映画「メイドインアビス 深き魂の黎明」のネタバレあらすじ!結末や感想・評価は?

アニメの人気を受けて製作された完全新作映画が「メイドインアビス深き魂の黎明」です。テレビアニメ、及び総集編劇場版映画で描いた原作エピソードの続きを描く形のあらすじが展開された劇場版映画になっています。今回は映画メイドインアビス深き魂の黎明について、あらすじをネタバレありで結末まで紹介しつつ、既に視聴した人の感想や評価をネタバレありでまとめて紹介していきます。

映画「メイドインアビス 深き魂の黎明」のネタバレあらすじ!結末や感想・評価は?のイメージ

目次

  1. 映画「メイドインアビス 深き魂の黎明」とは?
  2. 映画「メイドインアビス 深き魂の黎明」のあらすじ結末ネタバレ
  3. 映画「メイドインアビス 深き魂の黎明」の名言や名セリフ集
  4. 映画「メイドインアビス 深き魂の黎明」のキャラ一覧
  5. 映画「メイドインアビス 深き魂の黎明」の謎をネタバレ考察
  6. 映画「メイドインアビス 深き魂の黎明」の用語一覧
  7. 映画「メイドインアビス 深き魂の黎明」に関する感想や評価
  8. 映画「メイドインアビス 深き魂の黎明」ネタバレまとめ

映画「メイドインアビス 深き魂の黎明」とは?

劇場版「メイドインアビス 深き魂の黎明」の概要

映画「メイドインアビス深き魂の黎明」は2022年1月17日に公開された劇場版映画です。監督を小島正幸監督、製作をキネマシトラスとアニメシリーズを製作したスタッフが中心に作成した映画で、この映画の前にはアニメシリーズの総集編として「劇場版総集編前編メイドインアビス旅立ちの夜明け」「劇場版総集編後編メイドインアビス放浪する黄昏」が公開されました。

映画化にあたって、劇場版総集編前編の時点でG指定を受け、劇場版総集編後編でPG12指定を受ける事になりました。当初は深き魂の聡明もPG12指定として公開を予定していましたが、映倫によってR15+指定を受ける事になった作品でした。同時上映にはエイプリルフールに使われたイラストを元にしたショートアニメ「マルルクちゃんの日常」でした。

映画「メイドインアビス 深き魂の黎明」はテレビシリーズ視聴が必須?

劇場版映画「メイドインアビス深き魂の黎明」はあらすじ的にはアニメシリーズで描かれた原作1巻~4巻の途中に続き4巻の途中からのあらすじを元にしています。加えてメイドインアビスは独特の世界観をしていることもあって一見するとアニメシリーズを見ている必要がある作品と言えますが、劇場版映画の序盤には最低限の世界観や流れがわかるように構成されているのでアニメシリーズが必須という程ではなくなっています。

ただ登場人物の関係性などはやはりアニメシリーズで描かれた流れを受けているのも事実であり、アニメシリーズを見てあらすじやキャラクターについて理解していた方がより理解度が高まるのも事実です。

映画「メイドインアビス 深き魂の黎明」の主題歌

劇場版映画「メイドインアビス深き魂の黎明」の主題歌はMYTH&ROIDの「Forever Lost」です。MYTH&ROIDは「感情の最果て」という活動テーマを掲げているユニットで、それ以前にも様々なアニメのタイアップをしていたりします。映画「メイドインアビス深き魂の黎明」での好評を受けてアニメ2期「メイドインアビス列日の黄金郷」でもエンディングテーマを担当する事になっています。

メイドインアビス|WEBコミックガンマ 公式サイト

映画「メイドインアビス 深き魂の黎明」のあらすじ結末ネタバレ

あらすじネタバレ①冒険のはじまり

アニメシリーズメイドインアビスはリコとレグがナナチと共に旅立つ所で結末を迎えていますが、劇場版映画メイドインアビス深き魂の黎明はその結末の後から物語が展開されます。

リコとレグはナナチを一行に加えてナナチの住処があった深界四層:巨人の盃を越え深界四層深部の不屈の花園に辿り着きます。そこで一行が目にしたのは原生生物の幼体に寄生され見るに耐えない姿になった探窟家達の姿でした。その側には謎の男が今にも火をつけようとしていました。謎の男は不屈の花園の寄生虫の危険性から燃やして処するのだというのでした。

そしてその謎の男が深界五層に拠点を構えるボンドルドの部下である事も明かされます。ボンドルドと過去の因縁があるナナチが警戒心を強くしながらもリコ一行は深界五層:なきがらの海に降り、深界六層に降りる唯一の道であり、ボンドルドの住居兼研究所である「前線基地(イドフロント)」に出向く事になります。

あらすじネタバレ②前線基地に宿泊することに

前線基地(イドフロント)を訪ねたリコ一行を出迎えたのはボンドルドの娘を自称するプルシュカという女の子でした。警戒心を顕わにしつつもプルシュカの案内でボンドルドに面会したリコ一行に対し、温厚な姿勢を見せるボンドルドによって深界六層に降りるには、白笛が必要な事、白笛は所有者以外が使っても効果がない事を知らされます。

リコは母親の白笛を持っていますが、それを使えない為、深界六層に降りる為の手段を見つけるまでの間、イドフロントに滞在する事になります。ボンドルドに与えられた部屋で眠りについたリコ一行ですが、リコが夜に目を覚ますと何故かレグもナナチもおらず1人でした。心配で1人捜索に出るリコでしたが、施設内の扉がすべて閉じている事に気づく事になります。

リコが探していないのは唯一、施設を案内した時にもプルシュカに注意された上昇負荷のある階段だけでした。上昇負荷を覚悟して階段を登るリコでしたが、深界五層の上昇負荷である意識混濁や感覚の喪失に襲われてしまいます。なんとかその場はプルシュカに助けられる事になり、さらにプルシュカに上昇負荷の影響を受けずに階段を登る方法を聞かされる事になりました。

一方その頃、行方不明かと思われたナナチは1人、ボンドルドと面会していました。ナナチは自分が昔のようにボンドルドの実験を手伝う事を条件に、リコとレグが深界六層に迎えるようにと頼みこみます。ボンドルドはそんなナナチの提案を嬉しく思いながらも既にレグがボンドルドの手に落ちている事を伝える事になるのでした。

あらすじネタバレ③実験台にされるレグ

そのレグはボンドルドの部下の折手達によって実験台にされていました。最終的には右腕すらも切り落とされてしまうレグでしたがそこにボンドルドから話を聞いたナナチが救出に駆けつけます。そのままなんとかイドフロントからの脱出に成功したナナチとレグですが、そこにプルシュカの助けで階段を登りきったリコも姿を見せます。

リコは数時間前とは変わり果てた仲間の姿に、プルシュカは幼い頃から自分の側にいた折手達の実態にそれぞれショックを受ける事になります。一方でボンドルドはリコ達に追手を放っていきます。1度はリコとナナチの知恵を組み合わせ、さらにはレグがボンドルドを水中に引きずり込んで第六層の上昇負荷を与える事でボンドルドを倒します。しかしボンドルドとの戦いはここで結末を迎える事はありませんでした。

なんとかボンドルドを倒したリコ達でしたがそこにボンドルドの部下の1人が姿を見せます。その部下がボンドルドの仮面を奪い自らの頭につけたかと思うと、何故かその部下から死んだはずのボンドルドの声が発せられます。ネタバレするとボンドルドは「精神隷属機(ゾアホリック)」という遺物を利用して自身の意識を部下に植え付けており、いわば無数のコピーがある状態だったのです。

あらすじネタバレ④戦い

なんとかボンドルドを倒そうと考えるリコ達は、ボンドルド自身ではなく、その精神を支える「精神隷属機(ゾアホリック)」の方を破壊すればいいのではないかと考えます。作戦によって電力の確保に向かったレグと別行動して基地に潜入したリコとナナチは人間を上昇負荷を肩代わりするアイテム「カートリッジ」の製造場に入り込んでしまいそこで様々な事実を聞かされる事になります。

ネタバレするとリコ達が聞かされたのは白笛の材料が「命を響く石(ユアワース)」である事、命を響く石(ユアワース)の原材料が生きた人間である事、そしてボンドルドの白笛は自らの命を犠牲に作り上げた事でした。そこに駆けつけたのが電力の確保に向かっていたレグは電気ショックを受けた影響で記憶が混乱し我を失ったレグでした。

レグはボンドルドと互角以上の戦いを見せますが、ボンドルドもまたカードリッジを使って上昇負荷を避け続けており決定打を与える事ができません。ナナチの活躍によって正気を取り戻したレグでしたがほぼ同時にプルシュカもまたカードリッジに加工されてしまった事を聞かされる事になります。

最終的にこの戦いはリコが切り落とされたレグの右腕を使って放った「火葬砲(インシネレーター)」の一撃がトドメとなり、ボンドルドに勝利する事になるのでした。

あらすじネタバレ⑤さらなる冒険へ

なんとかボンドルドに辛勝したリコ達でしたが、ボンドルドを倒しても既にカードリッジにされてしまったプルシュカが元に戻る事はありません。プルシュカを思い涙を流しプルシュカだったカードリッジを抱え込むリコですが、カードリッジからはどんどん血が流れでてしまいます。そんなカードリッジから現れる事になったのがプルシュカの願いを乗せたユアワースでした。

ネタバレするとプルシュカはイドフロントで生まれ育っており外の世界に強い憧れを持っていました。そこに外から来たリコ達から外の世界の話を聞いた事でよりその思いを強くしており、リコ達の冒険に一緒に行きたいと考えるまでになっていたのです。そんなプルシュカの思いがリコ達がさらなる冒険に向かう為の道標となったのです。

こうして自身の白笛を手に入れる事になったリコはレグ、ナナチと共に深界六層の還らずの都へと向かう事になるのでした。劇場版映画メイドインアビス深き魂の黎明はリコ一行が深界六層に向かう為の渦に飛び込む形で新たな冒険へと旅立つ形で結末とされています。

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映画「メイドインアビス 深き魂の黎明」の名言や名セリフ集

名言①「奈落の闇がどんなに…」

奈落の闇がどんなに暗くても大丈夫。あんた、とっても明るいから。夜明けの花は、昼には枯れて落ちるんだ。だけど、あんたは進んで。ねえ、リコ。あたし、あんたみたいな友達がずっと欲しくてさ…

劇場版映画「メイドインアビス深き魂の黎明」の中でも特に評価されている名言がプルシュカのこの台詞です。リコはアビスでの冒険をする内に様々な事を知っていき、奈落の底を目指す事、目的を思い悩むようになっていました。そんなリコに対しプルシュカなりの言葉で励まそうとした名言になっています。

名言②「てめえの宝物…」

おめえバカ!?てめえの宝物忘れてんじゃねぇ!!止まれぇぇぇーーー!!

アニメシリーズでも高い人気を誇ったナナチの1番の活躍シーンと共に放たれたのがこの名言です。あらすじでも紹介したように劇場版映画の中で1度、我を忘れて暴走してしまったレグ、その暴走を止めたのはリコではなくナナチなのですが、その時に放ったセリフになっています。このナナチのセリフで「大切なリコを守る」という誓いを思い出した事でレグは正気に戻る事ができたのでした。

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映画「メイドインアビス 深き魂の黎明」のキャラ一覧

キャラ一覧①リコ

メイドインアビスの主人公が12歳の少女リコです。探検家見習い(赤笛)でアビスに存在する生物やアイテムの知識を豊富に持ち合わせている代わりに戦闘能力は低くなっています。実は偉大なる探検家ライザの娘であり、ライザの白笛と共に届いた伝言からアビスの底を目指す冒険をする事を決意するのでした。

ネタバレするとアビスの深界生まれであり、元々は死産であったものの「呪い避けの籠」に入れられていた事で生き返った存在である事が明らかになっています。とはいってもアビスの呪いの影響を受けないわけではなく、実際にメイドインアビスで描かれる冒険の中ではアビス各層の呪いをしっかりと受けている描写があります。

キャラ一覧②レグ

メイドインアビスもう1人の主人公でロボットだと思われるのがレグです。メイドインアビス冒頭でリコが記憶を失い機能を停止していた所を発見されたのがあらすじのきっかけとなっています。レグという名前はリコから与えられたもので、その身体はメイドインアビスの世界において特級扱いされる或いは認知すらされていない遺物のオンパレードになっており、その事からアビスの底から来たのではないかと考えられています。

戦闘、冒険共に、40m以上伸びる腕を匠に利用して行っている他、戦闘では掌に仕込まれた「火葬砲(インシネレーター)」を使用して戦います。しかし「火葬砲(インシネレーター)」は使うとその後2時間機能停止していかなる手段を用いても起きない事が明らかになっているなど弱点も露呈しています。また必要以上に人間に似せられて作られているなどまだまだ謎の多いキャラクターです。

キャラ一覧③ナナチ

深界四層に住んでいたうさぎのような耳を持った獣人の姿をしているのがナナチです。ネタバレすると元は極北の地セレニという場所の浮浪児で、ボンドルドに引き取られる形でアビスにやってきました。その後、ボンドルドの実験台にされ現在の姿にされてしまいました。

アニメシリーズにおいて深界四層に降りてきたリコとレグに興味を持って観察していた所、瀕死の重傷を負ったリコとレグのやりとりを見ていられず助けに入りリコを助けました。その後、自身がリコとレグに請われる形で彼らの旅に同行する事になります。映画メイドインアビス深き魂の黎明ではボンドルドとの関係性もクローズアップされる形になっています。

キャラ一覧④ボンドルド

劇場版映画「メイドインアビス深き魂の黎明」においてラスボスとも言える存在がボンドルドです。トップレベルの実力を持つ白笛で世間には「黎明卿、新しきボンドルド」という異名で呼ばれています。特にアビスの上昇負荷に興味を示して研究しており、イドフロントにて研究を行っています。

表向きは物腰も柔らかく紳士的な態度で相手に接する事も多いですが、その性格は歪んでおり、自身の研究の為であれば子供を犠牲にする事も厭わない性格をしており、その被害者の一人がナナチになっています。ちなみに余談ですが、実は本物のボンドルドは既に自身を白笛に変えており、映画の冒頭から結末まで登場しているのはゾアホリックで移された存在です。そんな自身をボンドルドは「かつてボンドルドだったもの」と評価しています。

キャラ一覧⑤プルシュカ

イドフロントにてボンドルドに娘として育てられているのがプルシュカです。プルシュカ自身もボンドルドを「パパ」と呼んで慕っています。プルシュカとは「夜明けの花」という意味の名前でボンドルドに名付けられています。あらすじでも紹介したようにアビスで生まれ育った経緯から外の世界に強い憧れを持っています。

映画メイドインアビス深き魂の黎明の中でも最後までボンドルドへの敬愛を失う事はなく、またリコ達とも友情を育んだ事から両者が仲直りをする事を望むなどしていました。しかしあらすじでネタバレしたように最後には生きたままカードリッジにされる結末を迎えており、さらにその強い思いからリコの白笛へと変貌を遂げるという結末を迎えています。

キャラ一覧⑥メイニャ

普段はプルシュカの帽子の中にいるウサギと買えるが合体したような独特な生物がメイニャです。正式名称はメイナストイリム(変化の子)で、骨を含めて非常に柔らかい身体をしています。また特性上アビスの呪いを感じ取る事ができます。幼い頃アビスの呪いの影響を受けたプルシュカが再起するきっかけを作り、以降はプルシュカと共に行動するようになっていました。

キャラ一覧⑦祈手

折手(アンブラハンズ)はボンドルドの助手をしている探窟隊の総称です。仮面とパワードスーツのような外見が特徴です。しかしその実態はあらすじでもネタバレしたようにボンドルドが「精神隷属機(ゾアホリック)」を用いて作り出したボンドルドのコピーのような存在で、例えボンドルドが死んでも仮面を付け替える事で意識や記憶をそのまま引き継ぐという性質を持っています。

キャラ一覧⑧グェイラ

イドフロントでは様々なアンブラハンズが登場しますが、一括りにアンブラハンズと呼ばれて個体名などは明らかになっていません。そんな中で唯一個人名が明らかになっているのがグェイラです。イドフロントではプルシュカの教育係を担当し親交を深めていた他、ボンドルドの事を旦那と呼んで付き従っていました。ただ彼もまたゾアホリックの影響で自我を失ったと思われ、登場するのは主にプルシュカの過去を描く回想シーンになっています。

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映画「メイドインアビス 深き魂の黎明」の謎をネタバレ考察

考察①メイドインアビスの映画で描かれた親子関係や家族関係

メイドインアビス作品全体での謎となっている事でもありますが、物語の舞台が深界深くになればなるほどより親しい親子関係、家族関係が描かれているものがあります。リコ達が当初住んでいたオースの街にあったベルチェロ孤児院にはジルオや院長など育ての親とも言える存在はいましたが、リコ達との関係性はあくまでも保護者という形であり、共同生活をする他人という関係性になっていました。

その後描かれたオーゼンとマルルクの師弟関係、ナナチとミーティの姉妹関係と描かれてきており、そして劇場版映画「メイドインアビス深き魂の黎明」ではボンドルドとプルシュカという義理の親子関係が描かれる事になります。そしてリコは本当の母親であるライザに会う事を冒険の目的にしている事も繋がり、これらの親子関係がどのような意味を持つのが気になるという感想も多くなっているのです。

考察②ボンドルドの謎

映画メイドインアビス深き魂の黎明にてリコ達の前にラスボスとして立ちはだかったボンドルド。元々アニメシリーズでもナナチへの非常な行いなどが描かれていた事から徹底した悪役と評価する声も多かった中で登場したプルシュカの存在が気になるという感想も多くなっています。既に映画を視聴した人からもボンドルドのプルシュカに対しての愛だけは本物だったのではないかとも評価されているのです。

元々アビスは深界に入れば入る程ズレていく世界であり、深界五層に住むボンドルドが一般的な価値観とはズレているのは明白です。加えて白笛の製造方法からも最初プルシュカを娘として育てようとしたのは実験の為だったのは否定できないものの、そこから実際にプルシュカが育っていく間に注いだ愛については偽物だったのかと言われると疑問が残るという評価を見られるようになっておりボンドルドの真意が分からないとされているのです。

考察③リコたちは子供だから先に進める?

またアニメシリーズから映画に入って改めて感じたとされるのがアビスの深界にリコ達が正気のまま進めているのはリコ達がまだ純粋な子供だからではないかともされています。白笛として登場したオーゼンやボンドルドは明らかに狂気を孕んでおり、逆に黒笛のままのハボルグはかなり人間的な大人であるように描かれているのです。

この事から大人がアビスで白笛を手にするには愛を捨てるような狂気を見せなければならないのではないかと考察されているのです。対してリコ一行は獣人の姿になっているナナチも元は子供であり純粋な心を持っています。だからこそリコ達は歪む事なく深界のさらに深い層に進めているのではないかと考察されているのです。

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映画「メイドインアビス 深き魂の黎明」の用語一覧

用語①鈴付き

メイドインアビスの世界では首から下げる笛の色でランクが分けられており、アビスに潜る探窟家の中でも見習いとすらも認められない「探窟家のタマゴ」と呼べる存在が「鈴付き」です。探窟家のタマゴである鈴付きはまだアビスに潜る事すら許されていません。メイドインアビス作中ではレグが一時期この鈴付きの状態である他、まだ幼いキユイも鈴付きになっています。

用語②赤笛

探窟家見習いとして認められ正式にアビスに潜り始める事ができるのがこの赤笛になってからです。リコや孤児院のメンバーであるシギーやナットなどが該当し、アビス一層のアビスの淵の深度450mまでの探索をする事を許可されています。

用語③蒼笛

赤笛の上のランクになるのが蒼笛です。深界2層「誘いの森」まで降りる事が許されたランクで、探窟家としても一人前として扱われるランクになります。一応年齢制限もあるようですが、メイドインアビス作中ではマルルクが白笛であるオーゼンの弟子である事を理由に与えられており、リコ達も監視基地にいる間、一時的に与えられていました。

用語④月笛

深界四層まで降りる事が許可されているのが月笛です。師範代として扱われメイドインアビス作中ではライザの弟子であり孤児院で通称リーダーと呼ばれているジルオがこのランクになっています。

用語⑤黒笛

深界五層まで降りる事のできるランクが黒笛です。達人クラスとも言われ、メイドインアビスではハボルグが登場しています。黒笛ともなるとレグの武装によりショートカットが可能な状態のリコとレグに素早く追いつく事ができる程に効率的にアビスを降りる事ができる程の実力を有しています。

用語⑥白笛

探窟家達のランクにおいても最高位に当たるのが白笛です。白笛を持つものは別名「奈落の星(ネザースター)」とも呼ばれ、「○○卿」という二つ名を持つようにもなります。メイドインアビス作中では映画でも活躍したボンドルドの他オーゼンが登場しており、名前だけですがスラージョ、ワクナ、そしてライザが白笛として登場しています。いずれも伝説級の偉業を成したと評価された者だけが任命されるものになっています。

探窟家の最高位である白笛には実質的に探窟階層の制限がなく、どこまでいっても問題ないと評価されていますが、実際には深界六層より深く潜る事はラストダイブと言われています。また探窟家をランク分けする笛はあくまでも証であり、笛としての機能を持っていませんが、白笛だけは所有者本人だけは笛として鳴らす事ができ、深界六層より深部の一部にはこの白笛が鍵の役割を果たす機構が残されています。

用語⑦遺物

探窟家達危険を承知でアビスに潜る目的の1つになっているのが遺物です。これはアビスの中だけで発見される人工物の総称で、それぞれが外の世界では持たない不可思議な性質を持っているものになっています。遺物も希少度から4級~1級、特級に分類されており、特級ともなると国同士のバランスを変える程と言われている他、低級の遺物であっても海外には高額で取引されるものになっています。

用語⑧アビス

そもそも物語の舞台となるアビスとはメイドインアビスの物語の約1900年前に発見された直径1000mある大穴の事です。特殊な力場により地上からの観測が不可能な事、上記でも紹介した遺物の存在、また地上には存在しない原生生物の存在などが既に地上に残されていないとされた最後の冒険の地として冒険家達を引き付けその結果としてオースの街が誕生する事になっています。

まだまだ謎多き存在であり、原生生物ですらまだ1割もオースの街の図鑑に載っていないとされる程になっています。

用語⑨アビスの呪い

このアビスが非常に厄介な点は底から登ぼる、地上に帰ろうとすると発生する上昇負荷、通称「アビスの呪い」です。深度が浅ければめまいや吐き気程度で済みますが、深くなると死ぬ事すらもある程になっています。このアビスの呪いの存在が探窟家達を厳密にランク分けし、管理している大きな要因となっており、それぞれのランク分けはそれぞれに定められた深界からの無事の帰還ができる証明書にもなります。

用語⑩祝福

通常はアビスの呪いに隠れていますが、上昇負荷には祝福と呼ばれる効果もあります。これは肉体の強化や新たな感覚の獲得などアビスの攻略において有利に働くと思われる恩恵を与えるもので、この実験によりナナチは獣化しており、ナナチは劇場版映画メイドインアビス深き魂の黎明時点では唯一呪いを受けずに祝福を受けた存在となっています。

用語⑪ユアワース(命を響く石)

劇場版映画「メイドインアビス深き魂の黎明」で明かされる事になった白笛の原材料となるのが2級遺物に分類されるユアワース(命を響く石)です。あらすじでネタバレしたように生きた人間を原材料としており、リコは映画の結末として不本意な形ながらも自身のユアワースを手に入れる事になりました。

用語⑫カートリッジ

映画メイドインアビス深き魂の黎明のラスボスとも言えるボンドルドですが、そんな彼がユアワース(命を響く石)の製造を研究する過程で作り出す事に成功したのがカートリッジです。死すら与える上昇負荷を肩代わりするという強力なアイテムではありますが、その原材料にはユアワースと同じく生きた人間が使われています。

用語⑬精神隷属機(ゾアホリック)

ボンドルドの活動の核になっている特級遺物が精神隷属機(ゾアホリック)です。他者の精神を隷属させた状態で自身の意識を植え付けるという効果を持っており、ボンドルドがこれを用いて自身の部下をいわば自身のストックとして使用していました。そのからくりはリコ達によって解明されますが、結局リコ達はこの遺構を破壊する事はなく、倒されたボンドルドも非戦闘向きの身体ながらも復活する結末を迎えています。

用語⑭枢機へ還す光(スパラグモス)

ゾアホリックと同じくボンドルドが所持している遺物が枢機へ還す光(スパラグモス)です。ゾアホリックと違いボンドルドはこの遺物を発見の届け出を出していない為、正式な評価を受けておらず等級すらつけられていませんが、あたった対象は光が解けるように破壊され、元に戻る事はないという性質を持っています。

用語⑮奈落の至宝(オーバード)

その性質上アビスの大きな収入源にもなっている遺物ですが、実は最上位の等級である特級よりも上があり、それが存在が公にされる事がない「奈落の至宝(オーバード)」です。特級遺物を複数内包し、さらには評価不明の分類されてもいない機構も持つレグもオーバードであるとされています。メイドインアビスでも大きな謎を含む要素であり、映画の結末時点でもその存在には謎が残るものになっています。

用語⑯火葬砲(インシネレーター)

そんなレグの持つ技の1つが火葬砲(インシネレーター)です。機械の掌から熱線を照射して相手を燃やしつくす技で、その性質は枢機へ還す光(スパラグモス)と同様のものになっています。ただ使用者のレグはその発射にエネルギーを使い果たしてしまう為、使用後2時間は昏睡してしまうという弱点も持っています。

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映画「メイドインアビス 深き魂の黎明」に関する感想や評価

ここからは既に劇場版映画メイドインアビス深き魂の黎明を視聴した人の感想や評価をネタバレありでまとめて紹介していきます。劇場版映画メイドインアビス深き魂の黎明はR15+指定を受けた作品ですが、序盤から終盤の結末までグロいシーンも多く、その内容的にもR15指定を受けるのも納得だったという感想・評価が多くなっています。

そのグロさは耐性のない人は覚悟して見た方がいいと評価される程ですが、元々の世界観をしっかり表現した結果である故に、むしろグロさを軽減して全年齢対象にした方がクオリティが下がった可能性が高いと評価され、そうされなくてよかったと高評価を受ける結果になっています。

特に劇場版であるメイドインアビス深き魂の黎明はその演出と迫力のバトルシーン、そしてボンドルドの行いなど様々な要素が絡んで泣いてしまったという感想も多くなっています。リコ達の頑張りなどキャラクターに対しての感想はもちろん、アニメシリーズからメイドインアビスを視聴した人にとっては映画で初めて明らかになった情報などもありそのどれもが泣いてしまうくらいインパクトがあったという感想になっています。

映画の結末に関してはある程度予想ができていたという感想もある一方で、プルシュカについてはその結末を予想できなかったとする感想も見られます。いわゆる死亡フラグのようなものが散開されるプルシュカでしたが、リコ達に救われて共に冒険に出る事を予想したという感想も見られるのです。

その結末を知っている原作勢からプルシュカの登場だけで泣いてしまったという感想もある程で、原作で話の流れを知っていても楽しんで見られると評価される作品になっています。また結末には納得できるという感想を持ちつつもスピンオフ作品などでも良いからプルシュカがリコ達と共に旅をする世界を見てみたいという感想も見られる結果になっています。

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映画「メイドインアビス 深き魂の黎明」ネタバレまとめ

劇場版映画メイドインアビス深き魂の黎明は今回あらすじをネタバレしたように一部グロい演出やシーンもある作品ながらもそこも含めてメイドインアビスの世界観をしっかり表現した作品として高評価の感想が多い作品になっています。特にその結末に関してはプルシュカの結末が悲惨である事にフューチャーした感想が多く、原作を知っている人からも思わず涙が出たと感想を集める結果になっています。

あらすじを知っていてもその演出込で見れる作品として高い評価を受けている作品である一方アニメシリーズから続くあらすじだけにアニメシリーズを視聴した方がより楽しめる作品になっていますが、劇場版映画だけでも情緒に響くと感想を集める作品になっているのでまだ視聴していない人は是非視聴してみてはいかがでしょうか?

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