは、実写版では表現しきれない独特の世界観で構築されているため、資金でカバーしきれない面があったのかもしれません。

しかし、「カウボーイビバップ」の実写版製作は立ち消えることなく、2018年に配信サイトNetflixで実写ドラマ化が決定となったようです。配信予定は2020年内でしたが、主演俳優のケガやコロナの影響もあり配信は2021年になったようです。

実写ドラマ版「カウボーイビバップ」の日本語吹替え版は、山寺宏一さん、林原めぐみさんなどアニメ版の声優が勢揃いしたようです。人気が出れば来シーズンへ更新されるのが当たり前の海外ドラマの中で、期待値大の実写ドラマ版「カウボーイビバップ」は残念ながらシーズン1（10話）で打ち切りになったようです。

世界的に評価されている日本の漫画やアニメがハリウッドなどで実写化となると、「カウボーイビバップ」に限らず、世界中のファンがSNSで賛否両論の意見を戦わせているようです。ファンの中には、打ち切りとなった実写ドラマ版「カウボーイビバップ」継続を求める署名活動があったものの、残念ながら打ち切り撤回にはならなかったようです。

実写ドラマ版「カウボーイビバップ」の撮影地がニュージーランドであったことから、アインは現地の2匹のコーギー犬（チャーリーとハリー）によって演じられているようです。ハリウッドで俳優動物をキャスティングする基準は、演じる動物の容姿が酷似した複数の動物をキャスティングし、動物たちの特性を生かしながら撮影に挑んでいるようです。

ちなみにソフトバンクCM「白戸家」シリーズのお父さん犬も、ダブルキャストで演じているようです。実写版「カウボーイビバップ」のアインを演じているチャーリーとハリーは、撮影現場でキャストやスタッフのアイドル犬として寵愛されていたようです。

世間的にエドとアインは飼い主とペットの関係ですが、それだけでは語り切れない絆があるようです。まるで年の近い兄弟がじゃれあっているような雰囲気があり、視聴者はほっこりした気分になることでしょう。

実写ドラマ版「カウボーイビバップ」のアインは、チャーリーとハリーが演じていたようですが、上記写真のアインはどちらの犬が演じていたのでしょうか。こちらの上目遣いアインも、本家のアインに負けず劣らずかわいいのは証明済みのようです。

エドとアインがメインと言えるかもしれない「マッシュルーム・サンバ」でビバップ号は、トラブルに巻き込まれた末、見知らぬ星に不時着してしまいます。迷コンビであるエドとアインが、食料調達のために町へ向かう道すがらに巻き起こす突拍子もないハチャメチャ振りが印象に残っていることから、ファンの間では人気のあるエピソードのようです。

かつて人気を博したアニメのリブート版や前日譚製作ブームは、今や人気コンテンツと言えるかもしれません。リアルタイム世代の心を熱するリブート版や前日譚は、配信などの普及により当時生まれていない世代までにも波及しているようです。「カウボーイビバップ」の関連書籍はあるものの、アニメ作品として製作されたのは劇場版1本のみのようです。

「カウボーイビバップ」の最後は、主人公スパイクの死亡を匂わせて終わりました。アニメのリブート版や前日譚があるのなら、ファン的にはジェイク・ジェット・フェイ・エド・アインが揃っていた頃のワチャワチャなエピソードを期待することでしょう。実写ドラマ版「カウボーイビバップ」では、アインから見たドラマの打合わせ風景が配信されていることから、それを元にしたエピソードなども期待されています。