【天気の子】天野陽菜（ひな）が晴れ女になった経緯とは？能力・年齢や担当声優は？

『天気の子』に登場する天野陽菜は、物語のヒロインです。あることをきっかけに、祈りを捧げると天気を晴れにする能力を身に付けました。本記事では、天野陽菜が、天気の巫女の能力を持った経緯について、ネタバレ解説していきます。天気の巫女になった代償や、人柱についても考察しているため必見です。

また、責任感が強くしっかり者の陽菜の年齢や、帆高との出会いもネタバレ紹介します。『天気の子』を観た人の感想や評価なども、ピックアップして載せています。本記事はネタバレを多く含んでいるため、ネタバレOKの人はぜひチェックしてみてください。

『天気の子』は、新海誠さんが監督と脚本を務めた人気アニメーション映画です。キャッチコピーは、「これは、僕と彼女だけが知っている、世界についての物語」でした。2019年7月に公開され、日本での興行収入は141億円を超えており、日本映画で第12位を記録しています。

ストーリーはもちろんのこと、映像や音楽も素晴らしく、何度も観たくなる映画と話題になりました。新海誠さんは、2016年に大ヒット映画の「君の名は。」も手掛けています。『天気の子』に「君の名は。」のキャラクターが登場することでも、話題になりました。また、『天気の子』は新海誠さんの7作目として、公開前から注目されている映画です。

『天気の子』の主人公の森嶋 帆高（もりしま ほだか）は、家出をして地元の神津島から東京へやって来ました。東京には天気を晴れにできる「100％晴れ女」がいるという噂を耳にします。その後、帆高は偶然にも、「100％晴れ女」の天野陽菜（あまの ひな）に出会いました。帆高と陽菜は打ち解け合い、一緒にお天気ビジネスを始めます。陽菜は人に喜んでもらえる幸せを噛みしめていましたが、晴れ女には悲しい宿命があったのです…

天野陽菜は『天気の子』のヒロインとして登場します。陽菜は2006年8月22日生まれの中学3年生です。帆高に初めて出会ったときの年齢は14歳でしたが、次の誕生日で18歳になると嘘をついています。出会いの場所がマクドナルドで、年齢を詐称してアルバイトをしていたからです。陽菜は自身と弟の生活費のため、必死にアルバイトをする日々でした。しかし、後で年齢詐称がバレて解雇されています。

陽菜の性格は、天真爛漫で礼儀正しく、年齢の割にはしっかりとしています。「早く大人になりたい」と常々口にしており、自立する覚悟と逞しさがあります。普段は黒髪のセミロングをツインテールにしており、白いノースリーブにホットパンツ姿でいることが多いです。陽菜の年齢では珍しく、スマートフォンや携帯電話を所持していません。帆高を自宅に招くときも、手描きの地図を渡していました。

陽菜は母親を亡くしてから、JR田端駅近くのアパートで、弟の凪と2人暮らしをしています。節約のために、自宅で青ネギやカイワレ大根を栽培する節約家です。また、天気を晴れにできる特殊能力を持っています。晴れにできる範囲は、陽菜の周辺の限られた一帯で、時間も1時間ほどです。陽菜が祈れば時間や場所は関係なく、いつでも晴れ間を作ることができます。その能力を活かし「100％晴れ女」として、帆高と商売を始めました。

『天気の子』の陽菜は、映画の冒頭で母親が病気のために死別したと思われるシーンがあります。しかし、父親のほうは、名前や年齢など存在自体を描くようなシーンが、全くありませんでした。また、小説のほうでも、父親の存在を示すような内容は書かれていません。ここまで父親の存在が見えないと、返って謎めいた印象を受けるでしょう。

陽菜は母親と死別した後、弟の凪と小さなアパートで2人暮らしをしており、経済的にも苦しい状態です。2人の年齢ならば、親戚の家や施設で生活するのが通常です。しかし、陽菜と凪は離れたくなかったのでしょう。しかも、父親を頼るようなことは、一切していない様子です。考察によると、母親が病気になる以前、すでに離婚をしていた可能性があります。あるいは、陽菜がまだ幼い頃に、父親とも病気で死別している説です。

他にも、もともと陽菜の母親は未婚で、シングルマザーとして子供たちを育てたという説もあります。そうであれば、陽菜や凪は父親の存在自体を知らないため、話題にもならないでしょう。さまざまな考察がありますが、ストーリー上、陽菜の父親にフォーカスを当てる必要性がなかったのかもしれません。

『天気の子』のかわいいヒロイン「天野陽菜」は、晴れ間を作る特殊能力を持っています。生まれつき備わっていたのではなく、たまたま巡り合わせた経験がきっかけとなります。では、陽菜はどうやって特殊能力を得たのでしょうか？ここでは、かわいい陽菜が晴れ女になった経緯を、詳しくネタバレ解説していきます。

映画の序盤で、陽菜の母親が病院のベッドで寝ているシーンがあります。事故か病気かは明らかにされていませんが、昏睡状態のまま長期間入院をしていました。

東京は異常気象により、長期間に渡り雨が振りやまない状態が続いています。入院している母親に付き添っていた陽菜は、病室から窓の外を眺めていました。すると、雨の中に一筋の晴れ間があることに気付きます。一箇所だけ晴れ間がある不思議な現象を見た陽菜は、思わず病室から飛び出します。雨の中を照らす一筋の光を追ってみると、廃ビルの屋上を差していました。

陽菜は光のほうへ向かっていくと、廃ビルの屋上の祠の前に辿り着きました。そして、祠の前には赤い鳥居があります。雨がやんで晴れたら、もう一度お母さんと出かけたいと、陽菜は強い気持ちで祈りながら鳥居をくぐりました。すると、陽菜は空中へふわっと浮いて舞い上がります。そのまま、鳥居の前で意識を失ってしまいました。

ちなみに小説のほうでは、陽菜が空中を舞う過程で、積乱雲の頭頂の「世界の秘密」が描かれています。雲の上の草原や、その合間を回遊する水の魚たちなどを、陽菜は目にするのです。このときに、陽菜が空と繋がった瞬間だと捉えて良いでしょう。

その後、陽菜は空に向かって祈ると、雨をとめて晴れ間にする能力を身に付けました。局部的ですが、100％晴れ間にすることができます。豪雨の中、陽菜が「お願い」と祈ると、雷がピンポイントで落ちるというシーンも見られました。晴れ女の能力は、晴れ間を作るだけでなく、天気そのものを操れる様子です。

陽菜は経済的にも苦しい状態だったため、晴れ女の能力を活かし、帆高の提案でお天気ビジネスを始めます。花火大会を中止にしたくない、公園で子供と思い切り遊びたい、初盆は晴れてほしいなど、依頼理由はさまざまです。依頼者が晴れて喜んでいる姿を見て、陽菜はお天気ビジネスにやりがいを感じました。また、次第にお客さんが増えて、お天気ビジネスで忙しくなります。

『天気の子』に登場するかわいい天野陽菜は、晴れにする能力を授かりました。しかし、その能力を使うと、代償も伴うことが明らかになっています。陽菜は天気の巫女として、人柱の代償をどのように受け止めたのか、ネタバレ解説していきます。

帆高がお世話になっている先の須賀圭介は、オカルト記事のライターをしています。そして、「100％晴れ女」について特集することになり、神主さんや占い師に取材をしました。古くからある神社の神主さんの話では、大昔に「天気の巫女」というものが存在していたそうです。天気の巫女は、天と人を糸のように繋げる役割をしていました。つまり、人の切なる願いを、空に届けてあげるのです。

しかし、天気の巫女は悲しい宿命も背負っています。それは、天気の巫女は「人柱」でもあることです。異常気象が元のように戻るときは、天気の巫女が消えると言い伝えられています。占い師が語っていた「天気を自由に操るものは必ず代償を伴い、神隠しにあう」という話と共通していました。

人柱の代償とは、具体的にどのようなものでしょうか？かわいい陽菜のお天気ビジネスは、依頼者が途絶えないほど大好評でした。陽菜は張り切って仕事に取り組んでいましたが、次第に疲労感が増していることに気付きます。また、疲れだけではなく、自身の身体に異変があることも感じていました。陽菜が天気を晴れにする度に、身体が透けていくのでした。

晴れ女は、天と人を繋げるかけがえのない存在です。そして、晴れ女が人柱として犠牲になれば、狂った天気が元に戻ります。陽菜は自分が人柱になって、異常な天気を止めようと覚悟を決めました。陽菜は帆高に自分に起こっている現象を伝えた後、消えてしまいます。すると、東京の空は晴れ渡り、久しぶりに夏らしい天気が戻って来たのです。

『天気の子』のかわいい天野陽菜を演じるアニメ声優は、森七菜さんです。陽菜のキャラクターがかわいいと人気でしたが、声優の森七菜さんもかわいいと話題になりました。ここでは、かわいい声優の森七菜さんについて紹介していきます。

• 名前：森七菜（もり なな）
• 生年月日：2001年8月31日
• 出身地：大分県
• 職業：女優・声優・歌手
• ジャンル：テレビドラマ・映画・舞台・CM
• 事務所：ソニー・ミュージックアーティスツ

『天気の子』のかわいい陽菜を演じた声優の森七菜さんは、日本の女優としても活躍しています。こぼれる笑顔がかわいいと、幅広い年齢層で人気を博しています。2016年の中学3年生のときに、地元大分県でスカウトされました。当初はアーブルに所属し、ネスカフェのWebCMオーディションで選ばれ、芸能活動を開始しました。

2017年にはAmazonプライム・ビデオ配信の園子温オリジナルドラマ『東京ヴァンパイアホテル』で、女優デビューを果たしています。趣味は動画づくりやダンス、ピアノで、特技はイラスト描きです。坂元裕二さんが脚本を担当する作品に出ることを、目標の一つにしています。2019年に『天気の子』で声優を務めたときは、第14回声優アワードの新人女優賞を受賞しました。

• 2017年：心が叫びたがってるんだ。（仁藤菜月役）
• 2017年：先に生まれただけの僕（一ノ瀬由衣役）
• 2018年：イアリー 見えない顔（中尾みすず役）
• 2019年：東京喰種トーキョーグール【S】（小坂依子役）
• 2019年：地獄少女（市川美保役）
• 2019年：3年A組-今から皆さんは、人質です（堀部瑠奈役）
• 2020年：この恋あたためますか（井上樹木役）
• 2021年：世にも奇妙な物語'21秋の特別編 「優等生」（宮本明日香役）
• 2022年：逃亡医F（沢井美香子役）

『天気の子』のかわいい天野陽菜は、人柱にならず地上へ舞い戻りました。果たして陽菜は、天気の巫女から解放されたのでしょうか？ここでは、地上に戻った後の陽菜はもう晴れ女ではないのか、いつも身に付けているチョーカーについても、ネタバレ解説します。

帆高は、陽菜より年齢が1つ上の高校1年生です。帆高は好きだという気持ちを伝えられないまま、陽菜は人柱になって消えてしまいます。そして、東京の空は、久しぶりに晴れ間が見えました。帆高は陽菜が人柱になったことを知ると、夏美と共に廃ビルの屋上へ向かいます。そして、帆高が祠の前で祈りを捧げると、ふわっと空中へ舞い上がりました。

積乱雲の中に陽菜の姿が見え、帆高が地上へ連れ戻そうとします。しかし、陽菜は自分が戻ると、東京はまた異常気象になってしまうと拒みました。すると、帆高は「天気なんて狂ったままでいい。陽菜といたい」と素直な気持ちを伝えます。そして、陽菜を連れて地上へ戻るのでした。

陽菜が地上へ戻ると、再び東京は雨が降り続きます。陽菜は晴れ女の能力と引き換えに、人柱をやめて地上へ舞い戻りました。そのため、もう100％晴れ女の能力を使うことはできず、天気の巫女からも解放されたといえるでしょう。しかし、能力がなくなっても、陽菜は雨の中で晴れることを祈っているのでした。祈りはいつか届き、また晴れの日が来ることを諦めないという、陽菜の気持ちの表れでもあります。

陽菜がいつも身に付けているチョーカーがかわいいと、注目を集めていました。このかわいいチョーカーは、母親が生前身に付けていたブレスレットを作り変えたものです。作中でも、母親が腕に青い雫のブレスレットを付けているシーンがあります。陽菜が帆高に連れられて地上へ戻った後、チョーカーの輪の部分が切れてしまいました。

ネタバレ考察によると、これは陽菜が晴れ女の能力を失い、天気の巫女から解放されたことを意味します。また、前作映画の『君の名は。』では、遺伝的に伝承されるため三葉は「巫女」になっていました。そのことを考えると、『天気の子』の陽菜の母親も「天気の巫女」だった可能性があります。

『天気の子』を実際に観た人の感想や評価をネタバレ紹介します。印象に残ったシーンや天野陽菜がかわいいと思ったシーンなど、さまざまな感想や評価がありました。特に多く見られた内容をピックアップしているため、ぜひチェックしてみてください。

『天気の子』の天野陽菜がかわいいという感想が、圧倒的に多いです。ストーリーが面白いのはもちろんのこと、声優キャストが豪華だという声もありました。陽菜役の声優は先述の通り、森七菜さんです。帆高役の声優は醍醐虎汰朗さん、圭介役の声優は小栗旬さん、夏美役の声優は本田翼さんが務めました。また、前作の『君の名は。』の三葉と瀧が登場するシーンもあったため、嬉しかったという感想も上がっています。

感想によると、『天気の子』を何度も観ている人が多いことも分かります。1回観ただけでは理解できない部分があり、回を重ねるごとに、作品のテーマやメッセージを受け取れたという声もありました。また、帆高が人柱になった陽菜を助けに行き、「天気が狂ったままでもいい、陽菜と一緒がいい」というシーンで、感動したという声が多かったです。このシーンで胸が熱くなり、涙が溢れてきたという感想もありました。

『天気の子』は、映像がキレイで観ていて楽しかったという感想も、多く寄せられています。さらに素敵な音楽が加わり、演出が素晴らしいという高評価を得ています。ちなみに『天気の子』の主題歌は、RADWIMPSの「愛にできることはまだあるかい？」です。

前作の『君の名は。』のキャラクターが登場したことで、さらに本作品を盛り上げているようです。特に『君の名は。』の作品ファンは大変喜んでいる感想が多くあります。ネタバレになりますが、『君の名は。』の瀧が『天気の子』で登場するのは、祖母の立花冨美の家で初盆の手伝いをするシーンです。瀧は立花冨美の孫という設定でした。

また、三葉が『天気の子』で登場するのは、帆高が陽菜のために指輪を買っているシーンになります。そのときのアクセサリーショップの店員として、帆高の接客をしていました。小説のほうでは、立花冨美の部屋に、孫の結婚式の写真が飾られています。明らかにはされていませんが、瀧と三葉は結婚してる可能性が高いと考察されます。

『天気の子』の物語の内容を楽しむ一方で、作品から読み取れるメッセージを考察する声もありました。陽菜と帆高の年齢は、まだ若いです。思春期の恋愛や犯罪劇を背景に、複雑な社会で生きる若者たちへの、強いメッセージを訴えているという意見もあります。帆高が陽菜に言う「僕たちは大丈夫」という言葉には、どんな境遇でも選択するのは「自分」だというメッセージを受け取ったという人もいました。

『天気の子』の天野陽菜は物語のヒロインで、天気の巫女の能力を身に付けます。帆高と初めて会う時点で、年齢は14歳でした。実年齢よりもしっかりとしており、母親を亡くしたため、弟の面倒もみています。謎の晴れ間の光を追って鳥居の前に辿り着き、晴れを祈ったことで天気の巫女の能力が備わりました。しかし、天気の巫女には、人柱になるという代償も抱えていたのです。陽菜は人柱になる決心をして、消えてしまいました。

帆高は空にいる陽菜を追いかけて、地上へ連れ戻しました。陽菜はその後、天気の巫女の能力を失います。それでも陽菜は、再び雨が続く東京の空の下で祈り続けるのでした。狂った世界だとしても、一人一人が希望を持って生きることの大切さを、物語から読み取ることができます。また、愛が全ての物事を救ってくれることもあると、勇気づけられるメッセージ性もあります。作品の鍵となっている陽菜にも、ぜひ注目してみてください。