【アーヤと魔女】テレビ版(NHK)と映画の違いを調査!劇場版はテレビ放送の続き?

2021年公開のジブリ映画「アーヤと魔女」は、劇場版の公開を前にテレビ放送が実施されており、テレビ版と映画のストーリーに違いはないか、なぜ、テレビでの先行放送が行われたのか気になるでしょう。本文では、ジブリ映画「アーヤと魔女」から、テレビ版と映画版の違いや劇場版での追加シーン、なぜNHKで放送されたのか、テレビ版や映画版の続きや続編はあるのか、あらすじネタバレ紹介します。

【アーヤと魔女】テレビ版(NHK)と映画の違いを調査!劇場版はテレビ放送の続き?のイメージ

目次

  1. アーヤと魔女とは?
  2. アーヤと魔女のテレビ版(NHK)と映画版の違い
  3. アーヤと魔女のテレビ版が放送された理由はなぜ?続編はある?
  4. アーヤと魔女のキャラ一覧
  5. アーヤと魔女の謎を考察
  6. アーヤと魔女のテレビ版と映画版に関する感想や評価
  7. アーヤと魔女のテレビと映画の違いまとめ

アーヤと魔女とは?

ジブリ映画「アーヤと魔女」のイメージ画像

ジブリ作品の初の試みに賛否両論が巻き起こった「アーヤと魔女」でしたが、実は映画館での上映前に、テレビ版の放送が実施されており、なぜ、先行してテレビ放送が行われたのか、劇場版の続きや続編にあたるのか、様々な憶測が飛び交いました。以下では、ジブリ映画「アーヤと魔女」から、テレビ版(NHK)と映画の違いや追加シーン、なぜ、日テレではなくNHKで放送されたのか、その真相や、ジブリ映画「アーヤと魔女」の続きや続編の可能性などを、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

アーヤと魔女の概要

ジブリ初の3DCGによるアニメショーン映画「アーヤと魔女」は、宮崎吾郎監督・スタジオジブリ制作の作品で、2020年にNHK総合テレビでの簡易版の放送を経て、2021年8月27日に劇場版が公開されました。「アーヤと魔女」は、「ハウルの動く城」の原作者であるダイアナ・ウィン・ジョーンズの同名小説を原作とし、ジブリ映画版では、オリジナル要素を加えたストーリー展開となっています。

アーヤと魔女のあらすじ

孤児院に暮らすアーヤは、自分の思い通りにできる生活に楽しさを覚えていたものの、魔女のベラに引き取られたことでアーヤの暮らしは一変します。魔法の使い方を教えてもらうべく、家の仕事を率先してこなすアーヤでしたが、ベラは一向に魔法を教える気はなく、アーヤをこき使います。しかし、アーヤも黙ってはいられず、黒猫のトーマスの力を借りて、ベラに一泡吹かせようと企みます。

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アーヤと魔女のテレビ版(NHK)と映画版の違い

アーヤと魔女のテレビ版(NHK)と映画版の違いを考察・イメージ画像

ジブリ映画「アーヤと魔女」は、劇場版公開前に、NHKで先行放送が実施され、なぜ、テレビで先に披露されたのか疑問視された一方で、テレビ版の続編が映画で披露されるのではと、あらゆる憶測が飛び交い、テレビ・映画版に違いが生じるとも予想されました。以下では、「アーヤと魔女」のテレビ版と映画版の違いや、なぜ、NHKで先行放送されたのか、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

アーヤと魔女の映画・劇場版はテレビ版(NHK)の続き?

ジブリ作品と言えば、劇場での公開後、日テレ系の金曜ロードショーでテレビ放送されるパターンがお決まりでしたが、「アーヤと魔女」に関しては、映画館での劇場版公開を待たずにNHKで放送されるという、異例のお披露目となりました。続きや続編を期待させるラストから、劇場版のストーリーはテレビ版の続きではと予想されるも、劇場版では追加シーンが何本が入ったのみで、テレビ版と変わらないことが判明しています。

アーヤと魔女のテレビ版と映画版の違いはあまりない?

劇場版の公開を前に、テレビでの先行放送や、日テレ系ではなくNHKでの披露など、ジブリ作品にとって前代未聞が続いた「アーヤと魔女」ですが、テレビ(NHK)版の方が先に披露されたことから、テレビ版と映画版の内容が違うとも予想されました。しかし、「アーヤと魔女」は、テレビ版・劇場版ともに同じ内容であり、目立った違いはみられません。

アーヤと魔女のテレビ版で追加されたシーン

NHK版・劇場版共にストーリー上の大きな違いはないものの、映画版ではアーヤの心情をより分かりやすく伝えるために、いくつかのシーンの追加・編集が行われました。以下では、ジブリ映画「アーヤ」と魔女から、劇場版の公開にあたり追加されたシーンについて、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

追加されたシーン①Aパート

ベラの魔法によって隠されたドア・イメージ画像

ジブリ映画「アーヤと魔女」1つ目の追加シーン・Aパートは、ベラの家に引き取られてからの初めて過ごす夜のシーンです。孤児院の生活から一変し、自分の思い通りにならないことに苛立ちを覚えるアーヤは反発するも、ベラの魔法には敵わず、玄関の扉を隠されてしまったことで、家に閉じ込められてしまいます。その日は観念してベッドに入り、「EARWIG」のテープを眺めます。

テレビ版ではここで一旦終了ですが、映画版ではこのシーンの続きが追加され、はじめて過ごす1人ぼっちの夜に心細さを覚える、10歳の少女らしい一面が描かれました。

追加されたシーン②Bパート

ジブリ映画「アーヤと魔女」2つ目の追加シーン・パートBは、デーモン達に身の回りの世話をさせるマンドレークの姿をみて、羨ましがるアーヤのシーンです。テレビ版では、マンドレークの知られざる一面を知った後、ラジカセに電池を入れるシーンまでが描かれるも、映画版では、マンドレークの姿にかつての自分を重ね、カスタードに会いたいという気持ちを吐露しています。

追加されたシーン③Cパート

アーヤとベラの喧嘩のシーンを追加する・イメージ画像

ジブリ映画「アーヤと魔女」3つ目の追加シーン・Cパートは、ベラに歯向かうアーヤのシーンであり、テレビ場では、自分はベラの奴隷じゃないと反発するアーヤの姿までが描かれました。一方、映画版では、ベラの怒りを恐れて後ずさりを始めたアーヤに対し、ベラが平手打ちを繰り出し、それらを目の当たりにしたトーマスがビックリするシーンが追加されました。

また、Cパートの追加はもう1つあり、ベラが自分に魔法を教える気がないと悟り、ベラの部屋を出ていったその後のアーヤに関するシーンが追加されました。不機嫌な表情を浮かべながら台所へ向かうアーヤや、日差しが作業部屋に入っていく様子が描かれ、これまでのシリアスな雰囲気を吹き飛ばすような演出となっています。

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アーヤと魔女のテレビ版が放送された理由はなぜ?続編はある?

「アーヤと魔女」のテレビ放送の理由や続編について考察・イメージ画像

以下では、ジブリ映画「アーヤと魔女」が、劇場での公開を待たずにテレビ版が放送された理由はなぜか、テレビ版や映画版の続編の可能性などを考察しました。

アーヤと魔女のテレビ版が放送された理由

「あーヤと魔女」のテレビ放送・イメージ画像

ジブリ作品では、異例続きとなった「アーヤと魔女」と言えば、なぜ、テレビ版が先に放送されたのか、なぜ、日テレではなくNHKだったのか、疑問に感じた方も多いでしょう。実は、「アーヤと魔女」は、スタジオジブリとNHKの共同作品であり、それらがテレビ(NHK)版での放送に至った理由とされています。

アーヤと魔女のテレビ版・映画版の続編はある?

「アーヤと魔女」は、テレビ版・映画版共に続きを予感させる結末ラストや、未回収伏線と思われる箇所の多さから、一部では続編や続きがあるのではと期待されています。また、テレビ版を先に視聴したファンからも、劇場版ではテレビ版の続きではと予想されましたが、テレビ版・映画版共にストーリーはほぼ同じであり、どちらも続編がありそうな結末を迎えています。

「アーヤと魔女」の続編映画の制作・イメージ画像

そのような結末ラストに至った経緯は、「アーヤと魔女」がシリーズとして完成されなかったことが原因だと考えられます。「アーヤと魔女」の原作小説は、ダイアナ・ウィン・ジョーンズが亡くなる直前に、完成させた最後の作品と言われ、シリーズ化を目的に執筆されたと言われています。

残念ながら、原作者の逝去により、「アーヤと魔女」の原作小説のシリーズは未完に終わり、映画版で描かれた続きを示唆するような結末は、長編ものを想定して執筆された原作の名残りと解釈できるでしょう。一方、ジブリファンからは、続きを期待させる結末から、「アーヤと魔女」の続編を望む声も寄せられています。

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アーヤと魔女のキャラ一覧

アーヤと魔女のキャラ一覧の紹介・イメージ画像

以下では、個性豊かなキャラクターの登場が目を引く「アーヤと魔女」のキャラ一覧を、あらすじネタバレ紹介します。

キャラ一覧①アヤ・ツール

ジブリ映画「アーヤと魔女」の主人公で、赤ん坊の時に孤児院に預けられ、10歳で魔女のベラの元へ引き取られました。本名は「アヤツル」で、アーヤを保護したブリッグズ園長が、名前から操るという意味を連想し、アーヤ・ツールという名で出生届を出したことが判明します。

成長後は、名前の通り、周囲の人々を自分の思い通りに動かそうとする賢さ・強かさを持つ少女となり、孤児院での生活を満喫していたものの、ベラに引き取られたことで人生が一変し、自分にとって居心地が良い環境を作るべく、ベラと対立します。

キャラ一覧②ベラ・ヤーガ

人手が欲しいとの理由からアーヤを引き取った魔女で、呪文を作って売りながら生計を立てています。アーヤに家事の一切をおしつけるなど自己中心的な性格であり、アーヤから反発されても、魔法でお仕置きを繰り出すなど、厳しい一面を見せています。しかし、アーヤの仕返しによってマンドレークから大目玉を食らい、以降は、アーヤに対する接し方を変えています。

年齢は50歳くらいで、ふくよかな体格が特徴であるものの、若い頃はマンドレーク・アーヤの母親と共にバンドを組み、EARWIGのドラマーとして活躍しました。

キャラ一覧③マンドレーク

ベラの同居人の小説家で、デーモンに身の回りの世話をさせています。アーヤに対して面倒見の良い一面を見せるものの、一度怒り出すと歯止めが効かなくなることが玉にキズで、ベラもマンドレークに対しては非常に気を遣っています。また、EARWIGではキーボードを演奏しており、現在も自室で曲を披露しています。

キャラ一覧④トーマス

ベラの使い魔の黒猫で、ベラの呪文の際に駆り出されています。人語を話すことができ、ベラのまじないから逃げようとするなど、臆病な性格であるものの、ベラを打ち負かそうとするアーヤには協力的な姿勢をみせ、ベラに一泡吹かせることに成功します。

キャラ一覧⑤アーヤの母親

アーヤの母親で、本名はテレビ・映画版共に明かされていません。ストーリー序盤にて、12人の魔女に追われており、娘の安全の確保するため孤児院にアーヤを預けました。かつてEARWIGのメンバーで、ボーカル兼ギターを担うも、ベラとの関係悪化を理由にバンドを解散した経緯が明かされています。また、映画ラストのクリスマスパーティにて、アーヤと対面を果たしました。

キャラ一覧⑥カスタード

アーヤの孤児院時代の友達で、何かとアーヤの思うように動かされることあるも、アーヤにとってかけがえのない存在であり、ベラの家に引き取られてからも、カスタードのことを思い出していました。アーヤのクリスマスパーティーに招待されるも、引き取られた先が魔女の家と聞いて恐怖を覚えるも、アーヤの母親に声をかけられ、一緒にアーヤとの再会を果たしました。

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アーヤと魔女の謎を考察

アーヤと魔女の謎を考察・イメージ画像

ファンタジー小説を原作とする「アーヤと魔女」は、原作・映画版でのストーリーの違いこそあるものの、映画版では未回収伏線も指摘され、様々な考察が飛び交っています。以下では、ジブリ映画「アーヤと魔女」の謎を考察しました。

考察①12人の魔女が登場しなかった理由

12人の魔女は、原作には登場しないジブリ映画オリジナル要素であり、アーヤの母親を追う謎の存在と描かれるも、12人の魔女が直接登場することはなく、アーヤの母親の手紙で言及されるのみでした。その理由について、宮崎吾郎監督は、原作のストーリーがシンプルだったことから、映画では派手な要素が欲しいとの要望があり、そこで生まれたのがアーヤの母親や彼女を追う12人の魔女でした。

しかし、映画オリジナル設定を取り入れることは、主人公・アーヤの魅力を描くという目的から外れてしまいそうだったことから、最終的に12人の魔女の登場を見送ったことが明かされています。

考察②アーヤの母親がバイクに乗る理由

アーヤの母親も、原作には登場しないジブリ映画オリジナル設定であり、アーヤの母親は、映画序盤のアーヤを孤児院に預けるシーンと、結末ラストのクリスマスパーティーのシーンで登場しました。アーヤを描くうえで、彼女のルーツである母親は欠かせない要素であり、12人の魔女に追われる設定から、母親も普通の魔女の枠にはまらない破天荒な人物だったろうと構想を膨らませた結果、バイクに乗る姿が生まれました。

魔女と言えば、ほうきで空で空を飛ぶイメージがありますが、それではあまりにも普通過ぎる、そこで、バイクを運転したり、仲間の魔女とロックバンドを組んでいた過去を描くことで、アーヤの母親の破天荒さを強調させているでしょう。

考察③アーヤだけにマンドレークの角が見えた理由

マンドレークの角は、原作では怒った時に出現するマンドレークの現象として描かれるも、映画版では怒っていない時でも角が生えているものの、孤児院の子供たちにはみえず、アーヤだけに見える不可解なシーンとして描かれています。ベラの家に引き取られた後、アーヤはマンドレークの角について聞こうとするも、ベラからは教えてもらえず、原作・映画共に謎とされています。

一方で、マンドレークの角がアーヤにだけ見えた理由は、彼女に魔女の素質があることを示す伏線と考えられます。魔法そのものは使えないものの、母親が魔女なので、アーヤも修行すれば魔法が使えるようになるでしょう。

考察④ベラ・ヤーガとマンドレークの関係

アーヤの前ではかなり自己中心的に振舞うベラですが、気難しいマンドレークに対しては非常に恐れており、彼を怒らせてはいけないと気を遣っています。ベラとマンドレークは夫婦ではありませんが、2人の関係性はかつての封建的な家父長制を彷彿させ、ベラが夫に従属する女性を表し、マンドレークに従属することで、自身の安定化を図っているようにも見えるでしょう。

考察⑤アーヤと魔女の舞台

「アーヤと魔女」の舞台となったイギリス・イメージ画像

ジブリ映画「アーヤと魔女」の舞台は、1990年代のイギリスであり、劇中では、コーニッシュパイやローストビーフなどのイギリス料理が登場しています。また、アーヤの母親やベラ・マンドレークがロックバンドを組んでいたという設定も、映画の舞台・時代設定から生まれ、アーヤの母親たちの若かりし頃・1970年代の流行からロックバンドの過去が誕生しました。

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アーヤと魔女のテレビ版と映画版に関する感想や評価

アーヤと魔女のテレビ版と映画版に関する感想や評価・イメージ画像

以下では、テレビで放送された理由はなぜと、多くの疑問点が生じた「アーヤと魔女」のテレビ版と映画版に関する感想や評価を紹介します。

感想1:劇場版では追加シーンがあった気がする

「アーヤと魔女」のテレビ視聴をきっかけに劇場版を見たものの、多くの方がテレビ版の続編を期待していただけに、劇場版も同じ内容だったことにがっかりしたとの声が寄せられた一方、劇場版では追加シーンがあったとの指摘も見られます。スタジオジブリの新たな試みとなった「アーヤと魔女」は、好みが最も分かれやすい作品ですが、アーヤの活発な姿は観る者へ元気を与え、続編制作の期待も高まっています。

感想2:テレビ版を見て続きが気になる

原作小説が未完に終わったことから、ジブリ映画でも未回収伏線を残しながら結末ラストを迎えた「アーヤと魔女」について、テレビ版の視聴者からは、劇場版ではテレビ版の続きが描かれるのではと予想されていました。劇場版・テレビ版共に同じ内容だったことを受け、がっかりしたとの声が寄せられた一方、純粋に物語の続きが気になる、続編を作って欲しいとの前向きな感想も見られました。

感想3:NHKの人形劇として見れば違和感がない

ジブリ映画「アーヤと魔女」の評価が低い理由の1つとして、スタジオジブリ初の試みとなった3DCG制作が挙げられ、ジブリとはかけ離れた作画がファンに受け入れ難いものだったと推測されます。一方で、テレビ版の視聴者からは、NHKの人形劇として見れば違和感なく観られたとの感想も寄せており、ジブリという先入観から離れてみることで、「アーヤと魔女」の面白さに気づけるでしょう。

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アーヤと魔女のテレビと映画の違いまとめ

アーヤと魔女のテレビと映画の違いまとめ・イメージ画像

ジブリ映画「アーヤと魔女」のテレビと映画の違いや、NHKで放送された理由ななぜか、映画の謎や続編の可能性などを、あらすじネタバレ紹介しました。テレビでの先行放送により、映画版はそれらの続編ではと考えられたものの、実際は両作品ともに大きな違いはありませんでした。しかし、映画版では追加シーンが入るなど、テレビ版との若干の違いもあり、アーヤの心情をより深堀した作風に仕上がっています。

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