【メイドインアビス】ベラフが成れ果てになった経緯とは？ナナチとの関係や最後は？

ベラフとは、人気ファンタジー漫画作品・メイドインアビスに登場するキャラクターです。ベラフは様々な魅力に溢れた人気キャラクターです。メイドインアビスのベラフについて紹介していく前に、メイドインアビスの作品情報をまとめます。

メイドインアビスは2012年からWEBコミックガンマにて連載されている漫画作品です。年間2回ほどの不定期連載作品となっており、単行本は10巻まで刊行されています。2017年にテレビアニメ化も果たしており、2022年7月からはアニメ2期の放送も予定されている人気作品です。

メイドインアビスの主人公リコは、様々な遺跡が眠る謎の大穴・アビスの踏破を目指す探掘家を目指す少女です。リコはアビスの探索中、まるでロボットのような謎の少年と出会います。アビスの底に向かった母親からのメッセージを受け取ったリコは、レグと名付けた少年と共に母親を探す旅に出ます。

メイドインアビスに登場するベラフのプロフィールを紹介していきます。メイドインアビスのベラフとは、主人公リコとレグ、仲間のナナチがアビスの底を目指して冒険を進め、やがて訪れた場所「成れ果て村」にて出会ったキャラクターです。成れ果て村では、元々人間だった異形のキャラクター達が生活をしており、彼らの中での共通語を話しています。成れ果て村は、彼らの言葉で「イルぶる」と呼ばれていました。

メイドインアビスのベラフは、アビスの第六層にある「イルぶる」を作ったリーダーのような存在として登場し、三賢の一人と呼ばれていました。ベラフは元々人間の冒険者であり、人間だった頃にイルぶるがあるアビスの第六層までやってきました。ここでベラフは様々な過酷な経験をし、人外の異形の存在へと成れ果てしまったのです。人間だった頃のベラフは、目鼻立ちがしっかりした整った顔立ちをした青年でした。

メイドインアビス作中で、主人公リコ達はアビスの底目指して冒険していきます。やがて彼らがたどり着いたアビスの第六層は還らずの都と呼ばれる場所で、この深度から地上へ帰還するのはほぼ不可能と言われています。メイドインアビスに登場する大穴「アビス」では、地上へ向けて上昇すると人体に負荷がかかってしまいます。深度が深いほどに負荷が大きくなり、第六層の深度では人外へと成れ果ててしまうほどの負荷があります。

アビス第六層の還らずの都では、かつてここに到達した冒険者が上昇負荷で成れ果てた異形の者が暮らす「成れ果て村」が存在しています。成れ果て村「イルぶる」に到着したリコ達は、異形の者達と出会うことになります。そんな中でリコはベラフとも出会うのですが、ベラフは他の異形の者に比べて非常に巨大であり、蛇のような長い体を持っています。

また両目が無く口が2つついている異様な見た目もあり、初登場時は不気味な存在として描かれていました。かつては誠実な性格をした人間だったベラフでしたが、初登場時にはすでに成れ果ての姿になっており、記憶まで失っていました。

メイドインアビス作中で初登場した時は、すでに巨大な蛇のような成れ果ての姿となっていたベラフ。成れ果て村では、村長のような立ち位置の三賢の一人として扱われていました。ベラフはとても長い体に、かつてはたくさんの手足がある姿をしていました。登場時のベラフの身体には手足はなく、過去のある出来事で手足を失ったと語られています。ベラフが手足を失った経緯については、詳しく後述します。

メイドインアビス作中に登場した時点では、大きな蛇のような成れ果てになっていたベラフ。かつては人間だったベラフですが、作中での出来事がきっかけで成れ果てになってしまいます。ベラフが成れ果てになった経緯や過去をネタバレ紹介していきます。

ベラフは人間だったころ、ガンジャ隊という冒険者の一団に所属していました。そんなガンジャ隊のリーダーで三賢の1人がワズキャンです。ワズキャンは冒険者を集めて黄金郷を目指すガンジャ隊の中心的な人物で、ベラフは彼の参謀のような存在でした。少し軽い口調で話すワズキャンですが、恐ろしいほど鋭い先見の明を持っており、見事黄金郷を見つけ出します。

ガンジャ隊のメンバーで、ワズキャン・ベラフと共に三賢の1人となったのがヴエコです。本名はヴエロエルコと言いますが、長いのでヴエコの愛称で親しまれている女性キャラクターです。ヴエコはかつて身寄りのない子供で、自分を引き取った男に虐待されて暮らしていました。ヴエコはその過酷な過去から、自分の自信を持てずにいましたが、ガンジャ隊に入隊して居場所を見つけるようになります。

初登場時にはすでに成れ果てだったベラフの過去を紹介していきいます。ベラフはかつて「ガンジャ隊」という冒険者の集団に所属していました。ガンジャ隊は黄金郷を目指して旅をしている冒険者の集まりで、ベラフはそのガンジャ隊のリーダー格「三賢」の1人でした。成れ果て村を作ったリーダー達が三賢と呼ばれていましたが、実は大昔に存在したガンジャ隊のリーダーの事を三賢と呼んでいたのです。

ガンジャ隊は身寄りのない人や故郷に帰れない事情を抱えた人等、新天地を求めた人物で結成された一団でした。ガンジャ隊は、リーダーで三賢のワズキャンの先見の明とヴエコが持っていた星の羅針盤により、ベルオスカ島に黄金郷があると突き止めます。ベルオスカ島に上陸したベラフ達は、原住民との交流でアビスの底に黄金郷があると伝えられます。ベラフ達はアビスの底に向かって冒険していきます。

アビスに潜っていくベラフ達に、原住民の少女がくっついてきます。彼女の名前はイルミューイで、原住民の村に生まれた女の子でしたが、生まれつき子供が産めない体だったため村から追い出されてしまったのです。行き場のないイルミューイはベラフ達について来て、原住民の少女なら土地勘もあるだろうとガンジャ隊は彼女を受け入れたのでした。

ベラフ達はやがて黄金郷があると言われるアビスの第六層へ到達します。アビスの第六層で目指していた黄金郷を発見したベラフ達でしたが、アビスの第六層からの上昇負荷でもう地上へは戻れなくなってしまいます。三賢のワズキャンはここで暮らしていくしかないと判断を下します。第六層から動けなくなってしまったベラフ達ですが、無事に安全そうな水場を発見し拠点を築くことになります。

水場を確保したと思っていたベラフ達ですが、実はこの水もアビスの原生生物が姿を変えたもので、この水を飲んだものは体調を崩して命を落としていきます。ガンジャ隊は絶望的な状況となってしまいます。そんな時、周囲を調査していた隊員が卵のような遺物を持って帰ってきます。しかし、隊員は突然体が破裂したようになって死亡してしまいます。この遺物は「欲望の揺籃」と呼ばれるものでした。

欲望の揺籃を使えば、願いを叶えることが出来ると言われています。しかし、大人に使用すると複雑な願いから力が暴発し、体が破裂してしまうのです。水に擬態した原生生物によって、どんどん隊員は体調を崩し、イルミューイも倒れてしまいます。どのみち後がない状況下で、ヴエコの提案によって三権のワズキャンはまだ子供のイルミューイに欲望の揺籃を使用します。

イルミューイに欲望の揺籃を使用すると、体調は回復していきます。そして次第にイルミューイの身体は変化していきます。やがてイルミューイはまるで動物のような赤ちゃんを産み落とします。しかし、イルミューイの産んだ子供は生存するには不十分な状態であり、すぐに死んでしまいます。それでも、その後もイルミューイは子供を産んでいきます。

三権のワズキャンは、イルミューイが産み落とした子供を食料として使用しました。イルミューイの子供の肉を食べた隊員達は、不思議なことに体調が回復していきます。イルミューイを可愛がっていたヴエコやベラフ達は、彼女の産んだ子供を食べることに抵抗を示しますが、欲望に負けて子供を食べてしまいます。

ベラフはイルミューイの子供を食べて体調は回復したはずでしたが、イルミューイの子供を食べた罪悪感から精神を病んでしまいます。かつては誠実で自信に溢れたリーダーだったベラフでしたが、正気を失ってしまい自傷行為を繰り返すようになってしまいます。同じようにヴエコも、可愛いイルミューイが子供を食べられ、願いを踏みにじられてしまう事に悲しみます。

やがて巨大な塊のような姿になったイルミューイは、アビスの強い力場へと移動していきます。アビスの原生生物を吸収してどんどん大きくなっていくイルミューイ。正気を失ったベラフは、巨大になったイルミューイの元で子供を食べてしまったことを懺悔し、イルミューイに肉体を差し出します。イルミューイに取り込まれたベラフは、初登場時のように大きな蛇のような姿になったのでした。

ベラフが成れ果てになったのを見た他の隊員たちも、次々にイルミューイに取り込まれていきます。ベラフ達はこうしてイルミューイの体内で生きていく事になり、イルミューイの身体は成れ果て村になったのです。

メイドインアビスのベラフとミーティやナナチの関係を紹介します。まず、ミーティはナナチの親友であり、不老不死の異形の存在です。過去にレグによって消滅したミーティでしたが、何故か成れ果て村のベラフはミーティを所持していたのです。これは、かつて成れ果て村を訪れたボンドルドがミーティを連れていたからで、ベラフはミーティを欲するあまり、自身の身体を対価に差し出してミーティのクローンを手に入れたのです。

成れ果てになった時には、体に742本の手足があったベラフでしたが、ミーティを手に入れる為に対価として差し出しています。また、他にも体長の5割、感覚器官なども差し出してミーティを手に入れたのでした。

成れ果て村のベラフの元で、ミーティのクローンを見つけたナナチ。ナナチにとってはミーティは大事な親友なので、ベラフから取り戻したいと考えます。ナナチはベラフに対価を要求され、自分自身の全てを支払ってしまいます。その結果、ナナチはミーティと一緒に、ベラフの元を離れられなくなってしまったのでした。

いなくなったナナチを探していたリコは、ナナチがミーティを取り戻すために自分を売ったのだと知ります。リコはベラフからナナチを買い取りたいと申し出ますが、ベラフはリコの両目か両足、または臓腑の半分を欲しがります。これらを支払えなかったリコは、他に価値のあるものを探すこととなります。

ベラフはかっこいいと人気のキャラクターです。ベラフは人間だった頃は端正な顔出しをしており、見た目もかっこいいのですが、性格もかっこいいと評価されています。人間だった頃のベラフは博学で自信に満ちた人物で、ガンジャ隊の三賢としてヴエコを勇気づけるなど、行動もかっこいいと人気なのです。

成れ果て村の三権となっていたベラフ。ベラフは成れ果て村の中でしか生きられない存在でしたが、成れ果て村はやがてイルミューイの最後の子供「ファプタ」によって滅ぼされます。成れ果て村の崩壊によって記憶を取り戻したベラフは、かつての人格も取り戻しナナチを開放します。成れ果て村の消滅に伴い、ベラフも死亡してしまいます。

メイドインアビスのアニメでベラフの声を担当した斎賀みつきのプロフィールを紹介していきます。斎賀みつきは、1973年6月12日生まれ、埼玉県出身の女性声優です。賢プロダクションに所属しています。

斎賀みつきの主な出演作品を紹介します。斎賀みつきは、ゾイドのレイヴン、鋼の錬金術師のマリア・ロス、BLACKCATのリン＝シャオリー、魔入りました!入間くんのオペラなどの声も担当しています。

メイドインアビスのベラフに関しての感想や評価を紹介していきます。ベラフに関しての感想では多かったのは、「かっこいい」という感想です。ベラフは人間だった頃のルックスも性格も人気なキャラクターですが、成れ果てになった姿も好きだという感想も見られていました。

メイドインアビスのベラフに関しての感想では、人間だった頃人格者だったベラフなのに、なぜ成れ果てになって変わり果ててしまったのか？という感想も見られていました。あまり変わらなかったワズキャンと比較しても、ベラフは別人のように成れ果てています。

メイドインアビスのベラフに関しては、一種のトラウマになったという感想も見られました。メイドインアビスはハードな展開も多く、トラウマになってしまうシーンもたくさん登場します。正気を失って成れ果てたベラフもトラウマになったという読者が多いのでした。

ここでは、メイドインアビスに登場するベラフについての情報を紹介しています。ベラフは登場時は異形の姿でしたが、人間だった頃の壮絶な過去を持つキャラクターでした。是非、メイドインアビスをチェックして、ベラフのかっこいい魅力に注目してみて下さい。