【シャドーハウス】珈琲による洗脳シーンを解説！すす入りコーヒーの秘密とは？

• 作者：ソウマトウ
• 出版社：集英社
• 掲載誌：週刊ヤングジャンプ
• レーベル：ヤングジャンプ・コミックス
• 発刊期間：2018年9月6日～連載中（2022年8月現在）
• 巻数：11巻（2022年8月現在）

シャドーハウスは週刊ヤングジャンプにて連載中のゴシックミステリ漫画。作者はソウマトウ先生で、2022年6月時点でコミック累計発行部数170万部を記録しています。2021年にはアニメ化もされ、2022年7月からはシャドーハウスのアニメ第2期が放送されました。

シャドーハウスは顔がすすのようなもので見えないキャラクターの"シャドー"という一族と、彼らに仕えそれぞれの主人の代わりの見た目を担う"生き人形"たちとの暮らしを描く物語。謎の多いシャドーと生き人形の関係をダークな世界観を通して解明していくストーリーとなっています。

訪問者のいない一風変わった洋館に住む、すすのように真っ黒な見た目の"シャドー"と呼ばれる一族たち。彼らの傍に仕え、シャドーたちの"顔"として様々な役割を担う"生き人形"と呼ばれる少年少女がいました。そんな生き人形のひとり・エミリコは主人のケイトに仕える天真爛漫な女の子。記憶の無いエミリコはケイトにいろいろなことを教わりながら、シャドーと生き人形に与えられた試験"お披露目"に挑みます。

『シャドーハウス』は記憶を無くした"生き人形"と呼ばれる少年少女と、すすのような真っ黒な見た目の"シャドー"たちの友情や裏切りが描かれたダークファンタジーミステリ。『シャドーハウス』の物語が進むにつれて"シャドーハウス"と呼ばれるシャドーたちの住む洋館の秘密や、シャドーと生き人形の関係性などが露わになっていく展開が面白いと評判です。

『シャドーハウス』は生き人形・エミリコの視点をメインに物語が進んでいき、生き人形の正体やなぜ記憶がないまま洋館にいるのかといった謎が解ける楽しみがあるミステリ作品。シャドーの一族は生き人形たちを道具のように扱い、生き人形たちの敵にもなり得る存在。

彼らの中にはケイトのように生き人形に対して優しさを見せる人物がいたり、ジョンのように人間らしい感情を持っている者もいるため、今後シャドーと生き人形の関係の謎が解けるとどのような関係に発展していくのかも見どころとなっています。

『シャドーハウス』の物語の謎の1つとして登場した「生き人形たちの記憶」。シャドーハウスで生活する生き人形は元々は普通の人間の子供で、そのままでは消滅してしまうシャドーの入れ物にするため連れてこられたという真相があります。そんな「生き人形たちの記憶」に大いに関係するのが、お披露目会後に飲まされた"すす入りの珈琲（コーヒー）"。

こちらの項目では、そんなすす入り珈琲（コーヒー）を飲んだシーンを参考に、すす入り珈琲（コーヒー）の効果について分かっていることや考察をネタバレを交えてご紹介していきます。『シャドーハウス』に登場したすす入り珈琲（コーヒー）のことをネタバレで知りたい人はチェックしてみてください。

すす入り珈琲（コーヒー）のネタバレ考察1つ目。洋館・シャドーハウスで暮らしている少年少女の姿をした"生き人形"は、自分が見た目も行動も人間のように作られている精巧な人形と教えられていますが、その正体は村から連れてこられた人間の子供です。シャドーハウスで生活する際に以前の記憶が残っていると問題が発生するため、洗脳効果のあるすす入り珈琲（コーヒー）を飲まされ記憶を消されていたのでした。

シャドーハウスで暮らす際にはすす入り珈琲（コーヒー）で洗脳をかけられ「シャドーに仕える人形」「シャドーハウスのルールを破らないこと」「余計なことを考えるのは禁止」ということをすり込まれています。そのため生き人形たちは自分達が"生き人形"という生き物であることを疑わず、シャドーハウスで暮らしています。

すす入り珈琲（コーヒー）のネタバレ考察2つ目。『シャドーハウス』の物語でお披露目会シーンの後に生き人形が飲まされた黒い液体。この液体の正体はすす入りの珈琲（コーヒー）で、生き人形たちが村から連れてこられた際に飲まされたものと同じものとなっています。このすす入り珈琲（コーヒー）には過去の記憶を消し、シャドーたちの言うことを聞いてしまう洗脳効果があります。

この洗脳効果は珈琲（コーヒー）に含まれている"すす"にあり、生き人形たちが人間として暮らしていた際に村に充満していたすす炭にも成分が含まれています。そのため村の大人たちにも洗脳効果が効いており、自分たちの子供を何の疑問も無くシャドーハウスに引き渡してしまうシーンがありました。

すす入り珈琲（コーヒー）のネタバレ考察3つ目。『シャドーハウス』のシーンでは何度かすす入り珈琲（コーヒー）が登場するシーンがありますが、主人公のエミリコがシャドーハウスに来る前以外で始めて口にしたのは、週に一度の大掃除の後に開かれる"喜びの会"のシーンでした。

このシーンでは"星つき"と呼ばれる生き人形達を管理するボス的な存在のシャドーと生き人形から掃除の後に配給されます。生き人形たちはそのすす入り珈琲（コーヒー）を飲んでシャドーハウスのルールを唱和します。この儀式を定期的に行うことで生き人形たちの洗脳を強め、自分たちが人間であることを忘れさせます。

現在は喜びの会ですす入り珈琲（コーヒー）を配り、星つきの監視のもと飲んだことを確認しているため洗脳効果も確認されていますが、昔は各自の食事に添えられているすす入り珈琲（コーヒー）を飲む形式だったため、すす入り珈琲（コーヒー）を飲まなかった生き人形の洗脳が解けることがあったようです。

すす入り珈琲（コーヒー）のネタバレ考察4つ目。人間の子供たちを洗脳し、生き人形として使役することができるすす入り珈琲（コーヒー）。一度飲ませてしまえば従順な生き人形にすることができるすす入り珈琲（コーヒー）ですが、そんなすす入り珈琲（コーヒー）にも弱点がいくつかあります。その弱点の1つは少量ずつしか作れないこと。すす入り珈琲（コーヒー）は週に1度だけ開かれる喜びの会で飲むのが恒例となっています。

子供達の洗脳効果が解けることを恐れるのならば、毎日飲ませた方が良いことは明らかですが、週に1度だけしか配給できないところを見ると、すす入り珈琲（コーヒー）は大量生産が難しい代物だということが分かります。また暫くすす入り珈琲（コーヒー）を飲まなかった生き人形は洗脳が徐々に解けてしまうのもこのすす入り珈琲（コーヒー）の弱点。洗脳が解けると過去の記憶が戻ってしまいます。

一度洗脳が解けてしまうとすす入り珈琲（コーヒー）を飲ませることが難しくなってしまうため、シャドーたちにとって厄介なことになります。またこのすす入り珈琲（コーヒー）の洗脳効果は生き人形たちにしか効きません。そのため、シャドーの中に自分の生き人形にすす入り珈琲（コーヒー）を飲ませることを良しとしない者が現れるとその生き人形は洗脳が解けてしまう可能性が出てきます。

すす入り珈琲（コーヒー）のネタバレ考察5つ目。『シャドーハウス』のシーンの中で、すす入り珈琲（コーヒー）は"偉大なるおじい様"が作っているということが判明しています。しかし作り方などは詳しく分かっていないため、現在のところ複製できる者は出てきていません。『シャドーハウス』に登場するシャドーたちはそれぞれに"すす能力"という独自の能力が備わっています。

『シャドーハウス』のシーンの中ではケイトが物体の操作、ジョンが物体を爆発、ルイーズが精神干渉といった能力を持っているように、大人たちや偉大なるおじい様も固有の能力を持っていると考えられます。そのため、偉大なるおじい様しかすす入り珈琲（コーヒー）を作れないところを見ると、偉大なるおじい様のすす能力が洗脳なのではないかと考えられます。

生き人形の洗脳が解ける方法ネタバレ1つ目は「大量の水を飲ませる」です。この方法はケイトがエミリコに試した洗脳解除方法。エミリコがすす入り珈琲（コーヒー）で洗脳を強化された際に、ケイトがエミリコの部屋で見つけた"考えないノート"に従って行った洗脳解除方法です。

エミリコのノートにはマリーローズがすす病を発症した際に大量の水を飲ませて治療したことがかいてありました。それを読んだケイトは、その方法に従ってエミリコに大量の水を飲ませます。すると体に溜まったすすを吐き出させることに成功。体の中にあるすすの量が減ったエミリコは無事洗脳から解けることができたのでした。

生き人形の洗脳が解ける方法ネタバレ2つ目は「殴ってすすを吐かせる」。こちらの洗脳解除方法はジョンがショーンに行った洗脳解除方法で、すすによって洗脳が強化され普段とは別人のようになってしまったショーンに腹を立てたジョンが殴りかかったことで判明した洗脳解除方法です。すす入り珈琲（コーヒー）を飲まされたショーンは普段のような憎まれ口をたたくことなく、自分の仕事を黙々とこなしていました。

ショーンが洗脳されていることを知らないジョンは、そんな彼の姿に寂しさを覚え殴りかかったのでした。始めは洗脳されていたこともあって話し合いで解決しようと冷静に努めていたショーンですが、その後殴り合いに発展。洗脳されながらも殴り合っているうちにショーンは口から血を吐くようにすすを吐き出します。すると体内に溜まっていたすすの量が減り、ショーンは洗脳から解けることができたのでした。

生き人形の洗脳が解ける方法ネタバレ3つ目は「すす入り珈琲（コーヒー）を長期間口にしない」というもの。生き人形は週に1回の大掃除の後に配給されるすす入り珈琲（コーヒー）を飲むのが通例となっていますが、『シャドーハウス』の物語でエミリコたちの手によってすす入り珈琲（コーヒー）の配給を滞らせることに成功しました。

するとすす入り珈琲（コーヒー）を飲めなかった生き人形たちは徐々に洗脳が解け、生き人形としてシャドーハウスに来る前の本当の名前を思い出し始めます。その様子から、すす入り珈琲（コーヒー）を長期間飲まなければ、自然とすす入り珈琲（コーヒー）の成分が体から抜けていき洗脳が解けることが分かります。

ケイトがエミリコに大量の水を飲ませたり、ジョンがショーンを殴りかかったことで一時的な洗脳を解くことに成功しました。その後すす入り珈琲（コーヒー）に洗脳効果があると分かったエミリコたちは、すす入り珈琲（コーヒー）の元となる"特別な珈琲（コーヒー）"を生き人形たちに摂取させないようにします。

"特別な珈琲（コーヒー）"を普通の珈琲（コーヒー）にすり替えたり、ベルが"特別な珈琲（コーヒー）"の瓶を割ってしまったことで、生き人形たちはすす入り珈琲（コーヒー）をのむことができず、徐々に洗脳が解けていきます。そして洗脳が解けた生き人形の中には、本当の自分の名前を思い出しはじめる者も出てくるのでした。

エミリコたちの活躍で生き人形たちの洗脳が徐々に解け始めました。では、生き人形全員の洗脳が解けたらどのような事態が起こるのでしょうか？最も考えられるのは生き人形として使役されていた子供達の反乱。子供たちは自ら志願したわけではなく、半強制的にシャドーハウスに連れてこられた者たちです。

そのうえ、洗脳によって自分たちの記憶を封じられただけでなく、人形として酷使され人間としての扱いもされていませんでした。そのため真実に気付いた際には多くの者がシャドーハウスの住人たちに怒りを覚えるでしょう。ある者はシャドーハウスから逃げ出し、ある者は大人たちへの復讐を誓うかもしれません。大人たちもシャドー一族の血を絶やさないため再び子供たちを洗脳しようと企てるでしょう。

『シャドーハウス』の重要アイテム"すす入り珈琲（コーヒー）"。生き人形たちに飲ませることで洗脳を施す驚異のアイテムで、その味は現実のコーヒーと同じように生き人形たちを病みつきにするもののようです。普通のコーヒーも飲みすぎは体に悪いと言われていますが、『シャドーハウス』のすす入り珈琲（コーヒー）はさらに用量に注意が必要です。

子供たちを洗脳して生き人形に変える恐ろしいアイテム"すす入り珈琲（コーヒー）"。しかしハプニングによって稀少なすす入り珈琲（コーヒー）の瓶が割れてしまう事態に陥ります。生き人形たちに感情移入しながらアニメを見ていた視聴者の中には、そのシーンを見て「スカッとした」という感想を持つ人も多かったようです。

『シャドーハウス』のアニメ2期3話では、双子の生き人形・ベルがすす入り珈琲（コーヒー）の瓶を割るシーンが登場します。洗脳されている生き人形たちにとって魅力的なすす入り珈琲（コーヒー）を割ったその行動に裏には、いったいどんな思惑があるのかと考察する視聴者の姿が見られています。

以上、『シャドーハウス』に登場する重要アイテム"すす入り珈琲（コーヒー）"の効果や洗脳を解く解毒方法をネタバレを交えてご紹介してきました。すす入り珈琲（コーヒー）は偉大なるおじい様だけが作れる稀少な飲み物で、それを口にした生き人形たちはシャドーの言いなりとなってしまうという恐ろしい飲み物です。

解毒をするには大量に水を飲ませたり、殴って無理矢理体内に溜まったすすを吐き出させるといった方法があります。『シャドーハウス』のアニメ第2期では、生き人形たちのすす入り珈琲（コーヒー）の洗脳効果が弱まり記憶を取り戻すといった見どころも登場するので、まだ見ていない人はこの機会に視聴してみてはいかがでしょうか？