千と千尋の神隠しにはその後があった？幻のラストシーンの噂・元ネタも調査

『千と千尋の神隠し』のラストシーンからの続き・その後について調査していく前に、物語のあらすじや作品概要を紹介していきます。こちらを事前に読んでおく事で『千と千尋の神隠し』の基本情報が分かり、後述のメインのまとめがより一層楽しめます。ぜひご覧になってみて下さい！

『千と千尋の神隠し』は宮崎駿が原作・脚本・監督を務め、『スタジオジブリ』が2001年に公開したアニメ映画です。興行収入は316億8000万円に達し、当時の日本歴代興行収入1位を獲得するほどの大ヒットとなりました。制作のきっかけとなったのは、宮崎駿の友人であり、映画プロデューサーである奥田誠治の娘である10歳の少女を喜ばせたいという事からでした。その少女は主人公である千尋のモデルにもなっています。

10歳の少女・荻野千尋は両親と共に引っ越し先へと車で向かっていました。しかしその途中で父の思いつきによってトンネルの先にある不思議な街へと足を踏み入れてしまいます。実はそこは八百万の神々の神々が住む場所で人間は入ってはいけない場所だったのです。その後、千尋の両親はそこにある神様の食べ物を勝手に食べてしまい、豚の姿に変えられてしまいます。やがて日が落ちていき、その街に神様達が姿を現し始めるのでした。

『千と千尋の神隠し』のラストシーンのその後・続きはあるのかという事についてまとめていきます。千尋の両親はラストシーンにて、自分達が豚になっていた事など忘れて引っ越し先へと向かおうとしていました。冒険を経て成長した千尋のその後・続きは非常に気になるところですが、本当にその後・続きはあるのでしょうか？また、ハクがラストシーンのその後にいったいどうなったのかも調査していきます。

千尋は『千と千尋の神隠し』のラストシーンにて、湯婆婆との賭けに勝った事で両親を取り戻します。そして千尋はその後、ハクとの別れのシーンで再会を約束していました。千尋はハクのその後を心配していましたが、ハクは本当の名前を取り戻したから湯婆婆と話をつけて弟子をやめるという事を述べます。そしてハクは自分も人間の世界に戻る事を千尋に告げ、きっとまた会えるという事を千尋と約束していました。

では本当にその後、続きでは千尋とハクは再会できたのでしょうか？『千と千尋の神隠し』のDVDには収録されていませんが、どうやら千尋が引っ越し先の近くにある小川を見つめて何かを悟ったような表情をするというラストシーンが多くの視聴者によって語られおり、その後を描く幻のラストシーンと呼ばれて噂になっているようです。これが本当だとすると、千尋の家の近くの川がハクの新たな住処になったという事になります。

しかし、DVDに収録されていないという事で、このラストシーンが本当なのかは信憑性の薄いものとなってしまいますが、もしも本当なら千尋とハクが再会を果たしたという素敵なラストシーンとなります。また、千尋は今までの油屋での出来事を忘れており、自分の髪留めが銭婆から貰ったものに変わっている事に戸惑っていました。このラストシーンだとすると、記憶を無くしているにも関わらずハクの事を理解したという事になります。

ハクは『千と千尋の神隠し』の物語の後半で、千尋の両親を元に戻して3人を人間の世界へ返してほしいという事を湯婆婆にお願いします。しかしその後、これに対して湯婆婆は『おまえはどうなるんだい。その後あたしに八つ裂きにされてもいいんかい？』と返していました。かなり迫力のあるシーンとなっていましたが、実際にハクはその後に八つ裂きにされてしまったのでしょうか？

これについて考えてみると、湯婆婆は坊を溺愛しており、彼女にとって全てであると言っても過言ではありません。湯婆婆は坊のわがままをすんなりと聞くほど甘やかしており、坊の悲しむ事は決してしないと考えられます。坊は自分の事を守ってくれた千尋の事が大好きで、そんな千尋が大好きなハクを八つ裂きにしたとなると、湯婆婆は坊に一生恨まれそうです。その事から考えるとハクは八つ裂きにはされていないのではないでしょうか。

また、湯婆婆はハクを八つ裂きにするという発言をしたものの、これは本気ではなかったとも考えられます。湯婆婆がこの八つ裂きの発言をしたのは、大切な坊が絡んでいたから怒りが爆発したのではないでしょうか。実際には湯婆婆は従業員を大切にする人物な事が『千と千尋の神隠し』の劇中でも分かる描写があり、そこまでひどい人物だとは考えにくいです。

また、湯婆婆は八つ裂きの発言をする事で、ハクがどれだけ本気で千尋を守りたいかという事を確かめたのかもしれません。坊がいなくなった怒りと、ハクの本気度を試すためという2つの理由から、湯婆婆は八つ裂き発言をしたのではないかと考察出来ます。

『千と千尋の神隠し』のラストシーンの続き・その後について調査してきましたが、どうやら噂の範疇からは出ないもののようでした。そんな中で、『千と千尋の神隠し』の幻のラストシーンが存在するという噂があります。幻のラストシーンを見たという視聴者が続出した事から広まった噂ですが、果たして真偽はどうなのでしょうか？『千と千尋の神隠し』の本当のラストシーンを紹介したうえで調査していきます。

湯婆婆の難題に見事答えた千尋は、両親を人間の姿に戻したうえで人間の世界に戻れる事になります。その後、千尋はハクと会話をして再会を約束して別れます。ハクは『振り向かないで』と言いながら千尋を送り出し、千尋がトンネルを抜けると父と母が何事もなかったかのように立っていました。しかし、千尋の乗っていた車には何枚もの落ち葉が乗っており、数日間が経過していた事を表しています。

その落ち葉をいたずらかと言っている両親でしたが、その時に千尋はトンネルを見つめながら何かを感じていたようでした。その後、両親に急かされた事で車に向かう千尋の髪には、みんなから貰った髪飾りが輝いています。そして、千尋は車に乗り込んで引っ越し先の新居へと向かうのでした。以上が『千と千尋の神隠し』のラストシーンとなっています。

前述した『千と千尋の神隠し』のラストシーンの続き・その後が幻のラストシーンと呼ばれているものです。幻のラストシーンの内容は、車から引っ越し先の新居が見えた時に、引っ越し業者の姿が見えた事で母親が少し怒ったようなセリフを発言し、その後、遅れてきた千尋の両親達に対して引っ越し業者も少し怒ったような発言をするという内容です。さらにその後、千尋が新居の周りを散歩し、小川を見つけます。

その小川を見て千尋は何かを悟ったような少し驚いた表情をした事で、その小川がハクの新しい住処である事を表していました。そして千尋がその驚いた表情を浮かべたところで物語は終わります。以上が『千と千尋の神隠し』のラストシーンのその後・続きを描いた幻のラストシーンとなります。

実際に見たという方が多く存在する事で広まった『千と千尋の神隠し』のその後・続きを描いている幻のラストシーンですが、本当にそのようなものが存在するのでしょうか？その後・続きの幻のラストシーンについての噂が広まったのは2014年11月21日にとあるネットの掲示板に書き込みがされた事が始まりだったようです。この日は『金曜ロードショー』にて、『千と千尋の神隠し』が放送された日でした。

実際にその後・続きを描く幻のラストシーンを見たという視聴者は、この掲示板の書き込みがある以前から『金曜ロードショー』やDVDでの『千と千尋の神隠し』のラストシーンに違和感を感じていたようです。なぜ自分が見たラストシーンを放送しないのだというと感じた視聴者が続出し、さらにその後、掲示板での書き込みがあった事で噂は一気に広まりました。

では続き・その後を描く幻のラストシーンを見たという視聴者はいったいどこで見たのでしょうか？どうやら映画館で上映された時に見たという方の意見がほとんどのようです。もしも本当に幻のラストシーンが存在するならばファンからすると見てみたいものですが、残念ながらDVDにもブルーレイにも収録されておらず、『金曜ロードショー』でも放送されない事から現在では見る手段は存在しません。

結論になりますが、続き・その後を描いている幻のラストシーンは証拠となるものが一切存在せず、本当なのか分からないという結果となりました。『スタジオジブリ』もこの事については公式の発表はしておらず、なぞのままとなっています。

『千と千尋の神隠し』の続き・その後を描く幻のラストシーンについての真偽については分からないという結果となってしまいましたが、見たという方が多い事も事実です。そんな『千と千尋の神隠し』ですが、ここからは元ネタと呼ばれている『クラバート』について紹介していきます。宮崎駿が10歳の少女の為に制作を開始したという『千と千尋の神隠し』ですが、本当に元ネタとなるものは存在しているのでしょうか？

『千と千尋の神隠し』を制作するうえで、宮崎駿は『クラバート』という児童文学を参考にしたという噂があります。『クラバート』は黒魔術を題材にしたファンタジー小説で、ドイツ児童文学賞を受賞した作品となっています。物語は主人公である少年・クラバートが水車場で働く事になり、昼間は過酷な労働をして金曜の夜はカラスの姿になって親方から魔法を習うという内容です。

水車場で仲間と共に働くクラバートはそのうち恐ろしい事実を知ってしまいます。その事実とは、毎年大晦日になると仲間のうちの1人が犠牲になってしまうというものでした。その後、クラバートは一緒に水車場で働く1人の女の子の事を好きになります。女の子もクラバートの事を好きになり、2人は一緒に外へ出たいと思います。しかし親方は簡単には出してくれず、女の子に目隠しをして11人の中からクラバートを見つけ出すようにいいます。

そして、女の子はクラバートを探し当てる事に成功し、2人で一緒に街へ向かうというハッピーエンドの結末となっています。この『クラバート』という児童文学は、2008年に『クラバート 闇の魔法学校』というタイトルでリメイクもされています。

『クラバート』とはどんな作品なのかを前述しましたが、『千と千尋の神隠し』との共通点がいくつかみつかります。魔法を教わっているクラバートはどことなくハクに近い雰囲気を感じる事ができ、クラバートに魔法を教えている親方は湯婆婆だと感じる事が出来ます。また、クラバートと想い合っている女の子は最後に11人の仲間の中からクラバートを見つけ出したというところで、千尋のモデルなのではないかと考えられます。

魔法の力でクラバートがカラスになるというところも『千と千尋の神隠し』を思わせる部分です。以上の共通点から『クラバート』は『千と千尋の神隠し』の元ネタである可能性が高いと言えますが、証拠はない事から確証は得られないものとなっています。ただし、宮崎駿はこの『クラバート』を絶賛しており、『自信を持っておすすめ出来ます』と発言していたようです。

『千と千尋の神隠し』のその後を描く幻のラストシーンについて分かってきましたが、ここからはメインの登場人物であるリンにまつわる都市伝説をご紹介です。『千と千尋の神隠し』で千尋が迷い込んでしまった街には神々が多く登場し、すべてのキャラクターは人間ではないと考えられます。ではリンの正体とはいったい何なのでしょうか？リンについては様々な都市伝説が存在し、多くのファンが正体を考察しています。

リンの正体を『人間』だとする都市伝説があります。『千と千尋の神隠し』の劇場パンフレットのリンを詳細する項目に『不満は多いが根本的な疑問は持たない人間』という記載がある事から広まった都市伝説です。宮崎駿へのインタビューによって、リンは過去にボツ案となった『煙突描きのリン』の主人公として作られたキャラだという事が明らかになっています。この作品のリンは人間である事からリンが人間である可能性が高まります。

しかし、リンが人間だという都市伝説が本当だとすると、違和感を覚えるシーンが出てきてしまいます。リンは黒焼きのイモリを美味しそうに食べていましたが、人間ではなかなか考えにくい好みです。イモリは食用として使われますが、なかなか大好きだという人間は少ないと考えられます。また、リンが千尋を見た時に『人間がいんじゃん!』と発言した事も不自然である事から、リンが人間である都市伝説は可能性が低いと言えるでしょう。

リンの正体に関しての都市伝説のうち、最も有力であるとされているのが『白虎説』となっています。この都市伝説が有力とされている理由は、公式の美術のデザインやイメージボードを収録した書籍のラフデザインに、『リン(白虎)』と添えられていたからです。これは宮崎駿による初期案だとされている事から、リンの正体が白虎だという説は都市伝説を超えて濃厚なものとなっています。

リンがイモリを美味しそうに食べていたという事も、リンの正体が白虎であれば納得出来ます。また、白虎は人を正しい道に導く存在であるとされています。劇中でもリンは千尋の助けとなり、正しい道へと案内してくれました。この事からもリンが白虎であるという事を裏付けてくれます。

リンの正体が『ナメクジ』だとする都市伝説もあります。この都市伝説が広まった理由は、油屋で働く男衆はほとんどがカエル、女衆のほとんどがナメクジをモデルにしているからです。リンも他の従業員と同じように油屋で働く女性の為、正体がナメクジなのではないかという都市伝説が広がりました。しかし、リンは他の女衆とは違った見た目をしている事から、ナメクジである他の女衆とは違う存在であると考えられます。

リンの正体が『イタチ』であるという都市伝説もあります。この都市伝説が広まった理由は、『千と千尋の神隠し』の作画監督である安藤雅司がリンについて『イタチかテンか変わったキャラにしようという話が最初にあった』という事を書籍内のインタビューで語っていたからです。イタチをイメージして作られた時のリンは目や口が輪郭から飛び出るほど大きかったようですが、その後に現在のリンに変更されました。

変更した理由は、宮崎駿による指示だったようです。その事から、初期案としてリンの正体をイタチとするものがあったものの、変更の指示によって変わったために、その案は廃止されたという事になります。その為、リンの正体がイタチだという都市伝説は可能性の低い結果となりました。

ジブリ作品の中で『千と千尋の神隠し』が1番好きだというファンの感想があります。ジブリ作品には『天空の城ラピュタ』や『魔女の宅急便』、『となりのトトロ』など長きにわたってファンから愛されている人気作品が多く存在しますが、『千と千尋の神隠し』が1番好きだというファンの意見は少なくありません。ちなみに、『千と千尋の神隠し』はジブリ作品の歴代で最も興行収入を得た作品でもあります。

『千と千尋の神隠し』のメインキャラクターであるハクがかっこいいというファンの感想があります。不思議な街に迷い込んでしまって終始困っていた千尋に対して、ハクは最後まで味方として優しく接してくれました。見た目のイケメンに加えてこの優しさがある事から、王子様ともいうべきキャラクターです。さらに、龍の姿となったハクもかっこよく、人間の姿と同じようにファンから大人気となっています。

『千と千尋の神隠し』のその後を描いている幻のラストシーンを実際に見たというファンが、『また見たい』という感想を述べています。ツイッター上では非常に多くの方が、その後を描く幻のラストシーンを見たといツイートを上げており、また見たいという事を述べています。しかし、その後を描く幻のラストシーンはDVDには収録されておらず、『金曜ロードショー』でも2022年7月現在放送されていないため難しい現実となっています。

『千と千尋の神隠し』のキャラの中でリンが1番好きだというファンの感想があります。リンはずっと千尋の味方でいてくれた優しい女性である事もあり、かわいいルックスも相まって非常に人気の高いキャラです。主人公である千尋やハクなど、魅力的なキャラが多く登場しますが、リンが1番好きだという方は多くいます。明るくて少し男勝りな口調もリンが人気である大きな理由となっているようです。

『千と千尋の神隠し』を観て感動したというファンの感想があります。ラストシーンももちろんですが、千尋がおにぎりを食べて泣いてしまうシーンなど、『千と千尋の神隠し』には感動ポイントが多数存在しています。もしもその後を描く幻のラストシーンが存在しているならば、もっと感動したかもしれないと考えるファンも多くいます。

『千と千尋の神隠し』のその後を描く幻のラストシーンについて調査してきましたが、多くの目撃証言はあるものの、存在については確証が持てないという事実が分かりました。しかし、その後のストーリーが本当に存在していたら、『千と千尋の神隠し』ファンにとっては嬉しいハッピーエンドとなります。今回のその後を描くラストシーンについての記事を読んだ後にもう一度『千と千尋の神隠し』を観てみるというのはいかがでしょうか？