千と千尋の神隠しのリンの正体は人間?白狐?都市伝説や裏設定を考察

ジブリ作品の中でも人気の高い「千と千尋の神隠し」ですが、都市伝説や謎が多いことでも知られています。今回は主人公である千尋が油屋で働くことになった時に、指導者として仕事を教えたり何かと助けてくれた「リン」というキャラクターについてご紹介していきます。このリンの正体については謎だと話題になっていて、いくつかの説が浮上しています。果たしてリンの正体とは何なのか、また千と千尋の神隠しにまつわる都市伝説や裏設定など紹介していきます。

千と千尋の神隠しのリンの正体は人間?白狐?都市伝説や裏設定を考察のイメージ

目次

  1. 千と千尋の神隠しのリンの正体を考察!意外な都市伝説や裏設定も紹介!
  2. 千と千尋の神隠しとは?
  3. 千と千尋の神隠しのリンはどんなキャラクター?
  4. 千と千尋の神隠しのリンの正体とは?
  5. 千と千尋の神隠しの都市伝説・裏設定を紹介!
  6. 千と千尋の神隠しのリンの正体まとめ

千と千尋の神隠しのリンの正体を考察!意外な都市伝説や裏設定も紹介!

日本人なら誰もが知っている人気映画「千と千尋の神隠し」ですが、その主要キャラクターであるリンについてその正体が謎であると、大変話題になりました。またその正体について多くの人が考察し、様々な説が浮上しました。今回はそのリンの正体について、また千と千尋の神隠しにまつわる都市伝説や裏設定などについても併せてご紹介していきます。

スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI

千と千尋の神隠しとは?

千と千尋の神隠しとは2001年に公開されたスタジオジブリ制作の長編アニメ映画です。知らない人はいないほどの大ヒット映画で、日本歴代興行収入1位を達成し、その記録は現在(2018年)も塗り替えられていません。千と千尋の神隠しは金曜ロードショーなどテレビでも何度も放送されていて、物語の内容はもちろん、個性的なキャラクターや考察したくなるような設定など、何度見ても面白いと人々を魅了する映画です。

ここで千と千尋の神隠しのあらすじを簡単におさらいします。主人公の千尋は引っ越しの途中に両親とともに神々の世界へと迷い込みます。掟を破ってしまって豚に変えられてしまった両親を助けるため、千尋は油屋で働くことになり、現実世界へ帰るために奮闘するという物語です。神々の世界での出会いや経験を通して千尋が成長していく姿が描かれています。

千と千尋の神隠しのリンはどんなキャラクター?

今回紹介する千と千尋の神隠しのリンは、千尋が迷い込んでしまった世界にある温泉施設、油屋で働くスタッフとして登場します。千と千尋の神隠しの映画パンフレットなどによると、設定では14歳位の少女とされていて、男勝りなあらっぽい口調が特徴です。このリンというキャラクターについて、その正体に迫る前にまずはどんなキャラクターだったかおさらいします。

千尋のよき先輩

千と千尋の神隠しの物語の中で、リンは千尋の指導者として指名され、一緒に仕事をすることになります。それ以前に、千尋が窯じいのところで仕事がしたいとお願いしている場面にリンは遭遇します。その時に釜じいから頼まれて千尋を湯婆婆のところへ行く手助けをしてくれます。千尋にとっては先輩にあたるリンは、あらっぽい口調ではありますが、何かと千を助けてくれる存在で、面倒見の良い優しい先輩です。

リンの夢とは?

千と千尋の神隠しのリンについて、過去や油屋で働くことになった経緯などは、物語の中では全く語られていませんが、自分の思いを千尋に打ち明けるシーンがあります。そのシーンでリンは千尋に「おれいつかあの街に行くんだ。こんなところ絶対に辞めてやる。」と話しています。他にももっと華やかな生活がしたいと明かすこともあり、この油屋で働いている現状に不満を持っていて、辞めて街へ行くことが夢であると考えられます。

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千と千尋の神隠しのリンの正体とは?

千尋を助けてくれるリンですが、正体は謎であると話題になっています。油屋で働く従業員はみんなもとは人間ではない物ばかりで、実際に千尋が働くことになった時に、人間臭いと周囲から煙たがられていました。リンも初めて千尋を見た時に「人間がここにいちゃまずい」と言っていることから、リン自身も人間でないことが予想されます。ここからはリンの正体について、それぞれの説を根拠とともに紹介していきます。

ナメクジ説

まずは千と千尋の神隠しのリンの正体は、単純にナメクジだという説があります。千と千尋の神隠しの中では、油屋で働く従業員のほとんどが、男性陣はカエル、女性陣はナメクジであるということから、リンもナメクジなのではないかという説です。ただナメクジっぽい女性陣と顔立ちや姿が違うことからこの説を否定する意見もあります。

イタチ説

次に紹介する説は、千と千尋の神隠しのリンはイタチだという説です。この根拠としては、ジブリの公式ブックにて、リンはイタチが人間に化けたキャラクターにしようといった話があったことが記されています。この設定がそのまま使われたかどうかは謎ですが、ひとつの説として挙げられています。

また顔立ちもイタチのようなキリッとした顔をしていることからイタチではないかと考えられます。さらにイタチは昔から人間に化けるとされていることからも、千と千尋の神隠しでもリンはイタチが人間に化けたものとして描かれているのではないかという説が浮上しました。

白狐説

一番濃厚なのがこの「白狐説」です。千と千尋の神隠しのリンの顔をよく見てみると、面長な輪郭と目尻がきゅっと上がっていて、狐のような顔にも見えます。そして物語の中でリンの好物はイモリの黒焼きであるとされていることから、リンは狐ではないかという説が広まりました。

さらに、2001年に出版されたジブリの公式ムック本「The art of spirited away―千と千尋の神隠し」という物語の詳しい設計図やデッサン画が描かれた本で、リンのデッサン画の頭上に「白狐」と書かれていることから、リンは白狐だという説が濃厚だとされました。ただ、白狐は神様なので、本来なら油屋へはお客さんとして訪れる存在であることから、この説に疑問を持つ人も多いでしょう。

そのためこの白狐説が本当なら、湯婆婆に何らかの弱みを握られ、仕方なく働いていると考えられます。また白狐とは人間に幸福をもたらす「善狐」とも言われ、お稲荷さんにも祀られています。千と千尋の神隠しの物語の中でも、千尋を何かと助けけてくれたことから、リンは白狐であり人間である千尋に幸福をもたらしたとも考えられます。

人間説

千と千尋の神隠しのリンの正体についてここまでイタチや白狐など人間以外の説でしたが、なんと人間であるという説もあります。その根拠は、千と千尋の神隠しの映画パンフレットには、リンのことを「人間」とはっきり記載されているのです。パンフレットに書いてあるのなら人間なのでは、と思う人も多いでしょう。しかし物語の中で人間ではないと考えられる場面が多々あることから、その正体は謎であるとされています。

また人間説の中には、リンというキャラクターは別のジブリ作品のヒロインだったという面白いエピソードもあります。このエピソードは宮崎駿監督がインタビューで話されていて、記事として残っているとのことです。記事によると当時、作成予定だった「煙突描きのリン」という作品がボツとなってしまったため、ヒロインのリンを別の作品である千と千尋の神隠しで千尋を助けるという役柄で登場させたということです。

千と千尋の神隠しの都市伝説・裏設定を紹介!

千と千尋の神隠しは舞台が神々の世界ということもあり、物語も不思議な世界感が溢れています。そして、その不思議な物語には都市伝説や裏設定などが多数あることでも有名です。この千と千尋の神隠しは謎が多い物語であるため、いろんなことが考察でき、観る人を楽しませてくれます。今回はその中でも有名な千と千尋の神隠しにまつわる都市伝説や裏設定をご紹介していきます。

カオナシの意外な正体とは?

まずは、千と千尋の神隠しを観たほとんどの人が気になる「カオナシ」の正体についてです。カオナシとは人のような形をした黒い影で、印象的なお面をかぶっているような顔をしています。言葉は発することはなく、「ア」か「エ」しか言わない、とてもミステリアスなキャラクターです。他者を取り込んだ際には、その者の声で話していましたが、それ以外は全く話すことはなく、千尋が語りかけてうなずくだけです。

そんなカオナシですが、その正体は欲の塊と言われています。実際に宮崎駿監督はカオナシについて「私達誰しもが持つ性質を結晶させた現代日本人そのもの」と語っています。また、カオナシという名前やお面のような顔から、無表情で感情を表に出さない、無個性など現代の日本人を象徴しているとも考えられます。ちなみにカオナシは「借りぐらしのアリエッティ」などで知られる米林宏昌さんがモデルであると話題にもなりました。

カオナシは油屋に招き入れた千尋のことを気に入り、札や金を与えようとしますが拒否され、暴走していきます。カオナシはもので人を引き寄せようとしますが、この姿は本音を語らず人に尽くす、もしくは人に合わせて自分の意見を言わないといった人間像を表しています。最終的にはカオナシは千尋に受け入れてもらえず、暴走してしまいますが、これは物に頼ってばかりではうまくいかないという教訓とも言えます。

千尋が帰ることができた理由とは?

次に紹介するのは千尋が現実世界に帰ることができた理由についてです。千と千尋の神隠しの物語ではハクが湯婆婆に坊を連れ戻す代わりに、千尋と両親を元の世界に戻してやってくれとお願いし、千尋は湯婆婆が出した最後の問いに正しく答えられたため、契約書が消えて両親とともに現実世界へ戻ることができました。

しかし実際は千尋と湯婆婆の間に契約が成立していなかったという事情もあったのです。どういうことかと言うと、千尋が湯婆婆に働かせてほしいと直談判した際にサインした契約書がありますが、この契約書に書いた千尋の名前が間違っていたのです。千尋の名前は「荻野千尋」が正しい名前ですが、千尋は荻の「火」を「犬」と書いています。

これがただの書き間違いなのか、あるいはハクから湯婆婆にほんとの名前を教えてはだめと言われていたからわざと間違えたのかは分かりません。いずれにしても間違った名前のサインは無効となり、契約は成立していなかったため千尋は無事に帰れたのでした。気になる方はもう一度千尋がサインするシーンを見返してみてください。

千尋たちは実は冒頭で死にかけていた?

千と千尋の神隠しの冒頭で、林の中を車で猛スピードで駆け抜けるシーンがありますが、実はこの時に千尋たちは事故にあってしまい、瀕死状態だったという都市伝説があります。つまりトンネルを抜けた先の世界での出来事はすべて瀕死体験だったということになります。トンネルを抜けると川が流れていて、千尋と両親はその川を渡っていきますが、この川が三途の川であるとも言われています。

また、現実世界へ戻ってこれたのは瀕死状態から助かったからだとされています。ちなみに、千と千尋の神隠しの冒頭のシーンではトンネルは赤いトンネルなのですが、帰りは石造りのトンネルに変わっています。これは赤いトンネルは魔法がかかった状態であると言われていて、また戻ってきて石のトンネルに変わっているのは、二度とあちらの世界へは行くことはできないことを暗示しているとされています。

千と千尋の神隠しに節子が登場?

千と千尋の神隠しの神々の世界で走っている海原電車は、千尋が銭婆に会いに行く時に乗ることになります。この途中の駅に火垂るの墓の節子がいるという都市伝説があるのです。そのシーンとは、海原電車が最初に停車する「沼原」という駅に、一人の少女が電車を見つめている場面があります。その少女こそ節子ではないかと言われています。

そもそもこの海原電車ですが、乗客はみんな黒く透けていて、これは生きる希望がない自殺志願者を表しているとされています。そのためこの電車は、千と千尋の神隠しの物語の中では深く触れられていませんが、行きの電車しかないことなどから、あの世行きの電車であると解釈することができます。そして途中駅が設けられているのは、自殺を思いとどまる人が降りるためと考えられます。

そのため、火垂るの墓の節子が亡くなっていることから、この少女は節子で、駅で兄のことを待っているという都市伝説が浮上したのです。ちなみにこの海原鉄道ですが、実在しない鉄道ではありますが、モチーフは小田急電鉄や相模鉄道とのことです。さらに海の上を走るその姿は実際の景色がモデルとされています。

1959年に愛知や三重を中心に被害を被った伊勢湾台風が上陸したあとに、名古屋鉄道常滑線が浸水してしまい、まるで海の上を走っているかのような景色だったとのことです。この情景をモデルに考えられたのが海原鉄道とされています。駅にいる少女が節子であるという説を否定する人もいて、となりのトトロのメイだという説もあります。どちらが本当かは定かではありませんが、気になる方は見返して少女の姿を探してみてください。

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千と千尋の神隠しのリンの正体まとめ

千と千尋の神隠しのリンの正体について、いくつかの説や、物語にまつわる都市伝説をご紹介してきました。どの説も根拠がはっきりしていて、謎は深まるばかりですが、簡単に分からないところもジブリ作品の魅力のひとつかもしれません。千と千尋の神隠しは不思議な物語ですが、その中にはメッセージ性を感じることができ、何度観ても楽しい作品になっています。次に観る時は、リンの正体について考えながら観てはいかがでしょうか。

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